フランスGGG(ふらんす・すりーじー)

   国連直属の地球防衛組織GGGのヨーロッパ共同体(EU)・旧フランス地方支部。EU内に数箇所あるGGG支部の中でも最大の規模を誇り、アメリカGGGに次いで「第二支部」と呼称されることもある。ヨーロッパ地区における対機界文明防衛戦線の要であり、早期からEU内の諜報組織と綿密な連携を行っていた。特にヨーロッパ地区はセルン中央研究所などの重要施設が多く存在し、また同時に国際犯罪組織「バイオネット」の活動が活発な地域であるために、それらへの対応を主任務としており、旧フランス地区の対特殊犯罪組織「シャッセール」とは捜査活動上協力体制をとることが少なくない。
   またフランスGGGは一方で独自のスタンスに立った攻撃型ビークルロボの開発も行っている。諸般の事情から、衛星軌道上のGGG本部・オービットベースへの接続が見送られることとなったディビジョンX物質瞬間創世艦フツヌシの管理権とその中心部である創世炉の条件付き使用権を有していたフランスGGGは、オービットベース機動部隊のビークルロボ・氷竜炎竜をベースに世界初の女性型ビークルロボ・光竜闇竜を開発し、これをシャッセールへ出向させている。シャッセールには、かつて某バイオネット基地においてシャッセールに保護され、獅子王雷牙博士の手によりサイボーグ化手術を受けたルネ・カーディフがかねてより籍を置いており、光竜、闇竜は彼女と共に特殊犯罪、特に国際犯罪組織による破壊活動の停止、及び防止することが主任務である。彼女たちの戦闘能力はGGG機動部隊に次ぐと言われ、そのため、出向中とはいえ、最終的な指揮権はシャッセールにではなく、フランスGGGに帰せられている。
   機界新種殲滅後は、従来の任務に加え「地球圏における独自の防衛戦力の整備開発計画」により、光竜、闇竜の開発、および運用のノウハウを活かしつつ、彼女らの後継機の開発を行っている。