ダグラス・ハーディングが開発した自己探求の方法

実験
実験1―ここを指差す
実験2―頭のない体
実験3―鏡の実験(1)
実験4―鏡の実験(2)
実験5―顔対顔がないもの
実験6―目を閉じて実験する
実験7―すべての物事になる
実験8―世界を回転させる
実験9―触る実験
実験10―頭がない円
実験11―紙袋の筒の実験
実験12―手の中の現金
実験13―物との距離をなくす
本当の姿に目覚たままでいる
実験

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実験6‐目を閉じて実験する

目を閉じて、第一人称現在形であることがどんなことか探求します。

記憶やうわさや想像ではなく、自分自身の現在の経験にもとづいて、自分がどれくらいの大きさか判断してください。あなたの形は何ですか? あなたには何かの大きさや形になることが可能でしょうか?

あなたは境界をもっていますか? あなたが終わって、世界が始まる場所があるでしょうか? それとも、あなたと世界をわけるものは何もないでしょうか? 

おそらくあなたは遠くから近くの音まで、様々な音を聞くことでしょう。あなたは自分が今いるところで、何か音を聞きますか? 音は、あなたが今いるところの静寂さの中で、来り、去ったりするのではないでしょうか?

中心では、あなたは思考や感情の集合――心でしょうか? この心は何で、どこにあるのでしょうか?

思考や感情はそこから現われるのでしょうか、それとも、何もないところから現われるのでしょうか? あなたの心は、中心に集められ、箱詰めされ、世界から切り離されていますか、それとも、自由で、箱には詰められていず、世界と結びついているでしょうか?

温かさ、深さ、快適さ、呼吸などの感覚が現れています。これらの感覚は、あなたを固くて、制限された中心にある<何か>に変えてしまいますか? あるいは、これらの感覚は、思考、感情、音などと同じように、気づきの透明性の中に、現われて去っていくものでしょうか? 頭痛はどれくらい大きいものでしょうか? 一方方向の注意は、痛みを頭の境界の内部にあるものと考えて、それに注意を払います。二方向の注意は、その中で痛みと頭という概念が起こる空間に気づきます。向こうに顔があって、ここには顔がないように、向こうには痛みがあって、ここには痛みがありません。

あなたが一体化する様々なものの底にあり、それらを含んでいるのは、何も占有していない、永遠の純粋な意識です。それは物ではありませんが、でもそれは絶対的に現実であり、常に存在しています。それがあなたの本当の姿です。