虹色の上海〜淮海路
 
淮海路
 
 
Huaihai Lu
 

 
淮海路
 


  デパートやブティック、レストランが軒を連ねる上海きってのショッピングストリートは、流行に敏感な若者たちでいつも賑わっています。  

       
 
花園飯店
上海に進出した日系資本の草分け、ホテルオークラ。違和感のないインテリアや飛び交う日本語に、ここが中国だということを忘れてしまいます。
 
蘇浙匯
通称「ジェイドガーデン」。店内のあちこちで若いビジネスマンのグループがワイン片手に江南料理で盛り上がっていました。バブル期によく見た光景だなぁ。
 
買物天国
ファッションだけでなく、インテリアや生活雑貨、食料品など、ブランドからカジュアルまで何でも揃うこの街で、歩き回った挙句に私たちが買ったのは、干しシイタケ……。
 

 
衡山路
 


  淮海路は俗っぽくて、というあなた、プラタナスの並木道を散策し、華やかなナイトクラビングで大人の時間を演出してみませんか?  

       
 
街路樹
オープンカフェのパラソルが開く幅広い歩道に、やわらかな木漏れ陽が降り注ぐ午後。車通りも少なく散歩には絶好の界隈です。気分はもうパリジャン&パリジェンヌ。
 
茶館
中国茶っていろいろあるんですね。色だけでも緑、青、黒、茶、紅。形も粉や粒は言うに及ばず、針状から棒状、お湯の中で花開くものまで。これは工芸品の世界だ。
 
真愛
夜の衡山路を代表するクラブ「リアルラヴ」。全面ガラス張りの外装に派手なネオンサインがいかにもバブル期を思い起こさせます。やっぱりワンレン&ボディコンなのかな?
 

 
新天地
 


  ロンドンよりも、パリよりも、ニューヨークよりも、世界のどこよりも最先端、それが新天地。おそらく地球上で最新鋭のモードと、中華料理に対する既成概念を木っ端微塵に破壊するヌーベルシノワを、ぜひ自分の五感で確かめてみては?  

   
北里
ほんの100m×150m程度の一角に、上海の「今」を代表する店が集まっています。あまりに最先端なため、それがレストランなのか雑貨屋なのか、私のような田舎者にはまるでわかりません。白人比率が高い反面、おのぼりさんも多く、同様に途方に暮れている人をよく見かけます。
   

     
一全大会会址
「新しい」というだけでは、新天地はここまで特別な存在にはならなかったでしょう。このレンガ造りの建物で、毛沢東をはじめとする少数のメンバーが中国共産党の結成宣言をしたという歴史的事実こそが、他の何ものにも代えがたい重みを背負っているのです。一全大会とは第一次全国代表大会、すなわち事実上の中華人民共和国の第一回国会でした。現代中国の起源が現代中国の最先端に囲まれ同居しているというアンビバレントなシチュエーションに思わず唸らされます。国家のセンスはこんなところに出るんですね。うーん、羨ましい。
     

   
南里
元祖「新天地」だった北里があまりに好評だったため、その南側の区画も開発しました。こちらは外資系のメガストアが多く、新しいといえども想定の範囲内です。しかし、ブランドによってはまだ東京で出回っていないモードが展示されていたりするので油断がなりません。アジアの中心は移りましたね。
   

 
街角の風景から
 


       
 
老夫婦
衡山路から淮海路へ続く路地で、荷車を引く老夫婦に出会いました。手を取り合って生きてきた長い年月が思い浮かぶようで、味のある一枚となりました。
 
里弄
このあたりは旧フランス租界。そう考えると、伝統長屋もどことなくお洒落なデザイナーズハウスに見えてきます。パリの裏町みたい、ってそれは言いすぎか。
 
夜景
街路樹に飾り付けた照明もきらびやかな淮海路の歩道。あたりにはユニクロやら伊勢丹やら、どこかで見たことのあるようなショーウインドーが並んでいました。
 


 
外灘浦東南京路豫園虹口淮海路/蘇州周壮
 

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