排気ガスを分析しその他のエンジンテストや点火波形と併せて考察すると不良個所の絞込みに役立ちます。
エンジン調整には欠かせないテストで、現在CO HC の他、CO2 O2を測定する必要性が求められています。
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正常な結果 インジェクション車の排ガステストの結果。回転が上昇しても各値があまり変化していない。 Lambda(ラムダ)とは空気過剰率で、1.000で理論空燃比(14.7:1)。 三元触媒車は浄化効率の最も良い理論空燃比にフィードバックコントロールされている。 もっと細かく見ると、この車両はラムダ1から僅かに離れてコントロールされている。 O2センサーの特性ずれかもしれない。その為か、CO HC の値が高い。 正常なら CO 0% HC 50ppm 以下になる。 |
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異常な結果 前の表と同じ車両で、マフラーから少し黒煙を吐き、ドライバビリティーも悪かった。 COとHCに注目してみると、キャブレター車では普通の値だがインジェクション車では 触媒を通過した値からしてかなり濃い。車検は通るが明らかに空燃比コントロールに異常が 認められる。一定スピードならラムダ1にコントロールされなければならない。 |
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正常な結果 フィードバックコントロールと言う言葉が出てきたが、このグラフがその証である。 O2センサーの出力電圧波形であるが、0.5Vが約ラムダ1。電圧が上がると濃く、下がると 薄いとコンピューターに信号を送っている。つまり、濃い薄いを繰り返し平均でラムダ1に コントロールしている。センサーはもちろん触媒の前に付いている。最近は触媒の後ろにも 付いていて、触媒の機能低下を見張っている。正常なら0.5V一定のグラフになる。 |
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