虹色の上海〜浦東
 
浦東
 
 
Pudong
 

  外灘に代わって、今ではすっかり上海の代名詞となった「浦東」。黄浦江を挟んだ対岸に、近未来都市を思わせる斬新な摩天楼が林立しています。ニューヨークよりもさらに先を行く世界最先端のエリアと言っても過言ではありません。  

 
浦東新区
 


       
 
黄浦江
まずは黄浦公園からその雄姿を眺めてみましょう。高く晴れ渡った空の下、蛇行する黄浦江に両端を切り取られた街並が、まるで島のようにぽっかりと浮かんで見えます。
 
蘇州河
蘇州河に架かる外白渡橋もビューポイントのひとつ。旧世界から新世界へ漕ぎ出していく感じがします。浚渫工事のクレーンに挟まれて建つ東方明珠塔がシュールですね。
 
陸家嘴
「改革開放」後、人家すらまばらだった荒野に忽然と出現した摩天楼。今やアジア全体を牽引するビジネスセンターとして、外資系企業も数多く進出しています。
 

 
東方明珠電視塔
 


  現代上海の象徴である浦東の、さらにその象徴である東方明珠電視塔。映画「ブレードランナー」の世界を地で行くその造形は、私的にはエジプトのピラミッド、インドのタージ・マハールと並び「最も後世に残したい建築物」のひとつです。上球(地上350m)、中球(同263m)、下球(同98m)みっつの展望台があり、一面のパノラマが堪能できます。  

       
 
外灘方面
メインの展望台は中球。まずは西側の外灘から人民広場方面を臨みます。モダンなフォルムの高層ビルが建ち並び、上海が摩天楼の街だということがよくわかります。
 
楊浦大橋方面
こちらは東側の楊浦大橋方面。黄浦江沿いに超巨大なコンテナヤードが建設中。更地もあちこちに点在し、ウォーターフロント開発は今が盛りという印象です。
 
陸家嘴方面
いよいよ本格的に姿を現し始めた陸家嘴国際商業区。日本企業も続々新たなオフィスを構えていますが、家賃はべらぼうに高いようです。バブルですね。
 

   
下球
ここまで降りてくると、かなり地面が近くなった気がします。それでも地上100mなんですけどね。さて、完全室内だった中球と違い、ここはバルコニーが設けられていて外に出ることができます(転落防止ネットつき)。風に吹かれて、というか強風に翻弄されながらの眺望をお楽しみください。
   

 
夜景
 


   
虹色の近未来
浦東の夜景、それはまさしく子供の頃にSF映画で見た未来そのものです。レーザーのように上空に放射する七色の光、実験建築のような幾何学形状の高層ビル群。外灘の万国建築展覧の対岸にこの景色を持ってきた中国人の美的センスは感嘆に値します。ぜひ世界遺産に推薦したいな。
   


   

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