「まえがき」から引用する。
本書は大学の自然科学系工学系の初年生,および,人文科学系社会科学系の学生でも将来数学を大いに必要としそうな人たちを対象に考えて, 微分積分学の主要な部分の論理的構成をなるべく厳密に,かつ明快に紹介し, 同時に微分積分学の広範囲にわたる応用に現れる典型的な計算のテクニックを多くの例題を通して詳しく解説することを意図して書かれたものである.
なお本書の第1刷は 1984 年 5 月 20 日付となっている。
本書の章中や章末には問題があり、略解が付されている。
微積分の本には珍しく、数値計算を積極的に取り扱っている。
台形公式は次のとおりである。
`int_a^b f(x)dx ~~ (b-a)/(2n) [f(x_0) + 2{f(x_1) + f(x_2) + cdots + f(x_(n-1))} + f(x_n)]`
Simpson の公式は次のとおりである。
`int_a^b g(x)dx ~~ (b-a)/(6n) [g(x_0) + 4{g(x_1) + g(x_3) + cdots + g(x_(2n-1))} + 2{g(x_2) + g(x_4) + cdots + g(x_(2n-2))} + g(x_(2n))]`
以下、`log2` の値を上記の公式で求める。`f(x) = g(x) = 1/x` とする。分点の個数 `n` は `f(x)` では `n = 10` とし、 `g(x)` では `n = 5` とする。
台形公式による log 2 の値
Simpson 公式による log 2 の値
log 2 の真値
数式は MathJax を用いている。
書名 | 微分積分学 |
著者 | 伊藤雄二 |
発行日 | 2001 年 4 月 20 日 初版第 18 刷 |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 3200 円(本体) |
サイズ | A5 版 |
ISBN | 4-254-11431-1 |
備考 | 草加市立図書館で借りて読む |
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