月のすきま(2002年1月) |
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2002/01/06(日)
ペソア |
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こういう感覚はカフカより柔らかく、明確で、古い友人に出会ったような気がする。 |
2002/01/07(月) 冬の蜥蜴 | |
夏、 いまは凍結している。 |
2002/01/08(火) 空っ風 | |
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2002/01/09(水) 猫 | |
今朝、出勤途中のいつもの交差点で、右の車道の先に黒いものが見えた。 |
2002/01/10(木) しげよし | |
一服時、校庭で遊ぶ子供らを見ながら、「しげよし」のことを思い出していた。 しげよしの伝説。 しげよしを知らない子どもはいなかった。みな逃げ回りながら頬を紅潮させ、石 しげよしを最後にみたのは中学に入ってからだった。 しげよしはあれからどうなったろう。クルマに轢かれて死んだとも聞いたし、ど そしてもう、しげよしがいたことも忘れていた。
そしてオレはそんなシャーレの中、今日もあくせく(時折空を仰いで)生きるのだ。 |
2002/01/11(金) 冬麗(とうれい) | |
この天地も決して悪くはないな。 冬麗の微塵となりて去らんとす 相馬遷子 |
2002/01/13(日) 不安 | |
日曜日、いつものスーパーで買物し、いつもの中華屋で妻と昼食し、灯油を買い、 臭いや音や色がぜんぶ日常のゼリーから放れ、非情の虚空に実在として際立って、 休日の終わり、世界と無関係の言葉が立って、私のすきまを不安にする。 |
2002/01/14(月) 伐採 | |
枯損木を倒して空間を整理してやると森が喜ぶのがわかる。 自分を伐採する必要がある。 |
2002/01/15(火) 星の下 | |
夜はスーパー銭湯『極楽湯』。 ココロもアタマもカラダも星の下。 なんでそれがせつなかろ。 |
2002/01/16(水) それもいいか | |
……………… (o^<^)o クスッ げらげら o(^▽^)o げらげら
小雨の中、中学校のヒノキの剪定。
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2002/01/17(木) さあざんか | |
山茶花は咲く花よりも散ってゐる (細見綾子)
同じ作業を続けているとアタマが踊り出す。 さあざんか、ちれちれ、はじめの一歩。 |
2002/01/18(金) リトル・ダンサー | |
夜、「リトル・ダンサー」というイギリス映画を観た。 |
2002/01/20(日) 日曜日 | |
自分は路上生活や野垂れ死にや隠遁とかいうことをやった人の言葉が好きだ。 なぜでもいいけれどまだ野垂れ死ぬ資格はない。 |
2002/01/21(月) 雨の中 | |
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2002/01/22(火) 雨上がり | |
今日は高架水槽の下のヒマラヤ杉とサザンカの剪定。 ゴミ車を動かしていたらラジオのニュースが新潟の少女監禁事件の判決を報じていた。 ひとは宇宙を漂う石のように狂うこともある。
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2002/01/23(水) 明暗 | |
今日の日のすきまに考えたこと。 |
2002/01/24(木) 客土と紅梅 | |
マンションの植栽は、ほとんどひどい条件で仕事させられる。 むしろ中小の建築会社の方が良心的ないい仕事をする。 午後から会社の植え溜の整理。 厄介や紅梅の咲き満ちたるは (永田耕衣)
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2002/01/25(金) 喜ばしい色 | |
そのアキラと公園の撤去した遊具の基礎コンクリートはつり。 だだだだだ dadadada-da ダダダダダ …… 体重をかけ罅(ひび)を入れ、小さく割ってゆく。 dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah これは賢治の原体剣舞連、 毎日別の現場で別の仕事が出来るのがこの稼業の良いところかもしれない。 喜ばしい色。 |
2002/01/27(日) 昼寝 | |
目が醒めるともう日は沈みかけていた。 そんなことはもうできないが、日常の風景が「ぐあん」とぶれるような日のすきまはまだそちこちにある。
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2002/01/28(月) 使徒 | |
夕方、残されたポプラもまた使徒のように見えた。 |
2002/01/29(火) 公園風景 | |
自然界で子どもがこんなに無防備に泣く動物っているのだろうか、と考えながら パーゴラの下ではホームレスが座卓を囲んで麻雀をしている。 さてオレも仕事をはじめるか。 |
2002/01/30(水) 捨てられない | |
そんな思い出はどうでもいい。 |
200201/31(木) 景石 | |
ここは、職人30人からが出入りしたという植木屋の大親方の家。 大石を四苦八苦して据え、根が生えたように自然にそれが景を作った時、自分が丸ご |
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