18/Juin/1998

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 前日、寝るのが遅くなり、しかも、寝不足であったので起きられるか心配だったが、自分でも信じられないぐらい朝の目覚めがいい。そこで、いつも早起きだという栗原氏と朝の散歩に出かけた。ホテルの近くがエッフェル塔写真1という好条件。早すぎて営業はしていないし、誰もまだ集まってはいなかった。でも、「あ〜、パリにいるんだなぁ」とお上りさん気分。セーヌ川を見て引き返す。おかげで朝食がおいしかった。ここで隣国とのパンでの比較。ドイツは麦って感じがする。かの地を旅行中、黒パンを食べて「アルプスの少女 ハイジ」のおばあさんの「堅い黒パンじゃなくて柔らかいパンが食べたい」てな感じのせりふを痛感したものだ。イギリスは膨らみがなくてばさばさしている。甘い匂いがしない。フランスはフランスパン(日本だけでしょうけど)の堅いイメージするが、クロアッサンとかあっておいしい。ふくらみもあって日本人好みかもしれないと思う。

 朝食後、ガイドさんに会う。ついにあの念願のチケット(写真)を手渡される。ここで思った。日本の旅行会社に頼まなくて結果は良かったのだと。20万円以上はするであろう代物になっていたものである。ついでにそこで「ナイジェリア対ブルガリア」などのチケットがないか聞いてみた。どうも難しいようだ。他にも同じことを考えている人がいて、明日、ともかく競技場に行くことにした。みなさん、アメリカからの人ですよね、と聞かれる。残念ながら我々は日本からきたことを正直に伝えた。相手はびっくり。だって、このツアーはアメリカにいる日本人向けのツアーだからだ。

 1度部屋に戻り、早速、心配してくれている(?)日本のみなさんにチケットがあることをE-MAILで知らせる。

 なんやかんやで10時すぎに部屋を出た。近くのMETROの駅(Bir Hakeim)から6号で1回乗り換えてOperaへ。パリのMETROはどこにいくにしても1回どこかで乗り換えれば行き着ける。ただし、行き先をまちがえるととんでもないことになるが。カルネで買って2人で分けた。ともかく、Opera写真2につくと早速Amerincan Expressのオフィスを探す。お金を作らなければ何もできないからだ。ほかでやると手数料を取られるがここなら大丈夫。600Fのトラベラーズチェックを現金化する。栗原氏はカードのみ持ってきていたので外の通りにあったカード機で現金をつくった。

 栗原氏はどうもお米がほしいという。ちょっとルーブルに行ったところに日本食材店があるというのでそこへ行く。こっちは何も買うものはないが、現地の日本人向けの新聞をもらってきた。

 2人でルーブル美術館写真3を横切り、セーヌ川に沿ってノートルダム寺院写真4を抜けてカルチェラタンに向かう。昼になるとともかく暑い。だれだ、日本の5月ぐらいの気温だって言ったヤツは。日差しがきびしい。テレビで見ていて、サングラスをしているのはファッションだと思っていたが、実用品だったのだ。栗原氏はサングラスを持参していた。いいなぁ。でも、金ないし。でも、日影に入ると涼しい。湿気がないからだ。ノートルダムの前の広場の影で一時休憩。水を買って飲んだ。おいしい。しばらくしてカルチェラタンに向かう。7年前はここに宿泊したんだなぁ、と感慨にふける。栗原氏は炊飯するための道具を探しに行く。1時すぎ。こちらはたった2日しか観光できないのだ。別れてオルセー美術館Mus?e d'Orsayに向かう。

 サンドウィッチ(フランスパン)を買い、さっさと食す。ルーブルも広いがオルセーも結構広い。7年前はこれにオランジュリーと3つ廻った。時間がかかることはわかっていた。内容も濃い。中に入って見て廻る。名画のオンパレード。美術の教科書に載っている名画が次々と続く。つい1つ1つに集中してしまい、おいしいものを一気にたくさん食べさせられた状態になる。でも、1つでも日本に来れば超混みは必至のものだ。あ〜、もっと時間が欲しい!(40F)あとでオランジュリーに行こうと前々から思っていたが、無理だった。

 もうヘロヘロ状態。オルセーの前で一休みして、シャンゼリゼ(Champs Elysees)写真5.6に向かう。途中、コンコルド広場を経由して行く。前夜祭のときはきれいだったけど、何もなかった。が、通りにはワールドカップ参加国32カ国の旗が並んでいた。日本の旗もある!感動して写真を撮った。

 別にブランドものを買うって訳じゃない。パリ・サンジェルマンとワールドカップ・オフィシャルショップに行くためだ。凱旋門がみえてきて、また「パリにきたなぁ」と思う。サンジェルマンのほうはさらっと見て、オフィシャルショップ写真7に行く。中にはいるとすごい混みようだ。おまけに日本の商品どころかGroup Hの商品が全くない。このときは日本人だらけといえばそうでもなかった。アルゼンチンのサポーターに何か言われたが何を言っているのかわからなかった。でも、好意的な様子。アルゼンチン戦で日本が良い試合をしたからでしょう。でも、勝っていたら...。日本人、特にサラリーマンの悲しい宿命、お土産を探したが、ちょっとしたものしかないが買って宿に向かう。(18:30ごろ)

 部屋では栗原氏がビールを2かん空けていた。どうも欲しいものはなかったそうである。夕食は自炊はできないので、近くの中華料理を食べに行った。栗原氏はやっと米を食すことが出来た。こっちはチャーシューメン。メンさえあれば生きていけるもんね。

 部屋に戻ると、テレビ(canal+)で「地元フランス対サウジアラビア」が始まるとのこと。その前に元代表で元浦和REDSのDFだったバジール・ボリがコメディーをやっていた。でも、悲しいかな、言っていることがわからない。REDSをやめてどうしたのかなぁとは思っていたけど、タレントになったのかな。こんなに面白いキャラだったなんて知らなかった。元グランパスエイトの監督で、アーセナルの監督であるベンゲル氏がコメントしていた。名監督だもんなぁ。日本代表の監督もお願いしますよ、なんて。またしても言っていることがわからない。あのあこがれのプラティニ氏も登場。フランス人でもないのにワクワクしてきた。

 外は21:30でも夕方。6月のパリは最高ですね。そんなこんなでキックオフ。

 もう一方的にフランスが試合を支配していた。1点とった瞬間、外から歓声が沸き起こる。栗原さん、すごいよって声かけたが、彼は寝ていた。あとでわかったことだけど、彼は完全に時差ボケにやられた。彼は置いておいて、その歓声はすごかった。前にきたときにフランス人はすかしてやがるって思ったが、今回はやっぱりラテンでいい人達なんだって思ってくる。外を見ると人が異常に少ない。そうそう、ここの近くにFOOTBALL PARC写真8があったんだ。スクリーンを設置していてすごい人だかりだ。(テレビの中継で見た)基本的にこの国の人は集まって観戦するってスタイルのようですね。結局4-0でフランスが勝った。強いぞ、フランス!

 試合後寝ることにした。シャンゼリゼではすごいことになっていたらしいが。

 つづく。