アート331 


アート331

[さいたま市・大宮区]


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アートギャラリー
331
SANSANICHI
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art331 BLOG
2023.07.25 U 久しぶりにディック・ブルーナ オリジナル版画が入荷しました。

オリジナルシルクスクリーン
ブルーナ氏サイン付



竹久夢二も新規分を掲載してあります。
2023.05.24 U 3年半ぶりに、松本市内のギャラリーで展示会を行います。

3日間という短い期間ですが、宜しくお願い申し上げます。


2022.05.28 U ミレーのデッサンと、ルノワールのオリジナルリトグラフをアップしました。

宜しくお願いいたします。


http://www.ne.jp/asahi/331/art/barbizon.html

http://www.ne.jp/asahi/331/art/RENOIR.html
2022.05.27 U 最近、藤田嗣治とバルビゾンのコーナーを書き換えております。


バルビゾンは、ドービニーに加え、近日ミレーのデッサンが加わります。
残念ながらミレーのデッサンは、サインがなく証明書もお付けできないのですが、フランスの鑑定もなさる方が良いものだとおっしゃったとの事。

個人的には信じております。お目の高い方のご高覧をお待ちいたします。
2022.05.06 U 長らくブログを休ませていただきました。


今年は、アート331 設立 20周年に当たります。

コロナの退散を念じて、そろそろ活動を再開したいと思います。


確かに、私個人にもコロナのパンデミックは、少なからずの心痛を残しました。

ちょうど2年前は、それまで半年かけて準備したヨーロッパ一ヶ月旅行に出発の筈のころでした。

自分としては最後のライフワーク?かと意気込んでもいましたので、かなりのショックでありました。


これからの予定ですが、5月末の開始を目処に、20周年特別販売をネットで行います。


これまでご紹介してこなかった作品の、特別価格コーナーを設けます。

今しばらくお待ち下さいませ。

2019.10.9 U 長野県松本市のギャラリー「憩の森」に於いて、10月27日(日曜)より11月4日(月曜)まで、恒例の展示会を開催いたします。、

50点ほどのバラエティ豊かで、充実した版画展となっております。

ご高覧のほど宜しくお願い申し上げます。

(入場無料・ 10/31は休廊)




昨年2018年8月 の展示会の光景



今年の展示会DMより

2019.7.5 U パブロ・ピカソの「サーカス」をご紹介します。

ピカソは、1898年より版画に意欲的に取り組んでおり、中でもサルタンバンクに取り組んだこのシリーズは、初期の傑作とされている。

本作品「サーカス」は、サルタンバンクシリーズの中の9番目の作品にあたる。

サルタンバンクとは旅芸人のことで、通常のサーカス団とは違って、おもに路上で大道芸を披露していた人たちである。

つまり芸人のなかでも、サルタンバンクはそのなかでも最下層に属していた集団といえる。

この作品は、青の時代から赤の時代に掛けて、1905年、ピカソが25歳頃の作品である。

技法としては、ピカソ自身が銅板に細いニードルという道具で直接彫りを入れて作った銅版画で、ドライポイント技法と呼ばれる。

薬品を使うエッチングとも違い、あやういような細い線が主題とマッチして魅力的である。

発売当初は殆ど売れなかったが、版権を買い取った画商のヴォラールが1913年に再度売り出し、

版画家としてのピカソの名声が高まるきっかけとなったそうだ。




サーカス」 サルタンバンク9

詳しくはクリックして下さい。

2019.7.5 U 松本市「憩の森」の小ギャラリーの展示作品に一部追加をしました。



熊谷守一の木版画 2点



小磯良平のリトグラフ (奥) と、マリー・ローランサンの手彩されたリトグラフ
2019.5.27 U 長野県松本市ギャラリー&カフェ「憩の森」の小ギャラリーの展示作品は、5月の展示替えで4月とは随分趣を変えました。

19世紀版画家のシャルル・メリヨンのエッチングや、マティスのデッサンを、職人が版画で再制作したものなどモノクロ作品特集です。






シャルル・メリヨンの銅版画 


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「LA POMPE NOTRE-DAME」

あのノートルダム寺院近くのセーヌ川にあった水揚げ場

シャルル・メリヨン 1852年の作品です。只今は、こちらで展示しております。





2019.5.27 U 長野県松本市ギャラリー&カフェ「憩の森」クラシック音楽鑑賞会のお知らせ!

カナダ出身のピアニスト・グレン・グールドの映像を見れるというので楽しみにしています。



お問い合わせ先:gallery&CAFE「憩の森」
松本市城山11-17
TEL/FAX 0263-38-7660
http://www.cafeikoinomori.com/

2019.5.24 U 昨年、ルノワールのオリジナル版画をご紹介しましたが、同じ作品を改めてご紹介します。

前回と同じ文面で恐縮ですが、ご覧ください。

・「今回のご紹介は、印象派の巨匠「ジャン・オーギュスト・ルノワール」の版画作品です。

あのルノワール?、版画作品???

となりそうですが、ルノワールが手にしていたのは絵筆だけではありませんでした。銅版を使うエッチングにも手を染めていたそうです。

これまでにも、展覧会・企画展で紹介をされてきました。」

今日もっとも人気のある西洋絵画といえば印象派かもしれません。しかし、その印象派の作家たちが油彩画を描くかたわら、版画も制作していたことは日本ではあまりよく知られていません。彼らが活躍した19世紀後半の、特にフランスでは作家の手による自由な線と創造的な表現を見せるエッチング(腐食銅版画)の復興や新たな隆盛を迎えていたリトグラフ(石版画)など、さまざまに版画の伝統が刷新されていました。印象派の作家たちも、例えばマネは自作の油彩にもとづいたエッチングを、ルノワールは友人である画商の求めに応じて制作するなど、その多くが版画制作に手を染めてゆき、版画を油彩画と同じように重要な表現手段の一つと考えました。そこでの彼らの革新的な創造性は、版画芸術をかつてない隆盛へと導くことになります。

「特別展 版画に見る印象派」 八王子市夢美術館 案内より

   ルノワール「横たわる裸婦」

2019.4.24 U 5月1日より6日まで、松本市の「憩の森」に於いて、下記ご紹介の常設展のスペースでの「現代作家による猫」展と同時に、すぐ隣のギャラリースペースに於いて60点の古今東西作家による版画展を行います。
版画展のバラエティ豊かで、充実した展示となっております。(入場無料)

ご高覧のほど宜しくお願い申し上げます。





展示予定のほんの一部です。
アンリ・マティス 母と子 リトグラフ 1950.51 200
アンリ・マティス エスパニョール エッチング 1925-26  
ジョルジュ・ルオー 正しき人は白檀の木のごとく 銅版画 1926 450
パウロ・ピカソ 闘牛とバッカレーナ 複製版画 1959-1963  
パウロ・ピカソ いにしえの王 リトグラフ 1959 1000
パウロ・ピカソ リトグラフ 1949-69  
フランシスコ・デ・ゴヤ 几帳面の妾 銅版画 1824-1973  
フランシスコ・デ・ゴヤ 獣の妾 銅版画 1824-1973  
ベン・ニコルソン オリンピアの破片 エッチング 1965 50
パウル・クレー 内なる光の聖女 リトグラフ 1921 100
マルク・シャガール わな リトグラフ 1962 75
マルク・シャガール ニースの街 リトポスター リトグラフ 1970  

シャルル・メリヨン STRAIGE エッチング ¥140,000
ウジェーヌ・ドラクロワ アルジェのユダヤ女 エッチング ¥76,000
ジャック・カロ  紅海横断 エッチング ¥76,000
小磯良平 靴をはいた人形 リトグラフ ¥120,000
小磯良平 オレンジ色のロブ人形 リトグラフ ¥240,000
熊谷守一 農夫 木版画 ¥128,000
デビッド・ホックニー YOUNG PLAYWRIGHTS FESTIVAL リトグラフポスター ¥48,000


その他を含めて、合計60作品
2019.4.11 U 松本市内のgallery&CAFE「憩の森で」春の秀作版画展を開催中です。

作品の選定と出品に関しては、当社 アート331が全面的にご協力をしています。

長野県松本市はこれからが桜の見頃です。そして、ここ「憩の森」は市内の高台にあり、
桜の名所・城山公園に接していて、桜を愛でながら絵の鑑賞と美味いコーヒーをお楽しみいただける、
最高の立地に恵まれています。

展示作品はお花見の時期に合わせて、老若男女お子様もお楽しみいただけるよう、
猫を始めとした可愛い動物たちの絵を揃え、お待ちしています。

お問い合わせ先:gallery&CAFE「憩の森」
松本市城山11-17
TEL/FAX 0263-38-7660
http://www.cafeikoinomori.com/









2019.3.5 U

今回のご紹介は、藤田嗣治40代後半、日本に戻っていた時期に京都の呉服商連の依頼で手掛けた図案を木版画にしたものです。

非常に珍しいものであるのと、戦前のものとしては状態が良い点、そして版画用のインクがしっかり乗って木版の良さがしっかり出ている点が良いと思います。

ご周知の通り、藤田嗣治はとても多才な方で、陶芸から裁縫までご自身で手掛けていました。

特に裁縫は、イギリスに渡った若いころに手先の器用さを生かして、仕事としてやっていたはずです。

また後年オペラ・蝶々夫人の舞台と衣装を任され、1951年ミラノ・スカラ座で公演の際は、その時の衣装デッサン集が海外で本にもなっています。

木版画を2種類ずつ刷り、額装したもの2点のご紹介となります。


    詳しくはこちらから.....

2019.2.26 U 久しぶりとなりますが、藤田嗣治の女性のリトグラフ作品をご紹介致します。

戦後フランスに渡ったフジタは、スペインでも展示会を開いています。スペインのリアリズム絵画が画伯の画風に影響したかどうかわかりませんが、この時期にはモデルの人物の表情まで書き込み、比較的リアルな作品を多く残しています。

そういう意味でも、1950年代中期らしい作品と言えます。線の繊細さや切れ味も、如何にもフジタらしいと言えます。

本作品は元々はフジタの妻、君代夫人のコレクションでした。夫人亡き後、2007年にパリで開かれたオークション「君代夫人相続品オークションに出品されたうちの一枚です。


藤田嗣治  「部屋着」

2019.2.19 U ここ暫く、銀座店の営業を隔日営業としておりましたが、本日より土日、祝日をのぞく平日毎日の営業とさせて頂きます。宜しくお願い申し上げます。
2019.2.16 U この度、弊社のホームページの体裁を変えました。雰囲気も変えようと、現在信州・松本に在住しておられるTetsuさんこと、大久保哲郎さんにステンドグラス風の作画をおねがいしました。彼の力強くも優しい絵の作風に習い、これからも良い作品を紹介していきたいと思います。
U
ベン・シャーン Ben SHAHN 1898〜1969 のご紹介。


リトアニア生まれのアメリカの作家で、社会派の作家として知られる。
今回の作品は、ドイツの詩人リルケ(1875-1926年)の自伝的小説『マルテの手記』に、シャーンが24点の挿画をした版画集の中の一枚です。

『マルテの手記』は、主人公でデンマーク無名詩人の青年マルテが、パリでの孤独や死、愛などについて語という小説で、あらすじのない散文詩的な作品です。

マルテ(=リルケ)に共感を覚えたシャーンは、亡くなる一年前にこの作品を制作しました。



リトグラフ 1点 入荷

2019.1.20 U マティスのデッサンをもとにしたリトグラフ集、「テーマとヴァリエーション」1943年のご紹介です。





リトグラフ 3点入荷


マティスのノートより

デッサン集『テーマとヴァリエーション』について    

 わたしのデッサン集「デーマとヴァリエーション」を制作している時、わたしは鉛筆が画用紙の上で辿った道は、どこか暗闇の中で手探りで道を探している人のしぐさに似たところがある。わたしの言いたいのは、わたしの道は前もって何ひとつわかっていないということだ。わたしは導かれるのであって、わたしが導くのではない。わたしはモデルの対象の一点から他の一点へと移ってゆく。そのほかの一点を、わたしはいつもただひとり見ているのであり、つづいてわたしのペンが赴くほかの点とは無関係に見ているのである。わたしをもっぱら導くのは、わたしの眼が見据える外部よりもむしろ、内部の躍動である。その内部の躍動が形成されるにつれて、わたしはそれを表現するが、その瞬間、わたしにとってもっと重要なのは、まずわたしが辿ってゆかねばならぬ夜のなかのかすかな光である。──だが、ひとたび辿り着くと、わたしはまたほかの光をみつけて、それにむかってさらに進んでゆくことになる。そこへ辿りつく道をつねに見つけながら。
 ちょうど、蜘蛛がいちばん好都合と思った突出部に糸を投げ(あるいは引っ掛け?)そこからつぎに見つけたほかのところに糸を投げ、一点から一点へと網を張ってゆくように。

 わたしの習作デッサン集「テーマ」の制作についていえば、わたしの制作行為はそれほどはっきりとはわたしに見えない。というのは、それはひじょうに複雑で、ひじょうに意図的だから。この「ひじょうに意図的」というのは、いちばん重要なものを洞察するのにおおきな邪魔となる。──この「ひじょうに意図的」というのは、本態がはっきりと現われるのを妨げるからである。
 わたしが感興にのってデッサンしているとき、もしもモデルがわたしに時間を尋ね、わたしがそれに注意をむけると、わたしはいやになり、デッサンはだめになる。ちがった仕事、習作のときなど、わたしは会話をつづけることがあるが、わたしは多少ともぼんやりした話で会話を運ぶ。それはそのときのわたしの仕事には役立たない。その場合でも、ひとがわたしに時間を尋ねれば、ほかの世界から──自分の仕事の世界から出てゆく。

2018.11.9 U J.M.・ウィリアム・ターナー(1775〜1851)銅版画のご紹介


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英国最大の風景画家、ターナーの名声は、生存中からイギリスにとどまらず、ヨーロッパ大陸に鳴り響いていました。

それは、彼が本の挿絵として描いた版画を通じて、人々に知られたためでした。

1794年、19歳の時初めて彼の絵に基づく銅版面が出版されますが、それ以来、みずから風景版画集を企画したり(「研鑚の書」)、パイロンの詩集の挿絵や、「イングランド南海岸のピクチヤレスクな景観」、「イングランドの港」、「フランスの川」等の銅版画挿絵入り出版物のために、原画を制作したりしました。

ターナーは、これらのための原画を主に水彩画で制作し、それを自分で選んだ何人かの彫版師に版画に写させています。

原画の効果を忠実に再現するために、彫版師に対するターナーの注文は口やかましく、もめごとのもとになっていたようです。

なかでも、中期の出版物の彫版を手がけたW.B.クック(1778〜1855)と画家の関係がもっとも典型的なものでした。

しかし、彼らのおかげでターナーの名声もあがったそうです。(展覧会解説より)


当店ホームページでお取り扱いします。  J.M.W.ターナーの版画
2018.11.7 U ジョン・マーティンによる銅版画「ニネヴェの陥落」(1829)をご紹介します。


ジョン・マーティンは、19世紀の英国人のロマン派の画家、版画家です。



ニネヴェの戦いは、紀元前612年メディア・バビロニア連合軍と、新アッシリア帝国の戦争。

「ニネヴェの陥落」は旧約聖書の一場面で、攻城戦の最中にニネヴェが洪水に襲われる。

アッシリアは敗れ、4年後の滅亡の大きな転機となった。


当店ホームページでお取り扱いをしています。 http://www.ne.jp/asahi/331/art/JMar.html

2018.11.5 U  本日は、アルフォンス・ミュシャが手がけた挿画本の中から「トリポリの姫君イルゼ」をご紹介します。

12世紀、中世の時代、遠い異国_トリポリ国_を舞台にした恋物語。

折しも、十字軍遠征や巡礼の話題が尽きぬ頃を舞台に、フランスの青年とトリポリの姫君との悲恋物語を、豪華な挿画本に仕上げています。

12世紀ころと言えば、西欧でロマネスク文化の最盛期。修道士たちにより、羊皮紙に手書きの彩色写本が盛んに作られたころでした。

もちろんこれは大変なお宝でした。

この挿画本は、当時の彩色写本を相当意識をして作られたようです。

ご紹介の一枚は、飾り模様が美しく、金地の刷りもとてもよく残っています。









額の裏面も窓を開けて見れるようにしてあり、ミュシャの世界を楽しめるようになっています。





技法:リトグラフ

制作年:1901年(ドイツ語版) 800部


当店ホームページでお取り扱いをしています。       http://www.ne.jp/asahi/331/art/Mucha.html

2018.11.4 U 今回は、フランスとアメリカで活躍した日本人作家をご紹介します。

カラー銅版画の作家として良く知られている、浜口陽三の作品一点です。

長谷川潔の後を追いながらも、カラーの世界に独自性を見出した作家です。

本作は、「野」という題の7枚の連作で、その中の1枚です。

同じ形態の版の色を変えることで時間の変化を現したようです。


「緑の野」






銅版画 (カラーメゾチント)  シートサイズ 50×76センチ  イメージサイズ23.5×50センチ


☆ 浜口陽三 (1909〜2000)

1930年パリに渡り、大戦を挟む8年ほどを除き、パリで油彩、水彩、銅版画など幅広い創作活動。

戦後はカラー銅版画の中でも難しいとされる、カラーメゾチントに取り組む。

1957年のサンパウロ・ビエンナーレ版画国際部門での最優秀賞受賞をはじめ多くの国際美術展で受賞を重ねる。

     世界を代表する銅版画作家の一人として広く知られる。

1981年にはサンフランシスコに移り住み、そこで15年間制作を続ける。

1996年帰国。2000年逝去。


当店ホームページでお取り扱いをしています。  http://www.ne.jp/asahi/331/art/hamaguch.html

2018.7.25 U 来月8月17日から8月26日まで、長野県松本市にあるギャラリー&カフェ「憩の森」さんにて恒例の展示会を行います。

よろしくお願いいたします。

2018.4.22 U 5月24日から2週間ほどでバルセロナとリスボンに行ってきます。

どういう作品と出会い、巡り会えるのか、楽しみにしております。

その間銀座事務所は、休みとさせて頂きます。

また、新しい話でもご紹介出来たらと思っています。

よろしくお願い申し上げます。
2018.4.22

U 展覧会のご紹介

没後50年 藤田嗣治 本のしごと ‐文字を装う絵の世界‐

目黒区美術館(東京)会 期:2018年4月14日(土)〜2018年6月10日(日)

「東京の4月の気温としては記録的暑さとなるかもしれません」とのニュースが流れる中、4/22日曜は、矢内みどり先生の講演がある日なので目黒まで行って来ました。

今回は、挿画本の世界といくらかマニアックな世界の為か、女性の割合が若干少なくそれでも2/3といったところでしょうか。年齢層も少し高めでした。
70名定員のところが、ぴったり定刻に満員となりました。
フジタのカタログで有名な、「レオナール・フジタ 絵と言葉展」は、同館のちょうど30年前の企画展だそうです。

その時に携わったのが矢内みどり先生で、現在先生は退館されているそうですが、講演という形でお戻りいただいたとのことです。
今回も立派なカタログが出来ていましたので、求めて参りました。



展覧会では、版画に関しては当店でご紹介した作品も多く展示されていました。扱い経験でいうと版画で6〜7割でしょうか?
もしフジタの版画で気になっている作品が有りましたらお問い合わせ下さい。お待ちしています。



数多くの展示作品の中には、当店の藤田嗣治「アンドレ・ジッド像」も有りました。
エッチング  額・税込み 100,000円

2018.4.8

U 藤田嗣治にとっての1930年という年は、さぞかしあわただしかったと思われます。

世界大恐慌の波を被り、それまでの家を手放し翌年には中南米へと旅立ちます。家を出た後は、ホテル住まいをします。そのホテルは慣れ親しんだモンパルナスの「ホテル ドゥ ラ ペ モンパルナス」でした。

このホテルは、今でもラスパイユ大通りの同地に有りますが、ヴィヴァン交差点の喧騒からからは少し離れてシックな感じの場所です。

幸い今回の旅行で、このホテルに一泊できました。内装は変わっているとは思いますが、その後のフジタのアトリエなどから推し量ると、かなりフジタ趣味の部屋だとひとり悦に入ったものです。



Hotel De La Paix Montparnasse    225 Boulevard Raspail Paris








ホテル室内から北を望む。右上に見える大きな交差点がロトンドなどがあるヴィヴァン交差点。

2018.4.1

U 一か月前の話で恐縮ですが、3/3, 3/4, 3/6の三日間東京文化会館大ホールに於いて、藤田嗣治が担当した舞台美術を再現したバレー「白鳥の湖」の公演が行われました。その折に全国紙でかなり取り上げられていたようですが、私が耳にしたのは最終日前々日で、急遽天井桟敷席を手に入れて行ってまいりました。

藤田嗣治が手掛けた舞台美術といえば、1951 年ミラノ・スカラ座オペラ公演『蝶々. 夫人』の舞台美術は後学で知っていて、その際の衣装の為のデッサンなどは手に取ったこともありましたが、ミラノの5年後に日本の舞台を手がけたことは知りませんでした。

今回のバレーの評が、先日の日経夕刊で取り上げられていましたが、なかなかの好評価でした。私は勿論初めて目にしましたが、印象派の絵画の中をダイナミックに駆け回る印象とでもいいましょうか、改めてフジタの多彩さに感じ入りました。

・・・藤田嗣治美術による「白鳥の湖」

1946年、日本で初めて全幕上演されたチャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」。画家・藤田嗣治が手がけたその舞台美術が3月、約70年ぶりの復活上演でよみがえる。

https://www.asahi.com/articles/ASL1054BRL10UCVL011.html
http://www.tmso.or.jp/contents/files/web/performance_detail/3179/3179-2.pdf

2018.3.18 U

3/8にパリのフジタ展を見てまいりました。

想像していた以上に力の入った展覧会で、初期の作品を中心とした、初見の作品が多くてとても楽しめました。

地下鉄にも特大のポスターが張られており、午前早くに会場に行きましたが、かなりの人が入場のために列をなしていました。日本人らしき方も中にはいましたが、たぶんほとんどの方は地元の方とおもわれました。

今年はフジタ没後50年に当たるわけですが、ちょうど1920年代後半の懐かしの狂瀾時代の作品を見直す動きがヨーロッパで有るようで、エコール・ド・パリ作家のレオナール・フジタも再脚光を浴び始めているようです。

ちなみに、絵画の輸入を生業とされている社長さんは、ヨーロッパでフジタが高くて買えないと、嘆いていらっしゃいます。


入場を待つ方々 入口は狭いですが、中は広く、100点ほどの作品をゆっくり見れました。


パリ・メトロのシャンゼリゼ・クレモンソー駅構内のポスター(photo by Mr.fuse)
2018.3.4 U 以前のお知らせのように、今月の7日より、パリ7区のマイヨール美術館に於いて藤田嗣治展が開催されます。

それに合わせ、当店は3月8日より3月17日までお休みをいただき、パリの左岸を中心に巡って来たいと思います。

ちょうど予約した宿がサンジェルマン・デ・プレの裏側で、版画などのギャラリーが集中しているところですので、出物とめぐり合えれば良いのですが。

今年は、ヨーロッパも雪が多く2月は寒かったと聞いております。

また戻りましたら、展覧会の様子などのご報告をさせて頂きます。

2018.2.25 U 今回の入荷作品のご紹介は、印象派の巨匠「ジャン・オーギュスト・ルノワール」の版画作品です。

あのルノワール?、版画作品???

となりそうですが、ルノワールが手にしていたのは絵筆だけではありませんでした。銅版を使うエッチングにも手を染めていたそうです。

これまでにも、展覧会・企画展で紹介をされてきました。

今日もっとも人気のある西洋絵画といえば印象派かもしれません。しかし、その印象派の作家たちが油彩画を描くかたわら、版画も制作していたことは日本ではあまりよく知られていません。彼らが活躍した19世紀後半の、特にフランスでは作家の手による自由な線と創造的な表現を見せるエッチング(腐食銅版画)の復興や新たな隆盛を迎えていたリトグラフ(石版画)など、さまざまに版画の伝統が刷新されていました。印象派の作家たちも、例えばマネは自作の油彩にもとづいたエッチングを、ルノワールは友人である画商の求めに応じて制作するなど、その多くが版画制作に手を染めてゆき、版画を油彩画と同じように重要な表現手段の一つと考えました。そこでの彼らの革新的な創造性は、版画芸術をかつてない隆盛へと導くことになります。

「特別展 版画に見る印象派」 八王子市夢美術館 案内より

   ルノワール「横たわる裸婦」

2018.2.18 U 今回の入荷作品のご紹介は、ジャン・コクトー2点です。

戦前、コクトーが世界一周旅行に出かけ、日本に立ち寄った時に浅草や吉原を案内したのが、ちょうど日本に戻っていた藤田嗣治だそうです。

戦後に出した、フジタの挿画本「海龍」や「四十雀」は、コクトーの文章とのコラボ作品ですね。今回の作品はそれとは違い、画家としてのコクトー作品・リトグラフです。

 「翼のある男」と、     「ジプシーと闘牛」です。

コクトーはピカソとも付き合いが深く、一緒に仕事もしていますが、闘牛も好きだったのでしょうか?
2018.2.11 U 2012年にパリで出品されて当社が取得をした、藤田嗣治の水彩デッサン仮名「 愛娘 まなむすめ 」 「レストラン パゴド」店主の愛嬢)

愛娘 まなむすめ

この作品に関して、このモデルの女の子が誰なのか?「中華レストラン パゴド」は何処に有ったのか?藤田嗣治との関係は?

これらを、とても疑問に思っております。もし、ご存じの方がいらっしゃいましたら、ご一報賜われましたら幸いです。

これまで当社のホームページでは題名を、パゴダ(塔)として来ましたが、パリの7区に有名な「ラ・パゴドまたは、ラ・パゴッド」という日本から一部資材を運んで作られた、東洋風の建物があり、100年以上前の物がまだ残っているようです。

ウィキペディアによりますと、ボン・マルシェ一族の方の私邸として建てられた後、レストランや映画館とし最近まで営業していたようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89

若しかしたら、日本との架け橋としパリに戻ったばかりのフジタが何か関係を持たれたのかと、想像を膨らませています。

戦後は、ユニークな映画館だった筈ですが?

来月から始まるパリのフジタ展の会場からも近いので、「ラ・パゴド」の外観でも見てこようと思います。
2018.2.4 U 当店のレオナール・フジタ作品。可愛い、やんちゃ坊主をご紹介致します。

身長約6センチと、至極こがらな奴です。




http://www.ne.jp/asahi/331/art/Fujita.html
2018.1.28 U
今年2018年は、藤田嗣治の没後50周年にあたり、各地で企画展が予定されているようです。

その中から二箇所をご紹介します。

・マイヨール美術館 61 rue de Grenelle 75007 Paris  フランス

藤田嗣治展 「Painting in the Roaring Twenties」

2018年3月7日〜7月15日

http://www.museemaillol.com/

当美術館は、常設でデッサン室を持っており、以前からフジタのデッサンも見ることが出来ました。

今回、企画展としてフジタを取り上げるようです。
当館のホームページによりますと、1913年から1931年までの個人コレクション作品を中心に、100点ほどを展示とのことです。

とても興味深そうですので、私・内沢も早々に拝見したいと思っています。戻りましたら、またご報告をさせて頂きます。

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・東京都美術館  東京上野公園内

「没後50年 藤田嗣治展」

2018年7月31日(火)〜10月8日(月・祝)

http://www.tobikan.jp/exhibition/2018_foujita.html

以下美術館ホームページより抜粋しました。

<本展覧会は、制作年順に各時代を代表する「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマを設け、新たな視点も加えながら、藤田芸術をとらえようとする試みです。藤田の代名詞でもある「乳白色の裸婦」の代表作はいうまでもなく、初来日となる作品、これまで紹介される機会の少なかった作品など、見どころが満載の展覧会です。>

2018.1.21 U お勧め作品をご紹介します。

・  平塚運一 木版画「宇久須斜陽」
http://www.ne.jp/asahi/331/art/Unichi1.html
2018.1.14 U 2018年1月15日より、銀座事務所の営業日の変更をさせて頂きます。

変則ではありますが、月曜、水曜、金曜、日曜の営業とさせて頂きます。

引き続き、ご予約を頂いてからのご来所をお願いしたく、宜しくお願い申し上げます。

尚、さいたま市大宮区の本社では、毎日メールとお電話でのお承りをしております。

東京事務所の電話番号 03-3545-1760 から転送されますので、随時おかけくださいませ。


最近のお勧め作品をご紹介します。

  シャガール「バイブル」より  「天に昇るエリア」
http://www.ne.jp/asahi/331/art/Chagall.html


・  ルドン『聖アントワーヌの誘惑』第1集より「それは薔薇の冠を被った死の頭部である。それは真珠貝の白さを持つ女の胴体に君臨している」
http://www.ne.jp/asahi/331/art/Redon.html


・  平塚運一 木版画「ジョージタウン大学の時計塔」
http://www.ne.jp/asahi/331/art/Unichi1.html



本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

2017/11/22 U

展覧会のご案内

「ディエゴ・リベラの時代  メキシコの時代とともに」

埼玉県立近代美術館 (京浜東北線北浦和駅下車) 2017.10.21[土] - 12.10[日]


 壁画で有名なリベラですが、初期から晩年にいたるリベラの画業を油彩画、素描、版画など約30点の作品でたどっています。

壁画は展示モニターでの紹介です。同時代にメキシコで活躍した画家たちの作品も見どころでしょう。


日本人としては、北川民次と、中南米を旅行中の藤田嗣治作品が紹介されています。


フジタ自身が撮ったと思われる記念写真も面白く、フジタが描いたリベラのデッサンは秀逸でした。

2017/8/15 U

  長野県松本市内 (城山)  ギャラリー 「憩の森」での 展示会 開催の御 挨 拶

☆ 西欧と日本の秀作版画・お勧めコレクション展

☆ 開催日程    2017.8.18(金)〜8.27(日)10:00〜17:00   8.24(木)休


これまで12年余に渡り、19世紀、20世紀のフランス絵画・版画を中心としてご紹介をさせて戴いて参りました。

こうして続けて来られたのも、ひとえに皆様の御厚情のお陰と深く感謝申し上げております。

 毎年テーマを設けて藤田嗣治、バルビゾン派、ピカソ、ルオー等と日ごろ比較的目にする機会の少ない作品を中心とした展示会を開催して、ご高評を賜って参りました。

 今回、2017年度の展示会は、これまでの感謝を込めた展示会として「お勧めコレクション」を、幅広く取り揃えました。

また総集編とも言える作品揃えをして、会期中のみの特別感謝価格とさせて頂いております。

 この機会に、お身近にお飾り頂ける作品をご提案できましたら幸いです。ごゆっくりとご鑑賞下さいませ。

 

 何卒、宜しくお願い申し上げます。アート331  内沢

☆西欧と日本の秀作版画・お勧めコレクション展

☆2017.8.18(金)〜8.27(日)10:00〜17:00   8.24(木)休

☆場所等は下記の DMをご参照下さい。

☆展示予定作品リスト

1
A.ビアズリー サロメ
2
A.ビアズリー LUCIAN'S STRANGE CREATURES
3
J.デュプレ 樹の下の鹿
4
畦地梅太郎 浅間山
5
アルフォンス・ミュシャ
6
アルフォンス・ミュシャ トリポリの姫君イルゼ
7
アルフォンス・ミュシャ トパーズ
8
アンリ・マチス クレオールのダンサー
9
石井柏亭 芙蓉湖図
10
ウイリアム・ウォルコット ヘロディア  1
11
ウイリアム・ウォルコット ヘロディア  2
12
オデュロン・ルドン 漆黒の海綿に(聖アントニウスの誘惑?)
13
オデュロン・ルドン トーク帽を被り,人魚の尻尾を持つ女
14
オデュロン・ルドン カインとアベル
15
オノエ・ドーミエ Les gens de medeceine
16
カシニョール グレーの背景のプロフィール
17
川上澄生 ランプ三態図
18
川上澄生 ランプと女性
19
岸田劉生 麗子像
20
木村壮八 デッサン
21
クルン 二艘の舟
22
コスタビ デッサン
23
ゴッホ タンギー爺さん リトグラフポスター
24
シャルル・ジャック トリュフ狩り
25
ジャン・カルズー
26
ジャン・カルズー
27
ジャン・コクトー 怒れる子供たちデッサン
28
ジョアン・ミロ
29
ジョルジュ・ブラック
30
ジョルジュ・ルオー 圧搾機で葡萄は
31
ジョルジュ・ルオー ルイゾン夫人
32
ジョルジュ・ルオー キリストの横顔
33
ジョルジュ・ルオー ユビュおやじの再生 扉
34
ジョルジュ・ルオー ユビュおやじの再生
35
関野潤一郎 庄野
36
関野潤一郎 小田原
37
高田渡 花瓶の花
38
ドービニー 水力機械
39
ドービニー
40
中島千波 碧色大島桜  126/250
41
長谷川潔 農家と雲   スタンプサイン
42
パブロ・ピカソ メタモリーフォーセズ
43
パブロ・ピカソ 347エスタンプ
44
平塚運一 数寄屋橋
45
平塚運一 臼杵石仏
46
ブータン 子供たち
47
フエルシナン・ロップス 政治的なメニュー
48
藤田嗣治 ブルターニュのゴルゴダの丘 グワッシュ
49
藤田嗣治 動物の習作(ユキコレクション)
50
藤田嗣治 足を組む女性(ユキコレクション)
51
藤田嗣治 自画像    後刷り
52
藤田嗣治 二匹の猫と少女 復刻版画
53
藤田嗣治 誕生日のワイン(葡萄酒・花・炎)
54
藤田嗣治 自画像   デッサンに水彩
55
藤田嗣治 ラ・フォンテーヌの寓話
56
藤田嗣治 獣一党  ヤギ
57
藤田嗣治 獣一党 ワニ
58
藤田嗣治 子供部屋  復刻版画
59
フジコ・ヘミング 天使
60
ヘンリー・ムーア TREES
61
ポリアコフ リトグラフポスター
62
マリー・ローランサン 食卓につく美女たち
63
マルク・シャガール 女曲馬師 
64
マルク・シャガール
65
マルク・シャガール 緑の河
66
マルク・シャガール プロフィールと赤い子供
67
マルク・シャガール エルサレムウインドウズ ガド族
68
萬鉄五郎 らふかづくひと
69
ラウル・デュフィ 花瓶の花  強いたげられたヴァカンス
70
ラウル・デュフィ エッフェル塔
71
ラウル・デュフィ 机上のバイオリン
72
竹久 夢二  蛍来い
73
竹久 夢二  「おはぐろ」(夢のふるさと)
74
竹久夢二 麻利耶観音

                 

2017/7/12 U 来月、8月後半に、2年ぶりとなる長野県松本市内「憩の森」さんで展示会を行います。






ラウル・デュフィ 「花瓶の花」 木版画 (DM掲載作品)


ご来場をお待しております。
2017/2/20 U 「ミッフィー」 オランダ絵本作家 ディック・ブルーナさん逝去

2月17日早朝突然の訃報が入りました。

オランダのユトレヒトで16日逝去されたそうです。

謹んで哀悼の意を表させて頂きます。


 ・絵本で知られるディック・ブルーナは、10代半ばで第2次大戦を体験し、戦後ピカソやマティスらの自由な作風にあこがれ、出版社の後継ぎでありながら画家を志した。
 
 ・猛反対した父と妥協するかたちで、父の出版社に商業デザイナーとして就職した。

 ・本の装丁やポスターを手がけ、絵本もかいた。絵本「ちいさなうさこちゃん」が日本で翻訳され、国外でも知られ始めた。

 ・そのころ赤、青などわずかな色の色づかいと簡略な輪郭で描く手法を確立し、国内外のデザイン賞を相次ぎ受賞した。

 ・出版社を辞めて独立してからは、仕事場でたった一人で描く仕事のスタイルを守り通した。

 世界的な名声を得ても、アシスタントを雇うことなく、構想から仕上げまで、かたくななまでに自分ひとりの手でやり遂げるその姿は、日本の職人技を思わせたそうです。

 これまで、日本各地で巡回展が行われ、オリジナルのデッサンやシルクスクリーンを通して作家としての素晴らしさに、改めてファンとなった方も多いと思います。

2017/2/7 U 2017年はアート331 発足15周年の年となります。本年もよろしくお願い申し上げます。
2016/9/2 U 今年後半に御覧いただける、二つの藤田嗣治展をご紹介します。

◎「レオナール・フジタとモデルたち」

DIC 川村記念美術館・佐倉市(千葉)2016年9月17日(土)〜2017年1月15日

今もアトリエが残されているフランス パリ近郊、エソンヌ県の特別協力で、資料なども公開されるとのことです。


◎ 生誕130年記念 「藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」

2016年7月16日(土)〜9月22日(木・祝) 兵庫県立美術館 開催中
2016年10月1日(土)〜12月11日(日)   東京都 府中市美術館

長らく遺族(君代夫人)のもとに保管され、フランス、ランス市に寄贈された800余点の中から選ばれた作品と、国内外の主要美術館および個人所蔵家から拝借した作品約120点を展示とのことです。

2016/7/22 U 祝 ・ ル・コルビュジエ建築作品(国立西洋美術館を含む)のユネスコの世界遺産登録。

そろそろ決まるという日の一報が、トルコでクーデターが有り、イスタンブールで開かれていた世界遺産登録審査が中断というものでした。

とても驚きましたが、結局未遂に終わり。やっと決まりました。


パリ16区(パリ市南西)にあるラロッシュ・ジャンヌレ邸(1923年の竣工で初期の作品)の写真を載せます。

色使いが優しく、温もりも感じられ、離れがたい建築でした。上野の美術館にもこの良さが引き継がれているのでしょう。






屋上からの景色

過日、西洋美術館でル・コルビュジエ展が開催されました。その時は、一階のエントランスから、二階に掛けて油彩を中心に版画を含めて展示され、建物の良さが際立っていた記憶があります。

何はともあれ、この機会にニュースや番組で取り上げられ、目を向けて頂く機会が増えたことは喜ばしいです。

2016/6/17 U ル・コルビュジエ (1887-1965)銅版画集 『ユニテ』のご紹介。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セットの中から6点を額装してのご紹介です。

今年、国立西洋美術館(ル・コルビュジエ作)がユネスコの世界遺産に登録される見通しとなったと、ニュースになりました。

日本で唯一設計を手掛けた当館の作者ル・コルビュジエは、建築家であると同時に、ピカソのキュビズムを発展させた画家としても知られております。

家具などと同時に、居住空間に置く一体型美術作品として生涯、油彩や版画にも携わりました。


http://www.ne.jp/asahi/331/art/Corbusie.html

2016/6/6 U 久々のご紹介は、長谷川潔版画作品3点です。

お目通し頂けましたら幸いです。


http://www.ne.jp/asahi/331/art/HaseTuba.html
2016/2/8 U 藤田嗣治 リトグラフ「ツバメと子供たち」君代コレクション のご紹介

 

本作品は、シルヴィー・ビュイソン編纂 藤田嗣治作品集(レゾネ相当)第2巻版画ページの最後を飾る作品で、1964年の作品となります。
フジタはこの翌年から礼拝堂「シャぺル・ノートル=ダム・ド・ラ・ペ」の建設に取り掛かる為、区切りの作品とも言えます。
パリ郊外のヴィリエ・ル・バクル(Villiers-le Bacle)に一軒家を構え、独特の子どもたちを残した時期です。

下のアトリエ兼住まいの写真をご覧いただくと、家の左側に石組みが、低い垣根のように連なっています。
「ツバメと子供たち」の子どもたちはここで遊んでいたのかと夢想するのも楽しいものです。




http://www.ne.jp/asahi/331/art/Fujita.html


この題材は、油彩でも残されており、現在はポーラ美術館に収蔵されており、ご覧頂いた方も多いのではと存じます。

題名  つばめと子供 (ポーラ美術館収蔵)  油彩/カンヴァス
サイズ 24.1 x 41.1 cm    制作年1957年 

2016/1/5 U 明けましておめでとうございます。

本年も、何卒宜しくお願い申し上げます。

今年は、藤田嗣治の生誕130周年にあたり、企画展が予定されております。

近年のようにテレビ、新聞、出版、展覧会と、藤田嗣治が大きく取り上げられるようになったのは、思い返せば、生誕120周年藤田嗣治展が契機でした。

当時、90歳代半ばを迎えておられた藤田夫人君代様が、著作権等で歩み寄って展覧会に協力されたこと。

また、保管しておられた藤田作品の多くを、寄贈或いはオークションという形で世に出され、我々の目にする機会が増えたことが大きかったと思われます。

展覧会のご紹介

シャンパーニュ地方のランス(Reims)と名古屋の姉妹都市計画も有り、
名古屋市美術館で、ランス美術館のコレクションを中心に藤田嗣治の大回顧展が開催されます。
すでに前売り券も発売されているようです。

「誕130年記念 藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」

会場 名古屋市美術館 (愛知県) 会期 16/4/29(金・祝)〜16/7/3(日)

2015/12/28 U 本日 28日で今年の営業を終了させて頂きます。


暮れも押し迫って、ルオーの版画 「ユビュ親父の再生」のうち2点を仕入れ、シリーズ在庫が3点となりました。

http://www.ne.jp/asahi/331/art/ROUAULT.html


来年は5日(火曜日)より営業致します。

本年中は有難うございました。皆様、良い年をお迎え下さい。
2015/12/11 U 展覧会のご紹介

「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展」パナソニック 汐留ミュージアム(東京 港区)
  
開催中〜12月20日(日)

フランスの北西に位置するブルターニュ半島の小さな村、ポン=タヴァンはゴーギャンが訪れるよりも前から芸術家達をひきつけ、創作活動を支えた魅力的な土地だったそうです。

19世紀半ばバルビゾン村に集まった、ミレーをはじめとした多くの画家たちの活躍から30余年、印象派の潮流を経てここポン=タヴァンにも芸術家村が誕生したようです。ケルトの香りが残るこの地で、フランスの伝統とは異質な雰囲気に魅せられたのでしょうか。

小品好きの私を喜ばせてくれた展覧会でした。
2015/11/20 U 藤田嗣治(1886〜1968年)の半生を日仏合作で描いた映画「FOUJITA」が、11月14日から角川シネマ有楽町など各地で公開されています。

今週水曜日に拝見してきました。

前半と後半で、しっかりと戦前のパリの狂乱の時代と、ウエットな日本の原風景を描き分けるという小栗康平監督の意図的な作品で、フジタの数々のエピソードを連ねながら進行して行きます。

最後の最後に、ランスの礼拝堂「シャぺル・ノートル=ダム・ド・ラ・ペ(通称シャペル・フジタ)」全景と内部のフレスコ画をじっくりと見せてくれます。これは、外せないシーンと思いました。



角川シネマ有楽町入口に飾ってあった、フジタのマネキン。
2015/11/11 展覧会のご紹介

藤田の戦争画 時代映す 「MOMATコレクション」展(12月13日まで)

東京・竹橋の東京国立近代美術館は所蔵品を紹介する「MOMATコレクション」展の中で、藤田嗣治の全ての所蔵作品を展示する特集を組んでいる。26点の藤田作品のうち戦争画は14点。一堂に公開するのは初めての機会とのことです。

日本経済新聞 2015.11.11 朝刊でも紹介されていました。


フジタの、大作制作への意欲の一貫として戦争画を捉えるという姿勢の企画展と、見てきました。

これが時代のなせるものでしょうか?初めて見た作品を含め、戦争画は異質なものでした。

フジタらしさといえば、一歩引いた覚めた眼を感じたことかと思います。

先日の、NHK ETV特集「FOUJITAと日本」は、良い企画でしたね。

11月14日からは、全国各地で映画「FOUJITA」が始まります。これも行く予定です。

2015/10/21 U 展覧会のご紹介

岐阜県美術館で開催中  「小さな藤田嗣治展」2015年9月11日(金曜)から11月1日(日曜)

ほとんどが初見で、小振りで可愛らしいデッサン、水彩と油彩を中心に展示されておりました。

フジタお手製の額が付けられ作品も多く展示され、とても楽しめる展覧会でした。








併設レストランで供された記念チョコレートケーキ。コーヒーと一緒に頂きました。
2015/7/14 U 企画展のご紹介

藤田嗣治と西欧巨匠版画展  8月21日(金)〜25日(火)

於: Gallary&CAFE 憩の森 長野県松本市城山11-17 

主催:Gallary&CAFE 憩の森と、アート331との共催






    藤田嗣治 デッサン 君代コレクション  DMに使用画像
藤田嗣治 魅せられし河 より銅版画「マラルメ市場」のご紹介


同じページで、デッサンもご紹介しております。画像ではなかなか魅力を伝えづらいのが残念です。
2015/2/2 誠に私事ではありますが、店主・内沢のプロフィールをご紹介させて頂きます。


1950年(昭和25年) 岩手県盛岡市大慈寺町生まれ

             父は元 銀行勤務(現みずほ銀行)

             都立(全寮制)秋川高校卒 (一期生)

             東京総合写真専門学校卒

1987年(昭和62年) 有限会社 泉企画 創設(写真撮影業)

2002年(平成14年) 絵画販売部門 アート331 設立

 全国の百貨店・ギャラリーでの絵画販売と平行して、インターネット上でのご紹介

最近は、出張を減らし、銀座事務所での仕事に力を入れています。(まもなく65歳になりますので)

2015/1/27

アート331 銀座で作品を御覧いただける時間帯!   

午前11:00〜13:00

午後14:00〜18:00

2014/12/26
H
>昨日のテレビ美術番組のご紹介<

BSフジV4+日本交流年 特別番組 第一弾!『松下奈緒 ミュシャ 幻の大壁画公開

12月25日(木)19:00〜20:55(再放送)

///番組の案内から引用します。///

チェコが生んだアール・ヌーヴォーの天才画家、ミュシャ。

その代表作にして大作、永く神秘のヴェールに包まれていた壁画群「スラヴ叙事詩」全20面を、完全公開! 

ミュシャが人生を賭け描いた、「わが祖国」への想いと制作のきっかけとなった名曲の謎。

さらに秘められた日本との熱い交流が、百年の時を超え明かされる!


パリ市立プティ・パレ美術館で2014年4月2日から8月17日まで開催された「1900年のパリ展」で展示された、パリ時代のミュシャ、ガレ等の作品の数々と、プラハ国立美術館のヴェレトゥルジュニー宮殿での『アルフォンス・ミュシャ:スラヴ叙事詩』展(全20面・2015年12/31まで。)を紹介する番組でした。

特に後期の1910年以降、チェコ時代にスポットをあてスメタナ等の音楽家とも絡めた紹介で、ご覧いただけなかった方の為に再々放送を期待しています。

弊社のホームページ・ミュシャのリトグラフのご紹介。いずれも100年以上前の作品です

http://www.ne.jp/asahi/331/art/Mucha.html


>弊社営業日のご案内<

年内 26日まで  新年  1月5日 11:00より6:00まで 以降通常通り
(尚、メールでのお問合せは通年承っております。)

本年も多くの方々にご愛顧を賜り、厚く御礼を申し上げます。

来年も、皆様にとり良い年でありますようお祈り申し上げます。

アート331 内沢
2014/12/16
H
>展覧会情報<

生誕100年 小山田二郎

会 場:府中市美術館  東京都府中市

会 期:2014年11月8日(土)〜2015年2月22日(日)

///美術館の案内から引用します。///

戦後の日本美術を代表する異才・小山田二郎(1914-1991)は、幼いころ親戚の日本画家・小堀鞆音に水彩を学び、帝国美術学校在学中にはシュルレアリスムに傾倒しました。

戦後1952年には瀧口修造の推薦によりタケミヤ画廊で個展を開催して注目を浴び、社会諷刺や攻撃的なまでの人間洞察を含むその絵画が画壇に鮮烈な印象を与えました。

1960年から府中市のアトリエけん自宅に暮らしましたが、1971年に妻子を残し失踪、以降社会から距離を置いた隠遁生活を送ります。その衝撃的な境遇と生きざま、そして後に遺された作品群は、今なお独自の光彩をはなっています。

 闇の中からこちらを凝視する異形の生き物。あるいは、みずみずしい色彩の中に浮かび上がる幻想の世界。小山田の描く世界は、おどろおどろしい迫力の中にも、時にユーモアや優しさをも垣間見せて観る者を惹き付けます。

弊社の小山田二郎在庫の中から、水彩画をご紹介致します。



http://www.ne.jp/asahi/331/art/Oyamada.html

小山田二郎と藤田嗣治の間に接点が合ったかどうか分かりませんが、時にユーモアや優しさをも垣間見せている点はどこか共通点が感じられますます。

特に、藤田嗣治のプライベートな日記や絵手紙では、職人的とも言える厳しい線とは別な面の、藤田嗣治を垣間見せてくれます。

下の藤田嗣治のロウケツ染め?と型紙を駆使した作品などはプライベートな作品の最たるものでしょう。

藤田の魅力は、この多様性にもあると思われます。



君代コレクション より 技法:和紙にポショワール 

詳しくはお問合せ下さい。

2014/12/12
H
>展覧会情報<

〜 巨匠たちのアートポスター /パリ・ムルロー工房から 〜

会 場:ノエビア銀座ギャラリー(ノエビア銀座本社ビル 1F) 東京都中央区銀座7-6-15

《入場無料》

会 期:2014 年 11 月 4 日(火) 〜 2015 年 1 月 9 日(金)

///美術館の案内から引用します。///

今でこそポスターは、写真製版による大量印刷がされていますが、かつてはリトグラフにより作られていました。

中でもパリの版画工房「ムルロー工房」は、名だたる芸術家たちの信頼を得、かずかずの名作を生みだしてきました。

本展では、ムルロー工房で制作された、ピカソ、マティス、デュフィ、カンディンスキー、シャガールのアートポスターを展示いたします。

自らの個展やグループ展の告知をはじめ、パリやニースなどの都市の宣伝用としても作られました。

芸術と大衆との接点として機能していたポスターの高い芸術性に触れることができます。

弊社の在庫の中から、ムルロー工房のアートポスターをご紹介致します。

ムルロー工房1965年制作多作家リトグラフポスター

その他にピカソ、デュフィ、藤田嗣治、シャガール等のムルロー工房アートポスターが有りますのでお問合せ下さい。

2014/12/5
H
>本のご紹介<

「楽園のカンヴァス」 著者 原田 マハ (新潮文庫)

”久々に一気読み。ミステリー仕立てでワクワク楽しめる作品。”

この本のレヴューにもありましたが、こんなキャチコピーが出来そうな小説です。

アンリ・ルソーやピカソが好きで、美術館の内側にも興味をお持ちの方でしたらお勧めです。


(「BOOK」データベースより)

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。

MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。

その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。

持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。

好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間―。

ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

2014/12/3
H
>先日のテレビ旅番組のご紹介< 続き

先日のBS朝日「フランス・パリ アーティストが集う街 モンパルナスのいちばん」の中で映画館の支配人がいちばんに押したのが、カンパーニュ・プルミエール通りでした。

番組の中でも触れていましたが、ゴダールの映画「勝手にしやがれ」のラストシーンで使われた通りだそうです。

モンパルナスのこの通りもアーティストが多く集まる地区で、1950年10月には、戦後パリに渡ったばかりの藤田嗣治がアトリエと住居を構えます。

「小さな職人たち」のシリーズもここで描かれ、独特の子どもたちの表情はここで生まれました。



カンパーニュ・プルミエール通り。 藤田嗣治は23番地に住み、建物は今も残る。



1956年 リトグラフ 「パンとミルクを持つ少女」 君代コレクション 弊社在庫より

2014/12/1
H
>先日のテレビ旅番組のご紹介<

BS朝日「ヨーロッパいちばん旅行記」 2014.11.28(金)

「フランス・パリ アーティストが集う街 モンパルナスのいちばん」
(番組解説より)

舞台は、パリ、セーヌ川左岸。モンパルナス大通りとラスパイユ大通りの交差点を中心にした一帯。

「狂乱の時代」と呼ばれ1920年代、世界中からピカソやシャガールといった偉大な画家や作家たちが集まった場所。

現在もアーティストが集う街として親しまれている。

そんな「モンパルナスのいちばん」を、映画館の支配人、フラワーアーティスト、日本人シェフの3人が紹介する!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この番組の「モンパルナスのいちばん」としてモンパルナス美術館が紹介されていました。

このモンパルナス美術館は、藤田嗣治の研究者の第一人者で、またコレクターとしても知られるシルヴィー・ビュイッソンが以前館長を務め、2004年に藤田嗣治展を開催した美術館としても知られています。

現在は、企画展の時だけの開館との事で、昨年伺った時は生憎閉まっていました。

こじんまりとしていますが、とても雰囲気の良いところですので私もお勧め致します。

少し分かりにくいところですが、ブールデル美術館の近く、モンパルナス駅からメーヌ通りを歩いて行かれると右側にあります。

ブールデル美術館は大変見応えのあるところですので、機会がありましたら一緒に行かれたらと思います。



モンパルナス美術館

2014/11/21
H
>展覧会情報<

目黒区美術館
・東京都目黒区

(ふたつの時代−所蔵品でたどる「パリの日本人」 第一部)

フジタのいる街角−巴里の誘惑1910〜30年代

  
   会 期:2014年10月25日(土)〜12月7日(日)


目黒区美術館にも収蔵されている、藤田嗣治による、1960年のリトグラフ展示会ポスターを紹介します。

http://www.ne.jp/asahi/331/art/Fujita.html
2014/11/17
H
>展覧会情報<

うらわ美術館
・埼玉県さいたま市

「ルーブル美術館の銅版画展−カルコグラフィーコレクション」

    会 期:2014年11月15日(土)−2015年1月18日(日)

ルーブル美術館の工房で摺られた銅版画を、カルコグラフィーと言います。

近年は、作家が版画の原版を手放し(ルーブル美術館が、お買い上げになるようです。)、ルーブル美術館の運営に協力する意味もあるようです。

藤田嗣治が2枚、長谷川潔が2枚原版収蔵され、カルコグラフィーが作られました。

ルーブル美術館に収蔵されている、数少ない日本人作家といえます。

うらわ美術館の案内から引用します。

数々の名画で知られるルーヴル美術館。そのコレクションの中でも、グラフィック・アート部門(デッサンや版画など)、特にカルコグラフィー室の銅版画はあまり知られていないかもしれません。

カルコグラフィーとはギリシャ語で「銅板に描かれた」という意味を持ち、カルコグラフィー室(銅版画原版コレクション保管室)では、太陽王ルイ14世の治世以降、現代に至るまでの豊かなコレクションが形成されてきました。

本展では、世の中の様々な出来事を描き出し、ルーヴル美術館の「知」と「情報」を、そして馴染み深い名画の数々を伝えてくれるおよそ13,000点もの同コレクションの中から、日本での特別公開のために、当時の貴重な原版を用いて刷られた銅版画約130点を紹介します。

あわせて、当館所蔵の本の挿絵として刷られた銅版画も一部展示します。

会 場  うらわ美術館 ギャラリーA・B・C

会 期  平成26年11月15日(土曜日)〜平成27年1月18日(日曜日)


弊社のカルコグラフィー在庫をご紹介します。

長谷川 潔(1891〜1980)コップに挿した野花(春)
http://www.ne.jp/asahi/331/art/HaseTuba.html
2014/11/12
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>展覧会情報<

ポーラ美術館・箱根

「紙片の宇宙 シャガール、マティス、ミロ、ダリの挿絵本」展
 
  2014年9月21日(日)−2015年3月29日(日)


20世紀絵画において冒険を試みたシャガール、マティス、ミロ、ダリをはじめとする画家たちは、版画の技法による、豪華な挿絵本の制作にも取り組んでいます。
19世紀末から20世紀中盤にかけて成熟を極めたさまざまな版画の技法を活かし、物語や詩、もしくは言葉の断片と響きあうように、無数の紙片により広がるイメージの宇宙が生み出されました。 (ポーラ美術館 展示会案内文より抜粋)


特に20世紀前半、著名な画家のほとんどは、この挿画本作りに関わったと行っても過言ではありません。

もちろん、ピカソやデュフィ、藤田嗣治も前出の画家たちに負けじと、歴史に残る挿画本を残しています。

一昨年から昨年にかけて、渋谷区立松濤美術館、千代田区立日比谷図書文化館や東京富士美術館(八王子)などで、藤田嗣治の挿画本にスポットをあてた展示会が開かれました。

うらわ美術館(浦和市)や目黒区美術館も挿画本を数多く収蔵し、企画展を開催してきています、しかし今回のポーラ美術館ほどの規模で挿画本を紹介する展示会は珍しいのではないでしょうか。

今回の展示作品の中から、藤田嗣治・挿画本作品だけをリストアップしました。


レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『海龍』(ジャン・コクトー著)》 1955年刊

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『しがない職業と少ない稼ぎ』(モーリス・ジュヌヴォワ著)》 1960年

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『猫の本』(マイケル・ジョゼフ著)》 1930年刊

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『エロスの愉しみ』(ジャック・ブランドジョン=オッフェンバック著)》 1927年刊

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『平行棒』(ミシェル・ヴォケール著)》 1927年刊

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『魅せられたる河』(ルネ・エロン・ド・ヴィルフォス著)》 1951年刊

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『パリの真中で起きたこと』(イヴォンヌ・ド・ブレモン・ダール著)》 1956年

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『お梅さんの三度目の青春』(ピエール・ロティ著)》 1926年刊


美術と身近に接する方法として、版画を額装しないで本あるいはシートの状態で手に取って見るという方法も再見直しされるかもしれません。

美術館では手にとることは難しいと思いますが、弊社では若干の挿画本を在庫しております。銀座で、直に手に取り、ご覧くださいませ。



ラウル・デュフィ 「MADRIGAUX」(挿画本)

ほか藤田嗣治 等

2014/11/11
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>展覧会情報<

パナソニック 汐留ミュージアム

ジョルジョ・デ・キリコ展を拝見してきました。

2014年10月25日(土)〜12月26日(金)

休館日 毎週水曜日(但し12月3・10・17・24日は開館)

ウィキペディアによると、(Giorgio de Chirico, 1888年- 1978年)イタリアの画家、彫刻家。形而上絵画派を興し、後のシュルレアリスムに大きな影響を与えたそうです。

総数で100点以上あり、油彩が60点ほど。これだけの規模は珍しいとのことです。

パリ市立近代美術館からのものが主体となっていました。

デッサンが40点以上あり、館内の掲示にも謳ってありましたが、油彩とはまた違う魅力をたたえていました。

作家の手わざに直に接することが出来る素描は、作家のそばに寄り添う感覚で楽しめると思います。

キリコは持っていませんので、ジャン・コクトー(仏)(1889〜1963)のデッサンをご紹介致します。

http://www.ne.jp/asahi/331/art/Cocteau.html

2014/11/10
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(ラ・サンテ通り/パリ) 

パリ13区と14区にまたがり、モンパルナス地区の東に位置する通り。この通りを南に抜けていくとモンスリー公園や、1930年頃に藤田嗣治やブラックが住んでいた地区につながります。

藤田嗣治は、古い時代のパリや、朽ちかけの建物に興味を持ち、少ないながらもそういった場所の油彩やリトグラフを残しています。

藤田嗣治がリトグラフ「ラ・サンテ通り」を残した1964年ころは、彼はパリからパリ郊外にアトリエを移しており、古いパリ風景を懐かしんでこの作品を作ったと思われます。

昨年、この場所を特定しようとこの辺りを歩いてみましたが、残念ながらみな取り壊されたようで、まったく景観が変わっておりました。

怪盗ルパンとも縁がある通りのようですので、興味を持たれた方はお調べください。


藤田嗣治「ラ・サンテ通り」 リトグラフ 1964年



http://www.ne.jp/asahi/331/art/Fujita.html

2014/11/06
H
> 番外編 <

今年は、ジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875)生誕200年ということで、各地でミレー展が企画されているようです。

そのうち、府中市美術館の「市制施行60周年記念 生誕200年 ミレー展 愛しきものたちへのまなざし」と、三菱一号館美術館・千代田区丸の内の「ボストン美術館 ミレー展」を、拝見してきました。

現在、府中市美術館の会期は終わっていて、宮城県美術館に巡回しています。こちらは、初期の作品から版画作品まで国内外の優品約80点と充実した内容で、ミレーの新たな面も見せて頂けた展示でした。

三菱一号館美術館の会期は、2014年10月17日(金)〜2015年1月12日(月)です。こちらはさすがボストン美術館の名品で、ミレー作品25点と多くはありませんが、サイズといいミレーらしさといいタップリと楽しませていただきました。

ミレーの他にも、バルビゾン村で活動したコロー、ディアズ、ルソーらバルビゾン派の画家、またミレーの影響を受けたクロード・モネらも展示されていて、ミレー作品との対比も興味ふかいものでした。

両方の展示会に接して、ミレーならではの素晴らしさについて考えました。

ここで私見を述べさせて頂きますと、「ミレー作品には、ミレー独特の視線が注がれている。」 これは、今回ふたつの展覧会で強く感じました。

彼が見つめる人々への温かい視線がそのままタッチ、色調にあらわれていると思いますが、同じように温かい視線をバックの風景や空気感にまで注いでいるように見えます。

そして周りの風景への温かい視線も、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。

人物への愛情とまったく同等ではない、しかし、温かいまわりへの視線のバランスが、ミレー独特の画風を作りだしているように思われます。

また、ミレーはエッチングを中心に版画作品も手がけています。芯がしっかりしながらとてもフンワリとした線は、彼の彫り独特のものです。

ミレーの伝記は数多く、それが書かれる過程で、教科書に載るような立派なミレー像が創られて行ったと聞きます。

作品を前にして、画家の生涯に思いを馳せたくなるのです。そういう作品を残した作家であることは間違いないと思います。

フランス・バルビゾン派の作家の版画作品

 

2014/10/29
H
キミヨコレクションのことで、ご連絡です。

本ブログの中でも、何点かキミヨコレクションの作品をご紹介をしてきました。

今更ですが、キミヨコレクションとは、藤田嗣治の最後の妻である君代夫人がコレクションしていた藤田嗣治作品群のことです。

フジタと君代夫人の歳の差は、24歳あります。二人の間にも子供が居りませんでした。

生前、歳の離れた奥様に、まとまった数の作品を残しました。これは、何か困ったときにはと、フジタが考えたのではないかと思います。

晩年のフジタのアトリエを訪ねると、フジタの整理好きが分かります。

折々の奥様へのプレゼント作品には、フランス語で「キミヨへ Foujita」などと入れていますが、それ以外のデッサンや版画にもまとめてサインを入れています。

中には、一つの作品に描いた時とまとめた時とサインが二つ入っているものも散見されます。

只、時期が違うサインですので、二つのサインが違うことがあります。このところそれを見てか、あれは奥様サインだと話す方が居ます。

私は、それはないと思うので、フジタの奥様がサインされたものをご紹介します。これは、ある方が君代夫人に鑑定を依頼し、奥様が証明書にサインしたものコピーです。

ご覧いただければ、フジタのサインとはまったく違うものであることがお分かり頂けると思います。




実は、君代夫人の筆跡の分かるものはあまり残っておりません。そのことから、あらぬデマが飛んだのではないでしょうか。

フランス語は堪能ではなかったようで、達筆ではありません。残されたフランス語の手紙の多くもフジタが代筆していました。

君代夫人はフジタのことを尊敬していましたし、ある意味作品を大事に残すことに心血を注いだ方と思います。

そのような方が、フジタの作品に代筆サインを入れて、作品を汚すようなことをするとは思えませんね。

昨日、業界の方にも聞かれましたので、ここにご紹介致します。  2014年9月21日(日)−2015年3月29日(日)
2014/10/29
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昨日、下記ポーラ ミュージアム アネックス「フジタ、夢をみる手」展を拝見してきました。

銀座の中央通り、とてもわかり易い場所に有り、スッキリとまとまった展示でお勧めです。

ほとんどが以前、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムや金沢21世紀美術館の藤田嗣治展で紹介された作品でしたが、昨年ポーラ美術館が買い入れた油彩2点と、木炭と鉛筆によるデッサン「マントの少女」が私には初見でした。

特にデッサンは、弊社でフジタのデッサンを扱っていることも有り興味深かったです。

展示されているデッサンは一枚ですが、素晴らしい作品ですので是非ご覧頂きたいと思います。20世紀絵画において冒険を試みたシャガール、マティス、ミロ、ダリをはじめとする画家たちは、版画の技法による、豪華な挿絵本の制作にも取り組んでいます。
2014/10/27
H
ポーラ ミュージアム アネックス(東京・銀座)で藤田嗣治展が開かれているという記事を見つけました。

箱根のポーラ美術館から40点ほど来ていて、無料開催とのこと。

詳細は以下のとおりです。

ポーラ銀座ビル 5 周年記念企画「フジタ、夢をみる手」
会 期:2014 年 10 月 24 日(金)〜12 月 28 日(日)[66 日間]
休 館 日:12 月 17 日(水)
開館時間:11:00 - 20:00 (入場は 19:30 まで)
入 場 料:無料
会 場:ポーラ ミュージアム アネックス(〒104-0061 中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル 3 階)

U R L:http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/19世紀末から20世紀中盤にかけて成熟を極めたさまざまな版画の技法を活かし、物語や詩、もしくは言葉の断片と響きあうように、無数の紙片により広がるイメージの宇宙が生み出されました。
2014/10/22
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藤田嗣治 と親交があった薩摩治郎八(バロン薩摩)は、国際的社交人で21年パリに移り住み、パリ社交界の人気者となります。

薩摩は多くの芸術家と親交を深めていて、J.ミロとも交友があったようです。

フジタとJ.ミロの接点は詳らかでないですが、ピカソは両者ともに交友があり、20年代のパリで活躍した作家たちです。

J.ミロは日本とも関わりが深く、滝口修造と詩と版画のコラボというべき挿画本を出版しています。

1970年には日本万国博覧会(大阪万博)のガス館に陶板壁画『無垢の笑い』を制作するため来日しました。

今回は、J.ミロのリトグラフを紹介します。


http://www.ne.jp/asahi/331/art/miro.html

2014/10/17 H パリでの、フジタの足跡の続きです。

1929年から数年の藤田嗣治の足取りは、とても慌ただしいものでした。世界大恐慌のしわ寄せを浴びながら、パリ-東京-パリ-ニューヨーク-シカゴ-パリ-南米-中米と巡り、1933年に日本に戻ります。翌年東京にアトリエを設け、1935年君代と結婚。しばらく東京を中心とした生活が続きます。その間にも秋田、沖縄をはじめ全国各地や中国を廻り独特な画風の作品を残しています。

初めて戦争画を描いたのが1938年、戦争画家として中国に行った時のことです。そして翌年、陸軍美術協会参加が決まった直後の4月に「新しい境地を切り開きたい」とパリに渡ってしまいます。しかし、パリには戦争の足音が間近に迫っており、結局、丸一年ほどで日本に戻らざるを得ませんでした。

この短い期間にもモンマルトル(オルドネ街)に居を構え、素晴らしい作品を残しています。ちなみにパリの画家=モンマルトルのイメージがあるからか、藤田嗣治も若いころモンマルトルで苦労したような記述も見受けますが、私が調べた限りでは多くの期間をモンパルナスとその周辺で暮らしており、モンマルトルにはこの一年余りの期間だけだったと思われます。

このモンマルトル滞在中残した代表作のひとつが、東京国立近代美術館「猫(争闘)」(油彩 1940年)で十数匹の猫が環を描くように配置され、動物の本能をむき出しにして戦う様子が描かれています。

また、全く画風の違う、ブリジストン美術館「カルポーの公園」(油彩 1940年)は、モンマルトルの公園風景です。同名の君代コレクションのリトグラフも前年に作ってますので下に紹介します。



http://www.ne.jp/asahi/331/art/Fujita.html

また、挿画に使われた版画「面影との戦い」も当時の作品です。当作品の在庫状態と価格はお問合せ下さい。


特に20世紀前半、著名な作家のほとんどは、この挿画本作りに関わったと行っても過言ではありません。

2014/10/14
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“オダギリジョー(38)が、日本フランス合作映画「FOUJITA」に主演”

藤田嗣治を主人公とする映画が、来年の秋に公開されるようです。

表題の記事を見つけていましたので、ご連絡を致します。

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp1-20140922-1370755.html

噂には聞いていて、期待していましたが、本当だったようです。


楽しみですね!!もちろん、ピカソや藤田嗣治も前出の画家たちに負けじと、歴史に残る挿画本を残しています。

2014/7/24
H
少し先の話ですが、8/22(金)〜8/27(水)の会期で「藤田嗣治とラウル・デュフィ展」を長野県松本市内の「Gallery&CAFE 憩の森」さんで開催します。
丁度いま、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでラウル・デュフィ展(7/27まで)開催中です。
ご覧になられた方も多いと思いますが、デュフィを多面的に紹介されていてとても見応えがありました。

松本でのデュフィの展示は全て版画で、デュフィの雰囲気をご自宅で楽しんでいただける作品が中心です。
明るい色調の画がほとんどですので、どうぞご高覧くださいませ。




http://www.ne.jp/asahi/331/art/Duffy.html

上記アドレスから、ネットでの販売もしております。ご利用下さい。一昨年から昨年にかけて、渋谷区立松濤美術館、千代田区立日比谷図書文化館や東京富士美術館(八王子)などで、藤田嗣治の挿画本にスポットをあてた展示会が開かれました。
2014/6/27
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6/7と6/8に開催したパリの異邦人 藤田 嗣治・長谷川 潔 展」 の展示会風景を紹介します。






今回、特設会場とするために大分片付けをしましたが、普段もこの場所(中央区銀座七丁目)で

ホームページ掲載のほとんどの作品をご覧いただけます。

常設はしておりませんので、ご希望の作品をストックから出してのご紹介となります。

平日(月曜から金曜)営業時間(11:00〜18:00)内にご予約の上、お越しくださいませ。

うらわ美術館(浦和市)や目黒区美術館も挿画本を数多く収蔵し、企画展を開催してきています、しかし今回のポーラ美術館ほどの規模で挿画本を紹介する展示会は珍しいのではないでしょうか。
2014/5/26
H
パリの異邦人 藤田 嗣治・長谷川 潔 展」 を開催します。

6月7日(土曜日)〜8日(日曜日)の2日間 12:00〜18:00

会場:東京都中央区銀座七丁目 特設会場

展示作品
・ 藤田嗣治 の鉛筆デッサンと 水彩 10点
・ 藤田嗣治 の版画          10点以上
・ 長谷川潔 の銅版画         10点以上今回の展示作品の中から、藤田嗣治作品だけをリストアップしました。
2014/5/7
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さいたま市の北与野で開催した藤田嗣治展は、連休初日に終了致しました。
遠方からもお越しいただき、誠に有り難うございました。
  
 <展示会風景>



次回は6月上旬に、場所を変え、都内で「異邦人 藤田嗣治と長谷川潔 展」を予定しております。
宜しくお願い申し上げます。

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『海龍』(ジャン・コクトー著)》 1955年刊
2014/4/22
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お知らせ!24日(木曜日)から29日祭日(火曜日)まで、藤田嗣治展を開きます。場所は、さいたま市内(JR埼京線 北与野駅前「書楽」3階ギャラリー)です。
内容は別ページで紹介していますが、スペースや品揃えはちょっとしたデパート画廊での展示会をご想像いただければと思います。油彩は有りません。小振りなデッサンと水彩画が15点ほど、質の良い版画が40数点です。
フジタの奥様(君代夫人)が長年所有されていた作品が中心で、夫人のお心を引き継ぎ、生涯のお宝として大事にしていただける作品を揃えました。

そのほか、ピカソ、シャガールの版画を少しと、やはり1920年、30年代パリで活躍した板東敏雄、田中保の油彩を含めご紹介致します。ご来場をお待ち申し上げております。

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『しがない職業と少ない稼ぎ』(モーリス・ジュヌヴォワ著)》 1960年
レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『猫の本』(マイケル・ジョゼフ著)》 1930年刊
2014/3/26
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パリ市内でフジタの素描・デッサンを見ることが出来る場所として、マイヨール美術館をご紹介します。

場所 61 rue de Grenelle 75007 (地区:サンジェルマン・デプレ)
電話 01 42 22 59 58
地下鉄 Rue du Bac 12番線 徒歩2分

彫刻家 アリスティド・マイヨール(1861-1944)の作品のための美術館ですが、他の特徴としていろいろな企画展に力を入れていることと、常設デッサン室を持っていることが有ります。

デッサンの部屋では、ピカソやドガ、セザンヌとともに藤田嗣治の作品(1927年作 ブラウスの女性)も展示されています。

場所はパリ7区グルネル通り。かの有名デパート「ボン・マルシェ」やサンジェルマン・デ・プレ教会からも徒歩圏です。
近くに行かれた際は、のぞいて見ることをお勧めします。(フジタ作品は常設と思いますが、行かれる方は、事前確認して下さいませ。)

併せて、弊社在庫としてマイヨール作のリトグラフも有りますのでご紹介いたします。



http://www.ne.jp/asahi/331/art/Maillol.html

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『エロスの愉しみ』(ジャック・ブランドジョン=オッフェンバック著)》 1927年刊

2014/2/25
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「ホテル ドゥ ラ ペ」は、ラスパイユ通りに面した瀟洒なホテルです。確か1930年ころ藤田が滞在したのはこの辺りだったはずと、帰ってから調べたらやはりここでした。スクエア・モンスリー(モンスリー公園近く)の自宅を引き払った後日本に戻るまでの暫くの間、仮の住まいとしていたようです。 レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『平行棒』(ミシェル・ヴォケール著)》 1927年刊
2014/2/20
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お知らせが有ります。
埼玉県さいたま市中央区にある、首都圏で2番めの売り場面積を誇る書店・書楽のギャラリーで「藤田嗣治展 デッサンと版画」を開催いたします。場所はJR埼京線の北与野駅前、JRさいたま新都心駅からですと歩いて数分の所です。かなりのスペースが有りますので、50点以上の展示になります。トップページでお知らせの通り、4月24日から6日間と大分先ですが、お越しをお待ちしております。
尚会期中までは、HP掲載作品を平常通り銀座でご覧いただけます。宜しくお願い申し上げます。 レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『魅せられたる河』(ルネ・エロン・ド・ヴィルフォス著)》 1951年刊
2014/1/6
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謹賀新年 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

パリのフジタの足跡第3弾の今回は、藤田嗣治が画家として社会的に絶頂期を迎えた時期に住んでいた住まい兼アトリエをご紹介します。場所は14区でもモンパルナスの南東、パリ市の最南地区モンスリー公園の直ぐ脇です。
近所にはパリでは珍しい一軒家が並び、今でも高級アトリエ住宅地区のようです。当時はジョルジュ・ブラックもご近所だったそうです。アトリエからは眼下にモンスリー公園の四季が見渡せた筈です。


奥の煙突がある建物が藤田の家です。





11月初めのモンスリー公園。藤田の家の目の前の景色。

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『パリの真中で起きたこと』(イヴォンヌ・ド・ブレモン・ダール著)》 1956年
2013/12/24
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はじめに、今日パリから到着した藤田嗣治のデッサンを紹介します。



これもフジタ夫人の君代さんが所有していた作品です。1951年1月19日作で、これも右下に君代コレクションを証する押し印が有ります。美術誌「美術の窓」来年1月号で、「今あらためて巨匠に学ぶデッサンの技」特集で藤田嗣治も取り上げられています。勿論この作品ではありませんが、フジタが言うところの「直感から生まれる、健全な線」を目指した作品の一枚と言えるのではないでしょうか。

次は、パリのフジタをたどる旅の第2弾です。
パリに着いた翌年には第一次世界大戦が始まり、職を求めてロンドンに渡ります。仕立屋の手伝いなどをしながら糊口をしのぎ、翌年モンパルナスに戻ります。そこで見つけたのが、シテ・ファルギエールの集合アトリエ住宅 です。1915年に藤田嗣治がモディリアニやスーチンと同時期に暮らしたアトリエ住宅は、現在は取り壊され建て替えられていますが、近くに面影が残るアトリエ住宅が残っています。



1917年にフェルナンド・バレーと知り合い、有名カフェがひしめくモンパルナスの中心地の近くに居を移します。


モンパルナスのカフェ「ル・ドーム(LE DOME)」



モンパルナスのカフェ「ル・ドーム(LE DOME)」の室内。ここに集った著名人の写真パネルが飾られています。

若き日の藤田嗣治,モジリアニ、コクトーやピカソも夜遅くまで談義に花咲かせました。



モンパルナスのカフェ「ル・ドーム(LE DOME)」が目と鼻の先。ドランブル街にある藤田嗣治とフェルナンド・バレーが住んだ場所


藤田嗣治が、一時期住まいとしていた場所に貼られている記念プレート。モンパルナスのドランブル街。

「画家フジタ(1886-1968)が、1917年から1924年までここに住み、仕事をした」とあります。

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《『お梅さんの三度目の青春』(ピエール・ロティ著)》 1926年刊

2013/12/11
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藤田嗣治が100年前に泊まったホテル「ホテル・オデッサ」の写真です。入り口を含め外観は往時の面影をよく残しているのではないのでしょうか。




下の写真の右側がホテル・オデッサで、真ん中の青い建物は古い劇場です。



ホテル内部。当時の建物に見られる螺旋階段



フロントに飾られていたパネル。パネル内のフジタ独特の漫画チックな絵も楽しいです。



ホテルの窓から





室内はなかなか快適に作り変えられていました。
美術と身近に接する方法として、版画を額装しないで本あるいはシートの状態で手に取って見るという方法も再見直しされるかもしれません。
2013/12/4
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一ヶ月ほど前、去年に引き続きパリで開催されたオークションに行ってきました。故・藤田嗣治夫人のコレクションが今年で出尽くすとのことで、今回も若干のデッサンを仕入れました。今はまだ額装をどれにしようかと考えている段階です。
最近は額にもこだわりたいと思い、直筆のものには職人さんに手彫りのものをお願いしております。
本日ご紹介の作品は、少し厚めの紙に不透明水彩で描かれた、如何にもフジタならではの子どもの姿です。サイズは10×6センチですからかなり小さいのですが、存在感はなかなかなものです。





今回のパリ行きのもう一つの目的は、フジタのパリでの足跡をたどる事でした。
フジタが初めてパリに渡ったのは、ちょうど100年前の1913年です。彼が27歳の時パリで初めて泊まったホテルがホテル・オデッサで、今もかたちをとどめて営業しています。幸運にも今回は私もそこに泊まることが出来ました。ホテルのフロントにはフジタの写真なども飾ってありました。おいおいと紹介してまいります。

晩年のフジタは、シャンパンで有名なランスの街と縁が深くなります。ランスの大聖堂でカトリックの洗礼を受け、その時の代父がシャンパンのメーカー、マム社の社長ルネ・ラルーでした。当地に今も残るフジタの「平和の聖母に捧げる礼拝堂」(チャペル・フジタ)はマム社の敷地内に有ります。そのような御縁でマム社のシャンパンの王冠(プラーク・ド・ミュズレ)の中には現在でもフジタデザインの薔薇が使われているものも有ります。

美術館では手にとることは難しいと思いますが、弊社ホームページでは若干の数を在庫しております。銀座で、直にご覧くださいませ。
2013/5/20
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ご無沙汰致しました。今年も全国の百貨店の展示会で絵の紹介をさせて頂いて来ました。その際ご購入いただいた多くがレオナール・フジタ作品です。フジタのご紹介はデッサンと版画が中心となりますが、版画に関しては、業界内でも戦前の作品に加え戦後の作品もずいぶん少なくなって来ました。著作権の関係から先生が亡くなられて40年間あまりはご紹介される機会が少なかったのですが、たまたまここ数年間、フジタ夫人の君代さんが所蔵されていた戦後の作品がまとまったかたちで巷に出ました。夫人も亡くなられご紹介の数が増えましたのでミニブームが起こっているといったところでしょうか。
これはデッサンにおいても同じです。奥様のコレクションで発表されてないものはあとごく僅かで、有ったとしても年内には全て出尽くすというのが我々の考えです。
最近、新聞等でフジタの復刻版画が紹介されることも増えて来ました。オリジナルは今後益々手に入れづらくなると思います。

今年は全国の美術館でのフジタ展も随分企画されています。只今開催中が4箇所でしょうか。
そのうち2箇所に一昨日と、昨日行って来ましたのでご報告します。

*「藤田嗣治 本のしごと 日本での装幀を中心に」
 
 【会場】   千代田区立日比谷図書文化館
 【会期】  2013年4月4日(木)〜 6月3日(月)※休館日4月15日(月)、5月20日(月)
 【観覧時間】
 平日 10:00から20:00、土 10:00から19:00、日祝 10:00から17:00(入室は30分前まで)
 【観覧料】
一般300円 大・高校生200円 千代田区民・中学生以下、障害者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名は無料
 【企画協力】  林洋子(京都造形芸術大学准教授)、株式会社キュレイターズ



5/18(土)に海野弘先生の講演があり、レオナール・フジタの油彩画家として以外の多彩なマルチアーチストとしての側面からのお話がありました。展示会ではこれまで紹介されることの少なかった装丁画も数多く紹介され、日本に戻っておられた1930年代に焦点を当てるという珍しい企画でした。
展示作品の中に銀座コロンバンのテーブルマットがあり、エッフェル塔を真ん中にドンと配するという作品で個人的にはこれを拝見しただけで伺ってよかったと思いました。

   **************************
  北國新聞創刊120周年記念
*「レオナール・フジタ展〜ポーラ美術館コレクションを中心に〜」

 【会場】 金沢21世紀美術館 (市民ギャラリーA)
 【会期】 2013年4月26日(金)〜5月24日(金)
 
【観覧時間】 10:00〜18:00(金・土は20:00まで)
 【観覧料】
一般 1,200円大学・高校生 1,000円小・中学生 800円 ※未就学児は無料




版画「小さな職人たち」 と「四十雀」のもと絵となった15×15センチの小さな油彩が100点程展示され,総計で170点ほど。とても見応えの企画でした。同展は8/10からBunkamura ザ・ミュージアムに巡回するそうです。

2013/1/4
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新年明けましておめでとうございます。
今年の当店のホームページは、アート331って何?から顔の見えるページヘ。また大きな柱として藤田嗣治作品のご紹介に特化した店として変えていきたいと思います。商用フェイスブックのフェイスブックページも間もなくお披露目します。是非、益々安心してお買い上げいただける店にして行きたいと存じます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
2012/12/4
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トップページでご紹介の通り12月は、2箇所で展示会を開催します。藤田嗣治(レオナール・フジタ)遺族のキミヨ夫人旧所蔵の作品を中心に、ヨーロッパ版画を幅広くご紹介します。ご来場をお待ち申し上げます。
2012/11/28
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先程、待ちわびたフジタの水彩画「パゴダの娘」1952年作がフランスより届きました。一番良かったことは、オークションの下見で確認はしていたのですが、思っていたより描き込みが素晴らしいこと、状態も申し分ないです。前に画像でご紹介しましたが、あの画像では良さが判らないですね。後ほど改めて撮って掲載します。
又実物は来月、銀座・当店(12/16〜18)と松本・憩の森(12/21〜26)での展示会でご覧いただけます。お楽しみになさって下さい。
2012/11/26
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ご連絡が遅れましたが、去る11月15日に二回目の日本赤十字社 東日本大震災義援金を大宮西郵便局から振込みました。これは5月の大宮・ゼフィール会場と7月、松本・憩の森会場の売上の一部を充当させていただいたものです。ご協力いただいた皆様方本当に有難うございました。
2012/11/19
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先日のミロのご紹介に続き、もう一人のスペイン人画家パブロ・ピカソ(西)(1881〜1973)、晩年の代表作「銅版画347シリーズ」よりNo.76をご紹介します。
「ピカソ銅版画347シリーズ」は、晩年の1968年に制作した、347点の膨大な連作版画の大作です。女性に対する「愛」を中心テーマとしながら、創造的イメージを膨らませ、数々の題材を回顧している作品で、集大成とも言えるシリーズです。
http://www.ne.jp/asahi/331/art/index.html

もう一点は、藤田嗣治で、日本の工房で職人により作られた木版画です。
同じテーマで、有名な銅版画に似た作品がありますが、今回はフジタが日本に戻って来ていた1930年代の版画です。
http://www.ne.jp/asahi/331/art/Fujita.html

2012/11/13
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スペインを代表する画家  ジョアン(ホアン)・ミロ(1893〜1983)のオリジナルリトグラフ3点をご紹介します。
本作品は直筆サインなしのもので、本来サインがなくて良い物です。当時の作家の版画にはサイン無しバージョン(例えば挿画本の為に作られたもの)と、同じ版でも特別紙に摺りエディションと直筆サインを入れたものの両方がある場合も多いです。


http://www.ne.jp/asahi/331/art/miro.html
2012/11/08
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先日パリのオークション会場で落札してきたレオナール・フジタの絵のご紹介です。紙に鉛筆で描き水彩が施されています。題名「パゴダの娘」1952年作 サイズ34.0×24.2センチです。いわゆるフジタらしい絵ではありませんが、逆に珍しく、フジタのデッサン力を十二分に愉しめる作品と存じます。

2012/11/08
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今日は昨年のパリ・ドゥロー国立オークション会場で落札された、キミヨ夫人コレクションの中からレオナール・フジタ「誕生会」をご紹介します。1964年のリトグラフですから晩年の作品で、青ボールペンでのサイン付きです。
ポーラ美術館さんの油彩(1958年制作)で有名な画題です。本版画作品は蝋燭が4本、油彩は5本ですからちょっと幼さが違っているのも見所です。

http://www.ne.jp/asahi/331/art/Fujita.html
2012/11/01
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一昨日パリから戻って来ました。実は10月の23日にレオナール・フジタ夫人の君代さんが生前所蔵されていた作品のうち、デッサンを中心とした作品の売立がパリ市内でありました。会場の来場者はフランスの方が中心で日本人もまじり、かなりの盛況で熱気にあふれていました。300点以上の出品作すべて完売し、しかも予定価格をはるかにオーバーしていました。貴重な仕入れ作品は、後日ご紹介します。本日はオークション会場となった富豪の元邸宅の外観写真と2012年秋のパリ風景寸景、美術館風景などをご紹介します。


オークション会場 正面


オークション会場 裏庭


会場近くのカフェ  オークション開場までのひとときを過ごしました。

その他の風景写真 大体歩いたルートで載せました

2012/10/18
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今月の21日から10日間の日程で、フランスに買い付けと写真撮影に行ってきます。
日程の関係でランスまで足を伸ばせるか分からないのですが、可能ならレオナール・フジタの教会で手を合わせて来たいと思います。
3年半ほど前に、藤田画伯夫人の君代さんが東京で亡くなられ、その時の葬儀参列の方に配られた記念カードを保存してますので画像を載せておきます。


     
2012/9/18
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前回の続きです。『ドビュッシー、音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで』展には、北斎や広重の版画のほかにルドンのリトグラフも展示されておりました。象徴派の画家オディロン・ルドンは、音楽家ドビュッシーとも密接な関係を築いた画家としても知られているそうです。改めてルドンの作品を思い起こしながら、ドビュッシーの曲を聴いてみたいと思います。
http://www.ne.jp/asahi/331/art/Redon.html

2012/9/14
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現在、『ドビュッシー、音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで』展がブリヂストン美術館(東京都中央区)で開催されております。(10/14まで)オルセー美術館、オランジェリー美術館共同企画との事で、美術展としてはめずらしい切り口と、流石の名画で音楽に疎い私ですが楽しませて頂きました。

見てみたいと思ったきっかけは、先月8月24日に浜離宮朝日ホールで聴いた「平林弓奈ピアノリサイタル」のプログラム中、ドビュッシーの「版画」という曲に引き付けられたからです。何も知らない私は、「版画」というからには出だしの繊細な音はエッチングで、だんだんリトグラフに代わってなどと支離滅裂なことを考えていましたが、帰って調べてみるとどうも「版画」とは北斎や広重など浮世絵の木版画のことを指しているようです。確かに19世紀後半はジャポニズム全盛で、また詩人、音楽家、画家たちなど垣根を取り払っての交流などが盛んだったようです。当展覧会では作品や資料を通じてその辺りも教えてくれました。

2012/9/13
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本日、 シャルル・メリヨン(19世紀フランスを代表する銅版画(エッチング)作者の一人で、パリの風景を描いた作品で知られる)の銅版画 5点をプラスし、紹介欄にアップしました。

http://www.ne.jp/asahi/331/art/MERYON.html

メリヨン略歴 1821年生まれ。1850年から1854年にかけてオリジナル連作集『パリの銅版画』Eaux-fortes sur Parisに取り組む。ヴィクトル・ユゴーとボードレールはこれらの作品を高く評価した。50年代なかば頃から精神状態が不安定になり、58年からシャラントンの精神科病院に入院した。翌年の退院後も制作活動を続けるが、1866年に再入院し、68年に死去した。
2012/9/12
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一昨日は松濤美術館(渋谷)で『藤田嗣治と愛書都市パリー花ひらく挿絵本の世紀ー』を見てきました。最終日の日曜で、かなり賑わっておりました。この10年フジタ作品をかなりご紹介してきた者として、この2,3年間のフジタのマスコミでの取り上げ頻度、出版書籍の多さ、毎年の展覧会と続き、うれしいこの頃です。今回はフジタを中心としたエコール・ド・パリ作家の挿画本を展示するという、見せ方に難しさのある展示会でした。一冊づつ手に取って見るわけにはいきませんのでね。しかしカタログもしっかり作られており全体像が伝わる展示会だったと思います。挿画本に特化した美術館としては、さいたま市浦和の「うらわ美術館」があり、目黒区美術館でもだいぶ前ですが『レオナール・フジタ 絵と言葉』展が開催されています。
20世紀、特に前半は西欧の巨匠作家によるオリジナル版画制作と、版画を挿画した豪華本出版の最盛期でした。
フジタもそれに関わった一人で松濤美術館のリーフによると、「1920年代、藤田は30点以上の挿絵本を手がけ、あの天才ピカソでさえその半数に及ばなかったことを考えると、いかに挿絵本の魅せられていたかがうかがえるでしょう。」とあります。
これまで日本国内では挿画本のなじみは少なく、名称もほかに挿絵本、イラストレーテッドブックスなど呼び名も統一されていないのが現状です。しかしあまり知られていなくても個々の作品はバラバラにされて額装され、皆様の家庭に納まっているものも多いと思います。版画を複製技術と考えるなら、オリジナルの一枚ものを買えない人の代用品として考えることも出来ますが、版画ならではの質感に魅せられ豪華本のための版画に取り組んだ巨匠がいることも事実です。サインやエディションナンバーの有るなしにはこだわらず、リーズナブルに良いコレクションをと考えると選択肢に入ってくるものと思います。(もちろん本の状態では、見返し等にサインやエディションナンバーが入っているものも数多くあります。)
フジタに限らずシャガールやピカソ等20世紀の有名作家の作品でサインなし版画が販売されていて、なぜ?と思われた方もいらっしゃると思いますが、前述のように豪華本をバラバラにして、版画部分を額装したものが数多くあります。買われた方に無用の心配をかけてもと考えてか、あまり説明もなく販売をされてきた面もあります。これらの中には本当に素晴らしい作品もあります。挿画本の世界も覗いてみては如何でしょうか。
今日 ムンクの銅版画1点 作品紹介に追加しました。この作品も挿画本の中の1点です。

http://www.ne.jp/asahi/331/art/Munch.html


追記 上記の文中「豪華本をバラバラにして」と、あまり綺麗とは言いかねる書き方をしましたが、豪華箱に納まっているような挿画本(レオナール・フジタでしたら「魅せられし河」「小さな職人達」「四十雀」等)は原則綴じられておらず、最初からバラバラで厚手の専用紙に刷られています。額装の仕方によってはまた元の箱に戻せます。ちなみに版画にも情熱を注いだジョルジュ・ルオーの版画の大部分は挿画本の形式で作られています。
2012/9/11
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昨日、国立新美術館(六本木)で『辰野登恵子/与えられた形象/柴田敏雄』展と、『「具体」ニッポンの前衛16年の軌跡』展を見てきました。たまたま私が辰野、柴田両氏と同世代で同じ時代の空気を吸ってきた事が大きいのでしょう、「与えられた形象」展はすんなりと心に飛び込んでくる作品群でした。特に辰野登恵子氏の作品は「具体」「アンフォルメル」「ポップアート」を感じさせる初期の作品から、ぐんぐんとご自分の作品として昇華させていく過程が小気味良いようでした。

話は変わりますが、アート331(サンサンイチ)の331とは?
1954年吉原冶良をリーダーとして結成された具体美術協会(「具体」)は、1972年3月31日を持って解散となります。
丁度その時期、私も微力ながら新しい美術の動きを自分なりに模索していました。それから30年後の2002年、時代に逆行するように物故の作家を主に扱う仕事を始めます。しかし初心を忘れないよう、時代の流れの転機ともなる3月31日から当社の屋号をアート331(サンサンイチ)としました。改めて心を正していきたいと思います。
2012/8/24
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先日終了した「ルオーと巨匠達の銅版画」展では、松本の方々に大変お世話になりました。お越しいただいた方々、ご購入いただいた方々、ギャラリースタッフの方々誠に有難うございました。
2012/8/12
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明後日から始まる「ルオーと巨匠達の銅版画」展の広告を、信濃毎日新聞昨日の朝刊に掲載しました。
ご覧いただいた方もあると思いますが、ここに載せておきます。

文中にルオー作品約15点と有りますが、銅版画が15点で他に「流れ星の下のサーカス」と「受難」からの木版画
計100点ほどをお持ちします。木版画はいずれも額付でサイズ違いで6万3千円から12万円という価格帯です。
額装済みは数点ですので、挿画本の中からお選びいただき、額装後お届けのかたちをとらせていただきます。
また違うお楽しみもあると思いますので、是非お早めにお越しくださいませ。


期間中は毎日会場で、ご来場をお待ち申し上げます。(8/16はお休みです。)内沢

2012/7/27
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ルオー展のDM発注しました。


今日、ルオー版画の大作にして名作、カラー版「秋」を展示出来るめどが付きました。
2012/7/5
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松本市内・城山「ギャラリー憩の森」さんでの「ルオーと巨匠達の銅版画」展(仮称)の8月のおよその会期が決まりました。今回は短期間で8/14〜22。木曜日の8/16が定休日ですので実質8日間です。松本の皆さんに会える日を楽しみにしています。
2012/6/19
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少し先の話になりますが、松本市内城山の「ギャラリー憩の森」さんで8月恒例の展示会を予定しております。
今回は、「ルオーと巨匠達の銅版画」展と銘打つ予定です。版画集「受難」を中心に、メリヨンからムンクまで古いものを集めたいと思っております。メールでのご意見もお待ちしております。
2012/6/12
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6月10日で大宮 ギャラリー・ゼフィールでの藤田嗣治展終了しました。
お越しいただいた方、ポスター掲載にご協力いただいた方、お世話になった方々誠に有難うございました。
出来ればこちらでの第2弾も企画していきたいと考えています。展示風景の画像を載せておきます。



2012/6/4
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明後日から大宮で藤田嗣治版画展が開催します。岩槻展の時より若干スペースに余裕が有りますので前回より1.5倍の作品数を用意しました。戦前の猫の版画の名作として名高い「猫十態」よりの作品もございます。
また十万円以下で、80年以上前に作られた版画も今回は多くご紹介いたします。
大宮駅の駅の一角にB1サイズの大きなポスターも掲載してあります。気が付かれましたらご覧くださいませ。
昨日アップした展示リストに「花瓶の薔薇」を追加しました。
2012/5/31
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岩槻での2週間分の売上金額の丁度一割を、日本赤十字社に東日本大震災義援金としてお振込みいたしました。ご協力を頂きました皆様方に改めて御礼を申し上げます。来週の大宮・ゼフィールでの売り上げも同じように一割を寄付をさせて頂きます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
昨日東京事務所にお越しいただいたお客様、ビアズレー3点ご用意できましたのでお越しくださいませ。
2012/5/13
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岩槻・ギャラリー万両での「木版画の巨匠達」が終了しました。お越しいただいた方をはじめ、岩槻の沢山の方にお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。
2012/5/10
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岩槻・ギャラリー万両での展示会は2週目に入り、「木版画の巨匠達」を開催しております。
ご来場をお待ち申し上げます。また、6/6-6/10の会期で大宮区大門町のギャラリー・ゼフィールにて「レオナ―ル・フジター藤田嗣治ー版画展」を開催します。こちらもよろしくお願い申し上げます。
2012/4/27
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弊社のアート部門 アート331は今年4月で満十周年となりました。これまでのご厚情に感謝いたしますと共に、今後ともよろしくお願い申し上げます。トップページでもお伝えしてます通り、十周年特別企画第一弾として岩槻で藤田嗣治版画展と、木版画の巨匠達展 明治・大正・昭和を開催いたします。特に藤田画伯の夫人君代さん元所有作品には、本邦初公開作品もございます。皆様のお越しをお待ち申し上げます。
2012/1/20
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19世紀の反骨の画家、オノエ・ドーミエのリトグラフ2点のご紹介です。
洋ナシの形は、国王ルイ・フィリップの体型を表しており、国王とその体制を徹底的に茶化しております。
日本の歌川国芳にも比せられましょうか。反体制派として、実際投獄されています。
今回の2作品は、政治色の強い初期のものです。

http://www.ne.jp/asahi/331/art/Daumier.html
2012/1/4
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新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
私の周りの、美術 業界の明るい話題を・・・!

私どもが扱っている作品ジャンルに限っているのかもしれませんが、不景気の暗雲に覆われている感じでもないですね。
中国、ロシアの購買力が、「風が吹けば桶屋が儲かる」式に日本の美術品流通にも流れをもたらしているようです。

それと藤田嗣治の人気がすごい。生誕120周年の6年前から全国の百貨店をまわってご紹介させていただいて来ましたが、年々知名度が上がり、ファンの方の数も飛躍的に伸びているのを体感しています。
同時に良い作品が手に入りづらくなっていました。何しろ最近の作品ですら45年以上前のものですから。
それが、去年の年も押し迫ってフランスからまとまった数の版画とデッサンが,日本に入荷しています。これまで紹介されてこなかった作品も含まれていますので、待ちに待ったといってよいと思います。これから全国の百貨店画廊での紹介が始ります。お楽しみになさって下さい。
2011/12/31
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大晦日になりました。本年もいろいろな方にお世話になりました。有難うございました。
来年も良い年でありますよう、ご祈念申し上げます。
2011/12/26
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昨日で藤田嗣治展が終了しました。
お越しいただいた方、改めて有難うございました。
また、折を見て展示会をしたいと思います。
しばらくはネットにおいてキミヨコレクションの販売もいたします。
ネットには画像をほとんど載せておりませんが、ご希望のサイズ、テーマ、予算等ご連絡下さい。
直接、こちらから画像をお送らせて頂きます。

2011/12/22
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今日が展示会の初日です。比較的わかりづらい場所柄ですが、たくさんの方にお越しいただき有難うございました。
銀座四丁目の角から来ていただくと、歌舞伎座方面に歩き、歌舞伎座少し手前の大きな交差点、三原橋交差点を右折新橋方面に300メートルほどデニーズの先、牛丼のすき家の隣、安田松慶堂ビルの7階です。

地下鉄・東銀座からでしたら、4番出口を上がられてすぐ正面にある交差点を左に折れて頂くと、徒歩2・3分でデニーズの先に安田松慶堂の看板が左に見えます。7階までお上がり下さい。お待ち申し上げます。

ginzamap.html
2011/12/20
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藤田 嗣治 キミヨコレクション 展のための作品が、昨日予定通り届きました。
今は、急遽額装に出しております。今回はかなり小ぶりの作品も多く、サイン付とサインなしもある程度揃っております。
総目録にも載っていないリトグラフも何点かございます。(いずれもキミヨコレクション証明の空印が押されています)
時間の問題で完売となるはずですので、ご連絡をお待ちしております。
2011/12/17
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前回お知らせの 、藤田 嗣治 キミヨコレクション 展 (オリジナル版画を中心に)」 に関して追加お知らせです。
ご存知の方も多くいらっしゃるとは思いますが、君代夫人のコレクションがまとまってオークションに掛けられたのは二度目です。
前回は2007年ですから4年前で、この時は版画が主体で全国各地の百貨店をはじめとする画廊で紹介され、非常に好評をはくしました。あるいはこの時の作品をお持ちの方もいらっしゃることと存じます。その後残念なことに君代様はお亡くなりになられ、残された作品はフランス政府に寄贈と聞いておりましたので、もう手に入ることはないと考えておりました。
4年前の作品は現状では、コレクターの方々のもとに納まり、いくつかの作品図柄を除いては手に入らなくなっています。
そこに2か月ほど前に急に飛び込んで来たこのニュースは、正に待ちに待ったお知らせでした。
しかも今回は直筆も含まれ、戦後に描かれた女性や動物のデッサンもありました。
予定では今度の月曜に着くことになっております。

短い会期ですがどうぞご高覧くださいませ。尚、ネットでの販売も承ります。ご住所、お名前、電話番号を明記の上、お問い合わせください。
2011/12/13
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トップページでもお知らせの通り 、以下の会期で当店会場において展示会を行います。
藤田 嗣治 キミヨコレクション 展 (オリジナル版画を中心に)」
会期/  12月22日(木)〜12月25日(日) 12:00-18:00

展示会のメインのひとつは、フランスで仕入れたばかりの藤田嗣治作品です。
画伯の奥様(君代様)が所有されていて、フランス国籍である奥様の亡き後フランス政府に寄贈・保管されていたものです。
売上全額をフランスの孤児たちのために使って欲しいとの夫人の遺言により、先月オークションが開かれました。そこで落札されたデッサンと版画を展示します。

もう一つのメインは、巨匠の銅版画展でピカソ、ムンクなどです。
短い会期ですがお越しいただけましたら幸いです。(前もってご連絡を頂けましたらうれしいです。)

http://www.ne.jp/asahi/331/art/Fujita.html

2011/12/12
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シャルル・メリヨン Charles Meryon 1821-1868

19世紀を代表する銅版画家。長谷川潔や駒井哲郎等にも多大な影響を与えた作家としても有名です。
時折、国立西洋美術館の版画室などでお目に掛かれますが、今回はもう一点ご紹介します。「LE PETIT PONT」は彼の作品の中でも初期に作られたものです。

http://www.ne.jp/asahi/331/art/MERYON.html
2011/12/06
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ムンクの新在庫UPしました。
Schieflerといえば、ムンクの熱心な支援者の方で、ムンクのレゾネの編纂もしている方がいます。
この作品は彼の娘さんをスケッチしたものです。ムンクは銅板を身近に置いて、スケッチ感覚で銅版画を作っていたそうです。

エドワルド・ムンク 銅版画
2011/11/29
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先日パリのオークションに、藤田嗣治夫人の君代様(故人)が生前に所有されていたフジタ作品がまとまって出品されました。
今回は油彩・デッサン・版画と幅広い出品が有りましたが、当店ではデッサンと版画を手に入れております。
後日改めてご紹介します。
今日更新したHPで、19世紀を代表する銅版画家メリヨンをUPしています。
http://www.ne.jp/asahi/331/art/MERYON.html
12月はメリヨンをもう一点や、ムンクの新在庫、その他まとまったご紹介が出来る予定です。
よろしくお願いいたします。
2011/10/31
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今回の当店のご紹介はアートポスターで、1966年に制作された「ギャラリーマーグでの展覧会」のためのヴィンテージポスターです。

ご紹介は一点だけで、しかも純粋な意味でのオリジナル版画とは言えない (ロートレックはこのポスター制作に関わってはいません) のが残念ですが、最近出回っている複製版画(エスタンプ)とは一線を画すものと考えます。
リトグラフ刷りによる質感や紙質や光沢など、100年以上前のオリジナルポスターに準じてお楽しみいただけるのではと思います。
マーグ画廊 リトグラフポスター

ちょうど今、三菱一号館美術館で「トゥールーズ=ロートレック」展が開催されていますね。ご覧になられた方もおられると存じます。展覧会の展示作品は、作品の状態を含め全体的にとてもすばらしかったです。機会が有りましたらご覧くださいませ。

2011/10/18
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ピカソの「リトグラフによる本の表紙」のご紹介。広く知られていることとは思いますが、パブロ・ピカソは少年期から神童と呼ばれるほどの絵の才能を発揮し、油彩画をはじめとしてデッサンにも大きな足跡を残してきました。やがて世界的な画家として認められますが、丁度フランスで認められ始めたころから自ら版画の制作もはじめます。特に、彼が生涯離れられなくなるのはエッチングなどの銅版画ですが、リトグラフ(石版画)も折々にふれ制作をしています。彼のデッサンの魅力を楽しむひとつの方法として、作家のタッチをそのまま定着できるオリジナルリトグラフを身近においていただくというのはお勧めです。

話が長くなりますが、版画には2種類あり、作家のオリジナル油彩であったり日本画であったりするものを職人が版画仕立てにするもの(エスタンプとも呼ばれます)と、作家が最初から版画作品として職人と共同制作などにより作り上げるオリジナル版画とがあります。20世紀の前半から活躍したピカソ、マチス、フジタなどは自ら版画制作にも手を染め、現在に有っても版画家としての側面でも認められています。

今回のご紹介は同じリトグラフでも、いわゆる一枚ものサイン付の版画ではありません。

その代わりに比較的手ごろな価格で手にすることが出来ながら、ピカソのタッチや色遣いをお楽しみいただけます。たとえが適当であるかどうか分かりませんが、例えば棟方志功の版画が表紙になっている本を額装したらと、お考えいただいたらどうでしょうか。いずれにしても贅沢な作品です。

パブロ・ピカソ 版画

2011/10/15
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アールデコの魅力 シャルル・マルタン(Charles MARTIN)(仏)(1888−1934 )の挿画本をご紹介。
『Monseigneur le vin―L'Art de boire(ワイン閣下、酒飲み術)』(1927年刊)
120ページ余りのA5サイズ小さな本ですが、魅力が詰まっています。
ワインの好きな方にも勿論お勧めです。
シャルル・マルタン(ワイン閣下、酒飲み術)
2011/10/12
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ロダン、ブールデルと並び称される彫刻家、マイヨールのリトグラフをご紹介します。細かくハッチングを利かせた陰影部分と、ザックリとした輪郭線が何とも魅力的です。
マイヨールのリトグラフ
2011/10/ 3
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今月の表紙は荻須高徳の「百日草」油彩10号です。荻須といえばパリの街並みが有名ですが、今回は素晴らしい花の絵です(夫人の鑑定書付)。価格等はお問い合わせ下さい。お待ちしております。
2011/ 9/20
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彫刻家の彫刻はもちろん素晴らしいのですが、デッサンや版画もタブローの作家とは少し違う視点があるのか、味のある作品が見受けられます。現代の彫刻家の多くは版画にも興味を持ち、傑作も残しています。
今回、点数は少ないですが、ひとつのジャンルとしてご紹介いたします。ロダンの版画が欠けていますが、追々ご紹介する機会もあるかと思います。
2011/ 9/13
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ジャン・コクトーの珍しいデッサンを手に入れたのでご紹介します。
コクトーの有名な小説「恐るべき子供たち」のタイトルページに印刷のタイトル文字を生かしながら、コクトー自身が直筆で献辞とサインと、顔のデッサンを入れたものを額装した作品です。1952年制作。彼のグラフィック作品の専任鑑定人、アニー・ゲドラの鑑定書が付きます。


お問い合わせもお待ちしています。ジャン・コクトーのデッサン

2011/9/12
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松本では、お越しいただいた方々や、「憩の森」のスタッフの皆様に大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。その後も気になっている作品ががありましたら、「憩の森」のスタッフの方にお声かけください。お待ちしております。
2011/7/4
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しばらく土曜日も東京営業所の営業をいたします。作品のご覧を希望される方は、前日までにご予約の上お越しくださいませ。

トップページでもご紹介済みですが、8月6日より松本の ギャラリー「憩の森」さんで「ピカソと同時代の巨匠達の版画展」を開催いたします。

城山の「憩の森」さんは、カフェにギャラリーを併設しており、カフェでの自家焙煎の珈琲とカレーもお勧めです。

城山公園に隣接してたたずみ、知る人ぞ知るという立地は気持ちをリラックスさせてくれます。

また、チーフをはじめとしたスタッフの方々も、もの静かながらやさしい心づかいのできる方と思います。少しわかりづらい場所ですが訪ねて行ってみてください。

8月の展示会DMです。

2011/5/31
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今週土曜日は東京営業所営業します。作品のご覧を希望される方は、前日までにご予約の上お越しくださいませ。

2011/5/17
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展示会予告 
長野県松本市城山 ギャラリー憩の森にて ピカソ版画展 8月会期を8/6-8/22で検討中です。
ピカソ版画はピカソサイン付のものリノカットを含め数点と、40年代のビュホン「博物誌」の挿画エッチングをバラバラにして額装したもの、オリジナルのリトポスター、加えてサインなしで比較的お求めやすいものといった品ぞろえを予定しています。その他作家バルビゾン派、スタンラン、メリヨンからミロまで幅広く展示します。

2011/5/2
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東日本大震災で被災をされた皆様に心からお見舞い申し上げます。皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

久しぶりにブログを再開します。展示会予告、新規仕入情報、参考書籍、耳寄りな情報を含めお知らせをします。今後ともよろしくお願い申し上げます。

展示会予告 長野県松本市城山 ギャラリー憩の森にて ピカソ版画展 8月会期未定

新規仕入情報

・  ピカソ メタモルフォース より 銅版画
・  ピカソ 博物誌より 銅版画   牡牛
・  オシップ・ザッキン アポリネールより 銅版画 サイン付
・  エドワルド・ムンク 銅版画  夜の食事 サイン付
・  フジタ   リトグラフ 部屋着  サイン付
その他

近日中に詳細はアップします。詳しくはお問い合わせくださいませ。 


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アート・サンサンイチ 

アート331(東京・銀座7丁目)は有限会社 泉企画(本社・さいたま市大宮区)の絵画販売部門で

主としてインターネットによる販売業務を行っております。作品は、HP掲載以外の在庫も含め下記で

ご覧いただけます。ときおり全国各地での展示会も行っております。 よろしくお願い申し上げます。


東京都中央区銀座7-14-3 松慶ビル 7F 701

アート331

Tel 03-3545-1760



***ご連絡先コーナー***
メール
ご連絡先 住所
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(本社)展示会の企画部門

有限会社 泉企画

〒330-0851

埼玉県さいたま市 大宮区櫛引町1-685-1
Tel& Fax 048-871-9681
担当 内沢


S I N C E 2 0 0 2
アートギャラリー
331
SANSANICHI