Bosch FSA560  


実例1

冷間時もしくはある程度冷えてからの始動が困難。始動後排気ガスがとても臭い。

サニーFN16 インジェクション車

考察
通常走行に問題は無く、いつもこの条件の時に症状が出る。その時の点火波形、ガステストに問題は無かった。
症状が出てるときに合わせてテストしてみる。
 
クランキングから始動直後の点火二次波形と1度信号(上)
点火順序は 1−3−4−2 2番に異常が見られる。プラグリークのような波形である。
この時少しの間エンジンが振り、排気ガスがとても臭かった。又白煙を少し吐いていたが
これはオイルではなく、未燃焼ガスのようであった。
波形から念のため、プラグやコードローターを調べたが異常は無かった。
  
やはりプラグは2番だけがびしょびしょで、異常波形の原因は納得できる。
インジェクターの漏れが考えられるので燃圧計をセットして様子を見たが、急な圧力低下は無く正常な範囲
に見えた。もっともエンジン停止後すぐは始動する。ある程度時間を置いてから症状が出るのでごく微量ずつ
漏れてるのだろう。目視点検しかない。
外してみるとこの通り。少しずつ漏れている。時間がたつと結構な量になって始動困難に陥るのだろう。

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