23/Juin/1998

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　幻だったのか。あの楽しかった日々は。

　我々2人は昼には成田に戻ってきてしまった。戻ると一目さんに灰皿に向かいたかったが、栗原氏は早く帰ってゆっくりしたいらしい。結局、電車に乗ってしまい、しかたなく次の成田で2分間停車しているうちに2本、急いで吸った。こんなのばっか。

　無事、2人は地元に戻ったが、こっちは「HELLOWEEN」のLIVEに行くため、うちに帰ってもゆっくりせず、中野に向かったのであった。

　結局、今は思い出と写真があるだけ。職場に復帰しても、なぜか自分に合っていないような気がする。帰ってから、こちらは時差ボケを体験。向こうにいたときはならなかったのに。現状ボケもしてるし。現実は冷酷かもしれない。周りでは何もなかったように過ぎていく。ただし、「一週間も休んでいた」と、嫌みぐらいはいわれるが。

　日本は結局、3連敗。期待したジャマイカ戦でも結果は残せなかった。32カ国中31位の結果で終わってしまった。（このことは観戦記で見てください）ただ、うれしいことは、我々が見た、日本と対戦したクロアチアが3位に入ったことだ。強豪ドイツ、オランダに勝ったのだ。そして、あの日本戦で入れた1点を含む6点で、FW、スーケル（シュケル）が得点王に輝いた。負けた相手として大変にうれしいことだと思う。誰だ、日本があと少しで勝てたかもって言ってたヤツは。始まる前に買った観戦ガイドもディフェンスに難があるなんて書いてあった。修正してきたのかなぁ。日本戦じゃ最終ラインは鉄壁だったぞ。ともかく、ついこのあいだ、戦争で独立したあの国が3位に入って良かったと思う。

　優勝はフランスだった。決勝じゃ、ブラジルはいいところなく負けた。ロナウドのワールドカップって言われていたけど、ジダンのためのワールドカップだったわけですね。俺が聞いた、あの日のパリの歓声は嘘じゃなかったんだ。150万人があのシャンゼリゼに集まった。あ〜、あそこに居たかったなぁ。本当にパリの人は良くしてくれたし。一緒に喜びたかったなぁ。あの店で乾杯もしたかった。日本じゃ、フランスは盛り上がってないなんてテレビはいってたっけ。現実はそうじゃなかったけど。（一部、そういう状態が嫌な人もいるわけだけど。フランス人だから。いや、関西人だって皆タイガースファンってわけでもないように、サッカーが嫌いな人もいるから）

　行った人は皆言うかもしれないけど、行って良かった、いい経験出来ました。ただ残念なのはこの経験を生かすことはないってこと。だからこうして、行けなかった人に伝えることしか出来ない。乱筆乱文でしたが、読んでいただきありがとうございました。

おわり

日本の軌跡

予選

対アルゼンチン　0-1

対クロアチア　0-1

対ジャマイカ　1-2

ともかく世界への初挑戦。すべてはここから始まるはず。

クロアチアの軌跡

予選

対ジャマイカ　3-1

対日本　1-0

対アルゼンチン　0-1

決勝リーグ

対ルーマニア　1-0

準準決勝

対ドイツ　3-0　快勝

準決勝

対フランス　1-2

3位決定戦

対オランダ　2-1

フランスの軌跡

予選

対南アフリカ　3-0

対サウジアラビア　4-0

対デンマーク　2-1　ジダンがいない危機を乗り切る

決勝リーグ

対パラグアイ1-0（延長）

準準決勝

対イタリア0-0　PK4-3　壮絶な試合だった。守りのイタリア、攻めのフランス

準決勝

対クロアチア　2-1

決勝

対ブラジル　3-0　快勝