エンジンアナライザーの部屋


エンジン不調を診断するのに、いろいろな方法があります。実際のトラブル解決例を交えて解説して行きます。

エンジン不調は何もキャブだけの所為では有りません。三つの要素を丹念に調べましょう。

この場合、エンジン本体の状態を言う。圧縮圧力はもちろんだが、タイミングベルト(バルブタイミング)、
バルブの状態、排気管の詰まり、等もここに入る。

プラグの電極できちんと火花が飛ぶこと。測定にはスコープが必要。波形から良い圧縮も判断できる。

エンジンに最適な空燃比で送り込む。冷間時、温間時、加速時、それぞれ補正が必要。
バキュームを利用した装置(エミッションコントロール装置など)やマニフォールドからのエア漏れが無い事。

これらの事を調べるためにいろいろなテスターを使います。もちろん経験と勘で対処できる場合もありますが、
それはいつまでも続きません。電子制御になってますますその必要性を感じます。

具体的に説明しますと・・・

幾つかのテストを実施して答えを出す方法が確実です。
調子が良いときにあらかじめ測っておくと比較できて考察が容易でしょう。

バキュームゲージは最も信頼できるエンジン本体の診断機です。解説を数多く見かけますが判断には慣れが必要です。是非調子の良いときに測定しておいてください。
エンジンスコープは電気を目に見える形で表してくれます。点火波形から様々な事が読み取れますが多くの波形を見て経験をつむ必要があります。
Bosch FSA560 点火波形
排ガステスターはCO/HCだけの物から空燃比測定できる物に変わりつつあります。触媒付き車ではCOで空燃比は判断できません。
Bosch FSA560 排気ガステスト
燃圧計はフューエルポンプの良否、フューエルフィルターやラインの詰まりを調べます。車両データと照らし合わせて判断します。繋ぐのに様々なフィッティングアダプターが必要です。
燃圧について

目次

  1. Bosch FSA560 点火波形
  2. Bosch FSA560 排気ガステスト
  3. 燃圧について
トラブル実例
  1. エンジン停止後、インジェクターからの漏れ。再始動困難。
  2. 薄い場合の点火波形3パターン
  3. エンジンに振動。圧縮と簡易リークテスト。(テキストのみ)  new!


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