ダグラス・ハーディングが開発した自己探求の方法

実験
実験1―ここを指差す
実験2―頭のない体
実験3―鏡の実験(1)
実験4―鏡の実験(2)
実験5―顔対顔がないもの
実験6―目を閉じて実験する
実験7―すべての物事になる
実験8―世界を回転させる
実験9―触る実験
実験10―頭がない円
実験11―紙袋の筒の実験
実験12―手の中の現金
実験13―物との距離をなくす
本当の姿に目覚たままでいる
実験

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実験12‐手の中の現金

開いた手に硬貨をもってください。

                  

            

(1)よく眺めて見てください。この手は硬貨を所有していますか…?

この硬貨が手を所有していないと、誰が言うことができるでしょうか…?

事実、それはどちらの場合でもなく、所有するという場合でなく、単に物と物がお互いに対して、触れているという場合であることに、気づいてください。

手と硬貨がどれほど二つの物で、お互いに空間の中に自分自身の小さな場所を占有し、相手を追い出しているかに、気づいてください。お互いがどれほど自分自身とその分離性を主張しているか、それらは決して混じったり、お互いを所有しあったり、お互いを乗っ取ったりする危険性がありません…

(2)では、自分の向う側にある手と硬貨をまだ眺めながら、自分の腕のこちら側で、何が両方を受け入れているかに気づいてください。


             


自分自身を、あの硬貨と手と腕で満たされている、ここにある空っぽさとして、見てください。

これらの三つに対立していない何もなさとして、自分自身を見てください。あなた自身は、それらに対して第四のものを加えていませんし、それら以外の何ものでもありません。今、事実として、自分自身が、それらであることを見てください

これが本当に所有するということです。