虹色の上海〜虹口
 
虹口
 
 
Hongkou
 

  メインストリートである四川北路は、大型量販店や専門店で賑わう庶民向けのショッピング街になっています。店構えや商品の陳列の仕方が日本そっくりで、外国に来た気がしません。かつて日本人租界だった影響が残っているのでしょうか。  

 
魯迅公園
 


  「阿Q正伝」などの著作で知られる魯迅がよく散策したという公園。遊園地もあり、休日に家族連れで訪れるにはうってつけです。  

       
 
魯迅記念館
二階フロアには直筆の書やゆかりの品々が年表や写真とともに展示されています。館内は撮影厳禁。OKなのは入口のこのブロンズ像のみだそうです。
 
魯迅の墓
公園の奥には「魯迅先生之墓」と刻まれた墓碑が。書いたのは実に毛沢東。国家主席をして「先生」と言わしめるほど偉大な存在だったんですね。
 
中国将棋
ゲームに興じる人の輪を覗いてみると、意外にも一番人気は麻雀やトランプではなく象棋(シャンチー=中国将棋)でした。これって、軍人将棋みたいなんですよね。
 

 
多倫路文化名人街
 


  魯迅をはじめ、郭沫若など中国現代文学の旗手たちが住んでいた、20世紀前半の街並を復元したストリート。シックな裏原宿、もしくは洗練された下北沢、いや喧騒を外れた自由が丘って感じですかね。いずれにしても、私的に「住んでみたい街No.1」なのは間違いありません。  

       
 
骨董品銀座
かつてのアパートを改装した骨董品やアクセサリーの店が、道沿いに軒を連ねています。レトロな雰囲気が漂い、ウインドーショッピングにもってこいです。
 
青空書店
歩道には屋台の書店もありました。文学書や画集など、アート色の強い品揃え。見ているだけで自分の知的水準が上がったような気がしてきます。
 
石畳のカフェ
一面に敷かれた石畳と、パラソルを拡げたオープンカフェ。こうしたさりげない演出もまた、独特のムードを醸し出すのに一役買っています。お洒落ですよねぇ。
 

   
老電影珈琲館
歩き疲れたところでひと休み。籐椅子が並ぶ陽だまりのデッキでアイスカフェオレを注文。これも古い一軒家を利用していて、ガス灯や古いポスターが貼られた外観も素敵ですが、店内ではさらにセピア色の古い映画を上映していました。それって、ハマり過ぎでしょ。完全にタイムスリップしちゃいます。
   

 
街角の風景から
 


       
 
上海大廈
「東洋のマタハリ」川島芳子が暗躍した舞台として、歴史サスペンス通の方にはおなじみでしょう。現在は租界時代を偲ばせるホテルとして根強い人気があるようです。
 
虹口足球場
魯迅公園の一角には超近代的なサッカースタジアムも。アジアチャンピオンズリーグに出場した上海申花のホームと言えば、サッカー通の方はよくご存知ですね。
 
明珠線
地下鉄三号線として知られる明珠線は地下ではなく高架を走ります。環状化工事が進められており、「上海の山手線」となるのももうすぐです。
 


   

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