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ロバート・ブラディ 連中は決して戦争に行かない ほかのだれかを送る。 じぶんの息子を送りはしない。 だが お向かいに住み 叫ばず、死をもとめない もの言わぬ人、 芝生を刈り、まっとうに生き まいにち学校に行き はたらき 武器を持つ権利を主張したりしない 人の子を送り出す。 人の子は 死の行進をする。 矢おもてに立ち、ときには生きのびても あとでそれを自慢したりせず 語りたいとも思わず けっして戦争をもとめず (むしろすべての戦争の終結をねがうが) 戦争になれば 人びとは戦うだろう 人びとは けんせい欲うすく 義務に忠実だから。 そこの もの言わぬ あなた かれら自身とあなたの耳を 戦争を呼ぶ声で いっぱいにする あの不実な男らの声を聞くな。 戦争が好きではなかったが みずからの義務ゆえ 戦争したことのある人の声を聞け。 |
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作者から |
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