●1886(明治16)年発売以来、コカ・コーラのボトル形態は少しずつ変化している。1890年代はHUTCHINSON BOTTLE、1900〜1916年はストレートサイド(チャタヌーガ・タイプ)であったが、類似商品との差別化をはかるため、1915年には今のボトルの原型であり、コカ・コーラのシンボルとなるホブル・スカート(1930年頃流行したひざから下が細くすぼまったポップル・スカート)デザインのコンツアーボトルが採用された。 |
コカ・コーラとコカの葉 1886年に発売された初期コカ・コーラには、(ハッチソンボトル〜1900年代のストレートサイドボトルの時代)コカの葉とその成分コカインが入っていた。コカ・コーラの生みの親、ジョン・スミス・ペンバートン薬剤師は『ペルーから送られてきた生のコカの葉と、コカのエキスを抽出するためのろ過装置を満足げに眺めた。彼は釜の上に身を乗り出し、せんじ薬の匂いをかいだ』とコカ・コーラ社の社史にも記されている。「コカの葉」はペルーやコロンビアでは煎じてお茶として、さらに子どもの下痢止めや頭痛薬として使われていた。もともと初期コカ・コーラは薬局で売られていた強壮剤の一種だったのだ。 現在のコカコーラには「コカの葉」は入っていないとされる。ただし1968年の日本で飲まれていたコカ・コーラには「コカの葉」が入っていた。コカ・コーラの原液はアメリカから輸入されていたが、当時のガロンビンの説明ラベルに、原材料のひとつとして、【Coca leaves (Cocain removed)】と記載されている(写真上)。1956年・日本で発売された米軍用〜1964年東京オリンピック〜さらに1967〜68年の加山雄三がテレビCMに登場していた昭和30〜40年代のコカ・コーラには「コカイン抜き」の「コカの葉」が使用されていた。 |
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ガロンビン2。これは比較的新しい1973年製のガロンビンで、ラベルにコカ・コーラの作り方が日本語で書いてあります。キャップの表示も日本コカ・コーラ(Y=横浜工場)に。原液シロップを入れるガロンビンは1980年頃まで使用されていたが現在は使われていない。ドリンクボトルの裏で樽時代から100年間活躍し続けたコカ・コーラの歴史そのものでもあります。 ●右画像クリックでコカ・コーラの作り方 |
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1894年の初期コカコーラのHUTCHINSON BOTTLEです。このボトルのレプリカは過去何種類も作られています。これは1997年にアメリカで限定発売したベネゼーラ製の復刻版記念ボトルで、かなり忠実に再現されていて底にも浮き文字が入っています。当時は王冠ではなくガラス玉で栓がしてあった。本物は状態のよいモノが少なく、あっても大変高価でマニアには垂涎の逸品です。●Replica |
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1915年頃の3代目コカコーラのレプリカ。1899年までのハッチンソンボトル、1900〜1916年頃のチャタヌーガ・ストレートサイドボトルに続くもので、現在のコカコーラボトルの原形モデルでありホブルスカートの膨らみが誇張されています。メインのロゴは当初のロゴが忠実に再現してあり、底にも年号などが浮き文字で入っています。●Replica |
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1886年の創業以来100周年を迎えアメリカで発売された「コレクターズセット」。世界限定5000Setという代物。レプリカだが、お台場のワールドコカコーラ(2007年1月15日に閉店した)ショップで購入したレプリカボトルとは少し形が違うようです。●Replica |
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straight sided Bottle です。初代コカコーラのHUTCHINSON BOTTLEを経て、チャタヌーガなどが1916年までの15年ほど使用しました。Coca-Colaのロゴがショルダーにエンボスされ、中央にも社名が入っています。この後、ホブルスカートに変わりますが、アトランタの地コーラが世界のCoca-Colaに爆発する前のボトルです。現在世界中で出される300ml記念ボトルの原形でもあります。6FL:OZ/1900〜1916年 ●ここから本物 |
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Circle Arrow。矢が円を描き、中央に大きくCoca-Colaのロゴがあります。ケンタッキー州・louisvill ルイスビルCoca-Cola 社のストレートサイドボトルで、色もアンバー・ブラウンという独特のボトルです。WKS.2nd 6FL:OZ/1900〜1915年 |
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1915年ファーストボトルです。世界中が知っている現在の形状のコカ・コーラの第1号ボトルです。ロゴ下にNOV.16.1915とエンボスされています。ホブルスカートの膨らみがほど良く、ボトル・カラーもジョージア・グリーンに統一された大変美しいシェイプです。このボトルでCoca-Colaはソフトドリンクの頂点に昇りつめるのです。6FL:OZ/1920年 |
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第二次大戦中アメリカ軍は前線の兵隊にもコカコーラを支給したが、戦後南太平洋ニューアイルランド・EMIRAU島の海底から引き揚げられたもの。ボトルは透明ガラスで、現在のものより肉厚でかなりの重量感がある。 ロゴ は浮き文字になっている。下には BOTTLE PAT. D-105529 のデザイン・パテントナンバーがあり容量は6オンス。(戦前1940年ころ) |
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正体不明のボトルです。200mlなのでヨーロッパのボトルと思われますが、このガラスの透明度と重量感はまさに戦後の日本初代ボトルに共通する存在感です。1945年前後のヨーロッパ占領米軍のものではないか?と推測します。 |
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Ornamentです。テラホイテ社が記念イベントに関係者に配付した『記念ボトル』です。肉厚のボディの上下にリボンがデザインされている。中身は最初から入っていたかどうかは不明。Indiana 州のTerre Hauteコカコーラの製品。6FL:OZ/1920〜1940年?(年代不詳調査中) |
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