機界新種殲滅後、マイクサウンダース13世に新たに与えられた特殊装備。ハモニカ型の催眠音波放出装置でマイクの「声」に反応し、さまざまな催眠音波を放射することができる。マイクの任務が対機界文明戦から、バイオネット対策を中心とした治安維持活動にシフトすることで、対「生物」戦闘の機会が従来とは比較にならないほど増加することは確実であった。だが本来敵機の撹乱、味方の後方支援を主任務とし、ディスクX以外の攻撃装備を有しないマイクでは「破壊」ではなく「捕縛」=「身柄確保」を優先する任務に対応することは難しく、そのため新たに音波による生物の無力化に特化した装備、即ちこのビカビカーンVが付与されたのである。
脳や筋肉をはじめたとした生物の身体器官に特定の音波で刺激を与えることで、筋肉の弛緩や脳機能の低下を引き起こすことができ、目標が生物であるならば多くの場合ほぼ完全に無力化することが可能である。兵器としてこうした発想は古くは第一次世界大戦当時から存在したが、実用化を可能としたのは、やはりGストーンの功績が大きい。
マイクがマモル少年のレプリジンによるQパーツ奪取を幇助した際にも使用され、獅子王雷牙博士、スタリオン・ホワイト、スワン・ホワイトを睡眠状態に陥れたが、このGGG隊員に対するビカビカーンVの無断使用によりマイクは拘束処分を受けている。