「キタさんの楽園」

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四国遍路旅

定年退職をしたら、四国八十八か所の歩き遍路をしたいと考えていました。その準備のためネットなどで色々と調べていました。

そうしたら、今年(平成27年)の5月31日までに参拝すれば、霊場開創1200年記念スタンプの押印と記念御影が授与されるということを知りました。

歩き遍路だと間に合わないので、とりあえず今回の四国遍路の旅はクラブツーリズムの「全周プラン」ジャンボタクシー利用

四国八十か所と高野山のツアーで行くことにしました。4月12日(日)から10日泊11日の旅です。

宿泊が相部屋で少し不安がありましたが、費用や高野山参拝が日程に組まれていることや名古屋発着ということでこのツアーに決めました。


遍路する前までに揃えておいた遍路グッズ

  袖付白衣…これは巡礼の決意を表すものです。

  輪袈裟…僧侶の袈裟を略式化したもので、お参りのときの正装です。基本的にトイレ・食事の時は外します。

  数珠…真言を数えるための法具です。108個の珠を持つ本連数珠です。

  経本…般若心経、御本尊真言、光明真言、回向文などが書かれている読経時に使うものです。

           

  納札…御仏にお願いごとや氏名などを伝えるための札です。本堂と大師堂に納めるものです。また、お接待を受けた時にもお礼に渡します。

      お参りする前に記入しておく必要があり、1ヶ寺で2枚必要になり全部で180枚くらい必要です。記入には結構時間がかかりました。

           

  納経帳…参拝の証として朱印をいただくための専用の帳面です。

           

  金剛杖…弘法大師の魂が宿ると言われ、この杖と共に歩くことが同行二人を意味するものです。橋の上では突いてはいけないものです。

  ろうそく…御仏に灯明を献じるためのものです。

  線香…御仏に香を献じるためのものです。

  ライター…蝋燭、線香に火をつけるものです。

  頭陀袋…数珠、蝋燭、線香、ライター、経本、納札などを収納する専用のバックです。雨の心配があるので、防水仕様にしました。

納経帳と納札と経本は旅行会社から頂けるので、それ以外はネットで購入しました。

菅笠は正式には必要なのですが、今回は荷物になるので用意はしませんでした。遍路中でも半分以上の人がかぶっていませんでした。


ご朱印と御影について

  ご朱印…納経帳などに本尊を表す梵字と本堂の名前、寺院の名前を墨書きして、その上に朱印を押していただるものです。

  御影…お寺のご本尊を印刷した札のことです。納経帳などにご朱印をいただくと一枚ずつもらうことができます。

      このお札は、お参りの証として、「御影帳」に保存して大切にするか、掛け軸などに表装して家宝として扱うものです。

      今回白黒御影と1200年記念御影の2枚あるで、2枚同時に保存できる「御影帳」があることを相部屋の松永さんに教えていただき

      帰宅してから、ネットで購入しました。

           


参拝方法

  一.山門(仁王門)の左側にて合掌一礼します。

       境内は左側通行が基本的だそうです。

  二.手水場で手を洗い、口をすすぎ清める。

       左手を洗い、次に右手を洗い、次に左手に水をためて口をすずきます。

  三.本堂にてろうそくを灯して線香をあげる

       ろうそくは1本だけ立てる。人の火は借りず必ず自分のライターで着火します。

       線香3本(過去、現在、未来を表す)をまとめて立てる。

  四.本堂にて鰐口を鳴らす。

       訪れたことを知らせるために1回だけ鳴らします。

  五.本堂にて納札箱に納札を入れる。

       回数により納札の色が違います。

札色 回 数
白札 1〜4回
緑札 5〜7回
赤札 8〜24回
銀札 25〜49回
金札 50〜99回
錦札 100回以上

  六.本堂にてお賽銭を収める。

       静かに添えるように賽銭箱に入れます。

       私はご縁があるようにということで5円を収めました。

  七.本堂にて先達(遍路のことについて適切な指示・助言を行う指導者)とともに読経をする。

       開経偈…経典を読経する前に、悟りの道に進むことを誓うことば

       懺悔文…諸の悪行の一切をみ仏に懺悔するときに唱える文

       三帰…仏、法、僧の三宝を信じよりすがることば

       三竟…仏の法の修行をいつまでも続けて信仰を守ることを誓うことば。

       十善戒…仏弟子である自分はいつまでも十善の戒めを守ることを誓うことば。

       発菩提心真言…悟りを求めようと決心することを誓うことば(3回)

       三摩耶戒真言…仏道を正しく歩むことを誓うことば(3回)

       般若心経…空の思想など般若経の精要を簡潔に説く経典

       御本尊真言…御本尊の梵語での名前(3回)

       光明真言…仏・菩薩の誓いや教え・功徳などを秘めているとする密教の呪文(3回)

       大師宝号…弘法大師の灌頂名で、一番短いお経(3回)

       回向文…読経の終わりに自他の往生に及ぼしたいと願う言葉

  八.大師堂にて、本堂と同じ手順で四〜七をする。

       大師堂では、お大師さまがご本尊なので「大師宝号」は省略します。

  九.納経所にて、納経帳などにご朱印をいただきます。

       今回はツアーなので、参拝をしている間に旅行会社の方が代わりにいただきました。

       納経料金は一ケ寺について納経帳は300円です。

  十.山門(仁王門)にて合掌一礼します。



ツアーの集合場所・時間が名古屋駅で朝7時なので、4月11日(土)は名古屋駅前のホテルに宿泊しました。



第1日目 4月12日(日) 曇り

いよいよ四国遍路の旅の出発です。

名古屋駅7時25分発のひかり493号(14号車指定席)で岡山駅まで行きました。到着は9時17分でした。

岡山駅からは9時32分発のマリンライナー17号(自由席)で坂出駅まで行きました。到着は10時10分でした。

坂出駅からはジャンボタクシー3台に分乗し、途中で昼食をとりながら参拝用品店に向かいました。

私は1号車で夫婦で参加の3組の6人と一人で参加の男性3人(私を含めて)の計9人でした。最終日までずっと一緒のメンバーでした。

参拝用品店で身支度を整え、地元で「一番さん」と呼ばれている霊山時を目指しました。


第1番札所 霊山寺

  本尊 釈迦如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 のうまく さんまんだ ぼだなん ぼく

「阿波の国の発信の道場」で四国霊場第一番の札所です。ここから、お遍路さんはお大師さまとの「同行二人」で、

遍路の旅に出ます。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第2番札所 極楽寺

  本尊 阿弥陀如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

阿弥陀如来像が発する光が遠く鳴門の沖まで達したということで、山号が日照山となった由来のある寺です。

境内には、お大師さまがお手植えをした「長命杉」があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印


第3番札所 金泉寺

  本尊 釈迦如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

日照りに苦しむ村人のために、井戸を掘ったところ黄金井の霊水が湧き出るを見て金泉寺に改名した寺です。

境内には、あの武蔵坊弁慶が持ち上げたという「弁慶の力石」があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第5番札所 地蔵寺

  本尊 延命地蔵菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん かかかび さんまえい そわか

本尊は大師の作で、5.5cmの甲冑姿で馬にまたがった珍しい勝戦地蔵菩薩です。

境内には樹齢800年以上の大銀杏「たらちね」があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第4番札所 大日寺

  本尊 大日如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん あびらうんけん ばざらだどばん

人里から離れ三方を山に隔てられた黒田と呼ばれいたことで、山号が黒厳山となった由来のある寺です。

大師が四国のこの地で修業されて55cmの本尊を自ら刻んで安置した寺です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第8番札所 熊谷寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

昭和2年の火災で大師の作の本尊が消失して、現在の本尊はその後に開眼したものです。

四国霊場最古と言われる多宝塔と四国霊場最大級の和洋唐様折衷の仁王門があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第9番札所 法輪寺

  本尊 涅槃釈迦如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 のう さんまんだ ぼだなん ばく

最初は現在地より北に4kmの所にありましたが、江戸時代に再興された際にこの地に移りました。

本尊の涅槃釈迦如来像は、四国霊場唯一の頭を北にして顔は西向き右脇を下にした寝姿で、釈迦の入滅の姿の像です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第10番札所 切幡寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

大師と機を織る乙女の縁起がある寺です。乙女の「父母を弔いたい」という願いを聞き、一夜で千住観音像を彫って本尊とし

得度させると、千手観音に変身したという伝説のある寺です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所の安楽寺の宿坊に17時30分ごろ到着しました。

今日は、無我夢中で何が何だかよくわからないままの一日でした。晴天ではなかったが、雨に降られることもなくよかったです。

一日目からハプニングがあり、最後の切幡寺の参拝が終わり、寺の坂道の途中で2号車が立ち往生してしまいました。

どうにもならないので、男性陣が車を押したら何とか切り返しができ、無事に宿泊場所にたどり着くことができました。

夕食後、19時ごろから本堂奥灌頂窟で「くす供養」を行いました。

部屋は鹿島さん、松永さん、亀井さんとの相部屋でした。皆さん良い方ばかりでホッとしました。

天気予報では、明日はあまりよくないみたいです。何とか雨だけは降らないでほしいと思いました。


第2日目 4月13日(月) 雨時々曇り

本日の出発は朝の7時で、朝食は6時20分頃から食べました。

前日の日程が結構きつかったのですが、早朝から目が覚めてしまいました。

朝から雨か降っていて嫌な1日になりそうです。


第6番札所 安楽寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

現在もここでは、弘法の湯として温泉が湧き出ているということです。

境内には、お大師さまのお手植えの松の「さかさ松」があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第7番札所 十楽寺

  本尊 阿弥陀如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

建立当時は、現在地より約3km北の方向にあったということです。

ここの地蔵尊は、目の不自由な方には霊験があるようです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第11番札所 藤井寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

この山上の岩の上で17日間金剛不壊の秘法を修め、5色の藤を植えたということです。

本堂左側から、昔からの「へんろ道」が焼山寺へと通じています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第17番札所 井戸寺

  本尊 七仏薬師如来

  開基 天武天皇勅願

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

天武天皇の勅願として開基された寺です。

濁り水に悩んでいた村人のために錫杖で一夜の内に井戸を掘り石像を安置した伝説の「面影の井戸」がある。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第16番札所 観音寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

国分寺創建時に聖武天皇の命により勅願道場として建立された寺です。

四国霊場唯一の弘法大師の筆跡を刻印した光明真言の印版があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第15番札所 国分寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

聖武天皇が勅命により全国に創建した国分寺の一つです。

大師彫刻の明王像は不浄除けの仏様で、眼病、下の病などに霊験があるそうです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第14番札所 常楽寺

  本尊 弥勒菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん まい たれいや そわか

本尊の弥勒菩薩は四国霊場で唯一のものです。

境内は断層が剥き出しとなった自然の岩盤の上にあり、その形状から流水岩といわれている庭園があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第13番札所 大日寺

  本尊 十一面観音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

建立当時は向かいにある一宮神社の別当寺だったそうです。

神仏分離 により、一宮神社に祀られていた十一面観音像がこの寺に移されて、本尊となりました。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第12番札所 焼山寺

  本尊 虚空蔵菩薩

  開基 役行者小角

  本尊の真言 のぅぼぅ あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか

大蛇が全山を火の海にした伝説があり、れそが寺名の由来になっています。

標高が約800mあり阿波難所の一つであります。四国霊場で2番目の高さにあります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第18番札所 恩山寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

聖武天皇の勅願により創建された当時は、女人禁制の寺でした。

弘法大師が訪ねてきた母親のため7日間秘法を修して、女人解禁の祈願を成就し母親を迎え入れたと言われています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第19番札所 立江寺

  本尊 延命地蔵菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん かかかび さんまえい そわか

聖武天皇が光明皇后の安産祈願のために祈願して建立した勅願寺です。

お京という女が鐘の緒に髪を巻き上げられたという伝説が残っています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第20番札所 鶴林寺

  本尊 地蔵菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん かかかび さんまえい そわか

弘法大師がこの山で修業中雄雌二羽の白鶴が老杉に舞い降りたという伝説があり、本堂前に一対の鶴の像があります。

標高が約550mあり、阿波の三難所の一つで山岳霊場です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所の民宿坂口屋に18時00分ごろ到着しました。

やはり、朝から雨が降っていて本当に大変な一日でした。

部屋は松永さんとの相部屋でした。襖を開けた隣の部屋は鹿島さんと亀井さんでした。

ここは結構山の中なので、auのスマフォは通信不能でした。しかし、ドコモのスマフォは使えるようでした。

焼山寺への道は、対向車とすれ違うことができないとても狭い道でした。鶴林寺への道も同じように狭い道でした。

対向車が来たら、すれ違えるところまでバックしなければならないので車では来たくないところです。

天気予報では、明日もあまりよくないみたいです。何とか雨だけは降らないでほしいと思いました。


第3日目 4月14日(火) 曇り時々雨

本日も、朝7時の出発です。結構朝の出発が早くて荷物の整理などで大変です。

今日も天気あまりよくないみたいです。雨は降ってほしくないです。

まず、最初に太龍寺ロープウェイの朝一番の便に乗車して太龍寺を目指しました。

晴天だったら、ロープウェイからの景色はいいばすなのでずが、残念、曇り空です。


第21番札所 太龍寺

  本尊 虚空蔵菩薩

  開基 桓武天皇

  本尊の真言 のぅぼぅ あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか

弘法大師が100日間の修業を修めた場所とされていて、「西の高野」と呼ばれています。

標高が約600mの阿波三難所の一つですが、今はロープウェイが開通されて便利になりました。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第22番札所 平等寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

弘法大師が厄除修業のため杖で井戸を掘ると乳白色の水が湧き出て、その水で身を清め100日間修業をしたそうです。

この井戸は「白水の井戸」と呼ばれ、あらゆる病気に効くことで知られています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第23番札所 薬王寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

弘法大師が厄除けを祈願して本尊を彫造した阿波最後の札所で全国的にも厄除けの寺として有名です。

男坂は44段、女坂は33段で階段を上るごとに賽銭を置いていくと厄除けになるということです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第24番札所 最御ア寺

  本尊 虚空蔵菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 のぅぼぅ あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか

室戸三山の寺院として「東寺」と呼ばれており、土佐最初の札所でここから「修業の道場」に入ります。

近くには、弘法大師が求聞持法を修法した「御厨人窟」という洞窟があります。「空海」の名前の由来になった洞窟と言われています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第25番札所 津照寺

  本尊 延命地蔵菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん かかかび さんまえい そわか

室戸三山の寺院として「津寺」と呼ばれており、大師が海の安全と大魚を祈願して建立したので漁師の信仰が厚いそうです。

124段の石段の途中には鐘楼門があり、朱塗りで丸みを帯びている門です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第26番札所 金剛頂寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

室戸三山の寺院として「西寺」と呼ばれており、平城天皇の勅願により創建した寺です。

この近くには、弘法大師が若い頃修業したとされる不動岩と呼ばれる霊地かあります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第27番札所 神峯寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん まかきゃろにきゃ そわか

標高約630mにある神峯山の中腹にある山岳霊場で、土佐の関所寺です。

「真っ縦」と呼ばれる約45度の斜度の急坂があり、歩き遍路には難所になっているところてす。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第28番札所 大日寺

  本尊 大日如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん あびらうんけん ばざら だどばん

天平時代に、聖武天皇の勅願により大日如来を本尊として開創されたと伝えられています。

行基作と言われる本尊の大日如来像は高さ145cmあり、寄木造りでは四国で最大級の大きさです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所の土佐御苑に18時00分ごろ到着しました。

朝方は雨がぱらぱらしていたが、ほとんど降られることもなく一日を無事に参拝することができました。

3日目でようやく慣れてきたのと、廻る寺の数も少なかったので、そんなに疲れなかった。

亀井さんが、神峯寺で数珠を忘れてきたお婆さんのために数珠探しにいったが見つけることができなかった。

亀井さんには本当に頭が下がる思いです。ご苦労様でした。

これ以外にも、色々とあった一日でした。

部屋は一日目と同じ鹿島さん、松永さん、亀井さんとの相部屋でした。

松永さんが余分に持ってきた荷物を送り返すというので、私も一緒に余分な荷物を自宅に送り返しました。

参拝している時に、納札箱の中を何かごぞこそとやっている人がいて不思議でした。それを話題にすると鹿島さんが、

金札とか錦札を探していて「お守り」にするということを教えてくれました。

ネットで検索してみると、人の納札はその人の「業」を引き継ぐことになるのでよくないということでした。

神峯寺への道は、長くて険しく細い道でした。ここも車では通りたくないところです。

天気予報では、明日の天気は晴れみたいなのでよかったです。


第4日目 4月15日(水) 晴れ時々曇り

今日の出発は7時20分で多少余裕がありました。

天気も晴れていてよかったです。国分寺に向かって出発です。


第29番札所 国分寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

聖武天皇の勅命により創建された国分寺の一つです。

綺麗な杉苔の庭園があり、「土佐の苔寺」と呼ばれています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第30番札所 善楽寺

  本尊 阿弥陀如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

弘法大師が土佐一ノ宮の別当寺として創建した寺です。

廃仏毀釈で廃寺となったが、昭和4年に再興され、平成になって唯一の30番札所となったところです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第31番札所 竹林寺

  本尊 文殊菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん あらはしゃ のう

聖武天皇が文殊菩薩に合う夢を見たことにより、ここをその聖地に勅命により創建させたそうです。

「よさこい節」の僧と乙女の恋の舞台でもあるそうです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第32番札所 禅師峰寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

土佐沖の航行する船の安全を祈願するために、建立され「船魂の観音」とも呼ばれています。

八葉山の山号は八葉の蓮台に似ていることに由来しているそうです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第33番札所 雪蹊寺

  本尊 薬師如来

  開基 

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

運慶作の本尊・脇侍仏や湛慶作の毘沙門天・吉祥天像がある寺です。

元は真言宗でしたが、長曾我部元親が臨済宗に改宗して元親の菩提樹となっています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第34番札所 種間寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

弘法大師が唐から持ち帰った五穀の種をまいたのが、この寺の名前の由来です。

境内には、杓抜けの秘法を行うために多くの底がない杓が奉納さてれいます。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第36番札所 青龍寺

  本尊 波切不動明王

  開基 弘法大師

  本尊の真言 のうまくさんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん

弘法大師が唐から日本に向け独鈷杵を投げ、それがこの地にあったので青龍寺と名付け建立しました。

本尊は「竜のお不動さん」と呼ばれている弘法大師作の波切不動尊です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第35番札所 清滝寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

弘法大師が五穀豊穣を祈願して、金剛杖で突くと清水が湧き出て池になったのでここを霊場にしたそうです。

ここの胎内を戒壇めぐりをすると厄除けになるそうです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第37番札所 岩本寺

  本尊 阿弥陀如来・観世音菩薩・不動明王・薬師如来・地蔵菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 なむ ほんぞん かいえ

天正の兵火で焼失したが、明治22年に岩本寺として再興されました。

本堂を新築した際に全国から公募された575枚の見事な天井絵が見られます。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第38番札所 金剛福寺

  本尊 三面千手観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

嵯峨天皇の勅願により、弘法大師が建立して開創した寺です。本尊は弘法大師作と言われています。

四国の最南端にあり、付近一帯は椿の名所としても有名です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所の足摺国際ホテルに17時45分ごろ到着しました。

ツアーで初めて観光として約30分ほど足摺岬を散策をしました。

清滝寺への道は焼山寺・神峯寺と同じくガードレールなどなく坂道で狭い山道でした。この道も車では通りたくないところです。

車の四国遍路の三大難所は焼山寺・神峯寺・清滝寺だそうです。

天気はよく、すがすがしい気持ちで参拝することができましたが、4日目で少し疲労が溜まってきた感じです。

足摺岬までの道は結構空いていて快適に運転していましたが、時々前の車がノロノロしていました。しかし、その車の運転手は気を使ってくれて端に止まってくれました。

そんなことが4回ほどありまして予定より早く目的地に着くことができました。

部屋はまた鹿島さん、松永さん、亀井さんとの相部屋でした。

天気予報では、明日は晴れということでよかったです。


第5日目 4月16日(木) 晴れ

今日の朝食は6時30分からで、出発は7時10分です。

天気は晴れです。いい日和です。

まずは、延光寺を目指して出発です。


第39番札所 延光寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

聖武天皇の勅願により建立された寺で、「修業の道場」の土佐の国の最後の寺です。

境内には、「目洗い井戸」という眼病に効くという井戸があります。赤亀伝説があり、梵鐘を背負った亀像があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第40番札所 観自在寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

七堂伽藍が整っていたが焼失し、昭和になって再建されたものです。

伊予の最初の札所で、「菩提の道場」がここから入ります。一番札所から最も遠くに位置していて「裏関所」と呼ばれています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第41番札所 龍光寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

稲わらを背負った白髪老人から霊感を得て稲荷大明神として開創し、四国霊場の総鎮守とされています。

境内は、神仏習合色が残り山門はなく鳥居があり「三間のお稲荷さん」と呼ばれています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第42番札所 仏木寺

  本尊 大日如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん あびらうんけん ばざら だとばん

弘法大師が唐から三鈷と一緒に日本に投げた宝珠が、ここが霊地であることを知り開基した寺です。

本尊は馬や牛の家畜の守護仏として厚い信仰を得ています。また「お大日さん」と呼ばれています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第43番札所 明石寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 正澄上人

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

欽明天皇の勅願により正澄上人が開創してと伝えられています。

四国霊場の中間札所で、「あげいしさん」と親しまれて呼ばれています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

別格第8番札所 十夜ヶ橋

  本尊 弥勒菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん まいたれいや そわか

とよがはしと呼ばれ、弘法大師が野宿をしたという伝説が残っています。

弘法大師が橋の下で一夜を過ごすことにしたが、暗く長い一夜が十夜にも思えたため、この名前がついたということです。

    
白黒御影と1200年記念御影

第47番札所 八坂寺

  本尊 阿弥陀如来

  開基 役行者小角

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

文武天皇の勅願により伽藍を創建するとき、8か所の坂道を切り開いたことが寺の名前の由来となっています。

熊野権現の分霊を奉祀して修験道の根本道場となりました。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第46番札所 浄瑠璃寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

行基菩薩が奈良の大仏開眼に先立ち、布教のためこの地に伽藍を建立したと伝えらています。

境内には、釈迦の足跡を石に刻んだ「仏足石」や文筆の祈願ができる「仏手指紋」などがあります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第48番札所 西林寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

行基菩薩が国司越智玉純とともに一宮別当寺として創建した寺です。

近くには弘法大師が錫杖で見つけた全国名水百選の一つである「杖の淵」があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所のホテル椿館別館に16時40分ごろ到着しました。

今回のツアーで初めて17時前にホテルに到着することができ、少しのんびりとした気分になりました。

今までで最高のよい天気の一日でした。大変な坂道・階段もなく、ハプニングもない本当にいい一日でした。

部屋はまた鹿島さん、松永さん、亀井さんとの相部屋でした。

夕食は18時からでバイキングでした。どうしてもバイキングだとたくさん食べてしまう傾向があります。できるだけ生野菜を多くするように食べました。

道後温泉の道後温泉本館は今まで2回入浴しているので、入浴するつもりはありませんでしたが、相部屋の鹿島さん、松永さん、亀井さんが入るに行くと

いうので、私も行くことにしました。本館自体は変わりはありませんでしたが、周りの建物など随分と変わっていました。

入浴後、3階の一番奥にある漱石ゆかりの「坊ちゃんの間」と展示室の見学をしました。無料で見学が可能でした。

記念に4人で「坊ちゃんの間」で写真を撮りました。

天気予報では、明日も晴れということでよかったです。

出発も明日は7時45分ということで、気分的にのんびりとすることができました。


第6日目 4月17日(金) 晴れ

本日の朝食は、6時50分からでまたまたバイキングでした。

あまり、欲張らないように生野菜を多めにを心掛け食事をとりました。

出発は7時45分でこのツアーで一番遅い時間でのんびりとすることができました。

今まで相部屋だった鹿島さんは前半のコースなので、今日の午後にちょぴり寂しいですがお別れです。


第44番札所 大宝寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 明神右京・隼人

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

天武天皇の勅願により、明神右京・隼人の開祖となり建立した寺です。

弘法大師が四国霊場でちょうど真ん中であるため、中札所に定めたので中札霊場とも呼ばれています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第45番札所 岩屋寺

  本尊 不動明王

  開基 弘法大師

  本尊の真言 のうまくさんまんだ ばさら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん

標高が約700mの典型的な山岳霊場で、法華仙人と弘法大師の逸話が残っている寺です。

境内には、本堂横から梯子を上り、岩をくぐって鎖をたよりに梯子を登った岩山の頂上に弘法大師が修業をした「迫割禅定」行場があります

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第49番札所 浄土寺

  本尊 釈迦如来

  開基 恵明上人

  本尊の真言 のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

孝謙天皇の勅願により、六十六坊の末寺をもつ大伽藍の寺として開創された寺です。

円光太師、聖光上人、良忠上人の3つの像があり、「三蔵院」とも呼ばれています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第50番札所 繁多寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

孝謙天皇の勅願により、開基した寺で最初は光明寺と言われていました。

徳川家綱が稔持仏としていた歓喜天を祀ってあるので、十六弁の菊の紋章瓦があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第51番札所 石手寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

伊予の国司の越智玉純が国家鎮護の道場として建立された寺です。

国宝の仁王門には、運慶一派の作の金剛力士像があります。また鬼子母神を祀ってあるので、安産祈願でも有名です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第52番札所 太山寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 真野長者

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

真野長者が海で暴風雨にあって観音様に航海安全を祈願したところ救われ、その報恩のため一夜で寺を建立したと伝えられています。

本堂は鎌倉時代の屈指の国宝で、本尊は真野長者が龍雲山で見つけた観音像が胎内に納めれている十一面観音像です。です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第53番札所 円明寺

  本尊 阿弥陀如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

鎌倉時代に兵火により焼失し、江戸時代に現在の地で再興されました。

キリシタン灯篭があり、左甚五郎の作といわれる巨大な龍の彫刻が本堂にあります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第54番札所 延命寺

  本尊 不動明王

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 のうまくさんまんだ ばさら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん

弘法大師が、信仰と学問の中心道場として円明寺と名付けて再興しました。

寺名は明治維新まで円明寺でしたが、53番札所と間違いが多くて俗称の延命寺に改めたそうです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第55番札所 南光坊

  本尊 大通智勝如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 なむ だいつうちしょうぶつ

大三島にある大山祇神社の別当24坊の一つとして大三島に建立されました。。

参拝が不便なため現在地に移転しました。八十八か所で「坊」がつくお寺はここの一つだけです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所の今治国際ホテルに17時20分ごろ到着しました。

昼食後、49番札所で前半コースと人たちと別れ、新たに後半コースの人たちと合流しまた。鹿島さんとはここでお別れでした。

今日もよい天気の一日でした。45番札所の岩屋寺は本堂まで坂道、階段があり一番長くてきつかったところでした。

今日のハプニングは太山寺で私たちが乗っている1号車がスリップしてしまい下り坂で立ち往生してしまいました。

一日目の切幡寺と同じように男性陣が車を押して何とか切り返しができ、無事に脱出することができました。

今日の宿泊場所の今治国際ホテルは今まで一番良いホテルでした。しかし、スリッパで部屋の外に出れなかったのでちょっと不便でした。

夕食は、和食か洋食かを選ぶことができ、和食にしましたがとても美味しかったです。

部屋は松永さん、亀井さん、そして今日からは鹿島さんに代わって竹田さんとの相部屋でした。

天気予報では、明日も晴れということでよかったです。

出発は明日は7時20分ということで、少しのんびりとすることができました。


第7日目 4月18日(土) 晴れ時々曇り

本日の朝食は、6時30分からでまたまたバイキングでした。

また、欲張らないように生野菜を多めにを心掛け食事をとりました。

出発は7時20分で泰山寺を目指しました。

天気予報では今日まで良いが、明日からは雨の予報なので今日から参拝するときに「明日、明後日は雨がふらないように」祈願することにしました。


第56番札所 泰山時

  本尊 地蔵菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん かかかび さんまえい そわか

淳和天皇の勅願により天長元年に創建された寺です。

泰山寺の名は延命地蔵経中の十大請願の「女人泰産」からとったものです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第58番札所 仙遊寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 越智守興

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

天智天皇の勅願により、海抜約300mの作礼山上に越智守興が創建した寺です。

昭和22年に焼失してしまいましたが、昭和28年に再建されました。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第57番札所 栄福寺

  本尊 阿弥陀如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

嵯峨天皇の勅願により建立された寺で、当時は石清水八幡宮の別当寺でしたが、明治に神仏分離で現在地に移りました。

寺には、1800年に九州からのお遍路さんの納経帳が現在も残っているそうです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第59番札所 国分寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだりまとうぎ そわか

聖武天皇が勅命により全国に創建した国分寺の一つです。

弘法大師はこの地に長く滞在して五大尊の画像一幅を奉納したそうです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第61番札所 香園寺

  本尊 大日如来

  開基 聖徳太子

  本尊の真言 おん あびらうんけん ばざらだどばん

用明天皇の病気治癒を祈願するため、聖徳太子が創建した寺です。

昭和51年にコンクリート造りの建物が建設され、1階が大講堂、2階に本堂、大師堂があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第62番札所 宝寿寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 聖武天皇

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

聖武天皇の勅願により創建された寺です。境内には真稔が建てた最古の石の遍路の標識があります。

四国八十八か所の札所の中で、唯一四国霊場会に非加盟の札所です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第65番札所 三角寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

標高約430mの平石山の中腹にある伊予の国の最後の札所です。

護摩壇跡が現在の三角の池で、それが現在の寺名の由来になっているそうです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第64番札所 前神寺

  本尊 阿弥陀如来

  開基 役行者小角

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

石鎚神社の別当寺で横峯寺が西遥拝所で、この寺が東遥拝所です。

石鎚神社と石鎚山を守る寺で毎年山開きには全国から行者が集まります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第60番札所 横峰寺

  本尊 大日如来

  開基 役行者小角

  本尊の真言 おん あびらうんけん ばざら だどばん

西日本最高峰の石鎚山の標高約700mにあり、役行者小角が開基した寺です。

山岳信仰の地であり四国霊場最大級の難所として知られ、シャクナゲの名所でもあります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第63番札所 吉祥寺

  本尊 毘沙門天

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん べい しらまんだや そわか

弘法大師がこの地を訪れた際、光を放つ檜を見つけ、その木で三像を刻んで安置し建立した寺です。

最初は坂本山にあったが、兵火で焼失し万年2年に現在地に再興されしまた。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所の湯の里小町温泉しこくやに17時00分ごろ到着しました。

昨日から後半コースの人たちが入ってから、なぜか読経がうまくいかなくなりました。早さとか音程が合わないのかよくわかりません。

今日もまずまずの天気の一日でした。ハプニングはなく、平穏な一日でした。

横峯寺へは有料道路の平野林道を通りましたが、狭い山道を登りここも車では通りたくないところです。

吉祥寺では、「御衣黄桜」をツアーで一緒の彦坂さんから教えてもらいました。

御衣黄桜は、緑色の花を咲かせ、次第に緑色は薄れて黄緑色から黄色になり、やがて中心部が筋状に赤くなる桜だそうです。

宿舎でテレビを見ていたら、この「御衣黄桜」のニュースをやっていました。

夕食は、18時30分からです。その間に洗濯物が溜まっていたので、併設のコインランドリーで洗濯をしました。。

部屋は松永さん、亀井さん、竹田さんとの相部屋でした。

天気予報では、明日と明後日は雨ということで何とか雨だけは降らないでほしいと思いました。。

7日目で、疲れが溜まったのか21時には寝てしまいました。


第8日目 4月19日(日) 曇りのち雨

本日も、朝7時の出発です。結構朝の出発が早くて荷物の整理が大変です。

今日も天気あまりよくないみたいです。雨は降ってほしくないです。

まず、最初に雲辺寺ロープウェイの8:00発の便に乗車して雲辺寺を目指しました。

晴天だったら、ロープウェイからの景色はいいばすなのでずが、ここも残念、曇り空です。


第66番札所 雲辺寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

雲辺寺山の山頂近くにあり、霊場で最高峰の約920mの山岳霊場です。

讃岐最初の札所で、ここから「涅槃の道場」に入ります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第67番札所 大興寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

熊野三所権現鎮守のため、東大寺末寺として天平時代に建立された寺です。

当時は、真言宗24坊と天台宗12坊が同じ境内にあり二宗兼学の寺院として栄えたということです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第70番札所 本山寺

  本尊 馬頭観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん あみりと どはんば うん ぱった そわか

平城天皇の勅願により、弘法大師が国家鎮護を祈願して一夜で建立したとされている寺です。

本堂は霊場最古で国宝に指定され、仁王門は重要文化財です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第68番札所 神恵院

  本尊 阿弥陀如来

  開基 日証上人

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

琴弾山の琴弾八幡宮の別当寺として創建した寺です。明治の神仏習合で観音寺境内に移転しました。

1つの境内に2つの札所となり、平成になって本堂・大師堂が完成しました。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第69番札所 観音寺

  本尊 聖観世音菩薩

  開基 日証上人

  本尊の真言 おん あろりきゃ そわか

68番札所と同じ日証上人により開創された寺で、最初は神宮寺と名付けられていました。

弘法大師が本尊を刻んで観音寺と改め69番札所となりました。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第71番札所 弥谷寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

標高約380mの弥谷山にあり、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開基した寺です。

この弥谷山は恐山と臼井磨崖仏とともに三大霊場とされています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第73番札所 出釈迦寺

  本尊 釈迦如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

南面の我拝師山には弘法大師の7歳の時の伝説が残っています。

捨身ヶ獄から身を投じると天女と釈迦如来が現れ弘法大師を抱き止めたという伝説です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第72番札所 曼荼羅寺

  本尊 大日如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん あびらうんけん ばざら だどばん

弘法大師が唐から持ち帰った両部曼荼羅を奉納し青龍寺をモデルに再興した寺です。

近くには、西行法師が逗留した「西行庵」があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第74番札所 甲山寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

弘法大師がこの地を歩いていると老聖者が「ここが霊地なり」と告げたのでここに寺を創建したと言われています。

本尊は満濃池修築の際、工事の成就を祈願して弘法大師が刻んだ薬師如来です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第76番札所 金倉寺

  本尊 薬師如来

  開基 和気道善

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

弘法大師の甥の智証大師の祖父和気道善が開基した寺です。

最初は道善寺と称していたが、醍醐天皇の勅命により金倉寺に改められた寺です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第77番札所 道隆寺

  本尊 薬師如来

  開基 和気道隆

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

和気道隆が怪しい光を見て矢を射ると乳母を殺してしまい、桑の木で薬師如来を掘ると乳母が生き返ったという伝説が残っています。

道隆の子が弘法大師から受戒を受けて私財で伽藍を建立した寺です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第78番札所 郷照寺

  本尊 阿弥陀如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん あみりた ていせい からうん

弘法大師が自身の像を彫り、厄除けの誓願をしたので、この像は「厄除うたづ太師」として信仰されています。

一遍上人が逗留し、念仏道場となり時宗に改宗されたので、ここは四国霊場唯一の時宗の札所になりました。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第75番札所 善通寺

  本尊 薬師如来

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

唐から帰ってきた弘法大師が先祖菩提のため建立した寺です。

高野山金剛峰寺と京都東寺とともに弘法大師ゆかりの三大霊場跡の一つで弘法大師誕生の地でもあります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所の善通寺宿坊に17時30分ごろ到着しました。

今日は天気予報では一日中雨でしたが、時々パラパラするくらいであまり傘を指すこともなかったです。良かったです。

弥谷寺では、初めて登山バスに乗り換えて参拝しました。

また神恵院では、初めて「お接待」を受け、自分の納札と差し出してからアンパンとお茶のペットボトルを頂きました。

部屋は松永さん、亀井さん、竹田さんとの相部屋でした。

部屋にはテレビもなく、何と歯ブラシは売店で50円で買いました。今までの宿舎では一番良くないです。

ここ善通寺は自衛隊で働いていた時の後期教育で3か月ほど住んでいたところて、懐かしかったです。

天気予報では、明日も雨ということで今日と同じようにあまり雨は降らないでほしいと思いました。

明日の出発は7時30分ですが、朝の勤行に参加するので今日の内に荷物の整理をしました。


第9日目 4月20日(月) 曇り時々雨

朝の6時から御影堂で朝の勤行がありました。

その後6時50分から朝食で、7時30分出発で慌ただしかったです。

天候はあまりよくないようです。昨日と同じくらいの時々パラパラ程度に降るくらいだといいのですが、お大師さまにお願いするしかありません。


第83番札所 一宮寺

  本尊 聖観世音菩薩

  開基 義淵僧正

  本尊の真言 おん あろりきゃ そわか

奈良仏教の礎を築いたと言われる義淵僧正が創建した寺です。

創建した当時は大宝寺と号していましたが、行基菩薩により一宮寺と改号されました。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第80番札所 国分寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

聖武天皇の勅願により全国に建立された国分寺の一つで、讃岐の国分寺です。

本堂は国宝に指定された鎌倉の建物です。また、梵鐘は創建当時から残っている四国最大の鐘です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第79番札所 天皇寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

1164年に白峰神社が造営され、その別当寺となりました。駐車場の左にあるのはこの神社の鳥居です。

近くには、「八十場の泉」があり、この清水で冷やした「ところてん」は有名です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第81番札所 白峯寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

五色台の中の白峰山に弘法大師が建立して創建した寺です。

本尊は、弘法大師の甥の智証大師円珍が刻んだ千手観世像です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第82番札所 根香寺

  本尊 千手観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

五色台の中の青峰山に弘法大師が建立して創建した寺です。

本尊を刻んだ切株が芳香を放ったことから根香寺と名付けられたということです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第84番札所 屋島寺

  本尊 十一面千手観世音菩薩

  開基 鑑真和上

  本尊の真言 おん ばざら たらま きりく

鑑真和上が唐から都への行く途中で屋島に霊地を感得して開創された寺です。

この屋島は源平の壇ノ浦の戦いの古戦場で、那須与一の「扇の的」は有名です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第85番札所 八栗寺

  本尊 聖観世音菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん あろりきゃ そわか

霊峰五剣山にあり、ケーブルカーを利用して参拝します。

弘法大師が唐に行く前に八栗を埋めて旅の無事を祈願し、帰国後に八栗が見事に成長していたので八栗寺と名付けられたということです。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第86番札所 志度寺

  本尊 十一面観世音菩薩

  開基 藤原不比等

  本尊の真言 おん まか きゃろにきゃ そわか

天武天皇の御代の藤原不比等が建立、修造した寺です。

本尊は、観音菩薩の化身といわれた仏師が漂流してきた霊木で刻んだと言われています。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

第87番札所 長尾寺

  本尊 聖観世音菩薩

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん あろりきゃ そわか

本尊は、行基菩薩が霊夢を感じた楊柳で聖観音像を刻んだものです。

最初は真言宗でしたが兵火で焼失し、再建後に天台宗に改宗されました。「静御前の塚」があります。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

本日の宿泊場所の新樺川観光ホテルに16時40分ごろ到着しました。

今日は昨日と同じで天気予報では一日中雨でしたが、時々パラパラするくらいであまり傘を指すこともなかったです。良かったです。

国分寺では、初めて説教を聞きました。。

部屋は松永さん、亀井さん、竹田さんとの相部屋でした。

ここが四国最後の宿泊地なので、売店で四国のお土産を買いました。また、今までに買っていたお土産と一緒に宅急便で自宅に送りました。

いよいよ明日の大窪寺で結願です。長かったようで短かったです。

天気予報では、明日は四国は晴れで高野山も天気は良いみたいです。

明日の出発は7時30分なので、多少余裕があります。、


第10日目 4月21日(日) 曇りのち晴れ

朝食は6時30分からで、出発は7時30分でした。

今日はいよいよ四国八十八か所の最後の札所の大窪寺で結願です。

その後は、徳島からフェリーに乗り和歌山まで、そして高野山に向かいます。


第88番札所 大窪寺

  本尊 薬師如来

  開基 行基菩薩

  本尊の真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

古くから女性の入山を許したので「女人高野」とも呼ばれています。

標高約780mの矢筈山の中腹にある八十八か所霊場の結願の寺です。

     
白黒御影と1200年記念御影ご朱印

これで、四国八十八箇所の霊場のすべての札所を廻ることができ結願証を頂くことができました。

    
結願賞証

大師堂の地下にはお砂踏みができる道場があります。八十八ヶ所の小さな本尊が祀られ、一周すれば参拝と同じご利益が得られると言われます。

この大師堂を内拝しました。また、国宝の錫杖で特別加持を受けることができました。


徳島港から11:00発の南海フェリーに乗り、和歌山港に13:05に到着しました。

和歌山港からジャンボタクシーで高野山奥の院に向かいました


満願報告 高野山奥の院 

高野山奥の院は弘法大師入定の地である聖地です。

ここでお大師さまに、無事に四国八十八箇所の霊場のすべての札所を廻ることができたことを報告しました。


16時から行われた萬燈会を見学したときに、まかれた散華を運よく手にすることができました。


本日の宿泊場所の高野山の宿坊本王院に17時30分ごろ到着しました。

今日は天候も回復していい一日でした。

四国八十八か所の霊場巡りも終盤です。高野山奥の院では、萬燈会を見学することもできました。しかし、人の多いことにはびっくりしました。

萬燈会を見学して駐車場に戻るときに、全周コースの7人と話をしながら歩いていたら曲がる道を間違えてしまい、中ノ橋駐車場ではなく、

一ノ橋駐車場の方に行ってしまい、集合時間に遅れてしまいました。

宿舎に入る前に中本名玉堂に立ち寄り高野山のお土産を買いました。ここで荷造り用の段ボールをもらい宿舎でできるだけたくさんの荷物を詰め込みました。

ここは標高が800mもあり、とても寒かったです。部屋には石油ストーブがあり、あまりにも寒いので使いました。

部屋はいつもの通り松永さん、亀井さん、竹田さんとの相部屋でした。

いよいよ明日が10泊11日のツアーの最終日です。少し長かったかな。

明日の出発は7時50分なので、ゆっくりとしたいところですが、荷物の整理などで忙しかったです。


第11日目 4月22日(水) 晴れ

朝の6時からで、本堂で朝のお勤めに参加しました。

その後に朝食でした。今日は檀上伽藍と金剛峰寺の見学です。

朝の7時50分に出発し、昨日の中本名玉堂に立ち寄り、荷物の発送手続きをしました。


金剛峯寺 


檀上伽藍 

  172年ぶりに再建された中門 

  金堂御本尊薬師如来御開帳 

  根本大塔内拝


慈尊院 

  本尊 弥勒菩薩

  開基 弘法大師

  本尊の真言 おん まいたれいや そわか

    
白黒御影


高齢となった空海の母が、息子の空海が開いた高野山を一目見ようとやって来たが、当時高野山内は女人禁制となっていたためここに滞在し暮らしていました。

空海はひと月に9度は必ず高野山を下って母を訪ねてきたので、この辺りを「九度山」と名づけられたということです。

21年に一度御開帳される国宝の弥勒菩薩座像を見ることができました。


これでツアーは名古屋駅に向かって終了です。予定では、名古屋駅19時00分ころの到着でしたが、15時30分過ぎには到着しました。

自宅には、18時過ぎに帰宅することができました。念願の四国八十八か所の遍路旅ができ、大満足です。

四国遍路旅の記念に自宅にこの旅で初めて知った「御衣黄桜」をネットで購入して植えました。


いつになるかわかりませんが、今度は「歩き遍路」をと考えています。

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