2000年7月から2003年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2003年7月から2006年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2006年7月から2009年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2009年7月から2012年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2012年7月から2015年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2015年7月から2018年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2018年7月から2021年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2021年7月から2024年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2024年7月のワンポイントアドバイス
薬剤への選定療養費導入
当院では品質の良い先発医薬品を主に処方しておりました。しかし、今回の保険改正から、同じ成分、
同じ効能効果で、価格が安い後発医薬品(ジェネリック)があるにも関わらず、あえて高額な先発品(長期収載品)を
選択する患者さんには、差額の一部を特別料金として請求するという政府の考え方により、先発品と後発品
との価格差の一部を保険給付から除外し実費で請求するという仕組みが導入される予定です。この為、
先発品か後発品かの希望を調査中です。
2024年8月のワンポイントアドバイス
健康保険証の廃止
令和6年12月2日に健康保険証発行が廃止されます。これからは、マイナンバーカード(マイナカード)を
健康保険証の代わりとして利用します。マイナカードの利用には、有効期間内のマイナカードに保険情報の
登録が必要です。登録操作は当院でも可能ですが、マイナカードの有効期間更新は、市役所での手続きが必要で、
時間を要します。12月からの使用に向けて、マイナカードのお試しの為に、カード読取機のご利用をお願いします。
操作は説明します。
2024年9月のワンポイントアドバイス
高血圧患者様の減塩
ヒトは生命維持に水分と塩分が必要です。体内の塩分量の維持のため、様々な遺伝子作用により、
体内への塩分取り込み促進、体内からの塩分流出抑制が行われています。高血圧の患者様は、
この機能に優れた進化した遺伝子を多数お持ちのため、塩分が少ない環境でも体内の塩分量を維持でき、
塩が入手困難な時代は長生き可能でした。一方、この遺伝子を持たない一般人と同じ塩分量を摂取すると
高血圧を発症します。その為高血圧患者様は減塩が必要です。
2024年10月のワンポイントアドバイス
インフルエンザとコロナワクチン
10月1日よりインフルエンザワクチンの接種を開始しました。今年は例年より流行が早く既に陽性患者様が
出ており11,12月のピークが予想されます。よって早期の接種をお勧めします。新型コロナワクチンは10月7日より
開始致します。ウイルスは弱毒化しましたが、高齢者で慢性疾患治療中の方の入院は増加しております。
65歳以上は3260円で接種が可能ですので、接種をお勧めします。コロナワクチンは予約が必要です。他市の方も接種可能です。
2024年11月のワンポイントアドバイス
混合診療の禁止
療養担当規則等において保険外診療と保険診療を同時に施行する混合診療が禁止されております。
外来診療では、肺癌検診、大腸癌検診、基本健診等の各種健診や予防接種が保険外診療(自由診療)に該当するため、
保険診療との同時施行が問題になっております。最近、会計検査院の指導等により、より厳格に運用することが
求められております。利便性よりも、法律、通知等に従い、当院では各種健診(保険外診療)と
投薬などの保険診療を別日に行います。
2024年12月のワンポイントアドバイス
便 秘
便秘とは体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態です。排便のない日数による定義ではありません。
便秘により不快感、疼痛、体調不良などを伴う場合は治療が必要です。治療には大きく分けて便の水分含有量を調整
する方法と腸の蠕動運動を促進する方法の2つがあります。食事で水分や食物繊維の摂取は前者に、運動は後者に
効きます。薬物療法も症状や治療中疾患によりこのどちらか又は双方に作用する薬を組み合わせて行います。
2025年1月のワンポイントアドバイス
スティグマ
スティグマは烙印に由来する言葉で、日本語では差別や偏見として用いられています。たとえば「あの人は自己管理が
しっかりできないから糖尿病になった」「あの人は認知症だから話しても無駄だ」などは、典型的なスティグマで
問題があります。糖尿病、脂質異常症、高血圧症は遺伝的要素も大きく関与しますが、生活習慣病と呼ばれあたかも
本人の行動が病因の様なスティグマがあります。これも含め糖尿病は新しい名称に変更が検討されています。
2025年2月のワンポイントアドバイス
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は過去に罹った水痘(みずぼうそう)のウイルスが神経に残存し、免疫低下時等に再燃する病気です。
神経に沿って発疹や水疱が出現し疼痛、麻痺を起こします。3人に1人が発症するという報告もあり、疼痛は
一生涯残る場合もあります。この予防ワクチンの定期接種を厚生労働省は65歳以上の高齢者を対象に始める
方針です。帯状疱疹ワクチンには生ワクチンと組換えワクチンの2種類があります。決まりましたら市から
お知らせがある予定です。
2025年3月のワンポイントアドバイス
SGLT2阻害剤
SGLT2阻害剤は腎臓のSGLT2蛋白の働きを抑えてブドウ糖を尿に排泄させ、血糖を下げる薬剤です。水分排泄により
尿量が増加し、体重も減量します。インスリンと関係なく血糖が低下するので単独では低血糖は起こりません。
昔は脱水等の副作用が心配されましたが、後に、心血管合併症の抑制効果等が示され、現在では透析導入を
遅らせる効果や心臓の収縮力を保ち、心臓の寿命を延ばす効果が解明され糖尿病以外の患者様への投与もされています。
2025年4月のワンポイントアドバイス
水虫(白癬菌感染症)
水虫(白癬)は皮膚糸状菌という真菌の一種によって起こる感染症です。白癬菌はケラチンというタンパク質を
栄養にしている為、ケラチンの多い皮膚の角質に住み着きます。水虫は足の疾患と思われがちですが、足以外にも
手・股・頭など様々な場所に感染します。祖父から孫の背中に感染した報告もあります。逆に、ケラチンがない
口の中には感染しません。糖尿病患者や、足の指や爪の間、足底、手指などの湿度の高い部位に発生しやすい病気です。
2025年5月のワンポイントアドバイス
日本人の死因
この10年間で日本人の死亡原因が変わりました。最新の統計では、1位:悪性新生物(24.3%)、2位:心疾患(14.7%)、
3位:老衰(12.1%)、4位:脳血管疾患(6.6%)、5位:肺炎(4.8%)、6位:誤嚥性肺炎(3.8%)、7位:不慮の事故(2.8%)、
8位:新型コロナウイルス感染症(2.4%)、8位:腎不全(1.9%)、9位:アルツハイマー病(1.6%)です。ガン(悪性新生物)と
動脈硬化による脳心臓疾患が減少し、老衰と肺炎や感染症が増加しています。
2025年6月のワンポイントアドバイス
リンゴ病
今年は伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病が流行しています。過去10年間で最多の感染者が報告されています。
リンゴ病はかぜに似た症状が出た後、多くは、小児では頬にりんごの様な紅斑が、大人では四肢などに
蕁麻疹の様な発疹が出ます。発疹前のかぜ症状時に伝染します。妊婦が感染した場合、流産や死産、
胎児に異常が起きたりしますので、妊娠中の人は特に注意が必要です。ワクチンが無いため、
手洗いやマスクの着用などの感染予防対策が有効です。
2025年7月のワンポイントアドバイス
夜間の熱中症
熱中症は日中の屋外とのイメージが強いですが、約4割は、夜間の発症です。体温は気温との温度差と
体から蒸発する水の気化熱とによりコントロールされています。これが破綻して体内に熱がこもる状態が
熱中症です。呼気中の水蒸気と発汗した汗の蒸発が体温低下には重要です。夜間の室温が低くても体内に
水が不足し蒸発しないと熱中症は起こります。睡眠中は、意識障害に気付きにくく重症化しやすい為、
寝る前の水分摂取と室温調節は重要です。
2025年8月のワンポイントアドバイス
電話 # 7 1 1 9
#7119または078-331-7119は、救急安心センターひょうごの電話番号です。救急車を呼ぶべきか迷った時や
医療機関にいつ受診すれば良いか解らない時、特に119番に電話して良いか迷った時、24時間、365日いつでも
相談を受け付けてくれます。緊急性や受診の必要性についての救急医療相談と受診可能な医療機関の案内が
受けられます。令和7年7月11日からは、兵庫県内の何処からでも#7119に電話すれば相談可能ですので、
遠慮無くご利用ご活用下さい。
2025年9月のワンポイントアドバイス
新型コロナウイルス ニンバス
現在、オミクロン株から派生した「ニンバス(NB.1.8.1)」が流行しています。特徴は強い喉の痛みで高齢者
重症化リスクが高いと言われています。新型コロナはオミクロン株流行以降重症度が低下しておりますが、
未だインフルエンザと比較すると死亡率1.5〜20倍との報告もあり注意が必要です。高齢者、基礎疾患保有者は
罹患しないことが重要です。10月からインフルエンザと新型コロナの予防接種を開始する予定です。希望者は当院でも接種可能です。
2025年10月のワンポイントアドバイス
スマホ保険証
現在、マイナカードの保有者は、その機能をスマートフォンに登録可能です。健康保険証の利用登録がされた
マイナカードをスマートフォンに追加すると、スマートフォンだけで、医療機関・薬局での受付も可能です。
このスマホ保険証は当院でも利用可能となりました。スマホにマイナカードを登録した場合でも、
実物のマイナカードは引き続き利用可能です。Androidはスマホ用電子証明書搭載サービスに、
iPhoneはAppleウォレットに登録し利用します。
2025年11月のワンポイントアドバイス
健康食品・サプリメント
健康食品やサプリメントは手軽に栄養を補える一方で、過剰摂取や他の薬との相互作用により健康障害を
引き起こすことがあります。例えば、ビタミンAや鉄の過剰摂取は肝障害や消化器症状を招く恐れがあります。
また、健康被害の報告がある製品も存在し、中には医薬品成分が無表示で含まれていた例もあります。
副作用は決して少なくありません。安全のためには、使用前に成分や摂取量を確認し、治療中の方は
医師に相談することをお勧めします。
2025年12月のワンポイントアドバイス
冬の脱水症
冬は喉の渇きを感じにくいため、水分摂取が不足しやすく、暖房による乾燥も加わって脱水が進行
しやすくなります。軽度の脱水でも低血圧・頭痛・めまい・倦怠感が起こり、重度になると意識障害や
循環不全を招く危険があります。高齢者では脳梗塞や心筋梗塞など血栓性疾患のリスクが上昇し、
持病のある人は症状悪化につながることもあります。予防にはこまめな水分補給、
加湿による室内環境の調整、入浴、運動中や睡眠前の補水意識が重要です。
2026年1月のワンポイントアドバイス
高カリウム血症
高カリウム血症は、腎機能低下による排泄障害、薬剤性、カリウムを多く含む食品の過剰摂取で起こります。
軽症では無症状ですが、筋力低下やしびれ、不整脈を生じ、致死的な心停止を来す危険があります。
腎機能が低下した方は食事療法が重要で、カリウムが多い果物、野菜、芋類、海藻類の過剰摂取や
減塩醤油を避ける必要があります。一方で、果物は缶詰の利用、野菜は下ゆでして水にさらすことで
カリウムを減らすことが可能で鍋料理が有効です。
2026年2月のワンポイントアドバイス
現在作成中
過去のワンポイントアドバイス
2000年7月から2003年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2003年7月から2006年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2006年7月から2009年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2009年7月から2012年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2012年7月から2015年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2015年7月から2018年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2018年7月から2021年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
2021年7月から2024年6月までの過去のワンポイントアドバイスはこちら
|