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03年10月31日(金) オウム13事件,松本被告沈黙のまま結審。

主観的には「あと2日っ」なわけですが,『マノン』自体は明日から見るので,3日間留守にいたしますね。

うう,どきどきするわ〜。

☆本日のキーロフ デトロイト公演 『バヤデルカ』

★本日の新国立 『マノン』 フェリ/テューズリー/ウォルシュ

 

03年10月30日(木) 国連,国際赤十字,バグダッド駐在職員に全員退避命令

新国立『マノン』について,ファンサイトさんに詳細キャストが載りました。(いつもありがとうございます〜)

湯川さんや吉本さんのシングルキャストには,「ベストのものをお見せする」という気合が感じられますねー。(バリノフのベガーチーフもちょっと期待してたんだけど,乞食とはいえ「リーダー」なんだから,吉本さんのほうが適任ではありましょう)
その他の方々も,予想が当たったものもあればちょっと意外なものもあり,楽しみ〜。

あと3日だわっ♪ (って,昨日から始まっておりますね。すみません)

そうそう,新国立劇場こちらのページに「THE CHIC」での『ジゼル』の写真が♪
それにしても,なぜこの1枚だけなのかは不審です。いや,私は不満を述べるべき立場ではないですが,他にもいろいろ上演したのに,なぜなんでしょ?

☆本日のキーロフ 
『ラ・シルフィード』 ゴンチャー,ポポフ
デトロイト公演 『バヤデルカ』

★本日の新国立 『マノン』 酒井/ウォルシュ/テューズリー

 

03年10月29日(水) 地方制度調査会最終答申で「自治体の目安は1万人」の方針

前言撤回。やっぱり「山本さんを出せよぉ」と言いたくなりました。

今朝の朝日新聞に『マノン』の小さな記事が載っていたのですが,写真が(たぶん,ですが)酒井/山本の沼地のパ・ド・ドゥのリハーサルなんだもの。練習していたのなら彼が踊ればいいのにぃ。

ゲストが来るまでのパートナーなのでしょうからマノンと絡まない場面までリハーサルしていたのかどうかわからないし,新国立のサイトの紹介文を読めばウォルシュはとてもいいダンサーなのだろうと思うし,山本さんならきっとすてきよ〜,というまでの確信は持てないし(申し訳ない),マクミラン財団とやらの意向もあるでしょうが,でも,フェリやオスタと踊るんじゃなくていつものパートナーの酒井さんとなんだからさー。
ウォルシュも山本さんも「イレールではない」という最も重要な点では同じじゃないの。

・・・と思うんですけれどねえ。

ところで,それとは関係ない更新記録:
小嶋さんは牧阿佐美バレヱ団『ピンク・フロイド・バレエ』に出演予定だそうです。(新聞広告及びバレエ団への問合せによる)
なので,出演予定のページに加えて,ついでに,新国立の『スペインの燦き』は消しておきました。日程が近接しているし,両方とも初演だから,たぶんそちらは出ないだろうと見極めがついたので。

☆本日のキーロフ 
『ジゼル』 マハリナ/メルクリエフ
デトロイト公演 『バヤデルカ』

★本日の新国立 『マノン』 フェリ/テューズリー/ウォルシュ 

 

03年10月28日(火) 衆院選公示。1159人が届出。

昨晩以来ありとあらゆるバレエ関係サイトや掲示板で話題になっているような気がするので皆さん既にご存知だと思いますが,なんとまー,イレールが明日初日の新国立『マノン』を降板したそうで。
代役はフェリの日にレスコーを踊るため来ているドミニク・ウォルシュ。いつもどおり(というのもなんだが・・・)払い戻しが可能だそうです。
新国立劇場こちらのページ

反射的に「それなら山本さん出せよぉ。酒井さんとなんだからさー」と思いましたが,こんなに直前の交代では,デ・グリューを踊ったことのある方のほうが安全かもしれませんね。
合わせる期間が短くて大変でしょうけれど,酒井さんもウォルシュさんもいい舞台を見せてね〜♪

で,イレールの件ほどではないけれどあちこちで話題になっているのでご存知の方も多いでしょうが,キーロフの公演でのザハロワの代役も決まったそうです。(まあ,結局のところ,現時点での予定ではありましょうが)
ジャパン・アーツこちらのページ

ルジマトフの『白鳥』のパートナーはパヴレンコだそうで,なるほどー,若いバレリーナの中から選ぶとすれば,非常に妥当な選択ですねー。(ほっ)
パヴレンコは,「脚の上げすぎ」を嫌うロンドンのバレエファンの間では,ザハロワ以上に評価が高いバレリーナ。彼と『白鳥』で共演しているかどうかはわかりませんが,たしか今年の前半に英国のマンチェスターで『バヤデルカ』をいっしょに踊っているはず。うふふ,すてきなオデット/オディールだといいなー。

あ,大阪の『くるみ』はザハロワ→ヴィシニョーワ/ルジマトフの予定だそうです。(行けるかなー?)

 

03年10月27日(月) プロ野球日本シリーズは第7戦でダイエーが優勝(4年ぶり2度目)

ダンスマガジン12月号を買いました。

表紙に「牧阿佐美バレエ団 ローランプティの世界 ラカッラ/草刈民代/上野水香 ベランガール/ペッシュ/小嶋直也」と書いてあるから,もしかしてインタビューとか大きな写真でもあるのか? と期待しちゃったじゃないのよぉ。ぷんぷん。

実際には,1/4ページ大の写真が1枚載っているだけでしたわ。(それでも,いつもより大きいとは言えよう)
まあ,彼だけ名前がなかったりしたらもっと不愉快だから,いいことにしておきましょうかね。

次に巻末のリレー・インタビューへ。小嶋さんはどなたを紹介するのかしら〜,と思ったら,この間『ジゼル』パ・ド・ドゥをいっしょに踊ったさいとう美帆さんでした。
インタビューを受けたのは公演前らしいのですが・・・今いっしょにお稽古しているからそのパートナーの話をするって・・・よく言えば仕事熱心,悪く言えば「友達いないんかい?」という感じですなー。

いや,私は彼のそういうところも好きですけれど(正確に言えば,彼の踊りが好きだから,ほかのことも全部好ましく思える),でも,コーナーの趣旨とは微妙にズレてるような気が・・・。
ま,いいわね。話の内容自体はなかなか興味深いしー。(正確に言えば,内容がなんであっても彼が話せば興味深い)

あ,このページの顔写真が,新国立の新シーズンのプログラムで使われているものなの。ドゥミ・キャラクテールっぽくてすてきでしょ。(前のは,ダンスールノーブル風だったのよん)

それから,ヴィシニョーワの特集ページへ戻りました。とりあえず写真だけ眺めたのですが,きれいだよねえ,彼女。
そして,うふふ,たくさんファルフさんも登場しておりましたわ。どこかで見たような写真ばかりですが,見開きでこれくらい載っていると効率的でよいですね。
あら,小嶋さんとの『眠り』の写真もあるじゃないの。(懐かしいなー)

☆本日のキーロフ 『白鳥の湖』 ソログプ/ポポフ

 

03年10月26日(日) バグダッドのホテルに大型ロケット弾。狙いは米国防副長官か?

昨日の補足。

マクドナルド・スペシャルナイトのチケットですが・・・新国立のボックスオフィスではもっと遅い時間でも買えたというメールを何通か頂きました。
ふーむ・・・新国立のサイト自体がぴあのサイトにリンクして残席状況を表示することから,ぴあとボックスオフィスの発券システムは連動していると認識していたのですが,どうやら違うようですねえ。研究不足でしたわ。

でも・・・まさかチケットを買うために新幹線に乗ってボックスオフィスまで行くわけにもいかないですしねえ。電話ではつながらないリスクがあるし,どうしたらいいのやら。
ま,いいわね。マックの日に当たるなんて数年に1回の話なんだから,もし次にそういう機会が来たら,そのとき真剣に対策を考えましょー。 

ああ,それにしてもびっくりしたわ〜。

あ,お見舞いやご心配のメールをくださった皆さま,どうもありがとうございました。というか,どうもお騒がせいたしました。すみません。
交渉は無事成立しましたので,チケットが買えないために王子の舞台を見逃すという事態は避けることができましたです。

あら〜,こんなこと書いてるなんて,なんだかギエムかマラーホフの話みたいだわね〜。(←意図的な勘違い)

※この件に関しては,11月10日の日記もご覧ください。ココに書いたコトは事実と違うことが判明しましたが,修正のしようがないので・・・。

☆本日のキーロフ
ソワレ『ドン・キホーテ』 シェシナ/シショフ 
コスタ・メサ公演(カリフォルニア) 『ジュエルズ』

 

03年10月25日(土) 中曽根元首相,出馬断念(小選挙区での当選は見込みなしとの判断)

ひぃえええぇぇぇ,今日は驚いたのなんのって。

12月13日の宮内/小嶋の『シンデレラ』のチケットを買い損ねてしまいましたよ。
朝から地元のチケットぴあに並んだのに,発売開始10分も経たないうちに売り切れの宣告がっっ。

畏るべし,マクドナルド・スペシャルナイト!!! 畏るべし,半額効果!!!
(いつもこうだとかっこいいなー,などとふと思ったりもしましたが,実際問題としてはそれでは大変すぎて困りますわね)

小嶋ファンでない新国立ファンのお友達と「鋭意交渉中」なのでなんとかなるかもしれないのですが・・・その瞬間はあまりの事態に唖然としてしまって,しばらくしてから愕然としましたわ。
茫然自失とはこのことか。(←いくらなんでもおおげさとは思うが・・・)

※この件に関しては,11月10日の日記もご覧ください。ココに書いたコトは事実と違うことが判明しましたが,修正のしようがないので・・・。

☆本日のキーロフ
『ラ・シルフィード』 石井/ポポフ
コスタ・メサ公演(カリフォルニア) 昼夜『ジュエルズ』

 

03年10月24日(金) 石原国交相,日本道路公団藤井総裁を解任。

すっかり『マノン』モード。
テレビの前にすわって見ているヒマはないのですが,家にいる間はずっと流しっぱなしでBGM(←映像だからMではないわけだが)と化しております。
ほんとはきちんと見たいけれど,この土日は仕事が入ってしまったから結局無理かしらねえ。(来週でなくてよかったわ〜)

で,思ったこと。

ダウエルはいいねえ♪ (って,当たり前すぎ?)

ペニーのマノンは,ちょっと淋しげな雰囲気がよいです。
色気が溢れる感じのバレリーナだと「ふん,バカな女だこと」という気分になってしまいそうなので・・・。ギエムはちょっと違うから感動できたのかなー,なんて思ったりもしました。

それでですね,また小嶋さんの話になるのですが・・・私はキャストが発表される前から「絶対レスコーだわっ」と勝手に決めていましたし,映像を見るにつけても「きっといいわ〜」とますます喜んでいるのですが,ダウエルが踊る中庭のパ・ド・ドゥ(←と言うのか? 出会って最初のパ・ド・ドゥ)を見たときは,やっぱりデ・グリュー見たかったかも〜,と少しだけ思いました。

向いていないのはわかるから寝室のパ・ド・ドゥや沼地のパ・ド・ドゥではそういう妄想は働かないし,(年齢も考えれば)今踊らない以上今後も見ることはないだろうとは予想できるし,「今の日本に彼以上に見事にレスコーを踊れるダンサーがいようか? いや,いるはずがない」と見る前から思い込んでいるのですが・・・それでも見たいものは見たいのよねえ。

☆本日のキーロフ コスタ・メサ公演(カリフォルニア) 『ジュエルズ』

 

03年10月23日(木) 自民党比例区,宮沢元首相は引退表明。中曽根元首相は拒否。

というわけで,あと10日♪ うふふ,ドキドキするわ〜。(いや,『マノン』の初日までは6日ですけどー)

ついでと言ってはなんですが,1回だけ見たロイヤル『マノン』の話。

この公演はですねー,私としては空前絶後の一大事件でした。なにしろ,東京芸術劇場では『ルジマトフ シェークスピアを踊る』という公演をやっていたのに,そっちをパスして見にいったんだから。
もちろんその前後の日にはルジマトフを見ていますが,それだけ本家ロイヤルの『マノン』,それもギエムが踊る,という魅力は大きかったわけです。
(ほんとは翌日のバッセルもとっても見たかったんですけれどねえ。光藍社もNBSも公演日程を決定するときには諸般の事情を考慮してほしいものです。相談して調整してくれるような仲良し企業だとはもちろん思っていませんが,もう少しなんとか・・・。あ,そういえば,NBSと新国立もなんとかならないものでしょうかね? 佐々木さんの日ごろの主張からして嫌がらせでもしてるんじゃないかと疑いたくなるくらい日程が重なるような気がするんですけどー? うーむ,おかげでボリショイの『眠り』を見損ねてしまったのは実に残念であった)

・・・すみません。話がそれました。

ええと・・・それで・・・ギエムもコープもムハメドフも公演全体も満足のいくものでした。
感想を書いておきましたので〜。

あ,それから,6月の新国立『ラ・シルフィード/パキータ』が今度はBS2で放映だそうです。NHKこちらのページ。明日の深夜。
今までの傾向からして,今度はノーカット版ではないかと期待しているのですが,どうなのかしら〜?

☆本日のキーロフ コスタ・メサ公演(カリフォルニア) ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

 

03年10月22日(水) 栃木県の特別養護老人ホーム,入所者の要介護認定で偽装

『マノン』は舞台では1回しか見たことがないので(ギエム/コープ/ムハメドフで見たのよん),ロイヤルのビデオを出してきて予習開始。
とりあえずは家事の類をしながら流して見たのですが・・・

ふーむ・・・なぜ新国立が山ほどのゲストを投入してまでこの作品を上演したい(しなければならない)のかは,やはり今ひとつ腑に落ちませんなー。
あれですかね,『マノン』とか『オネーギン』というのは,国立のオペラハウスのバレエ団ならレパートリーに入れておかなくてはならないような,一種のステータスのようなものなんでしょうかね?

それにしても,豪奢で陰惨でドラマティックなマクミランをやりたいなら,いっそ『マイヤーリンク』でも上演したほうが,男性は1人ですむし,バレリーナはかわいいタイプから大人の雰囲気の方まで5人も6人も使えて,新国立の陣容には合っているような気がしますけどー?

・・・いや,もちろん冗談です。

ま,上演間近にこんなことを言っていてもしかたないですね。素直に楽しみにしようっと♪ (『マノン』自体は好きだしー)

ふっふっふ,レスコーが小嶋さんなんだもんね。
「うう,きっとかっこいいいわ〜」とか「そうだったわっ,こういうシーンもあるのよねっ」とか・・・要するに「きゃあああ,彼でこれを見られるのね〜♪」とすっかり盛り上がってしまいましたわ。(ん? これってデヴィッド・ウォールに失礼? そんなことないよねえ?)

情婦役はどなたが踊るのかしらん? 新国立のキャスティング傾向から考えてそういう役は背の高いソリストに行くからちょっと心配だったけれど,メイソンとウォールもそんなに身長差がないから,あら,これでいいならどなたとでも大丈夫だわね〜。(←楽観的予想)

一番心配なのは衣裳が似合うかどうかのような。うーむ,特に幕開きの帽子が問題だわね〜。(←悲観的予想)

☆本日のキーロフ コスタ・メサ公演(カリフォルニア) ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

 

03年10月21日(火) 青森岩手県境産廃問題,環境相「基準値以下は国庫補助対象外」

ダンスマガジン11月号でその他印象に残ったこと。

バレエフェス関連のインタビューですが・・・ダンサーの顔写真を撮るときは,もう少しなんとかしてほしい。コジョカルだけは舞台以上にかわいらしい,というか「なーんて可憐なんでしょー♪」だけれど,他の方はなんとも・・・。カレーニョなんか「人のいいおじさん」みたいであんまりだと思う・・・。撮影に応じなかった(?)ウヴァーロフは賢明だよなー,と思ってしまいました。

ハンブルク・バレエ『プレリュードCV』についての若干の知識。服部有吉さんが来シーズンからソリスト昇格。セントルイス・バレエ芸術監督としての堀内元さんのインタビュー。ダンサー14人のカンパニーとのこと。

ダンスマガジン・インタビューはリン・ガラフォラ。「バランシンとカースティン NYCBとハーヴァード・コネクション」という表題。直接有益かどうかは別として,なんだか賢くなれる感じがするから,こういう人を連れてくる三浦編集長の趣味は好き。

更新記録:小嶋さんの雑誌掲載のページ

☆本日のキーロフ コスタ・メサ公演(カリフォルニア) ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

◇読み終えた本 秘められた伝言 ロバート・ゴダード 加地美知子訳 講談社文庫
読ませるぅ。が,主人公は何もしないのに話がどんどん進みすぎるとか,友人一家の話はそこまで陰惨にせんでもいいんではないかとか,言いたいこともあるなあ。どうでもいいことかもしれないが,主人公のお父さんが好きですー。

 

03年10月20日(月) 刑務感の7.6%が受刑者への加害を認める。(法務省有識者懇談会アンケート)

新国立劇場から会員誌が来ました。

2月18日(水)〜2月22日(日) 『スペインの燦き』のキャスト

「ダフニスとクロエ」 ソリスト: 酒井はな,山本隆之
「洋上の小舟」 (記載なし・・・ソリストのいない作品なのかな?)
「ボレロ」 ソリスト: 湯川麻美子,市川透

ほら,酒井さんはちゃんと出るんじゃないの。これだけ貢献していったいなぜ登録ソリストなの? 全くもって不可解な肩書き変更(?)であることだ・・・。

さて,そして,小嶋さんは出演しない気配ですねえ。
これはやはり2月は『ピンク・フロイド・バレエ』なのかな? 明日また牧バレエに電話して聞いてみようかしらん。(わからなさそうな気はするが)

ちなみに,牧のサイトこちらのページによると,出演者は「シャーロット・タルボットほか海外からのゲスト〜3名 草刈民代,上野水香,牧阿佐美バレヱ団」だそうです。

彼が「牧阿佐美バレヱ団」に含まれるかどうかは微妙な問題ですからねえ。うーむ・・・。
それにしても,ちらしに書いてある「世界のトップダンサー」と「シャーロット・タルボットほか海外からのゲスト〜3名」ではだいぶ違うと思うんですけどー? 

☆本日のキーロフ 『白鳥の湖』 マハリナ/ポポフ

 

03年10月19日(日) ビンラディン氏(?)カタールのTVで日本攻撃の可能性を警告

今ごろになって,やっとちゃんとダンスマガジンの11月号を読みました。

延々と世界バレエフェスの話が続いてまるで特集号みたいだなー,と思ったら,表紙に第10回世界バレエフェスティバル記念特集号! と明記されていましたわ。あはは。

コレーラが『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』について釈明していたので笑ってしまいましたよ。
もちろん単に解説しているのかもしれないけれど,何ページかあとにあるルグリのインタビューを読んだりすると,舞台裏でほかのダンサーたちから「なんじゃこりゃ?」と言われていたのかもしれないなー,なんて思っちゃうのよね。(いや,私自身が「なんじゃこりゃ?」と思ったからそういう風に読んでしまうだけなんでしょうけどー)

あ,そうそう,昨日書き忘れたこと。
牧の『眠り』で菊地さんが踊っていた4人の王子のうちの一人ですが,↓で「メキシコの王子」と書いたところ「いくらなんでも違うのでは?」というご指摘を頂きました。(そりゃそうだよね。当時のヨーロッパの宮廷に新大陸から求婚者が来たらそれだけで一大事件)
スペインの王子ではないかとのことでしたので,感想ではそのように(不承不承ながら)軌道修正しておきました。

☆本日のキーロフ

マチネ『ドン・キホーテ』 シェシナ/シショフ

ハリウッド公演 『バヤデルカ』 マチネ:グメロワ,ファジェーエフ,タラソワ  ソワレ:ヴィシニョーワ,サラファーノフ,ゴルプ

 

03年10月18日(土) 藤井道路公団総裁代理人「石原,安倍両氏の告訴を検討」

牧バレエ『眠れる森の美女』の感想を書きました。新国立の「THE CHIC」と併せて一覧表も追加。まあ,感想は,↓に細々書きましたから,まとめて言うとこうなりますー,というだけの感じですが,よかったらどうぞ〜。

ところで,皆さんご存知かとは思いますが,ザハロワのキーロフ日本公演不参加が正式に決定したそうです。ジャパンアーツこちらのページ

うううむ・・・ザハロワと踊る予定だったルジマトフの『白鳥』がどうなるのか不安ですわ。来日予定のほかのバレリーナの中に彼と『白鳥』を踊るのに向きそうな方がいないのよねえ。まあ,そもそも彼が『白鳥』を踊るかどうか自体も半信半疑なのではありますが・・・。(いや,踊らないと主張する気はないのですが,というか,踊ってほしいに決まっていますが,ほら,キーロフだからこっちも疑い深くなるわけよ)
アユポワが来ていっしょに踊ってくれると嬉しいんだけどなー。

ところで,このページのちょっと下に『ロミジュリ』のエキストラ募集の記事がありますね。
詳しくはこちらですが,これ,あんまりだよねえ。(怒)

いくらエキストラとはいえ,舞台に立つわけでしょ。こんな程度の条件と日程で安くすませようとするから,前回の『バヤデルカ』みたいに「思い出づくり」の方々が舞台に登場して,雰囲気を壊すわけよ。(今思い出しても腹が立ちますわ。エキストラのことまで感想に書いちゃったくらい不愉快だったのよ,アレは)

エキストラを使うなら使うで,ちゃんとそれなりの経験のある方々を適正な報酬を払って雇うべきでしょう。
ああ,もう・・・ジャパンアーツ+キーロフってどうしてこうなんでしょう。『ロミジュリ』は見にいくのやめようかと真剣に思っちゃうわよ。

☆本日のキーロフ

『ジゼル』 マハリナ/コルプ

ハリウッド公演 『バヤデルカ』 マチネ:グメロワ,ゼレンスキー,ゴルプ  ソワレ:ニオラーゼ,コルスンツェフ,アモソワ

 

03年10月17日(金) 道路公団藤井総裁解任への聴聞。9時間で打ち切り,解任へ。

現在発売中の「レプリーク」に新国立『マノン』リハーサルの記事と,酒井さんとオスタとテューズリーのインタビューが載っています。

テューズリーよりマトヴィエンコを売り込まなきゃダメじゃん,せっかく雇ったんだからさー・・・とは思うわけですが,前のほうでオスタ/テューズリー,後ろで酒井/マトヴィエンコがいっしょにリハーサルしている写真は興味深いですー。

で,端のほうに1.5センチ×2センチ(←目測)の写真が何枚か載っていて,写ってるんだわ,王子が。もうちょっと大きいのもあって,こちらははるか遠くで米粒のよう。
こんな小さな写真のために買う気はしませんが(買ったら余計にフラストレーションたまりそう。クリックすれば大きくなるわけでもなし),気になってしかたありませんー。書店に行く度につい手にとって眺めてしまう。
うーむ・・・やはり買っておくべきだろーか?

☆本日のキーロフ
ハリウッド公演 『バヤデルカ』 ニオラーゼ,サラファーノフ,タラソワ

 

03年10月16日(木) 国連安保理,対イラク決議を採択

休みますね〜。

☆本日のキーロフ
『ラ・シルフィード』 シェシナ/ポポフ

ハリウッド公演 『バヤデルカ』 グメロワ,コルスンツェフ,ゴルプ(うーむ,昨日はヴィシニョーワ/ゼレンスキーと書いてあってような記憶が・・・)

 

03年10月15日(水) 中国,初の有人宇宙船打ち上げ成功

キーロフは今日からハリウッドのコダック・シアターという劇場で『バヤデルカ』5日連続7回公演。

劇場のサイトにはキャストも載っていますが,いったい新旧どっちのヴァージョンなんでしょ。ロパートキナもルジマトフも名前がないから,ヴィハレフ復元版かもしれませんが,でも,写真のページはポノマリョフ版に見えます。ま,ヴィシニョーワの『ルビー』の写真なんかも混ざっているくらいだから,アバウトなだけかもしれん。
写真のページがうまく表示されないときは,トップページの右のほうの小さな写真から行くといいかもしれません。(うーむ,この写真も『バヤデルカ』ではないような気も・・・?)

あ,ついでに,コダックシアターの客席の写真。立派ですが,傾斜が緩くて見にくそうでイヤですねえ。いや,私がすわるわけではないからどうでもいいようなものですが。

☆本日のキーロフ ハリウッド公演 『バヤデルカ』 ヴィシニョーワ,ゼレンスキー,トカチェンコ

 

03年10月14日(火) 北朝鮮拉致被害者,帰国1年で会見

ロパートキナのファンの皆さまのために

キーロフのバークレー公演のレビュー記事。彼女の写真があります。どういうサイトかよくわからないけれど,北カリフォルニア州関係の情報サイトなのかなあ・・・。
別に私が発見したわけではなくて,Kirov.com さんからのニュースレターにアドレスが書いてあっただけですが。(それにしても,この記事の真中に陣取る広告はインパクトすごすぎ)

まあ,それはさておいて,ロパートキナは『シェヘラザード』に出演したようですね。『ジュエルズ』のほうはわかりませんが・・・。
他にもいくつかレビューを眺めてみましたが,金の奴隷で名前が上がっているのはゼレンスキーだけでルジマトフが出演したのかどうかは不明。踊らなかったのかしらね?

ところで,表紙のカウンターが13万を超えました。皆さまいつもどうも〜。これからもよろしく〜。

 

03年10月13日(祝)

牧バレエ『眠り』続き

2幕

森の中感の強いセット。少々安っぽいかも。緑が強すぎるのかな。
狩の人々登場。貴族たちまずまず。田中祐子@公爵夫人。身長は普通でもさすが貫禄あり。

王子登場。エレガントな身ごなし。公爵夫人の誘惑(?)への関心のなさ,体温の低さがこれぞ王子。後ろ髪にリボン,赤い上着(ジャケット?)にたじろぐが,似合わないわけではない。着たままでソロ(したがっておとなしめの振付)。そのまま一行と優雅なダンス。
矢投げの場はなかったような。ギャリソン@山内貴雄の鬼ごっこは公爵夫人をつかまえてしまって恐縮。従者の踊り。男女交互に手をつないで〜風。「踊っていいですか?」と聞くのは今さん。

ついに上着を脱ぐ。白のブラウス,白にピンクの刺繍のベスト。これだけで「きゃああ」と思わせてくれるのが逸見さんのスゴイところ。
人々去り,一人残るあたりの演技も「なに考えてるんだかさっぱりわからん」又は「浮世ばなれ」が神秘的でよい。

軽装になって盛大に踊るのかと思ったら,すぐにリラ登場。「突然の登場になぜ王子は驚いたり訝しんだりしないのか?」といつものことながら思う。

オーロラの幻影が中空に現れる。『バヤデルカ』みたい。
そして下界(?)に下りてきて踊り始める。薄いブルーの衣裳。オーロラは悲しげ。「救ってあげたい」と思わせる雰囲気があってとてもよい。王子は普通。というか,こういうところでも熱くならないから王子だと考えるべきか表現力不足と言うべきか。

ニンフたちは少々柔らかさ不足。バレエ団の個性だから。皆同じ踊り方だからそれはそれできれい。
最後,王子がオーロラを追おうとしてニンフたちが遮る感じの振付がよい。

立派なゴンドラ登場。まるで「死後結ばれる」ヴァージョン『白鳥』のゴンドラのよう。キラキラ光る蔦の森の中をゆっくり移動。リラは演技していたが王子はただ立っていたような。

幕前にカラボスとねずみちゃんたち。打ち合わせしてカラボス退場。ねずみは1匹がもう1匹の肩の上に乗る×2で,まるで門前の狛犬のようにかしこまる。
二人登場。王子が緊迫感なく押しのけるとすぐに逃げていく手下たちっていったい・・・?

リラの力で幕が上がると,あらま,オーロラが眠っている部屋(戦いつつ城の奥に入るのではないのね)。下手にベッド。周りには眠っている王・王妃以下の人々。
カラボスはどーした?? と思ったら,ベッドの背後に潜んでいた。
王子ベッドに駆け寄るが(カラボス不動),オーロラが眠っているのに気付いてリラの精に相談。自分で考えなさいと言われて考える。(←ロイヤル系の王子は情けないねえ) その間カラボスが中央のほうに寄ってくる。王子「そうだ!キスだ!」と思いつく。(←自分で思いつくだけロイヤルよりマシ) その瞬間カラボス衝撃を受けてよろめきつつ下手に去る。うーむ,弱すぎ。つまらん。

目覚めのキス。王子礼儀正しくベッドから下りて控える。オーロラすんなり目覚めて両親に一直線。リラの精の説明により二人はすぐに婚約者として王夫妻の前に跪く。あまりにあっさり。

 

休憩なしで3幕

宮殿のお庭(?)。客の登場シーンには主役二人は出てこなかったような。

貴族の衣裳,立派かついかにも結婚式の客らしくてよい。若くてハンサムな男性数人発見。名前確認できず残念。

菊地@金の精:きれいではないがちゃんと踊れてはいる。なるほど,これなら主役も可能かも。(森田さん! 休演中でお手隙だったらノーブルな踊り方を伝授してあげてください!)
佐藤@銀の精:音楽の雰囲気にあったきびきびした動きがよい。
今@サファイヤの精:うううむ・・・正直がっかり(期待しすぎか?)。白いタイツが今一つ。キレはあるけど技術不足。着地音も大きい。せっかく小顔ハンサムなんだからもっと練習してね。
橘るみ@ダイアモンドの精:ブラヴォー♪ 安定していて腕の動きが柔らかくて美しい。キラキラ輝いて見えたのは衣裳のせいだけではないと思う。

橋本@白猫&保坂@長靴をはいた猫:女性まで完全かぶりものなのは珍しい。しかし,このかぶりもの,猫というよりは熊のような。尻尾が立派。二人とも踊りはよい。

青山@フロリン王女:上手だが,もう少し軽やかさがほしいかも。
相羽@青い鳥:衣裳が似合っている。踊りはまずまず。それにしても若い。30歳過ぎてるようには見えない。

竹下陽子@赤ずきん&塚田@狼:狼のかぶりものはけっこう二枚目。襲われてみたいかも〜。

グラン・パ・ド・ドゥ。白に金の縁取りのお揃いの衣裳。
アダージオ:オーロラは深窓のお姫さま→若妻らしい落ち着いた踊り。王子は優美だがサポートは少々危ない。(たしか)左手のみサポートでのフィッシュダイブ3連続,少々滞りながらも全部成功でめでたい♪
王子のヴァリアシオン:技術的には逸見さんの普通レベル。爪先とか細部のていねいさがいつもより不足。
オーロラのヴァリアシオン:ていねいで品が感じられてよかった。おおらか〜というか伸びやか〜というか。
コーダ:リフト多用の振付。

アポテオーズ。
高いところにいるのがリラでなく主役二人なのはよいことだ。あら,リラのヴァリアシオンがなかったわ。

カーテンコール
主役二人が初役だから成功を喜ぶ感じの盛り上がり。
オーロラが指揮者をフロリンが三谷芸術監督を呼ぶ。三谷さんはソリストを指名して前に出させるという配慮がよい。(2列目にいた猫や狼まで出た)

 

以上。ああ疲れた。これなら最初から感想書いたほうが賢明なような気も。

関連記録
11日(土)は草刈/シヴァコフ(レニングラード国立)の予定でしたが,草刈さんの怪我で10日(金)と同じ上野/ネポロージニー(ボリショイ)が出演したそうです。
プログラムには草刈さんやシヴァコフの紹介がそのまま載っていましたから,かなり直前のアクシデントなのでしょうねえ。

上野/ネポロージニーはDVDになるそうです。新書館こちらのページ
感想:「ジュリエットからオーロラ姫へ」なんてすっとばさずにエスメラルダも発売してくれれば私も買うのにぃ。

それから,牧阿佐美バレヱ団の新規開設サイト
感想:マメに情報を更新してくれるよう期待したいですわ〜。とりあえず,『ピンク・フロイド・バレエ』の出演者詳細を早く教えてください〜。

◇読み終えた本 介護保険〜地域格差を考える〜 中井清美著 岩波新書
「市町村によって考え方が違う」ことがわかって一応有益。

 

03年10月12日(日)

今日は牧阿佐美バレヱ団『眠れる森の美女』を見てきました。

リラの精の坂西麻美さんがとーってもよかったです♪

私が牧の公演を見始めたころ既に準ソリスト級の役で踊っていたからけっこうベテランだと思いますが,長身で首がほっそりと長くて肩から腕へのラインがたおやかで美しい方。
以前新国立で(当時登録ダンサーだったから)リラの精を見ましたが,そのときは,ちょっとテクニック弱いのかなー,とか,よく言えばおしとやかだけれど悪く言えば押し出し弱いかなー,という感じだったのですが,今日はほんとうにすてきでした。
踊りは安定して見せ方が上手だし,持ち前のたおやかさはそのままに毅然とした存在感はあるし,「これぞリラよ〜」という感じで,うっとり〜。

初めて見るダンサーに「おおっ,アレ誰?」と驚くのも楽しいけれど,長いこと知っている方が(1回1回の公演ではそうとわからなくても)少しずつ上達して,「こんなにすてきになるなんて〜♪」と思わせてくれるのはもっと嬉しいものですね。
とっても幸せ〜な気分です。

オーロラは平塚由紀子さん(初役)
かなり緊張していた感じで,こちらも緊張してしまいましたが,大きなミスなく踊っていて,オーロラに必要な華と品と美しさがありました。

フロリモンド王子は逸見智彦さん(初役)
サポートもソロも「ありゃりゃ」がけっこうありましたが,とにかくそこにいるだけで王子に見える,というか王子にしか見えないのがスゴイと思いますわ。

 

以下,初めて見た版なので,順番にメモで行きまーす。

プロローグ
あまりかわいくないキューピット(?)の前幕。それが上がるとひと昔前のロイヤル風の装置と衣裳。『眠り』らしくてよかった。宮廷の人々の身のこなしはもう一つかな。

上手奥,庭園に開かれた部分からカバリエールがリフトして妖精が一人ずつ登場するのが豪華。(ロイヤル風はいいねえ)
登場やヴァリアシオンの順番は忘れたので,並んだときの下手→上手順で。

伊藤友季子@歌い鳥の精:チャーミング。伸びやか。4月に発表会で見たオデットよりよい。 今勇也:こういう役のときは前髪を下ろしてはいかんでしょう。いや,かわいいけどさー。
笠井裕子@水晶の泉の精:初めて顔を認識。けっこう長身で見映えがする。 塚田渉:こういう役を踊る以上シェイプアップしてほしい。
坂西@リラの精:↑に書いたとおり♪ 保坂アントン慶:塚田さんに同じ。サポートが上手だわ〜。
橋本尚美@黄金のぶどうの木の精:さすがベテラン。見せ方がうまい。 相羽源氏:この中ではさすがに一番上手。
佐藤朱実@森の聖地の精:普通に上手で愛らしい。グリーンの衣裳はあまり似合わないかも。 菊地研:プロポーション今ひとつを身長でカバー。たしかに踊れる。
青山季可@魅惑の庭の精:初めて顔を認識。けっこう小柄。少々動きが重いかなあ。 カール・テーラー:踊り今ひとつ。演技していないのが困る。風采はよい。

カラボスの手下は4匹のねずみ。かわいらしすぎだよ,コレ。かぶりものは「家族で楽しむ『くるみ割り人形』,ねずみの愛嬌ある演技も見どころ」みたいな感じだし,赤いタイツで皆さんけっこう脚がきれいだし。
本多実男@カラボスの衣裳が王妃より豪華な赤なのがスゴイ。ただし,本多さん向きではないような気がするなあ。演技は普通にはできているけれど,立ち居振舞いが違うと思う。こういう衣裳で踊るカラボスというのは元ダンスールノーブルの役どころのような気が。

カラボスと王妃その他がやりとりしている間,オーロラのゆりかごの前に両手を広げて立つリラがすてき。毅然としていて,揺るぎない存在。周りの妖精たちはちょっと不安げだったりする人も混ざっていて演出(演技?)がよいなあ。
カラボス退散。立派な馬車で舞台を3回くらい回ったような。ちと長すぎか。いや,執念を表してよいと考えるべきか。最後,全員で去った方角に「永遠に去れっ」と指を向けるのがかっこいい。

1幕
緑の多い宮廷の前庭
大きなタペストリー(?)を広げて刺繍をする女たち。この場面はあったほうがわかりやすいと思うけれど,でも,あまりに堂々としすぎているような。とういか,宮廷の女官? が針を使うなよ。(その程度の王の威令?)
命乞いに4人の王子も参加。
王妃はまず女たちを解放して,その後王にすがるというのは,実はこのウチの主導権は王妃にあるのか?

宮廷の娘たち(花綱を持った踊り)12人。(たぶん)橘バレエ学校やAMスチューデンツの優等生の皆さん。舞台経験は大切だが,元気がよすぎて少々困る。

オーロラ登場。淡いピンクのチュチュ。大切に育ったお姫様らしさはあるが,初々しさは今ひとつかな。
ローズ・アダージオ。かなり緊張? が,難しそうなところもミスなく堂々たるプリマ。
4人から花を受け取ったあとは,それぞれの王子が回転のサポートをすると思っていたら,終始保坂さんがサポートしていた。そういう振りか安全策か私の記憶違いか?
セルゲーエフ版だと侍女(?)の肩に手を置いてするアチチュード(それともアラベスク?)の連続も支えなしで,さらに難しそうだなあ。

保坂@フランスの王子:というわけで,サポートがよい。
テーラー@ロシアの王子(?):演技してくださいよぉ。
菊地@メキシコの王子(←まさかとは思うが,帽子がソンブレロのようだったから):右耳に大きなイアリング。若い者のやることにはついていけん。(似合ってはいた)
山本成伸@アラビアの王子(インドの王子かも):安心して見られる。

オーロラ姫の友達(8人)の踊り。「宮廷の娘たち」と違って優雅で安心する。

オーロラのヴァリアシオン。ちょっと繊細さに欠ける感もあるがおおらか〜な感じでよい。
カラボス登場。花束でなく針を渡すのが嬉しい。初めて見たモノに興味抱いて無邪気に喜んでお母さんに「こちらによこして」って言われても言うこと聞かない,っていうほうがオーロラらしいもん。
死に方は普通によかった。最後,フランスの王子が抱きとめるのは予定調和的すぎるけれど,演出の問題なのかな。

カラボス正体あらわす。またあの豪華な衣裳。ねずみもかわいい(困る)。
4人の王子,戦う気構えさえ見せず。
リラ登場。美しい。マイムもきれい。
カラボス退散後リラが4人の王子に「あなたとあなたとあなたが抱き上げて・・・」と指図するマイムは初めて見たような。それに従って,1人が先導,3人がリフト。頭の下にクッションを当てていたのはどこから出したのだ? 宮廷だからどこにでもあるかもしれないが,準備よすぎの気も。

オーロラ以下下手の階段から去っていき,天井から蔦が下りてきて(量少なすぎ),舞台奥少し高いところに立つリラ。小刻みなポアントの左右移動の連続。頭上で柔らかに左右にゆれる腕。「静かにお眠りなさい」感とともに「運命を司る者」みたいな貫禄さえあって見事。

 

うーむ,長すぎ。疲れたから,本日は以上。(たぶん)明日に続く。

☆本日のキーロフ 
『ドン・キホーテ』 タラソワ/シショフ
米バークレー公演 『ジュエルズ』

 

03年10月11日(土) 財務省,教職員退職金を交付税振替えの方針(義務教育費23億円削減)

水仙の花束のイラスト表紙の模様替え。
『マノン』だからお酒とかカードとかじゃらじゃらした装飾品とかを探したのですが,適切なモノを見つけかねました。初演なんだからとりあえず花束で祝っとけっ,ということで。
(お祝いにしてはちょっと地味ですかね? あ,イラストは素材サイトの「シェルの素材工場」さんから)

さて,新国立の新シーズンプログラムのダンサー紹介ページを改めて眺めました。

顔写真が(ほとんどの)皆さん変わっていて,小嶋さんは今回はシリアスな感じなのね〜♪
と思ったら,全体に,なぜか皆さん,遠くを見つめたりカメラを睨んだりなのね。(もちろん「にっこり〜」の方も多いけれど) うーむ,誰とは言わないが,普通ににこにこしていたほうが賢明な方もいるようですなあ。

ダンサーの階級(?)が男女の名前の並び方からわかって,ソリストは4段階でその下にコリフェがいて,コール・ドも3つに別れていました。なるほど,この方はソリストの中ではこの格なのね,この方はコール・ドの中では一番上のクラスなのか・・・等々興味深く研究しましたが,それにしても,酒井さんが登録ダンサーになったというのは,腑に落ちない事態です。

活動の場を広げるためのご本人の希望だという話ですが,シーズン中ほとんどの公演での主演は決定しているわけでしょう? 新国立で踊る回数は今までと同じくらいで,空いている時期に外の舞台にも出るからって,なぜ登録に変わる必要があるの? 小嶋さんや山本さんは前から同じようなことをしているじゃないの。男性はよくてバレリーナはだめなの? 

それとも,契約ダンサーのままだと,出身のバレエ団関係の公演なら出られても,『兵士の物語』みたいな大規模な商業演劇(?)への出演は禁止なのかしらん? だとしたら,狭量すぎる話というか,自分のところのダンサーを広く売り込むチャンスを捨てる愚かなコトだよねえ。
まさかそんなことはないと思いたいけれど・・・。

うううむ・・・どういう事情なのか,まったくもって理解に苦しみますわ。

だいたい,看板バレリーナが登録ダンサーという中途半端な立場だというのは,バレエ団としてなんともかっこうがつかないわけだから,たとえご本人の希望であったとしても必死になって止めるべきだと思うんだけどー??? (呼び名が変わるだけで実質的な立場は同じだというのなら,区別している制度のほうがヘンだしさー)

あ,あと,王妃やバチルドならこの方! の鳥海清子さん(コール・ド)も契約ダンサーから登録に変わっていて,残念だなー,と思いました。

☆本日のキーロフ 
『白鳥の湖』 ソログプ/コルプ
米バークレー公演 昼夜『ジュエルズ』

 

03年10月10日(金) 改正テロ特措法成立,衆院解散,来月9日総選挙へ。

小嶋さんのアルベルトについて
(シリアスモードの愛の告白につき,ご注意ください)

 

とても静かなアルベルトでした。

普通は,腕を大きく広げるとか両手を胸に手を当てるとか上半身を後ろに反らすとかするものでしょう? 彼は,そういうことを全然しない。ジゼルのほうに腕を伸ばすくらいはするけれど,それも低い位置で静かに伸ばすだけ。
(コール・ドがいなかったからでしょうけれど)周りのウイリたちに踊らされているような動きもしないし,ミルタに懇願するような芝居も見せない。疲労困憊している演技さえしないんだから。

それがいいのかどうかはわかりません。正直言って,物足りなくはありました。特に,私はルジマトフ流の濃厚なのに慣らされてしまっているから,違和感は大きかったです。

でも,あれだけ徹底していたのはすごいことだと思います。
純粋に,踊りや歩き方の優美さだけで見せているんだから。そして,あれだけ美しいんだから。

ソロも,跳躍は高いし回転は速いのにどうしてこんなに静謐に見えるのかしら,という感じで・・・そして,最後,倒れる直前だけ,跳躍しながら片手を高く差し伸べました。(愛の誓いをしたのかもしれない)
その瞬間だけヒロイックな雰囲気が立ち顕れて・・・そしてあっという間に床の上に倒れ込んで,全く動きませんでした。上半身だけ起こしたまま思い入れを見せてからゆっくり倒れるとか,ジゼルの動きに反応して少しずつ身体を起こすとか,そういうことを全くしない。
荒い呼吸で肩の辺りは上下しているけれど,床の上に倒れた込んだままの姿勢で,目を閉じることなく,床の上の一点を見つめたまま。

このシーンで目を開けたままのアルベルトって見たことありますか? 私は初めて見たような気がします。もちろん,ジゼルのほうだけ見ていることも多いから確信は持てないけれど,でも,思い当たる舞台はないです。

苦しそうに喘いだりしないで一点を凝視する姿の中に私が見たのは,自己憐憫が全くないアルベルト。命乞いをする気もないし,贖罪とも思っていない。ただ黙ってそこにいるだけ。自分の所為の責任は自分で引き受ける,そういう覚悟でそこにいるだけ。

そういうアルベルトを見せたかったから,ほとんど芝居をしなかったのかもしれません。普通のアルベルト役が見せる表現は,結局のところ,自分がいかに(精神的にも肉体的にも)苦しんでいるかを訴えかけるものだとも言えますから。

考えすぎかもしれないし,過大評価かもしれません。かりに私の思ったとおりだったとしても,その結果舞台の上に現れたものがさして感動を呼ばなかったのは,拍手の量でわかりますし。
そして,もしかすると,小嶋直也というダンサーの愛と甘さの不足は,この役を踊る上で致命的な欠点なのかもしれないとも思います。

でも,だからこそ,ジゼルへの愛が薄い代わりに自己愛も皆無の,甘さはないけれど甘ったるさとはより無縁の,彼ならではのアルベルトを見せてくれるからこそ,この人の舞台を見続けているのだろうと思いました。

一番嬉しかったのは,最後にジゼルを追って袖に入るときに,跳躍なんかしなかったことです。
スターダンサーがガラで踊るときは,たいがいここで跳躍を見せるし,全幕でやる人だっています。彼なら,中劇場の舞台半分くらいの大きさでグラン・ジュテをして引っ込むことだってできると思いますし,彼自身も,自分の一番のセールスポイントが跳躍なのは知っているでしょう。
それなのに大きく跳んだりしないから,そこまでの静かな優美さを崩さずに走り去っていくから,そういうダンサーだから,私にとって一番大切な人なのだと,そう思いました。

 

☆本日のキーロフ 
221シーズン開幕 オペラ『マゼッパ』
米バークレー公演 『ジュエルズ』

 

03年10月9日(木) 衆院選自民党公約で「郵政民営化」の結論は先送りへ

《飲みすぎたので休みました》

☆本日のキーロフ 
スカラ座バレエ客演 バランシン版『夏の夜の夢』
米バークレー公演 フォーキン・プロ ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

 

03年10月8日(水) 宮城県警, サッカーW杯警備慰労会に国捜査費600万円を支出

昨日発売の週刊朝日10月17日号に小嶋直也さんがご登場です♪
(お知らせくださった方にお礼申し上げます。皆さま,なにか見かけたらよろしくお願いしますね〜)

後ろのほうのグラビアページの「男の飲り方」という見開きのコーナーで,ウオツカを飲むと筋肉がどーしたこーしたといった類の,その道の専門家らしい談話とグラスを手にしたちょっと珍しい表情の写真が載っておりました。
お写真は,頭が小さくて上腕部がたくましくて,お洋服がいつになくおしゃれ(というか,まとも?)で,うふふ,とてもすてきですのよ。

こんなコーナーに載るなんて,まるで文化人みたいだわ〜。あら,芸術家なんだから,そもそも文化人なのよね〜。

☆本日のキーロフ 
スカラ座バレエ客演 バランシン版『夏の夜の夢』
米バークレー公演 フォーキン・プロ ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

 

03年10月7日(火) 全国知事会,国庫補助金10兆円廃止を提言

メールのお返事書きに勤しんでおります。

☆本日のキーロフ 
スカラ座バレエ客演 バランシン版『夏の夜の夢』
米バークレー公演 フォーキン・プロ ショピニアーナ/シェヘラザード/火の鳥

 

03年10月6日(月) 5人死亡飲酒事故で,危険運転致死罪法定最高刑の懲役15年判決(千葉地裁松戸支部)

昨日載せた「THE CHIC」の感想ですが,今日読み返してみたら,ニュアンス違うなー,とか説明不足かなー,とか日本語として変だなー,がありましたので,ところどころ手直ししておきました。
拙速はいかん,と反省しましたです。

そうそう,小嶋さんのお衣裳はですね,上が黒(紺ではなかったらしい)に銀色の刺繍で,タイツは白でしたわ〜。髪もちょっとふわっとしていて,すてきだったのよん。

 

03年10月5日(日) 道路公団藤井総裁を更迭へ。

というわけで,新国立劇場バレエ団「THE CHIC」を見てきました。

とりあえず,感想を書きましたので〜。

★本日の新国立 バレエガラ「THE CHIC」

 

03年10月4日(土) 地方有料道路は7割が不採算路線(02年度決算を国交省集計)

《お休み》

★本日の新国立 バレエガラ「THE CHIC」

 

03年10月3日(金) 国立弘前病院で254人に放射線過剰照射(88〜99年)

《お休み》

★本日の新国立 バレエガラ「THE CHIC」

 

03年10月2日(木) 自民党は比例代表73歳定年制を中曽根・宮沢両氏にも適用の方針

明日から新国立のガラなので(♪),ココはお休みしますね〜。
今日も準備で忙しいので,これだけ。

・・・と思ったのですが,そういえば,昨日から新国立劇場のサイトに「ご意見箱」というメールを送れるコーナーができました。
あて先の「財団法人新国立劇場運営財団 総務部庶務課広報広聴担当」という漢字の連続がなんとも味わい深いですー。

ハガキや手紙より簡単に送れて便利ですね。なんか,毎月のように文句を言うメールを出してしまいそうな気がしないでもないですが。
いや,それだけではなんだから,王子の衣裳をこのように改善してほしいとか,こういう作品も彼に踊ってほしい,とかも書いたほうがいいだろうか? うーむ,でも,そういうコトまで書き始めると,毎週送ってしまうかもしれんよなあ。

 

03年10月1日(水) 東海道新幹線品川駅開業

えーと,先週末の休日には,その前の週だったかに放送された「ダンサーズ・ドリーム ルドルフ・ヌレエフの世界(2) ロメオとジュリエット」を録画しておいたものを見ましたので,そのメモ。

私はヌレエフの古典改訂は好きではないですが(というより「よくない」と思っていますが),『ロミジュリ』は大好きです。
バレエにはまったきっかけの一つでもあるのよね。(詳しくはこちら

なので,「やっぱりいいわ〜」モードで見ましたが,勉強になったこと。

1 当時のヌレエフがアメリカのモダンダンスで得た動きをクラシック・バレエに持ち込んで新しい振付をしたこと。
たしか,「軸をずらしたピルエット,だんだんと広がっていく回転」などをポアントでする,ということが「未だかってやったことのないテクニック」だった,というような話でした。

2 パ・ド・ドゥで男女が互いに支えあう振付がある(多い?)ので,バレリーナは普通のパ・ド・ドゥと違って「腕の力や背筋」が必要だということ。モーランの説によると「普通の10倍疲れる」とか。

3 2幕の最後にジュリエットが登場してティボルトの死を嘆いてロメオを責める場面は私のお気に入りなのですが(キャピュレット夫人が近親相姦を連想させるような派手な嘆き方をするのよりずっと感動的だと思うわ〜),このシーンは,この幕でほとんど登場しないジュリエット役にとって,感情を高めていくことができないので非常に難しいということ。

印象的だったこと。
初演のロンドン・フェスティバル・バレエ(たしかイングリッシュ・ナショナル・バレエの前身)の関係者(←名前失念。ダンサーだったのかしらん?)の話によると,ヌレエフの映画『バレンチノ』の主演と並行して準備が進んだため,現場はたいへん混乱したというような話でした。
いくらヌレエフがスーパースターだとはいえ,そういう事態はやはりよくないなー,と思いましたです。

その他
ルグリのロメオはいいよねえ♪ モーランもドラマチックでした〜。

 

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水仙の花束のイラストは,素材サイト シェルの素材工場 から頂きました。