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岸本医院 糖尿病専門医 総合内科専門医
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2018年7月のワンポイントアドバイス

低血糖とは

意識障害を起こす疾患に低血糖があります。正常血糖値は、70から109mg/dlです。 110mg/dl以上が糖尿病につながる高血糖状態。70mg/dl未満が低血糖です。 低血糖症状には動悸、冷や汗、手の震えなどの交感神経症状と反射神経が鈍る、 眠気、もの忘れなどの中枢神経症状があります。重症低血糖を起こした方の約9割は、 インスリンやインスリン分泌促進薬を服用する糖尿病患者様で、食事のタイミングが ズレた時や薬の二重内服時に起っています。

2018年8月のワンポイントアドバイス

熱 中 症

熱中症とは暑い環境や体温が下がりにくい環境で起こる体の異常です。 最近は室内での発症が増えています。症状は高熱、めまい、立ちくらみ、 顔のほてり、筋肉痛、けいれん、倦怠感、吐き気、頭痛、意識障害などで、 重篤な場合死亡します。治療は冷却と水分補給です。屋外での運動で 汗をかいた場合は、糖分と塩分補給が必要ですが、日常生活での予防には 水分補給が最も大事です。糖尿病患者さんは糖分を補給しないことが 脱水対策には重要です。

2018年9月のワンポイントアドバイス

感 染 症

感染症とは、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などの病原体が体内に侵入して 症状が出る病気です。病原体が体内に入ると、通常は免疫機序が働き 病原体を排除しようとする仕組みが働きます。しかし、ステロイドなどの 免疫抑制剤を使用中時、慢性疾患や急性疾患で体力や免疫機能が低下して いる時、糖尿病などで病原体にも栄養源が供給されている時は、 感染症が悪化します。この様な時は、通常の抗生剤投与では改善しません。 基礎疾患の治療も必要です。

2018年10月のワンポイントアドバイス

副作用があっても薬は内服すべき

高血圧、糖尿病、高脂血症治療薬を副作用を理由に内服しない方がいます。 薬は認可前の治験期間や発売後の市販後調査期間、その後10年間の再審査 期間いずれに於いても、薬剤を使わない無治療群と内服治療群を比較し、 副作用を含めても服用群に優れた治療効果や延命効果が認められる為、 国より認可されています。例えば、抗がん剤は、副作用が有っても延命 治療効果が優れている為認められています。高血圧、糖尿病、高脂血症薬も 全く同じです。

2018年11月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ予防接種

インフルエンザ予防接種を10月より開始しております。本年は宝塚市内でも、 インフルエンザ感染が9月より報告されました。海外の亜熱帯地方では 暑い時にインフルエンザが流行します。異常気象によるものか、 今後日本でも冬と夏に流行するかも知れません。9月の感染報告から、 本年は早い時期に大流行するかも知れません。予防接種は、接種後2週間 以上後から効果が見られ概ね6ヶ月間効果が持続すると考えられます。 早めの接種をお勧めします。

2018年12月のワンポイントアドバイス

高血圧ガイドライン

昨年、米国ガイドラインの高血圧基準が、140/90mmHgから130/80mmHgに 変更されました。また、今年、欧州ガイドラインも、高血圧降圧目標を 忍容性があれば130/80mmHgとしました。これに基づき2019年の日本の ガイドラインでは高血圧基準と降圧薬開始基準を従来の140/90mmHg以上 とする一方で、降圧目標を75歳未満の患者は、原則130/80mmHg未満に 引下げる予定です。降圧目標を引下げて心筋梗塞と脳卒中の減少を 目指す目的です。

2019年1月のワンポイントアドバイス

かかりつけ医

昨年12月、当院は地域包括診療を提供する施設として認められました。 これまでと診療内容は変わりませんが、生活習慣病、認知症等に加えて 他医療機関の治療内容など包括的に診療します。他医療機関で処方されている お薬を含めた服薬に関する管理、予防接種や健康診断の結果に関する相談、 介護保険の利用に関するご相談等に応じます。患者さんへは、当院受診時に、 お薬手帳や健康診断結果、他院採血結果などをご持参頂くようお願い申し上げます。

2019年2月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ治療薬

昨年度まで、インフルエンザの治療には、5日間内服するタミフル、5日間吸入する リレンザ、初日のみ吸入するイナビル、点滴薬のラピアクタが有りました。 今シーズンより1回内服するだけのゾフルーザが本格的に使用可能となりました。 1回のみの内服にて、利便性は格段に向上しました。しかしながら、効能、耐性株との 関連は作用機序の異なる新薬のため未知数です。ご希望に応じて処方致しますが、 人により最も効能効果のある薬剤は違います。

2019年3月のワンポイントアドバイス

ブルーライト

ブルーライトが目に悪いかどうか医学的な論争があります。目に長時間日光を 浴びると障害が起きます。日光には様々な光が含まれ、その中でブルーライトは 紫外線に近い波長を持ち、強いエネルギーを持ちます。スマホ、タブレット、PC、 テレビは光源にLEDを多用し、ブルーライトを多く含みます。よって、目への悪影響が 懸念されていました。実際は日光の方が目に対しては悪影響のようです。 ブルーライトは脳への悪影響の方が問題かと思います。

2019年4月のワンポイントアドバイス

風疹の流行対策

風疹の患者数は2010年に全国で87名でしたが、最近増加し2018年は全国で2917名、大阪だけで123名が報告されています。妊婦が風疹に感染すると難聴、心疾患、 白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の症状をもった赤ちゃんがうまれる 可能性があります。そこで本年度から予防対策として、昭和37年から54年生まれ の免疫の持たない男性に対して予防接種が開始されます。対象者には市町村から 原則無料の抗体検査と予防接種の連絡があります。

2019年5月のワンポイントアドバイス

糖質制限は発がんリスク?

糖質制限にて糖尿病治療をする方がいますが、過度の高タンパク質食は、 癌による早死の危険性が指摘されています。特に動物性タンパク質の多い食事は、 癌の死亡率が3倍増加するとの報告もあります。タバコの危険度と同程度です。 糖質制限食は、脂肪が多く、繊維質が少ないため、LDLコレステロール値が上がり、 脳卒中や心筋梗塞となる危険性も増加します。糖尿病は改善しても、 癌や循環器疾患の死亡率が増加するため、バランスの良い食事を。

2019年6月のワンポイントアドバイス

高齢者安心キット

緊急時や災害時の安心・安全を確保するため、ひとり暮らしの高齢者の方が、 名前や血液型、かかりつけ医、緊急連絡先などの情報を記入した用紙を専用容器に入れ、 冷蔵庫に高齢者安心キットとして保管しておきます。これにより、災害時・緊急時など、 自らの情報を伝えることができない場合に、駆けつけた救急隊員等が保管された 「高齢者安心キット」の情報により、迅速かつ適切な救急搬送等に役立てることが できます。ご希望の方はお教え下さい。

2019年7月のワンポイントアドバイス

りんご病

咽頭結膜炎、手足口病、溶連菌感染症、感染性胃腸炎がこの時期に流行しますが、 今年は、伝染性紅斑が流行しています。頬に出現する蝶翼状の紅斑を特徴とし、 両頬がリンゴのように赤くなることから、リンゴ病と呼ばれます。 ヒトパルボウイルスB19が原因で微熱や感冒様症状などの前駆症状の後7?10日で、 頬に紅い発疹、続いて手足に網目状・レ?ス状・環状の発疹がみられます。 りんご病は妊婦感染による胎児の異常及び流産が報告されています。

2019年8月のワンポイントアドバイス

診療順番予約システム

待合室での感染予防、待ち時間の解消や混雑緩和にむけて、順番待ちシステムを 導入しました。スマホで受付番号札のQRコードを読み込みますと、診察順番や 待ち時間が院外でも判ります。感染予防など、車でお待ち頂いてもお呼び出しが 確認できます。当院のホームページ上にも現在の待ち人数と大凡の待ち時間を 表示します(岸本医院で検索)。ご活用下さい。さらに、ネットでも順番予約が 可能となりました。もちろん従来の直接来院でも診察出来ます。

2019年9月のワンポイントアドバイス

2018年の平均寿命と死因

日本の平均寿命は男性81.25歳、女性は87.32歳で過去最高です。女性は香港87.56歳 に続いて第2位、男性は香港82.17歳、スイス81.4歳に続いて第3位です。人口は 444,085 人減で、12 年連続で減少しています。死因は、第1位は悪性新生物(27.4%)、 第2位は心疾患(15.3%)、第3位は老衰(8.0%)、第4位は脳血管疾患(7.9%)、 第5位は肺炎(6.9%)となりました。健康寿命の延長には、がん検診、 動脈硬化疾患の管理、肺炎球菌ワクチンが重要です。

2019年10月のワンポイントアドバイス

インフルエンザワクチン

本年度のインフルエンザワクチンは、A/Brisbane(H1N1)、A/Kansas(H3N2)、 B/Phuket(山形系統)、B/Maryland(ビクトリア系統)株を使用します。昨年は製造に 時間がかかりワクチン不足となりました。また、免疫が早期に低下する症例も 報告されましたが、本年度のワクチンは改良されています。チメロサール除去ワクチンは 本年度も確保が難しいようです。宝恷s内での発症も既に確認されています。 予防接種は10月15日より開始します。早期に接種を。

2019年11月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ

本年度はラグビーワールドカップなどにより訪日外国人が多く、海外から多種類の感染症が 持ち込まれたと考えられています。インフルエンザも流行が早く、関東では学級閉鎖があり、 宝恷s内での発症も既に確認されています。今年は早めの予防接種をお勧めします。また、 インフルエンザ治療薬は種類が多くあります。昨年の使用実績より耐性菌出現率や副作用情報が 報告されています。費用等を含め情報はお伝えします。ご希望があればお伝え下さい。

2019年12月のワンポイントアドバイス

肺炎と予防注射

平成31年度に公表された死因では、肺炎は第5位でしたが、誤嚥性肺炎を含めると9.7%となり 死亡原因の第3位となります。実際は、がん治療中や心臓病術後の肺炎、インフルエンザ治療中の肺炎 など他疾患の回復を阻害し、その死亡率を高めますので、もっと死亡原因に係わっています。 現在、対策として肺炎対策の予防接種が公費で行われています。特に、インフルエンザ予防接種と 併せて行うことで相乗効果が期待されますのでご検討下さい。

2020年1月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ治療薬

インフルエンザの治療薬には、様々な作用機序があります。昨年より使用可能になった 1回内服タイプのお薬は、耐性インフルエンザが多数報告され、小児への積極的投与は 推奨されなくなりました。一方、インフルエンザ脳症との関連が疑われていたため、 小児への投与が見合わせられていた薬剤は、問題が無いことが報告されました。薬剤には、 利点、欠点がございますのでお気軽にご質問下さい。また、ご希望のお薬がありましたらお知らせ下さい。

2020年2月のワンポイントアドバイス

ウイルスの感染経路

嘔吐、下痢を起こす病原体のノロウイルスは、@元々汚染していた食品や、ウイルスに 感染した人が調理した飲食品を摂取する事による経口感染と、A感染者が触れたタオルや ドアノブ等に病原体が付着し、それに触れた手などを介した接触感染があります。また、 B感染者の嘔吐物の処理が不十分で、それらが乾燥してチリやほこりとなり空気中を 漂って口から入る飛沫感染・塵埃感染もあります。インフルエンザは、A接触感染とB飛沫感染です。

2020年3月のワンポイントアドバイス

新型コロナウイルス感染症

発熱などの風邪症状が出た場合は、まず学校や仕事を休み外出を控えた上で、 体温を毎日測定して下さい。4日間37.5度以上の発熱、強いだるさや息苦しさがある場合は、 保健所に相談して下さい。死亡例にはHbA1c7%以上の糖尿病、高血圧、心不全、呼吸器疾患などの 患者さんが多数です。持病の良好な管理が必要です。持病のある人、免疫抑制剤や抗がん剤を 用いている人、妊婦は、発熱などが2日程度続いた時、保健所に相談して受診先の指示を受けて下さい。

2020年4月のワンポイントアドバイス

かぜ症状(咽頭痛,鼻炎,咳,発熱等)

国民全体の感染予防対策にて、現在は、風邪やインフルエンザの流行はありません。今、 咽頭痛,鼻炎,咳,発熱等を認めた場合は、新型コロナウイルス感染症の可能性があります。 この場合でも80%以上の方は軽症で改善します。治療薬が無いため、まず学校や仕事を休み、 受診、外出を控えて他人への感染を防止して下さい。高熱、倦怠感や息苦しさがあれば、 保健所に相談して受診先の指示を受けて下さい。今後の当院の対応はホームページに記載します。

2020年5月のワンポイントアドバイス

糖尿病と感染症

血糖値が高い患者様には感染症が多いことが知られています。食べ物には細菌等の微生物が 付着して腐りますが、食べられない物は腐らないのと同様に、糖分などの栄養素が多いこと、 免疫が低下することが糖尿病患者様に感染症が多い理由です。コロナウイルスも同様で、 ある種の細菌感染が多いことや免疫が低下することが重症化に関与すると報告されています。 外出を控えることやマスクよりも血糖値の正常化が最も予防効果があると考えられます。

2020年6月のワンポイントアドバイス

慢性疾患とコロナウイルス

新型コロナウイルスのため受診を控え、お薬も中断し、病気の悪化による死亡が報告され ています。感染症の重症悪化防止には慢性疾患の管理が欠かせません。さらに、高血圧の薬、 喘息の薬、膵臓の薬には、新型コロナウイルスへの効果が認められると報告されている 薬剤もあり、内服がコロナウイルス感染予防、重症化予防にも期待されています。現在、 当院ではこれら最新の研究報告をふまえて薬剤選択を行っています。最新情報は当院 ホームページで。

2020年7月のワンポイントアドバイス

コロナ免疫検査とホームページ

新型コロナウイルスの対策等、最新情報は岸本医院のホームページでお知らせします。 下記QRコードか、”岸本医院 宝怐hで検索して下さい。診療時間、待合室の混み具合、 待ち時間、順番予約方法、オンライン診療方法をご案内中です。現在はコロナ抗体検査も 施行中です。ご連絡事項は随時掲載致します。また、紙幣やコインを介した感染予防のため、 キャッシュレス決済を導入しました。クレジットカード、IC決済、PayPayなどがご利用頂けます。

2020年8月のワンポイントアドバイス

血栓症と塞栓症

血管が詰まって血流が遮断される機序には、血栓と塞栓の2つがあります。血栓は血管に 異常があってその場所に血塊が発生する疾患で心筋梗塞などがあたります。塞栓は他の場所に ある血塊等が流れてきて詰まる病気で、エコノミー症候群などがあたります。最近、 新型コロナウイルスは肺に血栓を発生させ、肺の血流を止めて血中に酸素を取り込めない事が 重症化の一因と言われています。抗凝固剤(血液をさらさらにする薬)は、必ず内服をお願いします。

2020年9月のワンポイントアドバイス

新型コロナ以外の感染症

今年は、外での人と人との接触を少なくする努力の効果により、咽頭結膜熱(プール熱)、 手足口病、ヘルパンギーナなどの夏風邪を含めて、ほぼ全ての感染症で流行を認めておりません。 その中で突発性発疹は例年通りの流行です。これは、90%の人が保有するウイルが原因の疾患で、 家庭内感染を防御できていないことを示しております。コロナでは家庭内クラスターが問題に なっております。外出だけでなく、家庭内での感染予防も考えましょう。

2020年10月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ予防接種

今年は、新型コロナウイルス感染症の流行が懸念される中、この冬に向けてインフルエンザワクチン の需要が高まる可能性があるため、接種に優先順位が設定されています。定期接種対象者 (65 歳以上の方等)は、10 月1日から、基礎疾患治療中の方等は、10月15日から、それ以外の方は 11月から接種が可能です。この冬に発熱した場合、新型コロナとインフルエンザとの鑑別が難しいため、 まずは早期のインフルエンザワクチンの接種をお勧めします。

2020年11月のワンポイントアドバイス

新型コロナウイルスPCR検査

新型コロナウイルス感染症の冬の流行に備えて、PCR検査態勢が充実して参りました。これまで保健所が 行ってきたPCR検査を、市立病院を含め病院、医院でも行うところが増えてきました。さらに、宝塚市、 西宮市では、PCRセンターを開設し、さらなる検査充実を計っております。新型コロナウイルス感染が 疑われる場合は、院内では検査出来ませんが、当院からPCRセンターでの検査を直接予約可能です。 行政検査のため陰性証明には利用できません。

2020年12月のワンポイントアドバイス

食事中の感染に注意

新型コロナウイルス感染症は、マスクを外した会話時の感染が多いようです。家族内、職場内を含めて、 食事中が特に注意が必要です。入院中、介護施設内のクラスターも食事時に感染しているものと考えます。 一方、外来受診での感染はほぼ皆無です。病院内でマスクを外した飲食、会話に注意を払えば感染を予防 できます。口腔内などマスクを外した診察等が必要な場合は、他人への感染予防徹底のため、11時以降、 18時以降の外来受診をお願いします。

2021年1月のワンポイントアドバイス

NASH/NAFLD

NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)はアルコール性肝障害、ウイルス性肝疾患、薬剤性肝障害などの 他の肝臓病を除いた、主にメタボリックシンドロームに関連する諸因子とともに画像診断などで脂肪肝と 認めた病態です。NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は、NAFLDに肝細胞傷害及び炎症を伴うもので、進行性で 肝硬変や肝癌の発症につながります。脂肪肝の予防に運動は大切です。最近はNAFLD/NASHが非肥満の方にも 増加しております。

2021年2月のワンポイントアドバイス

遺伝子ワクチン

従来のワクチンには弱毒、又は、不活化ウイルスが含まれ、それを注射して体内に抗体が作られるのを待ちます。 一方、遺伝子ワクチンでは、ウイルスそのものは一切体内に入れず、抗体が認識して欲しいウイルスの一部分の 設計図である遺伝子を体内に注射します。体内でこの遺伝子情報を基にウイルスの一部が作られ、生体がこれを 認識して抗体を作ります。遺伝子ワクチンは、新しい技術の為、副作用が心配されており、現在も調査が進められています。

2021年3月のワンポイントアドバイス

不織布マスク使用を推奨

スーパーコンピューター富岳での検討では、拡散防止効果(吐き出し飛沫減少量)は、不織布マスク80%、 布マスク66〜82%、ウレタンマスク50%、フェイスシールド20%、マウスシールド10%です。感染防止効果 (吸い込み飛沫減少量)は、不織布マスク70%、布35〜45%、ウレタン30〜40%、フェイスとマウスシールド は0%でした。他の研究でも感染予防効果は不織布は90%以上に対し、布やウレタンは10%程度との報告もあり、 注意が必要です。

2021年4月のワンポイントアドバイス

新型コロナのワクチン接種

新型コロナワクチンの接種が開始されます。まず、市役所等より接種券が送付されます。送られてきましたら、 予約センター又は各医院にて接種日時の予約を行います。当院に受診歴のあるかかりつけの方は、岸本医院での ワクチン接種が可能です。慢性疾患での受診時に、予約をお取りする予定です。国の優先順位、治療中の重症度等に従い、 予約順位を決定しますのでご了承下さい。また、ワクチンの有効活用のため、キャンセル待ちも承る予定です。

2021年5月のワンポイントアドバイス

新型コロナウイルスと血栓症

新型コロナウイルスは、過度の炎症、血小板活性化、内皮機能不全、およびうっ血などにより、 動脈系・静脈系の両方で血栓性疾患を起こしやすいと報告されています。特に肺炎に伴う血栓症は、 人工心肺装置ECMOが必要になるほど重症化します。一方、糖尿病等の生活習慣病も血管内皮機能障害 を介して血栓性疾患を誘発しやすく、心筋梗塞、脳梗塞の合併がが多いとされています。 糖尿病の方がコロナに罹患すると重症化する原因かも知れません。

2021年6月のワンポイントアドバイス

新型コロナワクチン接種時

新型コロナワクチンの接種時間帯には、同時の通常診察、投薬、健診などの業務を行いません。 ファイザーワクチンは、-80度の冷凍庫出庫からの時間管理、溶解後からの時間管理、温度管理、 遮光など厳しい制約があります。短時間に、多くの方に接種頂くために、予防接種業務中は、 接種業務のみに専念します。投薬、診察は通常診察時間帯に再度来院下さりますよう、ご協力をお願いします。 発熱などの副作用発生時も、改めて診療時間にお越し下さい。

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