Live at the Harlem Square Club, 1963
(サム・クック・ライブ ~ハーレム・スクエア・クラブ
1963)
しかもこんなに激しいライヴとは思ってませんでした。もっとソフトなポップスを予想していましたが、このシャウトの激しさはなんなんでしょうか?まるでどこかで感じたような空気感、聴衆を操り熱狂に導いていくエンターテイナー、以前に聴いたような感覚を覚えます。そう、それはロッド・スチュワートじゃないか・・・・・。
このアルバムはサム・クックが黒人聴衆を前に歌った唯一のライヴ盤です。サムの声は荒れているような感じです。スタジオ録音盤ではもっと綺麗なはず・・・・。ロッドが後にカバーするに至った名曲の数々がオリジナルのサム・クックにより歌われています。しかもサムの歌唱法、観客を相手にするパフォーマンス、さらに笑い方(?!)に至るまで、これはヴォーカリスト・ロッドの原型と言えるのではないでしょうか。
ロッドはこのライヴ盤(1985年リリース)を若いころに聴いていたのか? いやそんなはずは・・・・。サムのライヴを見た??? とにかく、ロッドのライヴはこの盤の熱狂を再現しようと試みているのかもしれません。もちろん意識して歌うようなレベルではありません、自然と出せる味わい・・・・。いや、もしや、64年に逝ったサムの魂が、64年にアトランティック・クロッシングして、ロッドに乗り遷り、それ以来ロッドを操っているのでは・・・・???などと思いを巡らしてしまいます。それほどこの盤を聴いていると、ロッドの姿がオーバーラップして、逆に言えばロッドのライヴにはサムの姿が見えてきそうです。ロッドのことを抜きにしても凄いライヴ盤。
(2006年01月18日)
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Sam Cooke at the Copa
(アット・ザ・コパ)
ロッドはこれが好きなようです。雑誌のインタヴューではこれをあげてました。ライヴとしては大失敗だそう。客はのってこなかったとか。「彼の声はすばらいい。録音もいいよ(ロッド談)」。
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ロッドが録音したクックの曲、またはクックも歌った曲(カッコ内は収録アルバム)には、
「トゥイスティン・ザ・ナイト・アウェイ」 =(ネヴァー・ア・ダル・モーメント)
「キューピッド」=(ドント・カム・アラウンド・ヒア)※シングル
「ハビング・ア・パーティ」=(アンプラグド)
「フォー・センチメンタル・リーズン」=(グレート・アメリカン・ソングブック3)
「ブリング・イット・ホーム・トゥー・ミー」=(スマイラー)
「ユー・センド・ミー」=(スマイラー)
「シェイク」=(ストーリーテラー)
「ミート・ミー・アット・マリーズ・プレイス」=(未発表)
などなど・・・・。「ミート・ミー・・」はストーリーテラーへの収録が検討されましたが、ロッドの判断でボツりました。
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