フランスGGGとEUの対特殊犯罪組織シャッセールが共同で開発したビークルロボット。フランス語では”Porc Auto”と表記される。”Porc”は「豚」、”Auto”は「車」の意である。形式番号及びAIボックスコードはGBR-10。ビークル形態はローバーミニ1998年型で、GBR−4ボルフォッグを基礎に諜報活動を主目的として設計されている。開発は風龍、雷龍、光竜、闇竜といったウルテクエンジン標準装備のいわゆる「第二世代型」と同時期であるが、ウルテクエンジンの採用が見送られたために出力が今ひとつ不足する結果となり、ミラーコーティングやフォッグガスといった隠蔽、偽装機能、また戦闘能力を飛躍的に向上させる三身一体機能は搭載されていない。そのため機体をより偽装性の高い大衆車とし、更に機体を小型化することで、機動性と運動性を高めている。
最大の特徴は機体前部に装備されたイオンセンサーである。これは電磁波や熱量ではなく「匂い」と電位差反応を感知するものでジャミングや煙幕、断熱といった従来のあらゆるシールドに影響されることなく目標を追跡できる。しかも生物の嗅覚であれば一定量以上の匂いが充満するとそれ以外の匂いを感知できなくなるが、イオンセンサーは理論上場に存在するあらゆる匂いを検出することが可能であるため事実上このイオンセンサーを撹乱することは不可能である。
諜報活動を専門とし、また機体を小型化したため内蔵武装は存在しないが、ビークル形態時のルーフキャリアにトランクに偽装した各種手持武器が搭載可能である。ちなみに本来のローバーミニは四人乗りであったがスペースの都合上ポルコートは二人乗りとなっている。
シャッセールの名捜査官であったエリック・フォーラーの殉職に伴い、ルネ・カーディフの新たなパートナーとして光竜奪還作戦に投入された。性格はジョーク好きのイギリス紳士といった様子で、それが気に入らないルネとたびたび衝突(といってもルネが一方的にポルコートに当り散らすのみなのだが)していた。その一方で着任早々にルネとの絶妙な連携を行うことに成功しているが、これはポルコートの超AIの人格モデルが、かつてのルネのパートナー、エリック・フォーラーであることに起因しているのは間違いない。もちろんポルコート自身には「エリック」としての記憶は存在しないが思考や行動のパターンやリズムは基本的に人格モデルに依拠するため、こういった現象が生じたのであろう。
以降、光竜追跡、フツヌシ突入作戦に参加し大きな成果をあげるがフツヌシ内部の戦闘においてバイオネット幹部であるラプラスの攻撃からルネ・カーディフを庇い大破する。Gギガテスク殲滅後に修復を受けるがGSライドが致命的な損傷をこうむっていたためこれを放棄、通常動力のローバーミニにAIとイオンセンサーを搭載する形で再生を果たし、通常任務へ復帰している。だがこれによって出力が極端に低下したためロボット形態への変形機構は排除されている。またこれに伴い車内スペースが拡張され、本来のローバーミニ同様に四人乗りとなった。
ちなみについつい一言多くなるポルコートにルネの「お仕置き」が絶えないため、ダッシュボードやハンドルなどの車内装備の外装はサイボーグの蹴りにもなんとか耐えられる、特別仕様となっている。
ビークルロボ形態
分類 G−stone Drived Brave
Robot
型式 ビークルロボ
仮想車両 ローバーミニ1998年型
所属 シャッセール及び国際連合
全高 10.5m
乾燥重量 1.4t
全備重量 1.5t
搭載AI型式 GBR−10 PORC AUTO
GSライドクラス 機密
最大出力 5400kw
兵装 トランク1;有線制御ミサイルポッド
トランク2;グレネードランチャー
トランク3;12.7mmマシンガン
トランク4;5.56mmハンディバルカン
トランク5;SAM(地対空ミサイル)ポッド
トランクN;携帯N爆弾
特殊装備 嗅覚三次元センサー/つまらないジョーク
ビークルマシン形態
分類 G−stone Drived Brave
Robot
型式 ビークルマシン
全長 2.89m
全幅 1.8m
駆動装置 Gモーター×2
最高走行速度 422km/h
搭乗可能人員数 2
備考 フツヌシ内部における戦闘において大破の後、改修。ビークルロボ形態への変形はオミットされ、またビークルマシン形態時の搭乗可能人員数が4人に増加。最高走行速度は300km/hとなっている。