Amman |
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アンマン |
アンマンはローマ時代に起源を持つ古い都市でありながら、20世紀にヨルダンの首都となるまでは寒村に過ぎませんでした。レバノン内戦をきっかけとして中東の金融センターをベイルートから代替し、今では証券会社のビルが建ち並ぶ大都会となっています。 |
ローマ劇場 |
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アンマンのへそ
アンマンきっての観光ポイントであるローマ劇場はダウンタウンの中心部、いわば「アンマンのへそ」ともいうべき場所に位置しています。周囲を丘に囲まれ、見るからに人が集まりやすそうな地形を生かしてか、近くには国内各地へと発着するバスのターミナルもあり、大勢の人で賑わっています。
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憩いの広場
劇場の周囲は公園として整備され、観光客だけでなく散歩を楽しむ市民の憩いの場となっています。木立の向こうに遺跡があるなんて、ちょっとお洒落。
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現役
保存状態の良い劇場は今も現役です。夏になるとヨーロッパからオペラの公演やクラシックのコンサートなどを呼んだりしているそうです。アリーナがよく磨かれていましたね。
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オデオン
劇場のそばにちょこんと佇んでいるのがオデオン。ふたつが並んだ様は親子みたいでとても可愛らしい。主にコンサートに使われていたのではないかと言われています。
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共存
城跡の丘から眺めると、ローマ劇場が現在の市街によく溶け込んでいる様子がわかります。時代的には二千年の隔たりがあるにもかかわらず、違和感がありません。この精神、開発という名の下に古いものを根こそぎ壊してしまうどこかの国にも見習ってもらいたいものです。
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アンマン城 |
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ヘラクレス神殿跡
劇場と向かい合う丘の上には城跡があります。古来より聖地だったらしく、青銅器時代からローマ、ビザンチン、イスラムと何千年にもわたって破壊と再建が繰り返されてきました。今も痕跡をとどめる数少ないひとつが、2世紀に建造されたヘラクレス神殿。無造作に転がっている石柱が哀愁を呼びます。
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丘の上
上り坂の途中でバスを降り、神殿へと続く道を歩きます。夏草が風に揺れ、どこか郷愁を呼び起こす風景。聞くとこの周りは墓地だそうで、なるほど、そう感じるのは古い建物があるからだけじゃないのね。丘の斜面にはアパートが貼り付くように建ち並び、昔日の栄光をなおさら際立たせてくれます。
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国立考古学博物館 |
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ナバテア人の墓
城跡の一角にある博物館にも行ってみましょう。入って右側すぐにある1万年前の人骨が必見。今はパレスチナ自治区であるエリコから発掘されたもので、大人の大腿骨から頭蓋骨を含む子供の全身までが展示されています。もうひとつの呼び物がナバテア人の墓。遺体を収める棺に彫られた面妖な顔。しかもデカい。ペトラを築いた人々であるだけに、この美的感覚をどう評価すべきなのか悩ましいところです。いずれにしても文化人類学史上に異彩を放つ逸品であることは間違いありません。
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アラブの結婚式 |
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新郎の父に呼び止められ、宿泊したホテルで開かれていた結婚式に参加させてもらいました。花嫁入場が夜9時。その後朝まで宴席が続くのがアラブ風とのこと。もちろん途中で退席させてもらいました、というか逃げてきました(笑)。 |
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街角の風景から |
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商談
ホテルのロビーでは紳士数名がまじめな顔でなにやら相談事。どうやら彼ら、エグゼクティブなビジネスマンのようでした。さすがにスーツ姿じゃないんですね。
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高級住宅街
地価1平方キロ1億円。高いのか安いのか一瞬わからなくなりますが、建物は3〜5億とのこと。こうした家には当然メイドさんがいて外国車やプールもあります。
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世界の言葉
世界最強のアメリカ文化は中東のイスラム圏にも進出しています。湾岸戦争やパレスチナ紛争などお構いなし。さすがです。でも看板はアラビア文字で書かれています。
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新市街
比較的新しい街のせいか、道路は広く舗装も綺麗。正直言ってこんなに先進国だとは思いませんでした。この写真だけを見ると、どこのアメリカの街かと思うことでしょう。こうした都市計画の思想は、ひょっとしたらマクドナルド以上に世界を席巻しているのかもしれません。そういえばテヘランでも同じように感じたな。
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ホテル火災
着いたその晩、非常ベルに起こされ訳もわからず建物の外へ。なんでも厨房で漏電が発生し火事になったとのこと。噴き出す炎を見ているうちに夜が明けてきました。災難でしたが、これをきっかけにツアーメンバーに連帯感が生まれ、みんなすぐに仲良しになりました。災い転じて福となす。異国の地で故事を実地体験。
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ただいま建設中
街のいたるところで新しいビルが続々と建てられていました。ブルドーザーが土を掘り、クレーンが槌音を高らかに響かせ、それだけで活気が伝わってきます。中東には珍しく戦争からの復興ではなく、純粋に高度成長であることがさらに嬉しいですね。今度行ったらどんなに様変わりしているのかな。
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茫漠のヨルダン |
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