歩く楽しさ

生田泰忠

永田編集長様おはようございます。
生田でございます。
投稿原稿をと言うことで、今まで準備したものをと思ったのですが、今回は「歩く楽しみ」と言うことを、皆さんにも理解しただきたいと思い、今年にはいって歩いてきた印象に残ったところの(リポート)って、そんなおおげさなことではないのですが出させていただきます。

その1:刃物の町・関市

今回は、この3月3日の日に、刃物で全国的にもその名を知られている岐阜県の関市に行ってきました。
朝8時金山駅(名古屋市)に集合名鉄電車で新岐阜へ、ここから名鉄支線である「美濃町線(みのまちせん)に乗り約50分で新関(しんせき)に。
この美濃町線は小さな可愛い電車で一輌または二輌(これは連接車)いずれもワンマンクカーなんですが、岐阜市内を外ずれると静かな田園風景の中を目一杯のスピードで(横を走るトラックの方が速いんですよ笑い)
10時半すぎ新関へ。風のない穏やかな暖かい関の街、街と言っても田園都市と言ったところ、駅前では地元のお母さん方が朝採りたての野菜等を並べての朝市
「おはようございます」との声に見送られながら約2きろ善光寺(信州にある善光寺の分院とのこと)あちらこちらをゆっくり散策。参道を境内から紅白の枝垂れ梅、7分から8分咲きと言ったところ、とてもいい香り、心がおちつく感じ。

また約15分程歩き関の刃物に縁の或あるお宮さん等を回り梅の香りの下で昼食。
午後は刃物の鍛錬の一部を見学、刃物会館では記念に花鋏を買い求めて来ました。
往復約5キロ歩くにはちょっと距離不足だったが、お天気もよくゆっくり楽しめたことでまずは上々、帰路も可愛い電車(888)型に揺られ心地よい疲れを感じながら我が家へと。

その2:フランス料理とシャンソン

先日(4月10日)ボランティアさんからお誘いを受け「フランス料理をいただきながら、シャンソンを聞く」と言う集いがあるから行かないかっとのお誘いを受け、お料理よりも、間近で「シャンソン」が聞けるなんて、いいチャンスだと思い、連れて行っていただいたのです。

ただ名古屋市内ではなく、ちょっとした遠出、(岐阜県の可児市)名古屋から名鉄・急行で約1時間の所です。
朝名鉄金山駅に9時に待ち合せ、9時28分の急行に乗車。約1時間(西可児)到着、そこからタクシーで約15分、目的のお店へ。
時間がすこし早かったので、お店の裏庭にある、ちょっとしたガーデンで一休み。

芝の中に適当に置かれたベンチ、フェンスの下には可児川(これは俗称だと思います)の清流、雑談を交しながら開店を待つこと、約15分。
まず我々を迎えてくれたのは、見事に咲いた枝垂桜(盆栽仕立てとのこと)。
中に入るとちょっとしたステージを中心にして配置されたテーブル。
テーブルには、それぞれ彩、とりどりの花が、私達はステージのほぼ正面の席となっていました。

私はフランス料理なんて食べたこともなく心配していたのですが、私を連れていってくださった方が、お店の人に、私の目が不自由であることを話してくださったようで、レストランの方々も大変気をつかってくださり、席も一番いい場所を、またお料理も私が食べやすいように気をつかってくださり、本当に助かりました。
ゆっくり約1時半かけて、おいしいお料理・ワインにもう満足満足。

食事のあとテーブルが取り除かれゆったりと腰を下す。
歌はふらんす・イタリヤでの演奏会を終えて帰国されたがかりの、青山桂子さん、伴奏(ぴあの)加藤修滋さん。
曲目は、パリーの空の下セーヌは流れる・100万本のバラ(これは私のリクエスト)を含み新曲数曲をはじめ、楽しい演奏旅行のお話を交じへて、あっと言う間の1時間半でした。

帰りにはお店の入口の枝垂桜をバックに青山桂子さんとご一緒にパチリ。本当に楽しい、ゆったりとした一日をすごすことができました。

なんだか、シャンソン(青山さんかな?)の魅力にのめりこみそう笑い。

その3:室生寺と長谷寺

 石楠花と牡丹

一度は是非行ってみたいと思っていた、室生寺と長谷寺(奈良県)。
それが、ひょんなことから実現したのです。

今度名古屋市で「声の宅配便」と言うボランティアグループができ、それに入会。
その会員さんのおひとりが、メールをやっておられ、そんなことから、花の話題が出室生寺の石楠花の話がで、「一度行きたいのだが」とお話したら「私も今一度行ってみたいから、ご一緒しましょうって」、とんとんと話がまとまり、先月(4月23日火曜日)に実現したのです。

朝8時JR名古屋駅改札口前で、ボランティアさんの、(にこやかな)笑顔に迎えられ、すぐ近鉄名古屋駅へ。
8時30分発の難波行特急に。
名張下車、急行に乗り替え、室生口大野下車。
駅前から、室生寺行きの満員のバスに乗車。私は乗車口のステップに。私の前に乗っておられた、大阪から来たと言われる、熟年の女性3人の人と、たちまち意気投合、話に花が咲く。そうこうしているうちに、室生寺に。

まだすこし早いのではと心配して来て見れば、なんとなんと満開?と言った感じ。
それに思いもかけなかったことは、山桜の花が、ちらほら残っていたと言うおまけつきでした。

山門前の太鼓橋を渡ると、もうそこは室生寺。
山門を入ると、満開まじかい、石楠花と石楠花の間をぬうようにして、本堂と五重の塔へ。
思ったより多くの人出に、ちょっとびっくりしました。
ただ石楠花は香りがないので、手に触れて楽しんできました。

石楠花が「つつじ科」の花だと知ったのは最近、そこでよく手に触れ感触楽しみしっかりと味わってきました。
室生寺は楽だと聞いていたのですが、思ったより階段もあり歩きにくかった、と言うのは自然石で作られた石段と言うこともあって。
11時半すこし時間は早かったが、ちょっと空腹を覚えたので、早目の昼食。

昼食は、太鼓橋のたもとにある「橋本屋」と言う老舗の料亭で、懐石膳(山菜料理)れ、冷えたビールで乾杯。
とてもおいしく、いただきました。
と言うのも、ちょっと汗ばむような暖かいお天気だったこともあって。

昼食をすませ室生寺をあとに、長谷寺へと向かう。
近鉄長谷寺駅から長谷寺までは、約600メートル程あり、山門まで下り坂です。
山門手前の数10メートルにおよぶ、山道両側には、お土産を売るお店がずらり、草地参名物の草餅あり、素麺あり、みたらし団子を売るお店等、賑やかな客寄せの声を聞きながし、長谷寺の仁王様の立っておられる山門をくぐると、もうそこからは、満開にちかい牡丹の花が道の両サイド。赤・白・薄紫といった色とりどりの花が。
石楠花と違って、牡丹にはよい香りのする花や、そうでもない花があり、充分楽しませてくれます。

360段の階段を登り、本堂へ。約30分程楽しみながら長谷寺をあとに。
お土産地元名物の草餅ちを買い求めたあと、近くにある、ちょっとした門構えのお店へ、そこでお抹茶をいただき一休み。
あまりにも立派な門構えなので、由緒ある御屋敷か、と気になり、問うてみたら、地元の醸造基の本宅の一部だとか。
なかなか凝った建物だったのでつい、ひかれ聞いてしまったと言う訳。

帰途は駅まで、上り坂、思ったより急勾配の道、ちょっくら疲れを覚えたしだいでそれも言うなら齢をとったのかな笑い。
それこそ、一期言一会の旅、いろいろなアクシデントや、エピソードもあり、本当に楽しい一日をすごしてきました。