大河 幸太郎

   地球防衛組織GGG最高司令長官としてGGG全体を統括する。過去に防衛庁直属の特殊任務部隊ID5に所属、そのリーダーを務めていた経験と実績を買われ、長官に任命される。ちなみにその当時のコードネームは「ゴールドタイガー」だった。
   GGGは秘密組織であるため表向きは宇宙開発公団総裁を務めている。といっても名目だけの肩書きでなく宇宙開発事業の指揮、統括という重要な職務を与えられており、長官職と総裁職を兼任する彼の多忙さは想像してなお余りある。しかもGGGの、特にハイテクツールAIロボットはいわゆる「金食い虫」であり、その予算を捻出するため国会答弁にも出席し、その必要性を説かねばならない。GGGの活躍も長官のこれらの働きがあってこそなのである。ちなみにこれだけ働いていれば明らかに労働基準法に違反するが、この際細かいことを気にしてはならない。並みの人間なら二日と経たずに音を上げそうな激務を、少なくとも彼は2年余りにわたって完璧にこなし、なお且つ部下を気遣い、家庭にあっては良き夫、良き父親であり、公団女性社員の採用には必ず口を出し、更にはマモル君の宿題のお手伝いまでもしていた。ホントに人間か、この人は?
   機界31原種の襲撃によりGGGの存在が公のものとなるに伴って、宇宙開発公団総裁の座を退き、GGG長官としての職務に専念することとなった。木星決戦においても自ら陣頭にたって指揮を執ったが、原種軍団の猛攻の前に苦戦を強いられ、防戦一方に陥いりながらも最後まで諦めない果敢な指揮ぶりはGGG隊員の心を根底部分で支え続けた。
   どこか英国紳士を思わせる容貌で、その口調や仕種も明らかに日本的でないが、じつは炉端で浴衣も似合うナイスミドル(死語)で女性にももてるらしい。獅子王凱と同程度の長身だがやや痩せ気味。頭脳明晰でスポーツ万能なフェミニストで、「総裁」から「長官」へは平均約0.37秒で「変身」が可能であるが、最近は年齢のせいか、激しい運動の後に腰の痛みを訴えることもしばしば。いささかナチュラルハイな所があり、特にGGGを指揮している時はオーバーアクションが目立つ。そのテンションが最高潮に達した時、彼の全身から発せられるオーラによって彼の周囲の空気が巻き上げられ、気流が発生するともいわれているが、真偽のほどは不明。作戦参謀総長の火麻激とはID5依頼の戦友で、気心の知れた間柄らしい。火麻の独断専行や、始末書の山が悩みの種になっているようだが、当の火麻本人はまったく気にしていないため、その点に関しては改善の見込みが全く無い。また国連事務総長兼国連最高評議会議長であるロゼ・アプロヴァールとも個人的な接点を持っている。
   所沢出身の45歳でさそり座のO型。必殺技はチタンヘッドドライバー。5年前にミス葛飾に選ばれたほどの女性と結婚し、二児をもうけた。二人とも女の子で、長女は4歳、次女は2歳(2005年当時)。かわいい盛りであろう。同時に総裁専属秘書の桜さんにも惚れられているらしいが、どうするつもりなんだろうか。
   声優は石井康嗣さん。