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岸本医院 糖尿病専門医 総合内科専門医
岸本医院へようこそ 宝塚市 糖尿病専門医 総合内科専門医
目 次
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治療について
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健康診断
ワンポイントアドバイス
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2021年7月のワンポイントアドバイス

コロナウイルス変異株

インド型変異株(デルタ株)は従来株と症状が異なるので要注意です。デルタ株は頭痛、のどの痛み、鼻水が多く、 従来株で多かった発熱、咳は比較的少なく、嗅覚異常も少ないと報告されています。ワクチンの1回だけ接種は、 デルタ株に対しての効果が低いですが、2回接種すると、感染リスクは5分の1から10分の1に減少し、感染しても、 短期間で治り、入院する可能性が少なくなります。インド型変異株等に対してもワクチン接種をお勧めします。

2021年8月のワンポイントアドバイス

ワクチン接種後の感染

コロナワクチン接種後にコロナ罹患が報告されています。当院では引き続き、慢性疾患の患者さんと感冒や下痢等の 感染症状がある患者さんを分離して診療します。ご協力をお願いします。9:00〜11:00 17:00〜18:00 慢性疾患優先外来、予防接種優先外来(感染症状がある方は診察できません)11:00〜11:30 18:00〜18:30 感冒、下痢、倦怠感等の感染症が疑われる方、いつもと違う症状の方を診療します。マスク着用にて来院して下さい。

2021年9月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ予防接種

昨年度は、新型コロナウイルスへの感染対策のため、世界中でインフルエンザの流行は認められませんでした。 本年度も現在寒い南半球で認められておりませんが、今後のコロナワクチン終了後の人の移動に伴い再流行の可能性はあります。 インフルエンザワクチンとコロナワクチンとは、2週間以上の接種間隔が必要です。発熱した場合、新型コロナと インフルエンザとの鑑別が難しいため、希望者は早期のインフルエンザワクチン接種をお勧めします。

2021年10月のワンポイントアドバイス

ブレークスルー感染

ブレークスルー感染とは、ワクチン接種後に、その予防効果を突破されて感染することです。コロナの場合、 ワクチンにより感染率を6%程度に低下させることが出来ますが、コロナウイルスの変異、ワクチン接種後の 時間による抗体価の低下、感染者数の増加等により、ブレークスルー感染は起こります。ワクチン接種後も 引き続きマスク、手洗いなどの感染対策は必要です。国では、コロナワクチン2回目接種後8ヶ月以上後に 3回目接種を検討中です。

2021年11月のワンポイントアドバイス

マイナンバーカードと保険証

マイナンバーカードを健康保険証の代わりとして利用できるよう国で準備が進められています。 当院でもマイナンバーカード読み取り装置を導入予定ですが、世界的半導体不足によりシステム構築が遅れています。 導入した医療機関では、マイナンバーカードでも保険証でも保険診療が出来るようになります。 マイナンバーカードを保険証として利用するには、まず、患者様ご自身で、スマホ、 PCのポータルサイトでの手続きを終了する必要があります。

2021年12月のワンポイントアドバイス

3回目のコロナワクチン接種

3回目のコロナワクチンについては、宝塚市では2回目を接種した所で8ヶ月の間隔を開けて3回目接種を行う予定で検討中です。 来年3月頃です。当院で2回目接種を終えた宝塚市民には、接種日と時間が予め記載された予約券と接種券が市より届き、 当院で接種予定です。宝塚市で予約管理を行いますので、変更も宝塚市にご連絡下さい。他市の方は、 それぞれの市で接種が原則ですが、接種券が届いた後に当院でも予約を受け付ける予定にしています。

2022年1月のワンポイントアドバイス

スマホで待ち時間のチェック

岸本医院は予約診療でないため、診療待ちがあり、ご迷惑をおかけしています。土曜日、休日明け、晴れ日、 年金給料日以降が混雑しますが、予測も困難です。そこで密防止のため、岸本医院のホームページで現在の待ち人数と 待ち時間をお知らせしています。自宅で確認して空いている日時に御来院下さい。多少お薬が余っていても 次のお薬を処方することは可能です。ホームページは、「岸本医院・宝悒で検索するか、QRコードを読み取って下さい。

2022年2月のワンポイントアドバイス

慢性疾患の専用外来

保健所等の指導に従い、院内感染予防のため慢性疾患の患者様とそれ以外の患者様を時間分離しています。 新型コロナの症状は、発熱・鼻汁・咽頭痛・咳・倦怠感・息切れ、嗅覚異常・味覚異常に加え、下痢・嘔吐・頭痛など様々です。 従って、いつもと違う症状がある方は、感染対策をした時間帯(午前11時から、午後18時から)をご利用下さい。一方、 生活習慣病の薬剤のみで治療可能な方は、午前11時、午後18時までに院外に出るよう御来院下さい。

2022年3月のワンポイントアドバイス

生活習慣病の悪化とコロナ

新型コロナ感染症の蔓延に伴い、外出頻度減少による運動量低下と家庭内での飲食カロリー増加によって、 最近、糖尿病、高血圧、高脂血症等の生活習慣病が悪化しています。生活習慣病はコロナウイルスへの 感染リスクでもあると共に重症化リスクでもあります。感染予防には外出制限が重要ですが、家族内感染が多い現状を考えると、 家庭内での感染予防と室内での運動、運動量減少に合わせて、お菓子を含めた総摂取カロリー制限が重要となります。

2022年4月のワンポイントアドバイス

オンライン資格確認

顔認証によるオンライン資格確認を運用開始致しました。マイナンバーカードを保険証としても利用可能です。 ご利用には、まずマイナンバーカードに保険証を登録する必要がありますが、当院の顔認証機器にて登録も可能です。 マスクなどで顔認証が困難な場合は暗証番号が必要です。この資格確認方法を用いますと、他院の投薬内容や 検診データも参照可能で診療に大変便利です。また、登録作業を行いますと国から7500ポイントがもらえる予定です。

2022年5月のワンポイントアドバイス

子供にコロナ罹患後の突然死

小児の突然死には心臓疾患が関与している場合が多いとされています。新型コロナワクチン接種後に心筋炎、 心膜炎の副作用による死亡例が報道されていましたが、実際、コロナに感染後、心筋炎、心膜炎を併発し 死亡する事例がワクチンよりさらに多く報告されています。宝塚での心筋炎死亡例では、コロナに感染後 ほぼ無症状で、数日後に突然死しました。子供が感染した場合は、発熱が治まっても数日間は、 目を離さないよう厳重な観察が必要です。

2022年6月のワンポイントアドバイス

院内マスク着用について

国より新しいマスク着用基準が示されましたが医療機関はコロナに感染した患者様が利用する場所であることより 原則マスク着用をお願いします。一方、屋外では、マスク着用による熱中症のリスクが増加し、コロナ感染より マスクによる死亡リスクが高いため、人との間隔を作れる場合は着用しないことが勧められています。屋内でも 一人の場合はマスクは必要ありません。他方、咳などかぜ症状がある場合は、他人への感染予防のため着用をお願いします。

2022年7月のワンポイントアドバイス

だるさは熱中症の初期症状

熱中症とは高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。 日射病などと呼ばれていましたが、今は室内での発病も多く熱中症と呼ばれます。体温以上の気温では、湯あたりと 同じ症状の熱中症になります。湯あたりと同じく体を冷やすことが大切です。脱水などで汗が出ないときは体温低下が 機能せず発症リスクが上がります。いつも水分補充を行い、室内には温度計を設置して下さい。

2022年8月のワンポイントアドバイス

コロナワクチンは重症化予防

日本国内のコロナ感染者は約1000万人で死亡者は約3万人以上となりました。死亡率は約0.3%です。 若年者に死亡がない一方で高齢者の死亡率は3-6%と約20人に1人と高率に推移しています。また、 持病を持つと死亡率が4-14%とさらに高率となっています。ワクチン接種の効果は、感染予防としては 2回接種で約半分、3回接種直後で約1/5程度です。感染後の重症化予防、死亡予防は1/10以上と報告され、 ワクチンは特に重症化予防に効果があります。

2022年9月のワンポイントアドバイス

コロナPCRと抗原検査

新型コロナ感染症の診断には、現在、PCRと抗原検査が主に用いられています。PCR検査はウイルス遺伝子を増幅し 判定するため感度が高く正確ですが、判定に時間がかかります。一方、抗原検査は10分程度で結果が出ますが、 ウイルスが少ない場合には偽陰性になります。抗原検査で陽性ならコロナと診断できますが、陰性の場合は PCR再検査をお勧めします。PCRが陰性であれば、コロナはまず否定されます。当院ではPCR検査が出来なくなりました。

2022年10月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ予防接種

本年度は、南半球でインフルエンザが大流行し、日本でも夏前よりインフルエンザの感染者が発生しています。 2年以上流行がなかったため、免疫を持たない人が多く大流行が懸念されています。インフルエンザによる発熱でも、 新型コロナの発熱との鑑別が難しいため、発熱外来を受診しなければなりません。インフルエンザ予防接種は 10月1日より開始です。オミクロン対応コロナワクチン接種前に、早期にインフルエンザの予防接種をお勧めします。

2022年11月のワンポイントアドバイス

体調が悪いときは

午前11時〜30分、午後6時〜30分に診察します。インフルエンザ、胃腸症状、頭痛、鼻汁等の時は感染症の可能性が あるため上記時間にご来院下さい。診察できる人数に限りが有るため来院前に電話にてご連絡をお願いします。 午前9時〜11時、午後5時〜6時は、高血圧、糖尿病、高脂血症など慢性疾患の方、予防接種、健診の方を診察します。 コロナに加えてインフルエンザも流行しつつあります。感染防御のため、マスクと時間分け診療にご協力を。

2022年12月のワンポイントアドバイス

平均寿命の減少

最新の平均寿命が発表されました。男は 81.47 年、女は87.57年となり、前年と比較して男は 0.09年、女は0.14 年 短くなりました。悪性新生物、肺炎、交通事故が減少しましたが、それ以上に新型コロナ感染症の死亡が増加したため 平均寿命は短縮しました。コロナの死亡者は、第1-2波が約1700人、3-5波は約16000人、6-7波は約24000人と増加傾向です。 死亡率は0.1%と減少し軽症化していますが、感染者数増加のため死亡総数は逆に増加しています。

2023年1月のワンポイントアドバイス

摂食中枢と満腹中枢

食欲は脳の視床下部にある摂食中枢と満腹中枢のバランスによって調節されています。胃の中が空になったり 体内の脂肪が分解されると摂食中枢が刺激され食欲がわきます。一方、胃の中がいっぱいになったり血糖が上がると 満腹中枢が刺激され食欲がなくなります。糖尿病や肥満症ではこの中枢の障害も言われています。 海外のガイドライン等で評価の高いGLP-1製剤は、注射薬や経口薬として用いられこの脳の視床下部にも作用し食欲異常を改善します。

2023年2月のワンポイントアドバイス

医薬品不足による代替薬処方

医薬品の製造販売を行う場合は、品質、有効性及び安全性等の観点から、医薬品として適当であるかを判断され、 厚生労働大臣か都道府県知事から承認を受けなければなりません。ジェネリックメーカーによる睡眠薬混入事件に端を発して、 様々な医薬品製造業者に監査が入り、行政処分により薬の製造が止まりました。また、製造販売会社は監査への対策として 自主点検のため製造ラインを止めました。その結果現在、全ての薬剤が品薄となっております。

2023年3月のワンポイントアドバイス

マスク着用のお願い

マスクの着用が13日から緩和されます。一方で、「高齢者等重症化リスクの高い者への感染を防ぐため、 マスク着用が効果的な場面では、マスクの着用を推奨すること」とされております。医療機関内は高齢者や 慢性疾患等重症化リスクが高い方が多く集まる場所であることより、岸本医院内は引き続きマスク着用を継続 することとしました。特に感染症での受診時は、他人や弱者への感染防止の観点から着用をお願いします。 ご協力お願い申し上げます。

2023年4月のワンポイントアドバイス

診療時間の分離について

5月8日より新型コロナ感染症がインフルエンザ同等の5類分類に引き下げられます。これに伴い診療分離を緩和します。 午前は9時から11時まで、午後は17時から18時までは、予防接種、健診、慢性疾患のみの診療など感染症の可能性の ない方の診療時間としますが、午前11時以降、午後18時以降は、発熱者を含め全ての疾患を診療致します。 院内感染が心配な方は、早い時間の診療をお勧めします。11時まで、18時までは外窓口での受付を継続します。

2023年5月のワンポイントアドバイス

新型コロナの後遺症

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症、いわゆる「long COVID」の日本人での実態が報告され、 症状は、倦怠感や抑うつが多く、頭重感、息切れ、身体の痛み、関節痛、食欲不振、長引く咳、繰り返す微熱、 感覚低下、脱毛などと様々でした。COVID-19罹患者のlong COVID発症率は25〜60%とされ、ウイルスの持続感染が 原因の1つと推察されています。確立した治療法はないものの、抗ウイルス薬を使用する研究等が現在行われています。

2023年6月のワンポイントアドバイス

麻 疹

麻疹は感染力は非常に強く、空気感染、飛沫感染、接触感染で同じ室内にいれば罹患してしまいます。 一度罹患すると一生免疫を獲得すると言われていました。近年、麻疹ワクチンが普及し、国内での発症が 10名未満のため、ブースター効果が無く、ワクチン効果が持続せず罹患してしまう場合もあるようです。 海外から持ち込まれた麻疹ウイルスにより、新幹線車内等で感染するケースが報告されています。 麻疹予防にはワクチンの再接種が効果を示します。

2023年7月のワンポイントアドバイス

高血圧の薬(降圧剤)の仕組み

降圧剤には、血管に直接作用するもの、心臓に作用するもの、尿量を増やすもの、自律神経に作用するもの、 血圧を上げる物質を減らすもの等、様々な作用機序の薬があります。現在、主に使用される薬剤は血管拡張作用を 有する薬剤です。血管を広げることにより血液は流れやすくなり、心臓は収縮力を上げずに血流を増やし心保護 にもなります。低血圧でも血流量は増加しています。因みに、熱中症は脱水による血液減少の血圧低下で、 注意が必要です。

2023年8月のワンポイントアドバイス

味覚障害・亜鉛不足

最近、貝類の摂取が減り、亜鉛不足の患者様が増加しています。亜鉛不足では、皮膚炎・脱毛、貧血、味覚障害、 下痢、骨粗しょう症、易感染性等の症状が出ます。予防は食事療法で、亜鉛が多い牡蠣・いわし・あじなどの魚貝類、 豚レバー、豆腐・納豆・えんどう豆・アーモンド・落花生等豆類、切干大根等の摂取増量と、吸収を阻害するコーヒーや オレンジジュース、食物繊維、アルコール、加工食品に含まれる食品添加物(ポリリン酸)を控えることです。

2023年9月のワンポイントアドバイス

最後の公費コロナワクチン

9月25日から、7回目コロナワクチン接種が始まります。今回は、この夏流行の中心であったXBB株に有効な単価ワクチンです。 また、無料で接種できる最後のコロナワクチンとなる予定です。全ての方が接種対象となります。コロナBA5株に比しXBB株は やや強毒化しており、感染すると基礎疾患を悪化させ、合併症を引き起こす場合も多いようです。慢性疾患で治療中の方、 ご高齢の方は接種をご検討下さい。インフルエンザと同時接種も可能です。

2023年10月のワンポイントアドバイス

味覚、嗅覚障害

舌の味蕾(みらい)は味を識別し、鼻の神経は匂いをかぎ分け、密接に関係しています。この障害には様々な要因がありますが、 亜鉛不足が一般的で、その補充療法を行います。新型コロナや感冒罹患後の味覚嗅覚障害は、直接神経組織を障害するという メカニズムと、ウイルスに対する免疫応答による組織障害因子で二次的に神経障害を生じるメカニズムが考えられています。 感冒等罹患後の障害には、昔から漢方薬も用いられ著効を示す報告もあります。

2023年11月のワンポイントアドバイス

糖尿病患者の寿命

高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は生命予後を短くすると言われ、積極的に治療されます。 糖尿病は治療薬の進化により有病者の寿命が延びましたが、糖尿病のない人に比し未だ短命です。 今回のコロナ感染者でも死亡者の4分の1が糖尿病患者との試算や後遺症が他の疾患に比し4倍多いとの報告もあります。 糖尿病の加療は、様々な合併症の頻度を減らし、平均寿命を延ばす以上に、寝たきりでない健康寿命も延ばすと言われております。

2023年12月のワンポイントアドバイス

帯状疱疹

最近、帯状疱疹が増加しております。コロナ罹患後の後遺症としても多く報告されています。子供の時に感染した水ぼうそうの ウイルスが神経節に潜み、免疫力が低下した時にウイルスが増殖し神経から皮膚に広がり帯状疱疹を発症します。 帯状に神経痛や発疹が出ます。神経痛が生涯残る場合もあり、主に50歳以上の方を対象としたワクチンでの予防が効果的です。 ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンの2種類がありますので希望者は御相談下さい。

2024年1月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ3種類流行

今シーズンはインフルエンザが早期から流行しました。現在、Aソ連型(H1N1)とA香港型(H3N2)が流行しております。 また、最近、B型(ビクトリア系統)も検出されています。今年は3回インフルエンザに罹患する可能性があります。 既に2回目の罹患者もおられます。ワクチンには、A型2種類B型2種類合計4種の抗原が含まれ、 本年度のワクチンは現在流行中の全ての型に有効と思われます。ワクチンは1月末まで可能で、1回罹患した人にも有効です。

2024年2月のワンポイントアドバイス

新型コロナ変異ウイルス「JN.1」

最近、再びコロナ感染症が増加しています。オミクロン株の一種で、2022年に国内で流行した「BA.2」系統が変異した JN.1の増加によるものです。世界各地で検出される割合が増加し、41カ国以上から報告され、日本でも2023年12月末の 時点で新型コロナの31%に急増しています。WHOの報告では免疫を逃避する能力が高まっている可能性があり肺炎も多く、 マスクを再び推奨する国も出てきました。罹患防止のために、感染対策を十分お願いします。

2024年3月のワンポイントアドバイス

診療体制変更について(4月)

政府の発熱外来縮小政策に合わせて、当院も診療体制を4月から変更します。これまで通り午前診11時まで、 午後診18時までは、慢性疾患、予防接種優先診療とします。この時間に感冒症状の方も診療致しますが、 診察前後は屋外でお待ち頂きます。一方、午前診11時から午後診18時からは、感冒症状の方も待合室に誘導し混診となります。 通常診察の方で院内感染が気になる方は、11時まで、18時までに診療が終了し院外に出られるよう早めに御来院下さい。

2024年4月のワンポイントアドバイス

麻 疹(はしか)

日本は先進国唯一の麻疹流行国でした。予防接種の充実により2015年WHOより麻疹排除状態国に認定されましたが、 2019年には全国で744名の感染者が報告されています。コロナ禍は10名以下の報告でしたが、海外からの観光客増加で現在、 10名を超え過去に比べ小規模な流行が報告されています。麻疹は空気感染、接触感染ですので、手洗い、 アルコール消毒とN95マスクが有効です。ワクチンは出荷制限となっております。自費の抗体検査のみ可能です。

2024年5月のワンポイントアドバイス

咳 嗽(セキ)

咳は、細菌やウィルスなどの病原体やホコリ、花粉、煙、砂等の異物が、体に入らないようにする防御機能です。 また、気道内に溜まった痰などの異物を喀出する作用もあります。その他、炎症やアレルギー反応でも咳が生じます。 気道内の咳受容体が刺激されると脳の咳中枢を介して咳反射を起こします。インフルエンザやコロナ後に咳が長引くのは、 気道炎症が持続するためと考えられます。咳は脳を介するため心因性ストレスでも発症します。

2024年6月のワンポイントアドバイス

黄砂による咳と鼻汁

肺に明確な疾患がない場合の慢性咳嗽は、気管支喘息や後鼻漏症候群が主な原因と言われています。 後鼻漏症候群は、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎によるものがほとんどで、これら疾患を有する方の 6-7割で慢性咳嗽を有すると言われています。最近、大気中の微小粒子状物質PM2.5や黄砂などによる 越境汚染が問題になっており、黄砂飛来を観測後の数日間に、咳嗽患者の増加や、咳症状を多く認める ことより、黄砂と疾患の関連が懸念されています。

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