パレッス粒子

 化学物質の一種。生物の体内に侵入すると、アドレナリン、ノルアドレナリンなど、交感神経を刺激するホルモンの分泌を抑制し、同時にアセチルコリンなどの分泌を促進して副交感神経を刺激、生物の脳に極度のリラックス状態をもたらす。適量に用いれば精神、および神経医療に有用であるが、過剰に体内に吸入すると、感情の起伏の抑制、闘争心や克己心、危機感の欠如といった精神状態が見られ、深い催眠状態に陥る。
 あらゆる医療器具や薬物などをモティーフとした能力を有するソール11遊星種パルパレーパは複製された地球へGGGを誘い込み、その大気圏に大量のパレッス粒子を散布することでGGG隊員の戦意を奪い、戦わずしてほぼ完全に無力化する事に成功している。
 なお、神経系がなんらかの理由により異常発達している者に対しては効果が薄い。かつての幻覚性物質体験によって強い神経系を有していたパピヨン・ノワールのレプリジン、同じくエヴォリュダーへの進化で神経系が強化されていた獅子王凱、そしてGストーンサイボーグとなったことで体内のホルモン分泌がGストーンによって制御されているルネ・カーディフ・獅子王にパレッス粒子が効果を及ぼさなかったのはそのためである。またセミ・エヴォリュダーとなったことで神経系に強い再生復元能力を得ていた卯都木命も、一度はパレッス粒子の影響下におかれたものの、持ち前の神経復元力により正常な精神状態を取り戻すと共にその耐性をも得ることができている。