トモロ

   赤の星が開発した生体コンピュータ。あるいは赤の星における総合火器管制システムの総称。Jアーク級超弩級宇宙戦艦ほか、各種軍事機械および施設に設置、搭載され、火器管制を含めた運営を行なう。およそ150体あまりが生産され、赤の星の軍事の中枢を担っていた。またトモロは互いを、可能である限りネットワークで繋ぎ、情報の交換や、補助演算装置として働くことで赤の星全体の軍事力を有機的に運営する役割も持つ。
   Jアークの場合、トモロは艦首部に搭載され、ソルダートJあるいはアルマの指令を受けて艦内を運営し、受けた指令を最適な動作命令として艦内各所の補助コンピュータにJファイバーを介して伝達する。また同時にソルダートJやアルマが艦内に不在の場合もある程度の自律運動を可能にしている。トモロはJアークを人間の身体にたとえれば、脊髄と小脳にあたるともいえる。この人間の神経系にも似たJファイバーを介する独立連動システムの総称が「Jタワーコンピュータ」である。
   赤の星はラティオの強化型クローンであるアルマを産み出し、大量に生産していたことからも分かるようにバイオテクノロジーにおいては三重連太陽系の中でも随一の技術力を誇っていたものと思われる。(またJアークの存在からもこの星が軍事技術に長けていたであろうことも容易に想像される。)
   ボルフォッグゴルディーマーグと同様に、トモロにも何らかの人格モデルが存在したのかは不明であるが、トモロシリーズに内蔵された人格は他のいかなる指令系統からも独立しており、Jアークにおいては参謀的な役割を果たすほか、場合によっては命令を拒否することすらありえる。またトモロは互いを常に監視状態においており、万が一赤の星において軍事力の暴走が起こった場合、即座にその抑止力として機能する。
   ちなみにトモロの名前の由来は米たに監督の御子息のお名前からだとか。