サイト内検索  過去の日記  表紙に戻る

 10月末日の日記   11月1日の日記   12月1日の日記 

03年11月30日(日) イラク北部で日本人外交官二人が殺害される。(車で移動中)

改めてダンスマガジン1月号を通読。

一番「おおっ」と思ったのは,ダンスマガジン・インタビューでピーター・ライトが語っていた,BBCはハイデ/マドセンの『オネーギン』の映像を持っているという話。なんとか発売してもらえないものだろうか?

前から順番に,思ったこと。

ギエム&シカゴ響の『ボレロ』。
木田元さん(たぶん哲学者の方ですね)の文章は,「バレエの公演は幾度も見たが,オーケストラの演奏ははじめてである。たいていは音の一定したテープを使う」と書く方だけあって,素直で微笑ましいですが・・・あのー,一応専門雑誌なわけですよね,これ。私が払う1500円の中のほんの一部であっても,その中からこういう方に原稿料を払ったのかと考えると眩暈がします。

牧バレエ『眠り』
平塚さんが美しいです〜♪ 
ところで,写真を見て思い出したのですが,『眠り』での平塚さんの踊り方は,なんとなく草刈さんに似て見えました。どこが似ているのかはわからないので,あくまでもなんとなく,ですが・・・写真を見てもなんとなくそんな気がする・・・。いわゆる「顔のつけ方」なんかかしらん?
そう思って見ているうちに,今度は橘るみさんのフロリナ王女は(牧出身の)志賀三佐枝さんと似ているような気がしてきた・・・。ふーむ,私,橘さんのダイヤモンドの精がとても気に入ったのですが,もしかして,志賀さんと踊り方が似ていたからなのかな?

ネポロージニーはさすが脚が長いですねー。ただ,なんかメイクで損してませんか? と思ったら,ドゥガラー@青い鳥はもっととほほなメイクであった。要改善だわっ。

新国立『マノン』
「日本人でただひとり,マノン役に抜擢された酒井はな」っていったい?(呆)
看板プリマが主役を踊るのは当然のキャスティングで,もし彼女が配役されていなかったら,むしろそれがニュース。そういう配役は「抜擢」という日本語は使わないのが普通なのではないでしょうかねえ。

パリオペ『バランシンの夕べ』
『水晶宮』と『シンフォニー・イン・C』の違いは衣裳だけではないと初めて知りました。
ル・リッシュ@放蕩息子はなぜピアスをしているのだろう? 身ぐるみ剥がれてもあれだけ残るのだろうか?

ミッケリ・バレエ・フェスティバル
マラーホフはきれいだねえ♪ そしていつものようにお稽古着が派手そう。

東バ・リハーサル・レポート「小林十市,『火の鳥』を教える」
記事はそれなりに有益だが,↑というタイトルなのに,首藤さんたちの写真ばかりで小林さんが1枚しか写っていないのはいかがなものか?

ダンスマガジン・インタビュー ピーター・ライト
有益でした。

ニュー・ファイル・オン・ダンサーズ91 浅見紘子
177センチですか! 

踊る男たち6 ファルフ・ルジマートフ
特に言うことはないです。美しい。

ボリショイ『明るい小川』
なるほど,楽しそうです〜♪ 振付家としてのラトマンスキーが「名作続き」かどうかはよくわかりませんが・・・。

その他:
ジュリー・ケントは産休。あら,ご主人はヴィクター・バービーだったんですか。
NDTの新芸術監督はアンデルス・ヘルシュトレーム。ハンブルク・バレエ在籍中に見たことありますが,すてきだったの〜。

これに伴い,雑誌掲載記録を更新。ファルフさん小嶋さんと両方。

あと,NHK教育TV「思い出の名演奏」 ヌレーエフと森下洋子の共演『ジゼル』 を見ました。
録画しながらだったので真剣に見てはいないのですが,どなたかがスタジオで思い出を語りながらの番組なのかなー,と予想していたのに,余計なコトをしないで,抜粋ではありますがきちんと放送してくれて嬉しかったです♪

その後TVをつけたままにしていたら,日本舞踊で『カルメン』をやっていました。意味不明の部分もあったし,カルメンの拵え(?)があまりに「いかにも」なのには首を傾げましたが,物量作戦でなかなか面白かったです〜。(途中で『シンフォニー・イン・C』の音楽も入っていたのは,あれはなんだったのだろうか?)

☆本日のキーロフ 鹿児島公演 『白鳥の湖』 パヴレンコ/コルスンツェフ(予定)

 

03年11月29日(土) ベガルタ仙台最終戦引き分けでJ2降格(←地元紙トップの大ニュース)

1 愚痴

仕事が忙しくて困ります。
マラーホフの『くるみ』は断念しました。(いや,そもそも当日券は出ないらしいから,身体が空いても見られないわけだが)
来週末のキーロフ『ロミジュリ』もその次の新国立『シンデレラ』も危ない。とほほ。
いや,諦めてはいかん。がんばりましょー。

2 チケット救済のお願い

で,そういう事情で,下記チケットを手放すことにしました。(ところで,先日お願いした友人の件は決定したそうなので消しておきました)

12月14日(日)14:00 『シンデレラ』 新国立劇場
主演:志賀三佐枝/イーサン・スティーフィル
B席 2階3列40番台 会員料金 3,780円

お席は電子チケットぴあこちらでご確認ください。端のほうなのでいいお席というほどではないですが,B席で2階ですから悪くはないほうだと思います。現在のところS・Aは売り切れだそうですし。
遠方のため手渡しには応じかねますので,郵送代はこちらの負担(配達証明なども可)で,銀行振込代金の負担をお願いいたします。

メールでのご連絡をお待ちしております。 ← 決定したので消しました。

3 更新記録

小林紀子バレエシアター「レ・パティヌールほか」の感想を書きました。一覧表も,一番最近見たキーロフの『シンデレラ』まで追加。
ついでに,表紙もちょっとだけ模様替え。
こういうコトをしていないで仕事に邁進したほうが賢明だなー,とは思いますねえ。あはは。

☆本日のキーロフ 津公演 『くるみ割り人形』 ソログープ/サラファーノフ(←予定ではこうですが・・・まあ2日連続で踊れないこともないかな・・・)

 

03年11月28日(金) 米ブッシュ大統領,感謝祭の駐バグダッド米軍基地を電撃訪問

休みます〜。(ああ,眠い)

☆本日のキーロフ 名古屋公演 『くるみ割り人形』 ソログープ/サラファーノフ

 

03年11月27日(木) 小沢氏民主党代表代行・「次の内閣」副総理に

今週は仕事が立て込んでいるので,日記など書いていないで早く寝たほうがよいのですが,やれやれ,こういうときに限って大事件が起きる。

キーロフ東京公演のキャスト変更。ジャパンアーツこちらのページ

感想としては・・・そうですねえ・・・やはりキーロフというか,さすがはキーロフというか・・・。まあ,理由がある変更なだけ今回はマトモだなー,と。

さて,それはそれとして・・・ダンスマガジン1月号を買いました。(というか,本屋がオフィスまで配達してくれるから発売日に届く)
『マノン』はけっこう小嶋さんの写真が載っていて,インタビューもありました。さらに「CHIC」の『ジゼル』の写真もあったからご機嫌ですわ。あら,幕開きの帽子もこうして見ると悪くもないわね〜,やっぱりかっこいいわ〜,なんて。

インタビューは,普通に興味深かったですが・・・感想。
1 ウォルシュは今までで一番いい教科書だったそうで,新国立さん,呼んでくれてありがとうっっ。
2 指導の方に,いくらやっても「もっとオフバランス」と言われたそうですが・・・うーむ,そりゃそうでしょうなー。結局,ちゃんとオフバランスになっていたのだろーか??
3 こういう役のほうが王子役より楽しいとのこと。うん,それはきわめて健全な感覚ですし,舞台を見ればわかりますよ。でも私は,王子を踊るあなたが一番好きなのよん。

そうそう,「踊る男たち」第6回は,ファルフさんでしたわ。(あとは後日ゆっくり読もう)

☆本日のキーロフ
『ドン・キホーテ』 ニオラーゼ/コルサコフ
横浜公演 『ロミオとジュリエット』 ヴィシニョーワ/ファジェーエフ 指揮:ゲルギエフ

 

03年11月26日(水) 国際原子力機関(IAEA)理事会,イラン避難決議。疑惑解消への最後の機会。

えーと,あさっては名古屋でキーロフの『くるみ割り人形』があるのですが,舞舞堂のカオルさんとR−DEPOTのRIEさんがそれぞれ地元の主催者に問合せをなさった結果,キャスト変更が判明したとのことでした。お二人とも,ご自分の掲示板に書き込んでいらっしゃいます。

ゴールプ/ルジマトフ → ソログープ/サラファーノフ

あらあらあらあら・・・なんと申しましょうか・・・。
私はこの件では当事者ではありませんし,客観的に言えば,不惑のルジマトフより若くてかわいいサラファーノフのほうが『くるみ』の王子には向いているかもしれませんし,ゴールプよりソログープのほうが格上のバレリーナだと思いますが・・・うううむ・・・なんとも言葉に窮するなあ・・・。
まあ,以上にしておきます。

なお,ジャパンアーツさんのサイトには告知されていないようです。
で,確認しにいって発見したのですが,ソログープとファジェーエフのインタビューが載っていますね。今日掲載したみたいです。(読んでみる心境ではないので内容はわかりませんが)

☆本日のキーロフ 『ラ・シルフィード』 石井/ボボフニコフ

 

03年11月25日(火) 「はやて」開業1年。乗客1日平均1万1500人で「はつかり」時代の1.5倍。

DMはやっと到着いたしました。

えー,それから,お祝いのメールをくださった方があって気付いたのですが,本日でサイト開設2周年でした。(教えてくださってありがとうございます〜♪ いや,自分で気付かないのもどうかとは思うが)

皆さまいつもありがとうございます〜。これからもよろしく〜。

☆本日のキーロフ 『ジゼル』 タラソワ/コルスンツェフ(←まだ来日していないのか?)

 

03年11月24日(休) グルジア暫定政権発足。米国は政情安定へ支援を表明。

報告1 
休日は普通郵便の配達がないためでしょう,光藍社からのDMがまだ到着しておりませんのです。
着き次第申し込めるという光藍社のアバウトなサービス精神は,通常の場合は,延々とダイヤルを押し続けたりぴあまで並びにいったりしなくてすむのでありがたいのですが,今回のように「少しでもいい席をっ」と気合が入りまくっている場合には,非常に困ります。遠方に住む者が出遅れてしまうじゃないの。
1日くらい違うのはしかたないにしても,今回は,(明日届いたとして)4日違うんですからねえ。

あのー,光藍社さん,なにはともあれ,週末近くにDMを発送するのだけは勘弁してほしいんですけどー。

報告2
今日キーロフの公演会場でジャパンアーツの社員の方(←たぶん)に聞いたキャストについての情報

昨日の『白鳥の湖』と今日の『シンデレラ』については,予定どおりグーメロワ/コールプ,ソログープ/メルクリエフが踊りましたし,今後についても,今のところ変更は出ていないそうです。
ただ,ゼレンスキーは腰の調子が万全ではないそうで,『白鳥の湖』については問題ないものの,リフトの負担の大きい『ロミオとジュリエット』は体調によっては休演する可能性があるとのことでした。その場合の代役は,ヴィクトール・バラノフだそうです。(バラノフは,レジュニナ主演の『くるみ割り人形』の映像で王子を踊っている方)

というわけで,ゼレンスキーがお目当ての方は(いや,それ以外の方もですね)当日の彼の体調がよいよう祈りましょー。

報告3
昨日は小林紀子バレエシアター『バレエの情景/ラ・パティヌール/パキータ』を,今日はキーロフ・バレエ『シンデレラ』を見てきました。
どちらも,それなりに楽しかったです。

とりあえず,日本初演のラトマンスキー版『シンデレラ』についての簡単な報告

装置や衣裳(や登場人物の行動様式?)は現代的でしたが,話の筋自体はごくオーソドックスでした。振付も現代風ではありますが,バレエの動きでしたし。(もちろんトウシューズで踊る)

ソログープは小柄ですが,長い腕が柔らかく動いて美しく,チャーミングでもあってよかったです。「おしとやか」系というより「元気がいい」系の感じも,現代的な演出に合っていたんじゃないかな。
メルクリエフは踊りは上手でしたし,ハンサムなのですが,ううむ・・・ロシアのダンサーにしては少々プロポーションがよくないかなー,という感じも。まあ,衣裳のせいもあったのかもしれないし,周りのコール・ドがプロポーションよすぎるのかも。

と思うくらいコール・ドが美しかったです。
舞踏会では,女性は赤系のロングドレスで,男性は黒の燕尾服なのよ。で,男の子たちが,背は高い,頭は小さい,脚は長い,身ごなしは洗練されている・・・それはもう壮観。来月新国立で『こうもり』見るときの自分の反応が不安になるくらいかっこよかったです〜。ああ,目の保養だわ〜。なんか,寿命が半年くらい延びたような気がするわ〜。 

中でも一人,あまり背は高くないけれど細くてとっても頭が小さくてかわいらしいハンサムのダンサーがいて,とても気に入りました。黒髪で若い頃のファルフさんにちょっと似たお顔なのよん。
どうやら,アントン・ピモノフくんというらしい。こちらね。といっても写真がないんですけどー。
上手かどうかは全然わからなかったけれど,99年入団でコリフェなんだから下手ではないはずだわねー,もしかすると有望なのかもしれないわねー,と期待。
幕開きで最初に4組前に並んでいるときの下手から2番目,継母とちょっと踊るし,カーテンコールのときは上手から3番目ですので,皆さんよろしく〜。(って,何を?)

☆本日のキーロフ 横浜公演 『シンデレラ』 ソログープ/メルクリエフ

 

03年11月23日(日) グルジアの非常事態,シュワルナゼ大統領辞任で無血クーデターとして終結

《お休み》 

☆本日のキーロフ 横浜公演 『白鳥の湖』 グーメロワ/コルプ

 

03年11月22日(土) 政府,補助金1兆円削減で各省庁に割当額を指示。

最初に,チケット救済のお願い (決定したので消しました)

ルジマトフ友だちが,下記のチケットを引き取ってくださる方を探しております。

キーロフ・バレエ 『ロミオとジュリエット』 ヴィシニョーワ&ファジェーエフ
11/27(木)18:30開演 神奈川県民ホール 
B席1枚 3階6列センターブロック 16000円→13000円

キーロフ・バレエ 『シンデレラ』 ソログープ&コールプ
12
4(木)18:30開演 東京文化会館
A席1枚 1階R5列内側 17000円→14500円

送料は負担いたしますので、振込み手数料はご負担ください。
日程がせまっている場合は速達か翌朝10時便でお送りします。

・・・とのことです。
興味がおありの方は,直接ご本人あてにメールでご連絡くださいませ。
連絡先は,(消しました)ですので,よろしく〜。

あ,お席の位置については,神奈川県民ホールはこちら,東京文化会館はこちらで,それぞれご確認くださいね。

 

次に,今日の主なできごと

光藍社からのDMがまだ着かないのですわ。困ったもんだ。

最後に,明日の予定

バレエで留守にいたします。

☆本日のキーロフ 『ラ・シルフィード』 タラソワ/ボボフニコフ

 

03年11月21日(金) バグダッド,報道メディア入居のホテルなどにロケット弾

おとといは全然気が付かなかったのですが,レニングラード国立へのザハロワ客演は,『ジゼル』2日間だけではなく,当初ギリョワと発表されていた1月28日(水)の『バヤデルカ』も彼女に変更だそうですね。ますます,びっくり〜。
光藍社こちらのページの一番下などに載っています。

私は,この件に関しては,ギリョワにはたいへんたいへん失礼ながら「たなぼた♪」と思っていますので,(かりに同じ事態が新国立で起こったとしたら目を三角にして主張するだろうように)「ギリョワを下ろしてけしからん」などと言うつもりはありませんが・・・彼女の(日本での?)初ニキヤを見るためにチケットを買った方も当然いらっしゃるでしょう。
ですから,光藍社は,そういう方々のために事情説明を行うべきではないか,と思います。(サイトには載っていませんよね。ウチにはまだDMが来ていないのですが,なにか書いてあるのかしらん?)

まあ,事情というのは「ルジマトフの希望」というだけのことで,ギリョワ(とレニグラード国立バレエ)の側には,なにも事情はないのだとは思いますけれど。

おそらく,ルジマトフが,ザハロワが『ジゼル』に出られるなら『バヤデルカ』も彼女と踊りたい,そのほうが自分も納得がいく舞台になって,よりよいものを観客に見せられる,と思ったのでしょう。それを,芸術家の舞台への誠実さと思うかスターのわがままと考えるかは,人によって違うと思いますが。

光藍社主催の公演は,キャスト変更がかなりあります。私はそのいちいちについて気にしているわけではないですが・・・ことルジマトフが関係する場合については,変更の原因は,キーロフの「バレリーナを貸してやるのを恩恵と思え」体質かルジマトフの芸術的信念のどちらかで,光藍社の問題ではない,と思っています。
なぜそう思うのかを説明するのは難しいのですが・・・ルジマトフ主演の公演のチケットを全部買って,パートナーが誰になるかについてはらはらどきどきし,その結果の舞台を見てきた当事者の観察結果として,そう考えるに至りました。

ですから,今回のザハロワは,ご本人の故障などさえなければ大丈夫だと思いますよ〜。
だって・・・これからは,貸すのはキーロフでなくボリショイなんだもん。(ボリショイもロシアのカンパニーだから多少危ないところもあるかもしれませんが,でも,キーロフほどではないでしょう)

というわけで,
スヴェータさん,移籍してくれてありがとう♪ あ,ボリショイ・バレエさんもありがとう♪♪

 

03年11月20日(木) 米英首脳会談直前のタイミングでイスタンブールの英国関連施設に同時テロ

今日は,『兵士の物語』を見てきました。

うん,まあ,それなりに・・・という感じかな。
バレエではなくて音楽劇だから,完全バレエ体質の私が引き込まれるのは困難な舞台でありました。オーケストラ(といっても指揮者+7人だけれど)も舞台の上にいるので,踊るスペースが狭いし。

酒井さんについては,「ちらしに騙されたなー」という感じ。
ちらしでは,西島さんはけっこう軟弱そうな雰囲気で酒井さんは宝塚の男役のように凛々しく見えたので,なにかそういう両性具有とか性の転換とか・・・妖しい雰囲気を見せてもらえるのかと期待していたの。そうしたら,西島さんはけっこう耽美的な雰囲気もあるのに,酒井さんのほうは普通の王女さまだったので,ちょっとがっかりしてしまった。もっとも,西島@悪魔とパ・ド・ドゥ踊って意気投合(?)したりしていたから,かわいいだけのお姫さまではなかったですが。
舞台の上にいる時間もわりあい短かったです。

西島さんについては,失礼かもしれませんが,「意外に台詞がうまいんだわ〜」とかなり感心しました。TVドラマにも出演しているそうですから,当然なのかもしれませんが。(あ,酒井さんは台詞はないです。念のため)
踊りは,まあ,あれは踊りではなくて,演技にバレエ的な動きを取り入れている,というモノだと思うので・・・たぶん,あれでよいのでしょう。バレエマニア的には,手の動き(つまり,マイムに置き換えて見ているわけ)が今ひとつ美しくないなー,なんて思ってしまいましたが・・・。
悪魔役のメイクが非常にお似合いでした。バレエの舞台で見るときは,少しお顔が大きすぎてプロポーション今ひとつかなー,などと思っていたのですが,こういう舞台のときはそのほうが「おお,美形♪」という印象が強まって効果的みたいですね〜。
全体的には,不吉な雰囲気があり,色気もあってよかったです。

 

さて,ところで・・・新国立劇場の来シーズンの演目が発表になりました。こちらのページね。

手堅いというか,意外性がないというか,王道というか,面白みに欠けるというか,集客が期待できそうというか,振付家や作曲家にお金を払わなくてすんで安上がりというか・・・。
・・・と,頭の中がぐるぐるして,どう判断すべきか途方に暮れたのですが・・・でも,実はものすごく意欲的なラインアップなんじゃないかなー,と思うに至りました。

だって,プティパがずらーっと並んでいるわけですよね。それも,新国立のプロダクションは,(新制作の『ライモンダ』はわかりませんが)演出に凝っているわけではなくて,踊りですべてを表現しなければならないロシアバレエ系。主役からコール・ドまで,きちんと踊れなくては上演できない演目ばかり。
『マノン』や『ロミジュリ』のドラマチック・バレエのシーズンの次は,古典に正面から取り組んで基礎を固めるシーズンになるわけで,ダンサーにとって面白いかどうかは別として,バレエマニアとして食指が動くかどうかも別にして,うーむ,けっこう気宇壮大にインターナショナルなレベルでの一流バレエ団を目指しているのかも〜♪ などと思ってしまいましたよ。

小嶋さんに関しては,全幕のジャン・ド・ブリエンヌは初めてだわ〜,王子系が目白押しだわ〜,うう,バジル見られるのはほんとに久しぶりなのよ〜,ともちろんご機嫌です。(ほかにも見たいモノももちろんあるけれど,言い出したらキリがないもんねえ)

『カルメン』だけは予想がつかないのですが・・・どう思います? ホセは違うような気がするし,だからといってエスカミリオも・・・。というか,私には,どっちも山本さんのほうがイメージわきやすい。うーむ,どうなるんでしょ?
というより,これ,一晩モノなんですよねえ? アロンソ版とプティ版は見たことがあるけれど,1幕モノだったから,全幕だとどういう作品になるのか想像できないわ。ん? 見たことないけれど,クランコ版は全幕なんでしたっけか?
石井潤作品だという点については,うーむ・・・私,たぶん,『梵鐘の聲』と今日まさに見てきた『兵地の物語』しか見たことがないのですが・・・期待しすぎないように注意しながら期待したいと思いますー。

☆本日のキーロフ 『ジゼル』 マハリナ/イワンチェンコ

 

03年11月19日(水) 第2次小泉内閣が発足。全閣僚が再任。

ロシア国立ノボシビルスクバレエ仙台公演『コッペリア』を見てきました。

ノボシビルスクはロシア第3の都市だということだったので,もしかするとモスクワで2番目のダンチェンコ(モスクワ音楽劇場)とかペテルブルクで2番目のマールイ(レニングラード国立)くらいレベルが高いのかなー,なんて期待していたのですが,そこまでではない感じでした。
全体に,上半身の使い方がロシア・バレエにしては優美でないというか・・・。でも,よく言えば,若々しくて元気がいいから,作品の雰囲気に合っていると思いました。
ロシアのバレエ団ですからもちろんそれなりに上手ですし,『コッペリア』全幕はなかなか見る機会がないので,楽しかったです。

ヴィハレフによるプティパ版復元なのだと思いますが,どこが復元なのかは,『コッペリア』自体をあまり見たことがないせいもあって,今ひとつわかりませんでした。マイムが多いところかなあ?
グラン・パ・ド・ドゥでのスワニルダのヴァリアシオンがハンガリー風で(ライモンダみたいに腕を組むとか)見慣れない感じもしましたが・・・これも自信はないです。うーむ?
2幕でスペイン人形とスコットランド人形が踊るソロが,その人形にちなんでのスワニルダの踊りになっていて,これは珍しいのかしら? それともけっこうある演出?
あと,3幕に「戦いの踊り」がなかったんじゃないかな。だから,男性路線の踊りがなくて,ちょっと物足りない感じもありました。

衣裳も復元だそうですが・・・ううむ・・・これはどうかなー?
おお,なるほどー,ではあるのですが,現代の日本に身を置いて見ると,なんというか・・・お金をかけた発表会みたいでもあるのよ。色の使い方が,当時の照明技術で見れば「色鮮やかで豪華」であっても,今の舞台機構で見ると「・・・けばけばしくないか?」になるというか・・・。
私は多少の「?」は楽しむ観客なのでそれなりに面白く見ましたが,たとえばパリオペやロイヤルを好んで見るような方からすれば「???」となりそうな気が・・・。

主役は,エレーナ・リトキナ/デニス・バルディヤン(プロフラムによるとボルディアン)。二人ともかなり若いみたい。
リトキナはとても小柄なバレリーナでした。コール・ドより一回り背が低く見えるし,ポアントで立ってもパートナーの顔の半分くらいまでしか背が届かないの。もしかすると150センチ台前半なんじゃないかしら。
そのせいもあってでしょうか,プロポーションはあまりよくないとは思いましたが,はつらつとした感じで・・・そうねえ・・・若いころのクチュルク(レニングラード国立)をさらに小さくしたような感じ。威勢がよくて,2幕で大暴れ(?)してコッペリウスを困らせるところがとーってもチャーミングでしたし,3幕での細かいステップが上手で軽やか。
バルディヤンは,さほど印象的ではなかったですが・・・小嶋さんやマトヴィエンコと比べてはいかんですよねえ。すみません。・・・うん,普通に上手なよいダンサーだったと思います。

まあ,こんなところです。
キーロフの公演が始まる時期でもありますから,是非見るべきカンパニーだとは言いませんが,見て損をすることもないと思います。地元で公演がある方は行く価値はあると思いますし,東京公演はキャストももっといいでしょうから,お値段を考えれば悪くないのでは?

 

さて,ところで,ファルフさんの話題。

レニングラード国立バレエ『ジゼル』のパートナーは,あらまー,びっくり。なんとザハロワ。
6月のロシア国立バレエ団(ゴルデーエフのカンパニー)への客演『シェヘラザード』はマハリナとだそうです。
光藍社さん,ありがとうっっっ♪♪♪

 

03年11月18日(火) 国連,テロ続発によりアフガン南東地域での活動を停止。

『マノン』で書いていなかったその他の(つまり,王子以外の)細かい話。

1幕で,人がいなくなったところでマノンとデ・グリューが後ろ向きにぶつかって,最初のパ・ド・ドゥになっていくところの演技なのですが,新国立版では,デ・グリューがわざとぶつかったことになっていました。
私はアレは偶然だと思い込んでいたので(ロイヤル版はたぶんそうだよねえ? 違います?),1日にウォルシュがやったときは「なんじゃ,こりゃ? プレイボーイのデ・グリューか??」とたいそう憤慨しました。そのせいで,終始非常に冷めた目で彼のデ・グリューを見てしまったような気がするくらい世馴れた振舞いに見えたの。
で,翌日マトヴィエンコも同じコトをしたのでびっくりし・・・しかも,彼がやると初々しくて微笑ましく見えたのでさらに仰天しました。うーむ・・・なぜにこんなに印象が違うのか? と思って,最終日はもっと注目したのですが,やっぱりとっても一生懸命に見えて,ついにこにこしてしまいました。
ダンサーの個性や雰囲気の違いなのかしら,不思議だわ〜。

えー,それから,寝室のパ・ド・ドゥのあと,マノンがベッドにダイビングする振付(演技?)がありますよね。
あれ,酒井さんはすごくうまかった。「嬉しくってたまらない」という感じで,あそこが無邪気な感じだと,その後のシーンが生きてくるのよね〜。

あと,オスタの衣裳は,たぶん自前だったんじゃないかな。
1幕と2幕は,「ちょっとだけ色調違うかなー,いや同じかなー」という感じでしたが,3幕で登場したとき,スカートが2段になっていて,デザインが明らかに違いました。看守の部屋に着いたときにはスカートは1段になっていたような気もするのですが・・・うーむ,連行中に暴れて脱げてしまったということなのか???

 

03年11月17日(月) 厚労省年金改革案。保険料は年収の20%上限,給付は現役時代の50%確保

休みます〜。

 

03年11月16日(日) 東京国際女子マラソン,高橋選手平凡な記録で2位。オリンピック代表は決まらず。

新国立劇場の入り口でもらったちらし類を整理。
仔細に眺めてみると,いろいろ発見もありましたので,初日の日付け順に思ったコト書きまーす。

1 
K−Ballet Company 「トリプル・ビル」 11/16(今日)〜

ちらしでなく,K−Ballet TIMES なる会報(?)の11月号らしきモノが入っていました。(なんか,NBSみたいですねー)

この会報,熊川さんによる作品解説の大事な部分を太字にしてあって,わかりやすくて親切です。(たとえば,『ライモンダ』3幕だと, 音楽に「ハンガリーの民族的な要素が盛り込まれている」という部分とか) 
熊川さんの解説自体も,初めて見る作品の予習に役立つ感じだなー,有能な方だなー,と思いながら読んでいたのですが・・・なんだってこの方,最後に,「ぜひともしっかりと目を見開いて観ていただきたい優れた作品ばかりを選りすぐった」なんて言うんでしょうねえ? もちろん「ぜひともしっかりと目を見開いて観ていただきたい」が「作品」の修飾語なのはわかりますが,お金を払う客に向かってこういう言い方をする(あるいは,言ったこととして印刷する)センスって・・・。(あ,そういう意味でも,NBSの会報に似ているかしら〜)

『ライモンダ』3幕の主演女性キャストが載っていました。既に皆さんご存知かもしれませんが,吉田都,ヴィヴィアナ・デュランテ,康村和恵のトリプル・キャスト。地方では長田佳世さんの日もあります。
全国のキャストはアーサメイジャーこちらのページの一番下に載っていますが,これによると,おお,吉田さんは東京周辺だけでなく,倉敷と福岡でも踊るんですね〜。ご近所の方は,吉田さんの舞台を地元で見られるめったにないチャンスかも〜。

なお,康村さんは,ドレスデン国立歌劇場(芸術監督:デレヴィヤンコ)のバレエから夏に移籍した方。東バの荒井祐子さんもこのバレエ団に移籍して,今回のツアーから参加だそうです。

ところで,そのページによると,2/21〜25には,『若者の死』などの公演もあるみたいですね。
シャーロット・タルボットの名前があるから,彼女が死神なのかな。タルボットは2/7・8の牧の『ピンク・フロイド・バレエ』にも出るみたいですが・・・彼女の飛行機代は,牧が出すのだろうか? それともKバレエが負担するのだろうか? と下世話なコトが気になってしまったりして・・・。


篠原聖一バレエ・リサイタル 『ロミオとジュリエット』/『ペルソナ』 11/20

特にちらしに意見はないですが・・・新国立ファンのお友達が問い合わせたところによると,『ロミジュリ』のキャストは,ジュリエット:下村由里恵,運命:佐々木大,ロミオ:山本隆之,ティボルト:沖潮隆之,マキューシオ:奥田慎也,パリス:市川透 だそうです。
あ,コレを書いたら親切なんじゃないの? というのが意見かな。


小林紀子バレエ・シアター 『バレエの情景』/『レ・パティヌール』/『パキータ』 11/23・24

こちらは自分で問い合わせたところ,両日とも,『バレエの情景』は吉田都/パトリック・アルモン,『パキータ』は島添亮子/アルモン だそうです。
吉田さんの飛行機代は,小林が出すのだろうか? それともKバレエが負担するのだろうか? と(以下同文)

裏面に次の公演のお知らせも。『くるみ割り人形』 12/27・28 だそうです。
で,主役は,島添/ロバート・テューズリー と書いてあります。テューズリーに文句ばかり言っている私が書くのもなんですが,もうちょっと宣伝すればいいのにねえ。


キーロフ・バレエ 11/23〜

おお,なるほど。ザハロワ不参加に伴い,中心の写真が彼女のオデットからヴィシニョーワのジュリエットに変わっておりますね。


東京バレエ団 『くるみ割り人形』 11/28〜30

振付:ワシリー・ワイノーネンと書いてあるのですが,各場面の写真を見ると,キーロフ=新国立のワイノーネン版とはだいぶ違うようですね。ドロッセルマイヤーも踊る役みたいだし,アラビアも男女だし,雪の場面に男性も出ているし・・・。ふーむ,ワイノーネン版というのは,子どものクララ(マーシャ)を大人のバレリーナを踊る版の総称と理解すべきなのかな?
ねずみがとってもかわいいですー。

ところで,前から気になっていたのですが,このちらしのマラーホフの写真,髪がなんだか妙じゃないですか?


スターダンサーズ・バレエ団 『ナ・フローレスタ』/『ミッシング リンク』 11/29・30

そういえば,『兵士の物語』全国公演中だから,西島さんが出ないのね。
その代わり(ではないようだが),新国立の市川さんが出ます〜。


井上バレエ団 『くるみ割り人形』 12/6・7

いつもどおり藤井直子さんと島田衣子さんが主演で,パートナーはヒューストン・バレエのズデニェック・コンバリーナという方。珍しい名前だと思ったら,チェコの出身らしいです。おお,そうか,ヒューストンではこの方がデ・グリューを踊ってウォルシュがレスコーを踊るわけね。
裏面に踊っている写真が載っているのですが・・・こ,この方,もしかして,ものすごーく脚が長いのでは?

果たしてほんとうにそうなのか確かめたいと思って,ネット上に全身写真ないかなー,と探してみたのですが,うまく発見できませんでした。
で,こんなの見つけちゃいましたよ。Helsingin Sanomat というフィンランドの新聞のサイトのページみたい。そのコンバリーナがキーロフのコルサコフと同時にシニア1位になったというおととしのヘルシンキ・コンクールの記事ですが・・・この写真は,ジュニア2位の福岡雄大さん(ケイ・バレエスタジオ)ですね。おお,国際的活躍♪(って,国際コンクールに出場したんだから当たり前ですが,でも,一人だけ写真が載っているっていうのは,記事にもあるようにきっととても印象的だったのよね) 関西のダンサーだから見たことないけれど,見てみたいなー。


新国立劇場バレエ団 『シンデレラ』『こうもり』 12/12〜

ううむ・・・1枚のちらしというのは・・・ううむ・・・これでいいのだろうか? 「THE CHIC」のときみたいに専用ちらしがないよりははるかにマシだが・・・ううむ・・・?


牧阿佐美バレヱ団 『くるみ割り人形』 12/12〜14

『眠り』もそうでしたが,スモークがかかったような色調がすてきです。

裏面に小さく『ピンク・フロイド・バレエ』の紹介もあって,うん,小嶋さんの名前も載っておりました。やっぱり出るんだわ〜。
なぜか,わざわざ「(新国立劇場バレエ団ソリスト)」って書いてあって,牧の公演にしては珍しいです。しかし,今ひとつかっこよくないから「ソリスト」は削ってほしいんですけどー。いや,確かにソリストだから間違いではないけれど,プリンシパルの下のソリストだと誤解する方があるとイヤだわ。(って,心配しすぎ?)

10
東京インターナショナルバレエカンパニー 『くるみ割り人形』 12/13・14

初めて聞いたような気がするバレエ団ですが・・・ちらしに載っているサイトはこちらで,バレエ学校ですね。
だから,もしかすると発表会のような感じかもしれませんが・・・ゲストがなかなか立派です。

13日は,金平糖はバレエインペリアル(タランダのカンパニー)のイリーナ・スルネワ。きれいで品のよい踊りの方で,私は好きです。で,王子は,おおっ,キーロフのイリヤ・クズネツォフ。(もしかして同姓同名のインペリアルのクズネツォフではないかと疑ったのですが,写真もキーロフのクズネツォフに見えます)
14日は,許山麻有さんというカンパニー(というか学校)所属の方とインペリアルのキリル・ラジェフ。ラジェフは,見たことはあるけれど・・・まあ,印象ないなあ,という感じ。(すみません)

クズネツォフはキーロフ公演の合間にアルバイトをするわけで,あいかわらず働き者ですなー。
したがって,必然的に,大阪の『白鳥』ロットバルトは彼ではないことになりますね。

11
牧阿佐美バレヱ団 『くるみ割り人形』 新宿文化センター 12/20

これはバレエ団主催ではなく,(財)新宿文化・国際交流財団の主催公演ね。
逸見さんの顔写真が,バレエ団のちらしと角度が違って,よりハンサムに見えます〜。

12
レニングラード国立バレエ 12/20〜 

特に言うべきこともない。いつもどおり。

 

うーむ,書き始めたら長くなってしまった。1月以降の公演は,明日以降気が向いたら。
うん,でも,なんとなくこれで『マノン』モードから抜けられたかな。(久しぶりにお掃除もしたしー)

☆本日のキーロフ ボストン公演 ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

 

03年11月15日(土) イスタンブールのユダヤ教会堂で爆弾テロ。20人死亡。

昨日書いたコトはちょっと間違っていたかも。

『マノン』のCDを持っていないので,映像をCDの替わりにして(←なんか,もったいなくてけしからんという意見が出そうですねー)今日流していたのですが,あれ? もしかして,3人の紳士の踊りってマノンのソロより前でしたっけ?
とすると,レスコーが舞台の上から消えていた時間は,ロイヤルでも新国立でも同じなのかな?

うーむ・・・3回も見たのに記憶が定かでない・・・。だんだんそうだったような気もしてきた・・・。

ま,いいわね。とにかく,そういう芝居がなかったのは確かだから,大勢に影響はない。
というか,皆さんにはどうでもいい話ですね。すみません。

☆本日のキーロフ ボストン公演 ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

 

03年11月14日(金) 道路公団新総裁に,財界支援で比例代表選出の近藤参院議員(元伊藤忠常務)

オスタ/マトヴィエンコ/小嶋のほうの『マノン』の感想を書きました。

書きながら思い出したつまらないこと。

ロイヤルの映像で予習していたとき,2幕のパーティーの途中,マノンと男たちの踊りや3人の紳士たちの踊りのあたりで,レスコーはかなり長い間舞台から消えているみたいなのね。で,酔って寝込んでいたせいかしら(それとも,愛人とよろしくやっていたのか?)再度出てくるときはブラウス(シャツ?)姿で,手に上着とかを持っている。で,舞台の上でチョッキを着て,上着を羽織って・・・というのをやるわけ。

で,私としてはそれもちょっと楽しみにしていたわけです。
でも,新国立の演出では,マノンと男たちの1場が終わるとすぐにレスコーと愛人は舞台に戻ってくる。だからこそ,3人の紳士の踊りに参加することができるわけだし,それだけ長い間舞台の上にいてくれたからそのほうが嬉しいんだけど・・・でも,そういうのもやっぱり見たかったかなー,と。

いや,それだけです。すみません。

☆本日のキーロフ ボストン公演 ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

 

03年11月13日(木) 社民党土井党首辞任表明

『マノン』が終わったばかりで呆けているわけですが・・・あらまー,新国立の『シンデレラ』と『こうもり』って,もうソリスト・キャストが出る時期なのねえ。びっくりだわ。

というわけで,ファンサイトさんに載っております。(いつものことながら呆けることなくマメなお仕事で敬服するばかり)

『こうもり』のほうはメイド役が楠元さんのシングルキャストになった以外は特に目新しいコトはないようですが,『シンデレラ』は四季の精に初役の方がいるし,なんといっても,イリインと奥田さんがお姉さんを踊る! というのが注目ですね〜。
うーむ,チケット買い足そうかなー?

☆本日のキーロフ ボストン公演 ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥/ばらの精/瀕死の白鳥

 

03年11月12日(水) 宮城県,凍結中の三本木保健医療福祉中核施設計画を白紙へ。

休みますね〜。

 

03年11月11日(火) NTT中間連結決算で営業利益8366億円。トヨタを抜き国内最高。

仙台バレエ公演情報をちょっとだけ更新。というか,終わった公演を消しただけ。

それから,キーロフ関係の日記に7〜10月分を足しておきました。

日本公演,まもなく始まるんですよね〜。
楽しみですが,仕事のスケジュールが立て込んでいるからあまり見にいけないかも。ファルフさんを見られるかも非常に危ない。というより,目下のスケジュールから考えても,大阪か札幌まで遠征しないと見られないのですわ。そこもダメになるかもしれないし。とほほ。
(その前に,北米公演を怪我でキャンセルしたらしい彼が来日するのかどうかのほうが問題かしら〜)

ついでに表紙の模様替え。
かぼちゃとか馬車にすべきかこうもりなど探すべきか,はたまた(羽根の可能性は消えてしまったことでもあり)クリスマスツリーか・・・と悩んでもしかたないので,あんまりクリスマスツリーらしくないツリーにしておきました。季節的にはちょっと早いけどー。
シンプルでキラキラしていてすてきでしょ。(今回もイラストは「シェルの素材工場」さんから)

それから,表紙のカウンターが14万を超えました。いつもありがとうございます〜。

☆本日のキーロフ 『ドン・キホーテ』 シェシナ/シショフ

 

03年11月10日(月) 保守新党合流で自民党は衆院単独過半数。加藤紘一氏も復党。

表紙を原状復旧。

それから,『マノン』で取り紛れておりましたが,新国立劇場マクドナルド・スペシャルナイトの関連で訂正を。

先月の25日・26日あたりの日記で騒いでいたマクドナルド・スペシャルナイトの『シンデレラ』ですが,発売後10分で売り切れたというのは事実と違っていて,チケットは午後まで残っていたそうです。それから,ぴあと新国立のボックスオフィスの発券システムは間違いなく連動しているとのことでした。

大幅に端折って説明すれば,マックナイトは他の日の普通の『シンデレラ』と別扱いになっていたのに,私の行ったぴあの窓口の方が普通の『シンデレラ』のほうを調べて売り切れと誤解したというか・・・。
結局は窓口のミスなのですが,私は諦めきれなくて念のためもう1軒回って同じお返事でしたので,窓口の方の責任というよりは,そういう間違いが起きやすくなっていたチケットぴあの設定自体に問題があったと思っています。
問い合わせした結果,ぴあからていねいな説明と謝罪がありましたので(親切なお友達のおかげでチケットは入手できましたしね),それほど怒っているわけではないですが,「ぴあともあろう企業が・・・。いったい何年マックナイトやってるんだか・・・」とは思いますなー。

まあ,そういうわけですから,「私の書いたコトには一部事実誤認があった」ということになります。私が悪いわけではないのでお詫びはしませんが,謹んで訂正いたします。

そして,皆さん,今後のマックナイトのときは気をつけたほうがいいですよ〜。

☆本日のキーロフ 『ラ・シルフィード』 ゴンチャー/ポポフ

 

03年11月9日(日) 総選挙。民主党躍進。自民党後退も与党絶対安定多数。

今日は,Bunkamuraメール会員対象の『オン・ユア・トウズ』特別先行予約の日だったので,チケットぴあに行ってチケットを買いました。
「もしや特別先行とは,端のほうの席を消化する企みか?」と若干の疑念が湧くようなお席になりましたが,たぶん,のんびりと11時ころに出かけていって休日のチケットを注文するのが心得違いなのでしょうなー。

えーと,この公演のチケット発売方法については,「CLUB PELICAN」さんがこちらのページで詳しく整理してくださっています。クーパーのファンの方は皆さんご存知なのでしょうが,私のような者には便利です。
といいつつ,特に比較検討しないでたまたま来た先行予約の権利を使ってみただけなんですけどー。
まあ,クーパーは毎回出るのでしょうし(出なければマズイよねえ,今回の興行のしかたからして),公演数も多いから,そんなに焦る必要はないでしょうが,私は平日公演は無理な身の上だから,とりあえずチケットを確保しておきました。

どうかムハメドフが日本公演に参加しますようにっっ。
というのは,彼はこの時期に英ロイヤル『アナスタシア』の予定が入っているようなのですわ。うーむ,どうなるのでしょうねえ。

だいたい先行予約とはいえ,出演者がクーパーしか決まらないうちにチケット売るとはなにごとか! と一応思ったりもするわけですが,レニングラード国立『ジゼル』のジゼル役が決まらなくてもルジマトフが出ると聞けばチケットを買う私には文句を言う資格はないですね。えへへ。
(そういえば『ジゼル』は1月の公演なのに,まだ決まらないのだろーか?)

帰りに選挙に行って,あとは,うふふ終日『マノン』の追憶。(幸せ〜)

あ,どうでもいいシーン(と言っては失礼だな・・・。有名でもなく話の進行にも関係ないシーン)で印象的だったコト

1幕1場の愛人のソロのとき,レスコーは下手のいすに腰を下ろして見ているのね。で,もちろん愛人が踊っているわけだからそれは見ているし,さらにムッシューG.M.の女性の脚への関心を確認しなければならないからそれもチェックしている。そんなに忙しいのに,お茶だか水だか(もしかしてお酒だったのか?)を注文する。そして給仕がカップを運んでくると,ぱっと笑顔になって鷹揚に頷きながらお礼を言うの。

この笑顔がとーってもチャーミングだったのよ〜♪
冷静に言えば,あれは王子の笑顔ではないかとか,いや,給仕はやけに若い男の子だったから,実は先生の労いの笑顔になっちゃってたのではないかとか思うけれど,それはもうチャーミングだったの。
うふふ,思い出すと,ほんとに幸せ〜♪

☆本日のキーロフ
マチネ『ジゼル』 マハリナ/イワンチェンコ
クリーヴランド公演『バヤデルカ』 ニオラーゼ/コルサコフ/タラソワ(←劇場サイトによる)

 

03年11月8日(土) 赤十字国際委員会,バグダッド・バスラの事務所の一時閉鎖を決定。

3日の小嶋@レスコーについてのメモ 2幕 (ご注意:ますます長いですー)

デ・グリューと出てきたときの酒の飲み方は,やりすぎに近い,というか・・・。
前日は,「わはは,小嶋くんったらぁ」という気分でとても楽しくて,「酒瓶を垂直にしてはうまく飲めないのではないでしょーか?」と突っ込みを入れてみたりしました。
でも,この日は印象が全然違って・・・(そんなに芝居が変わったとは思えないのですが)無茶飲みというか自棄酒のように見えて・・・「なぜここまで飲まなくてはならないのか?」という痛ましい感じを受けました。そして,もしかすると,この人はマノンの現在の境遇について,自分がしたことであるだけに,デ・グリュー以上に傷ついているのかもしれない,だから酒に逃げているのかもしれない,と思ったりしました。

これはあながち間違った印象でもなかったのかな,と思ったのは,マノンが登場してからです。周りの人々の反応からムッシューG.M.と妹が入ってきたのに気づかないわけがないのに,一人でテーブルのところにぽつんとすわったまま。終始手から離さなかったグラスもこのときだけはなく・・・孤独で淋しげに見えました。
愛人が「ほら,あんたの妹が来てるわよ」と教えると,一瞬だけ目をやって,すぐもとの姿勢に戻ってしまう。そして,小さく何度か頷いて・・・かすかに笑う。その姿は,「これでよかったんだよな。こんなにきれいなドレスを着て,幸せそうに輝いてるんだから。出世できてよかったよな」と言っているように見えました。

・・・・・・・・・・私はねえ,ほんとはそんなの好きじゃないの。レスコーは非道な悪党のほうがいい。そうでないなら軽薄な馬鹿がいい。こんな,浪花節かフーテンの寅さんが入っちゃったような,湿っぽいレスコーなんか好きじゃないの。嫌いなの。見たくないの。

でも,しかたないじゃないの。小嶋直也のレスコーがそういう人なら,しかたない。

ええ,この場面が,私にとって今回3回見た『マノン』の中で最高に感動的な場面でした。危うく涙が出てしまいそうなほどに。抱きしめて「そうよ。これでいいのよ。あなたは間違っていないのよ」と言ってあげたいほどに。

 

えーと・・・平常心に戻って・・・
場面が前後しますが,酔っ払いのソロは,それはもう見事でした。たぶん,足りないのは見せ方だけなんじゃないかしらん。崩したところの誇張のしかたというか・・・。何回も舞台で踊れば,もっと笑えるモノになるような気がするんだけど・・・うーむ,次はいつ見せてもらえるのだろうか・・・?

パ・ド・ドゥのほうも,まあ同じかな。楽しかったけれど,見せ方が今ひとつ効果的でない感じはありました。愛人との動きのズレ方がズレていた(足りない)というか・・・。
それで・・・これについては,私はパートナーにちょっと不満です。今回の湯川さんは踊りも演技もとてもよかったし,存在感もあって舞台上で輝いていましたけれど,でも,このパ・ド・ドゥでのコミカルな演技は足りなかったような。それから,リフトされているときの空中での動きやポーズがもう少しきれいだともっといいのになー,と思いました。(パ・ド・ドゥのときより,パーティー最高潮のところでのリフトしての舞台横断のときに余計感じた。まあ,小嶋さんはリフトは普通に上手程度だからそのせいもあったのかもしれないけれど)

あ,そうそう,パ・ド・ドゥの最後,まっすぐ後ろに倒れるのはすごかった。普通はお尻が舞台についたあとに上半身がついていくものだよねえ。
ふーむ,本当のテクニシャンというのは,こういうコトまでできるのであったか・・・。

千鳥足は前日同様見事で,「へらへら〜」度はますますアップ。
グラスをとっかえひっかえしていて,入っていないとさかさにして目を据えて「ん?」という顔をしたり,飲みすぎを愛人に窘められたり,今までここにいたと思ったらあっちで他の娼婦の女の子たちといっしょに飲んでいたり,女優にも手を出してみたり・・・うふふ,やっぱりかわいいなー。

3人の紳士の踊りに乱入するタイミングもとても上手。乱入する気配も見せずに直前までへらへら〜,と芝居をしていて,芝居の続きみたいな感じで真中に出てきて踊るのよん。で,踊ると,まあなーんて見事なんでしょ。

パーティーの最後,場が乱れきったところで,マダムと胸をぶつけあうワケわからん踊り(?)があるのですが,この前に舌なめずりしたのには驚愕しました。前日は(例によって)ふらふらしながら誇張した恭しいごあいさつをしていて,それも面白かったけれど,うーん・・・これはかなりスゴイことだなあ,やっぱり2回目となるともっと役になれるんだなあ,と。
だから,もっと回数を踊っていれば,もっとすごいモノが見せてもらえたかもしれないなー,と思ったりもしました。

最後,マノンとデ・グリューを残して全員が退場していくところは前日のほうが好きでした。前日は,愛人にかっこよく両手を差し出しているのに,結局,彼女に引っ張られて消えていって面白かったから。この日は仲良く手をつないで走り去っていって普通(健全?)すぎたような。

まあ,そういうふうに楽しみながらも,マノン登場の場面での「肩の荷を下ろした」という感じのレスコーを見てしまった以上,前日のように「いやーん,こんなコトしちゃってぇ」という脳天気な気分では見られませんでした。レスコーが何をしても韜晦に見えてしまって・・・かなり切なかったです。

 

マノンとデ・グリューのシーンのあと,残されてそれでも愛を訴えるマトヴイエンコのソロ(よかった〜♪)の背後にマノンと現れていかさま賭博のアイディアを伝授するところは,うーん,ちょっと・・・。普通のいいお兄さんになってしまっていたかも。
でも,その後,なぜか(首尾を見届けるためだろうか?)舞台奥で後ろを向いているときに,なぜか(なぜなのか全然わかりませーん)髪の後ろをさわってみたりしているのが,すてきでしたわ〜。

あ,ちなみに,髪の後ろにはちゃんとおリボンつけて(♪),前髪は少し膨らませて横に流しておりました。
そうそう,衣裳もちゃんと似合ってすてきでしたわ(←くどいようだが,幕開きの帽子を除く)。2幕は,ブラウスの胸の辺りのヒラヒラが少し多すぎるかなー,とは思ったけれど,それ以外は全然問題なくて,やっぱりプロポーションがいいのは何よりですわ〜。

あら? 話がそれておりますね・・・。
えーと・・・イカサマやっている間は,あい変わらずへらへら〜で普通にうまかったです。前日はお金出したりカード配ったりする手つきに王子入っちゃってるなー(残っちゃってる,と言うべきか),と思ったけれど,改善されておりましたし。
椅子ごと倒れてムッシューG.M.が怒っている間もへらへら〜としていたけれど,前日と違って斬り合いが始まってからは素面に戻ったかな。と思ったら,結局そうではなかったみたい。やっぱりへらへら〜,として転んじゃったりしてましたもん。(うまいんだわ,これがまた)

たぶん,デ・グリューがムッシューG.M.を傷つけるまでは取り返しのつかない事態になるとは思ってなかったんでしょうね。その途端,真剣に逃げようとしたみたいだったから。
で,その現状認識は間違っていなかったのかもしれない。だって,そこまでのG.M.って,すっかりマノンに鼻毛を抜かれている感じだったもの。

ところで,G.M.がそういうふうに見えたのは,イリインの演技力とか役の解釈の問題ではないと思います。
ロイヤルで見たときも,このシーンの後があれほど悲惨な場面になるとは思わなかったもん。なんていうか・・・パーティーの馬鹿騒ぎの延長線上に見えたの。だから,(筋は知っていたし,映像は見たことがあったのに)デ・グリューの下宿にムハメドフが血まみれで入ってきたときは,すごく衝撃的だった・・・。

で,2幕2場がそういう場面なのを知らないで小嶋さんのレスコーを見たらどうだったかなー,とちょっと思ったりもします。
知ってて見ても正視するのが辛い気分だったから(もちろんしっかり見てましたけどー),マノンとデ・グリューの痴話喧嘩(じゃなかった,「愛の確認」ですね)をうっとり見ているところに,いきなりあのメイクで入ってきたらどんなにショックだったことか・・・。あげくに目の前でみじめに情けなく死なれたことには・・・。なんてね。
うふふ,予備知識なしに見てみたかったような気もするなー。

さて,その2幕2場。
うん,まあ,やっぱり普通に上手かな。顔になんの感情も浮かべないでマノンを見上げるところとか,彼女とは関係なくただ自分だけが逃げ出そうと悪あがきするところとか,すごくみっともなくていいなー,と思いました。でも,大仰な愁嘆場を作らない感じだから,ドラマチックな盛り上がりが足りないという意見も出そうかしらね。
死に際は前日より派手だったような。撃たれた瞬間,血が胸から吹き出したのには驚いた。(血糊の扱いが上達したのだろーか? やりすぎのような気もするけどー) で,倒れた後ももがいて,最後は白眼を剥いて死んでいきました。
主観的にはかわいそうでかわいそうでたまらなかったし,客観的に見ても「哀れな末路・・・」という感じは出ていたんじゃないかしら,たぶん。

 

だいたい以上ですね〜。
うーん,まとめていうと・・・この日のレスコーは,自分も妹も幸せになろうとして,浅知恵を絞ったあげくに破滅した哀れな男,だったのかな。

☆本日のキーロフ クリーヴランド公演『バヤデルカ』 グメロワ/コルスンツェフ/アモソワ(←劇場サイトによる)

 

03年11月7日(金) ユネスコ,文楽を世界無形文化遺産に指定

《お休み》

☆本日のキーロフ 
『ドン・キホーテ』 シェシナ/シショフ
クリーヴランド公演『バヤデルカ』 ニオラーゼ/コルサコフ/タラソワ(←劇場サイトによる)

 

03年11月6日(木) 曙親方が相撲協会退職,K−1転向へ。

3日の小嶋@レスコーについてのメモ (すみません。また長いです)

前日より芝居が進歩してレスコーらしくなっていたような気がします。
もっとも,見る側の心構えの違いもあるのかな。前日はかっこいい悪い男を見るつもりだったけれど,この日は「うふふ,あの軽薄なかわいいお兄ちゃんをまた見られるのね〜」という気分だったから。(で,二日とも,期待とちょっと違うものを見ることになった)

幕開きのシーンは客席を睥睨しているものだと思っていましたが,小嶋さんははるか上のほうを見ていました。(レスコーの上昇志向を表してでもいるのでしょうかね?)
帽子が似合わないのは修復し難い悲しさでしたが,それ以前に,イケメンでないのがこのシーンにおいては短所なのでしょうなー。私でさえ「かっこいいわ〜♪」程度で「きゃああ♪♪」とまではいかなかったもの。
いっそにこにこしてみたらどうだろーか? と考えたりしましたが・・・うーむ・・・それじゃ全編ぶち壊しですわね。うん,一応人相悪くは見えて不穏な感じはあったから,まあいいとしましょう。

愛人が登場してにっこりした瞬間に「あれ?」と思いました。前日ほど笑顔が幸せそうでなかったから。「あれ?」はその後も続いて・・・ふーむ,笑い方を変えたのでしょうかね? 心から笑ってはいない笑顔に見えました。なので,「昨日よりは悪人らしくなってなかなかよろしい」と頷きながら,がっかりもしてしまった。(・・・あんなにかわいかったのにぃ)

最初のソロは,この日は見事。きちんとコントロールされて,上半身は柔らかく,脚の動きはクリアそのもの。でも・・・王子でした。
この点については,私,完全に悩んじゃってるのよ。あの踊りは私の惚れ込んでいる小嶋直也の踊りで「うっとり〜」なんだけど,でも,レスコーらしくはないんだわ。一般的なレスコーとも違うし,彼の見せていたレスコーとも違うような気がする。あのソロがレスコーの人柄を表すためにあるのだとすれば(たぶんそうですよね?)あれではマズイような気がする。
でも,でも,美しいのよ〜。すてきなのよ〜。困ったわ〜。(←贅沢)

その後の演技は,前日より説得力がありました。
マノンの短いソロの間,ムッシューG.M.の反応を窺う視線の使い方(というより顔の向け方?)が上手。反応が薄いとみると高級娼婦の踊りの間もG.M.の様子をじっと観察,脚フェチなのではないかと察知したときには嬉しそうに頷いて,次にはそれを確かめるために愛人に頼んで(命じて?)脚を見せるソロを踊らせるところなんか,「なるほどー,そうだったのかー」と,この場面の意味に初めて気付きました。(まあ,レスコーばかり見ていたからわかったのではありましょうが)

全体に,前日は「顎に手を当てて策を練る」が頻出して,これじゃ感想書くとき「演技が単調」なんて書かなくちゃならないかしら〜,と心配したのですが,この日は全然違いました。
というか・・・同じ「顎に手を当てる」でも,親指と拳を唇の下辺りに置くのと,親指と人差し指で顎をはさむのと,人差し指と中指を伸ばして唇の辺りに当てるのでは表現していることが違うのだなー,と感心しました。(単純に言えば,順番に,考える→観察する→発見する)

愛人との芝居については,私は「よくやった」モードというか・・・。
色悪には見えませんが,それを期待するなら彼がミスキャストなのは最初からわかっていること。ちゃんとヒモに見えたから立派だなー,と。
あ,マノンに対しても,ちゃんとお兄さんに見えました。(オスタが小柄でよかったわ〜)

1幕1場の最後のマントの扱いは,前日よりは上達しておりましたが,今ひとつかなぁ。ばさばさっと広げるのに専念してから羽織るのは「ううむ・・・」ですが・・・でも,その後,舞台上を回るようにして走り去っていったから,それなりにかっこよくは見えたもんねえ。(失礼ながら,テューズリーが今みっつくらいの去り方だったから,対比でよく見えたのかもしれないけどー)

1幕2場(寝室のパ・ド・ドゥのあと)の女衒ぶりは,とてもうまかったです。ムッシューG.M.を止めるところや煽るところの動きのタイミングがいいのかな,たぶん。

毛皮のコートを羽織ったマノンの周りを飛び跳ねるところは前日より抑え目で,場が効果的で非常によかったです。(いや,前日は,「踊れるからって少々やりすぎ。アナタのほうが目立つではないの」とか意見したいようだったのよ。私はそれでもいいけどさー)

マノンとムッシューG.M.とのパ・ド・トロワは,彼もイリインもサポートが特にうまいわけではないので,浮遊感みたいなものは足りなかったとは思いますが,マノンが「取引交渉中のモノ」であることはきちんと伝わってきたと思います。
それから,この最中にレスコーがマノンに目配せするのには「おおっ」と思いました。G.M.とマノンが離れているときはともかく,G.M.の身体の上でこんな悪巧みしていたなんて知らなかったわ〜♪ (オスタのマノン役に対する解釈に応えたもので,他のダンサーはしていないのかもしれませんねー)

二人を送り出したあとの哄笑は,まあ普通でしょうかね。(私の好みではないが,珍しい表情を見られたから悪くはなかった)

で,デ・グリュー登場。
この日は二人とも跳びすぎがなく,低めで緊迫感を持って踊っていたのでよかったなー,と思いました。
最後,デ・グリューの腕をねじり上げて目を剥いて怒鳴りつけているのは「悪鬼のような形相」というか「すっげー迫力」でしたが・・・同時に笑ってもしまいましたよ。これはファンの特殊事情だと思うのですが・・・「やっだぁぁ。私の王子がこんなことしてるぅぅ」とでも表記したいような・・・感心しつつも違和感に耐えられない心境というか・・・。うーむ,どうなんでしょうねえ? もしかすると,そんな気分になったのは,芝居が今ひとつ板についていなかったのでしょうかね?

さて,長くなったので,本日は以上。
明日は留守にするので(←バレエではない),たぶんあさってに続きます〜。

☆本日のキーロフ クリーヴランド公演『バヤデルカ』 パヴレンコ/ゼレンスキー/トゥカチェンコ(←劇場サイトによる)

 

03年11月5日(水) 駐バグダッド米軍の中枢部に2夜連続の攻撃

事務連絡

昨日書いた「チケット譲ります」については,早速お申し出を頂きましたので,消しておきました。


12月・1月の新国立『シンデレラ』ですが,宮内真理子さんが降板して高橋有里さん出演になったそうです。払い戻し可能とのこと。新国立劇場こちらのページ

こちらでは「体調不良」となっていますが,今朝の朝日新聞のお知らせ広告には「故障」となっていました。いずれにしても10月の「THE CHIC」に続いての休演で,ううむ・・・。

早くよくなって戻ってきてくださいね〜。

ああ,でも,高橋さんでよかったわ〜。もし『ラ・シルフィード』のときみたいにワケわかんない代役だったりしたら,『マノン』の余韻そっちのけでまた怒ってしまうところであった。
って,今回はパートナーがマトヴィエンコなわけではなく小嶋さんなんだから,そんな事態になるわけないか。

高橋さんについては,そのお知らせページにプロフィールが載っています。
(ところで,ふと気付いたのですが,なぜ当初からのキャストについてはプロフィールを紹介しないんでしょ? こちらのページとか。いつも主役の方々はさておき,さいとうさんとかスティーフェルとかは紹介しても損はないと思うんですけどー?)

それで,えーと・・・このプロフィールにはスコティッシュ・バレエ時代に『シンデレラ』の主役を踊ったと書いてありますが,これはアシュトン版ではなくピーター・ダレル版のようですので,たぶん今回が初役ですね。どんなかしら〜。

高橋さんは,今までに『白鳥』と『くるみ』で小嶋さんと共演しています。(ちなみに,感想はこちらこちら
もちろん宮内さんのほうが上手で美しいとは思いますし,宮内/小嶋の『シンデレラ』はおととし小嶋さんのほうが降板してしまっただけに,今回も実現しないのはとても残念ですが・・・でも,私,高橋/小嶋はいい組み合わせだとも思っているの。

というわけで,チケットをお持ちの皆さんは,よかったらそのまま見にいってくださいね〜。今からお買いになる方も,もちろんよろしく〜。そうそう,来月23日の湯川/山本/小嶋の『こうもり』もよろしく〜。

☆本日のキーロフ 『ラ・シルフィード』 石井/ポポフ

 

03年11月4日(火) 国内9頭目のBSE感染牛は世界的にも例の少ない生後21か月の若さ。

仕事なんてする気になれないわ〜,とふわふわしながら出勤したら,今後しばらくのスケジュールが決まって,下記チケットを手放す必要が出ました。やれやれ。

ご希望の方がいらしたら,メールでご連絡くださいませ。

キーロフ・バレエ『白鳥の湖』 
主演(予定): ダリア・パヴレンコ/ファルフ・ルジマトフ
12月9日(火) 東京文化会館大ホール
S席1枚 1階7列10番台(中央ブロック)

会員料金19,000円(定価 20,000円)を18,000円でいかがでしょう。
郵送代は負担します。(配達記録等をご希望の場合は,それも負担します)
代金は銀行振込でお願いします。その手数料はご負担ください。

出演者は,当初予定されていたザハロワからパヴレンコに変更になっております。パヴレンコは,お正月のウィーンフィル・ニューイヤー・コンサートに出演していた黒髪のほうのバレリーナ。私は主演するのを見たことがないので保証できませんが,若手の中では『白鳥』向きと言われている方だと思います。
なお,キャストは今後も(当日も)変更が出るかもしれません。実際にルジマトフが出演するかどうかも,もちろん私にはわかりません。
お席の場所は,
東京文化会館こちらでご確認ください。

ということで,とほほな事態になってしまったので,今日は『マノン』の話はなし。あ,感想にキャストなどを追加しておきました。

ところで,表紙のカウンターから察するに,留守中で更新できなかったにもかかわらず,いつも以上に多数の方にご訪問いただき恐縮です。
というか,新国立の『マノン』初演って,世界バレエフェスティバルと同じくらいバレエファンの関心事なのねえ,とちょっと感激しました。(それとも,ウチの特殊事情なのだろーか?)

 

03年11月3日(祝) アフガニスタン,新憲法草案を発表。米国式大統領制,イスラム教尊重。

新国立劇場バレエ団『マノン』を3回見てきました。

まず,この作品の初演は成功であった,と思います。

次に,1日の酒井/ウォルシュ/テューズリー の舞台の感想はこちら。キャストなどは後日載せますが,かなり悪口が多いです。
特に,酒井さんとテューズリーのファンの方はご注意ください。

酒井さんに関しては,すてきなマノンだと思えなくて,とても残念でした。

テューズリーには怒っています。というか,彼を選んだ新国立(それともマクミラン財団?)に怒っている。
おととしの『ロミジュリ』のときも思ったのですが,この方,そんなにいいダンサーなのでしょうか? ソロもパートナリングも演技も特に上手だとは思えないんですけどー? (いや,下手だとはもちろん思いませんが)
クランコはいいのかもしれませんし,バランシンもいいのかもしれません。ロメオもレスコーも初役だから「?」だったのかもしれない。でもさー,それなら初役のゲスト呼ぶなよぉ,と言いたいです。
誉めている方もあるから好みの問題かもしれませんが・・・ううむ・・・?

そして,昨日と今日のオスタ/マトヴィエンコ/小嶋ですが・・・オスタもマトヴィエンコもよかったです。

オスタは純愛のマノン。お金のためにGMの愛人になったけれど,心はデ・グリューの上にある,愚かでかわいい女。容姿も愛らしくて可憐でした。
マトヴィエンコは若くて一途なデ・グリューでとっても感動的でした。このところ,なんか前ほど踊りがきれいじゃないなー,と思っていたけれど,(失礼ながら)ウォルシュに比べると格段に美しかったです。
沼地のパ・ド・ドゥでは,二人とも泣き笑いみたいな表情で,ただ悲痛なだけでなくて「もう離れない」という気持ちが感じられて,感動しました。

で,最後に小嶋さんのレスコーについて。(すみません,長いです)

昨日はですね,最初のうちは,凄みがなくて困ったなー,と思いました。

まず,事前の予想通り,幕開きの帽子が似合ってないのよ。とほほ。(あれって,必ずかぶらなくちゃいけないんですかねえ?)

それから,笑い方がいかん。
1幕で笑う度に,いかにも嬉しそうな幸せそうな笑顔になるの。「冷笑なども習得すべきではないでしょーか?」と論評しつつ,「いや〜ん,かわいい〜。こんなに笑ってくれて嬉しいわ〜」と舞い上がってしまいましたよ。(あ,よく言えば,「にっこり笑って悪巧み」と言えましょう)

最初のソロは「ん?」もいくつかありましたが,問題はそのことより,踊りがエレガントすぎることかもしれません。(たぶん歩き方は王子を踊るときと変えていると思うのですが,踊り方は変えられないものなんでしょうねえ)
1幕の幕切れでのデ・グリューとの場面も,うーむ・・・二人でやたらに大きく跳ぶので,若干緊迫感に欠けたような。

2幕はとてもよかったです。

ソロも情婦とのパ・ド・ドゥも面白かったですが,そんなことよりその後が・・・。
とにかく飲みまくり。終始グラスを手にして,その辺でふらふらしているの。で,次の瞬間,グラスを手にしたまま大きく跳ぶっっ。すごい勢いで回るっっ。
デ・グリューが必死に訴えかけているのに,へらへら〜,となっちゃってて,「お,どうした? おまえも飲むか?」なんてやってるのよ。(困ったもんだ) 

で,イカサマがバレた後もへらへら〜,となったままで,酔った勢いで剣を手にして暴れていただけ。マノンとデ・グリューを逃がして自分も逃げようなんてマトモな意図はなかったみたいね,この人。

そうかー,レスコーって実はなーんにも考えてない人だったのね。幕開きで物思いにふけったり,1幕で顎に手を当てて策を練ったりしていたから悪人なのかと騙されてしまった。単に刹那的に楽しいことをしていただけだったのね。
そうだよね,マノンのお兄ちゃんだもんねえ,似ているわけだよねえ,という感じでした。

死に方は普通に上手だったような。
私はもちろんとっても同情しましたよ〜。だって,メイクだとはわかっていてもあんな姿になってしまった彼を見るだけでつらいもん。(きゃっ♪)
助けを求めるようにマノンのほうに両手を差し伸べたりしないで,顔も無表情なのが,消耗しきっているように見えて,うう,かわいそうだったわ・・・。

うん,客観的に見て(というか,他の方から見て)どうだったのかはわかりませんが,私にとって昨日のレスコーは,悪党どころか小悪党ですらない。悪人ぶってみせていただけの,軽薄で馬鹿でとってもかわいい男でしたわ。

今日はまた違った印象だったのですが・・・うーむ・・・夜中になってしまったので,明日以降のことにいたします〜。

★本日の新国立 『マノン』 オスタ/マトヴィエンコ/小嶋

 

03年11月2日(日) 年齢制限廃止で柔道田村選手,水泳北島選手,体操鹿島選手は紫綬褒章受章

《お休み》

追加 紫綬褒章:小島章司,小林紀子

☆本日のキーロフ ボルドー・オペラ座バレエ客演
デトロイト公演 『バヤデルカ』

★本日の新国立 『マノン』 オスタ/マトヴィエンコ/小嶋

 

03年11月1日(土) 「ハリー・ポッター」シリーズ著者ローリング氏の昨年年収は1億2500万ポンド(233億円)

《お休み》

☆本日のキーロフ ボルドー・オペラ座バレエ客演
デトロイト公演 昼夜『バヤデルカ』

★本日の新国立 『マノン』 酒井/ウォルシュ/テューズリー

 10月末日の日記   11月末日の日記   12月1日の日記 

サイト内検索  過去の日記  表紙に戻る