香港映画はそこそこ見ていた。 「レスリーはやっぱチンピラがいいよねー」とか言っていた。 でもそれは数多い好奇心の対象の一つに過ぎなかった。 それなのに…ある日私は鄭伊健という人に骨抜きにされてしまったらしい。 |
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んなこた知ってるという方は↓こちらへどうぞ 香港映画感想ページ CDについて語るページ 上海〜明星を探して ファンクラブパーティ 02.9.1 HongKong New Wave Festival 02.11.25 Funclub Concert in HongKong 03.2.16 Birthday BBQ Party 03.9.13 |
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誰それ? |
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ま、イーキンのプロフィールなんて私にとってもどうでもいいことなのだけど、一応オフィシャルなものを。 |
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鄭伊健(イーキン・チェン) 1967年10月4日香港生まれ。慎重177.8センチ、体重67キロ。血液型B型。好きなものはテレビゲーム。 高校のころからTVCMに出演。高校卒業後、歌謡コンテストに出場したのをきっかけにTVB俳優養成所に入る。卒業後TVの端役や子供番組の司会などするうちに認められ、TVBのドラマに多く出演する。91年レコードデビュー。92年に映画に進出。コンスタントに映画出演を続け96年『欲望の街/古惑仔1』(アンドリュー・ラウ監督)で大ブレイク。あっという間にポスト"四天王"の一人にあげられるようになった。 最近日本での露出も目立ち、1999年『東京攻略』のロケのため日本に長期滞在、2000年は焼酎貴族トライアングルのテレビCFにも出演。来日も非常に増えている。 ま、簡単に言うと「日本の女の子は太ってるから嫌い」だの「日本は遊ぶところだから売れちゃ困る」だの口走ってるにもかかわらず、何故か出演作が続々日本で公開されるおたくなにーちゃんですわ。公式プロフィールにまで「好きなものはテレビゲーム」なんて書かれちゃってねぇ…。 |
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何でまた? | |
感染 | |
中国に行ったとき、張國榮(レスリー・チャン)迷の母を持つたこが郭富城(アーロン・クオック)という人にはまった。突然。 彼についてはたこのHPを見てもらうことにして、私は話の種にとアーロンの出ている映画を見てみることにした。借りてきたのは「風雲〜ストームライダーズ」。千葉真一が出ているのに魅かれたのだ。 見てみる。「おお、アーロンかっこいいじゃん。無口で強引な男前ってツボだわ〜vvあんな男前に『俺のことを愛してなくてもいい。誰にも渡さない』なーんて言われたらいちころだよ。共演のイーキンは…うーん前半は今一つだなー。後半はなかなかだけど。この人、気合入れてないとなんか間が抜けた顔だよな。あぁ、それにしても千葉真一素敵…。」 これが感想だった。アーロン演じるところの雲が激烈にかっこよかったため、すっかり彼に心を奪われてイーキンなんて全然心にかからなかった…はずだった。 風雲のアーロンがツボに入ったため、何か他のも見てみようと近所のビデオ屋で「アンナ・マデリーナ」を借りてきた。これに出てくるアーロンもすごくカッコよかった。「たらしのろくでなし」という実に私好みの役柄で、彼に魅かれるケリーに思いっきり感情移入していた。だから金城君の妄想童話に対して「階下の知人(しかも彼氏の友達)にあんなん書かれて出版された日には怖くて引越しもしたくなるよ」という感想が出てきたのだけど。とにかく、この時点では「私もアーロンにはまるかも」という線が濃厚だった。 |
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潜伏 |
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というわけで、もっとアーロンを見ようとレンタルビデオ屋に行ったが、うちの近所にはもう彼の出ているものは無かった。仕方が無いので会社の近くのビデオ屋にも行ってみたが、やはり無かった。そこにあったのは何故か平置きで各10本もある「東京攻略」と「中華英雄」、そして「キング・オブ・ギャンブラー」に「男たちの挽歌4」、「超速伝説」…そう。イーキンの出ているものばかりだったのだ。この時は別に借りて帰ったりしなかったが、レスリーもアンディも金城君もあるのにイーキンばかり目に付いていたのはやはりやられかけていたからなのか。 それから約1ヶ月ほどはたこのアーロン熱を面白がって眺める生活が続いた。より楽しく眺めるために香港明星の本を立ち読みしたり、それ系のサイトを回ったり。私の周りには何かにドカンとはまる人が多いため、話の種として「何か」の基礎知識を入れるのは昔からの習慣なのだ。明星情報の中にイーキンの情報もあった。私には間が抜けた顔にしか見えないが、二枚目だと言われているらしいこと。ジジ・リョンと付き合っているらしいこと、大のゲーム好き…つかおたくらしいこと。 そして、鏡の中にイーキンの幻を見るようになった私は「そうか!あの人が妙に目に付くのは私と似てるからだ!」という訳のわからない結論を出していた。 |
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発症 |
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香港明星雑誌にイーキンのファンクラブイベントのレポートが載っていた。…読んでてすごく力が抜けた。言動の一つ一つがどうもずれている。奴のエピソードとして「日本人の女の子はデブだから嫌い」と全国放送で口走ったというのを聞いたことがあるが、こいつ、ただの「世渡り下手な正直者」なんじゃないのか? そして再び風雲を見た。アーロンは相変わらずかっこよくて、自分勝手で、可笑しかった。なのにどうも天然ボケなイーキンが気になる。決めシーンなのに鼻が真っ赤なのを見て力が抜けてしまう。あれ…ちょっとかっこいい?という気持ちが心をかすめる。ま、この映画は「アーロンを愛でる映画」なので、アーロンの方が断然かっこいいのは変わらないんだけど、見終わったときには「キネカ大森でやってるイーキンの映画見に行こうかな…」という気になっていた。 水曜日は1000円で映画を見ることができる。それ以上の金を出してイーキンを見る気にならなかったため、水曜に早めに仕事を切り上げて大森に向かった。小さいキネカの席はいっぱいだった。「ふぅん…結構人いるなー、1000円だしな」と思いながら見始めた映画は…可笑しかった。 この映画でのイーキンの役は「史上最強の遊び人」。タロットを小道具に片端から女の子を口説いていく。これがねぇ…可笑しいんだわ。そもそも見る前から「イーキンの分際で史上最強の遊び人って何よ?」と思っていたが、どうやらみんなそう思っているらしく、奴が誰か口説くたびに映画館のあちこちから忍び笑いが聞こえる。アクションシーンでも笑い声がする。イーキンも流石香港明星、素晴らしいアクションを見せているのだが、可笑しいものは可笑しい。アーロンが女の子を口説くのを見たときは「こんな男前に見つめられて口説かれたらイチコロだよなぁ…」と思っていたが、イーキンを見ているとぜんっぜん垢抜けないのにカッコつけて女の子をくどいてるのが微笑ましくて、「ん〜ちょっと騙されてやるかな」って気になるのだ。 早速たこに映画の感想を書き送り、「はまった?」「いやそうでもない…と思う」というやり取りが繰り返されていたが、ある失敗から奴に思っていた以上にやられていたらしいことを自覚。臆することなく「はまった」と言い放つ日々が始まったのです。 |
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現状 |
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本当なら早速ビデオを借りたいところだが、自宅のテレビが故障したためそうもいかず、とりあえずはファンサイトを巡っている。コンサートレポートを読むにつけ、みんな「奴の駄目さ」にやられているらしいことを感じる。読んでいると、「あ〜あ、こいつ馬鹿だなぁ」という気になるのだ。ちなみにアーロンのを読むと「こいつ、ばっかで〜」という気持ちになる。当然両方とも誉め言葉。 | |
さて、テレビも直ったので、ビデオを借りてくる生活を開始しました。 ツボに入った映画達の感想はこちらから。 |