
ホームセンターなどで見かけるこの手の工具。削るための工具の中では、使いやすいものだと思います。
黄色い方がタジマのもので、赤い方がNTのものです。どちらも快適に作業ができます。革のコバを削る時などに重宝です。
NTの赤いボディーの細身のものは、レザークラフト用品のカタログなどにも掲載されていますが、何故かこの写真のようなLサイズの物が紹介されていませんでした。
1丁用意しておくと便利なものだと思いますので、お試しください。レザークラフトの業者の協進エルでは、NTドレッサーのLサイズを取り寄せてくれますので、材料の注文のついでの時にでも、問い合わせてみてください。 |

この手の工具は、刃が取り替えられるようにできておりまして、ボディーにネジで固定されています。画像は、それぞれの刃をはずしたところです。
こんなにそっくりな工具なのに、刃の幅やネジ穴の位置がやはり違っているんです。ここまで似ているのならば、共通して使えるようにしてくれればいいのにと思うのですが、そんなに親切にできているわけはありませんね。
いくつかのタイプがそれぞれにありますが、「中目」あたりが使い易いようです。
(例えば、NTの「大荒目」と「中目」は使いやすく、「荒目」は革は削りにくいみたいです。)
ところで、NTのサイトを見ると、この工具はカラーのバリエーションがいくつかあるようです。私は赤ボディーしか見たことがなかったので、新鮮に感じました。
それから、NTとオルファの両カッターメーカーのサイトにある、カッターの開発されるまでの物語を見ると、けっこうカッター業界の発生がわかるようなところがあり、おもしろかったです。
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さて、次なる削る工具は、「のこやすり」です。これまたホームセンターなどでよく目にする工具なのですが、これはなかなかの優れものです。
金ノコの刃を何本も合わせたような工具です。この工具の切削性の良さはすばらしいですね。なにせ、目詰まりすると言うことがほとんどありませんので、快適に切削作業ができます。
革を削るのにはあまり使っていませんが、木製の道具や治具を作る時には、とても重宝しています。
木材を削って道具を自作したいという人に、時々この道具を勧めるのですが、実際に使った人たちからの評判もとても良いようです。
目詰まりしないと言う特性は、本当に貴重な物でして、通常では削りにくいような素材も削ることができますので、私にとっては無くてはならない工具の一つです。
ただし、私にとっては難点が一つだけあります。それは、この工具を使うと必ずと言っていいほど手を削ってしまい、いつも絆創膏のお世話になると言うことです。調子に乗って、やってしまうのですね。この工具を使う時には気を付けましょう。
安いのに、作業性が良く、とても長持ちする工具です。試してみてください。
「のこやすり」は神東工業株式会社の製品です。この会社のホームページでも販売しているようです。 |
ヤスリついでに、最後に紙ヤスリについて少しだけ。いくつかのメーカーの製品を試してみた中では、私は理研コランダムの耐水ペーパー(タイプC34P)が好みでした。
各社がいろいろなタイプの紙ヤスリ類を作っておりまして、私が使ったことのある製品は、その中のごくわずかな種類にすぎません。でも、お気に入りが見つかって、紙ヤスリにも愛着感がわいてきました。
たかが紙ヤスリ、されど紙ヤスリ。ご自分のお気に入りの製品を見つけてください。
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