香港返還5周年記念に香港観光協会が開催する
「香港・ニューウェーブ・フェスティバル」
その一環のコンサートにイーキンが出る。

知ったのは学友を見に行った「POP ASIA2002」の会場。
なんかいろんな明星見てたらイーキンどうでも良くなりつつあったんだけど…
ファンクラブから連絡来たらやっぱりいかないとという気に。

当初の予定イーキンとルイス・クー、ジェリー・ラムの司会に加え、
直前にイーソン・チャンが追加。
イーキンとルイスは歌とかリズム感がどっこいだからいいかなって思ってたけど、
イーソンで一気に平均歌唱力アップ。

大丈夫か?イーキン。


HongKong New Wave Festival




会場はZepp Tokyo。月曜なので早々に会社を出てお台場へ。
中に入ると一応売店が。平棚に学友とアーロンとアンディの新譜が並んでいる…りよんも並べたれよ…と思いつつ他を眺めるとイーキンのBEST SHOW3と人型シングルが二種類ぐらい、それにルイスとイーソンとその他明星。Amayの新しいのとかフェイのベストとかJAYのライブCDとか。
買うものも別にないのでホールの中へ。ファンクラブパーティで顔見知りになった方に挨拶などしつつ開始を待ちました。席は前から2列目…流石だ。ファンクラブ。

そしていよいよステージの上にジェリーが登場。英語の挨拶でスタートです。
トークの内容はフェスティバル自体の趣旨について。品プリで映画やってるとか料理食べられるとかの説明もしてました。そして後ろの画面に三人の写真が写って簡単にライブの説明。

ジェリー「最初は誰かな?」
会場「イーキン!」
ジェリー「違う。最初はイーソン・チェン!」

ということでイーソン登場。
服装はモスグリーンのトレンチコート…だったと思う。まずは落ち着いた感じの歌…うん。なるほど、歌上手いわ。歌の後には英語でご挨拶。

「日本のみんなの前で歌えて嬉しい!5曲歌うよ!」

…っていきなりネタばらしなとしつつ次の歌。今度はかなりアップテンポ。もちろんスタンディングです。端っこの席だったのであまり後ろ気にしなくていいのがこういう時にはありがたい。イーソンは歌もリズム感もばっちり。盛り上げ方も上手いのでこっちも自然に体が動きます。コートを脱ぐと下はトナカイ柄のセーター。クリスマスって感じだわ。

2曲歌ってジェリーと広東語トーク。通訳はおなじみ周さんです。
まずは会場のみんなに一言

「みんな応援してくれてありがとう。日本のファンは情熱的で、香港の小さなライブでも、かけつけてくれる。仕事もあるのに(…ちょっとイタい)。
旅費をかけて来てくれるうえに、プレゼントをくれる人もいる。気持ちだけで充分だからプレゼントなんて必要ない。でももしくれるのなら日本のCDが嬉しい。それを聞いてもっともっと音楽を学びたいんだ」


という感じの話だったと。うん。歌手って感じ。
そしてこれは観光協会主催のライブなので、ジェリーがお勧めスポットとか尋ねます。
イーソンおすすめのご飯屋さんは喜記。鳥が美味しいそうです。

「香港に来るときは連絡してね。ご飯おごっちゃうよ!」

…そんなこと言って本気にされたらどうするの…。

それからしっとりな四曲目に続き、最後の歌は「ロンリークリスマス」

「この歌は一人のクリスマスだけど、みんなはLovelyクリスマスだといいね。」

なんて一言も効いてます。
料理の話をしてる時も魚や鳥のマネ(これが上手い!)をしたりして、すごく積極的に場を盛り上げようとするイーソン。歌もうまいけど、人を楽しませる才能のあるエンターテイナーなんだな、という印象を受けました。

続いてルイス登場。うーん、二枚目だ。
渋い感じの歌を一曲歌ってトーク。

「皆さん今晩は。一緒に寒い夜を過ごしましょう」

寒い夜?ジェリーと周さんによるとなんか北海道でMV撮ったら風邪ひいたらしい。
言葉の足りない人だ…。それは自分でも認めてるらしく、

「日本に来れて嬉しい。でも口下手でごめん。だから歌います。」

と二曲目。
みんなに立って立って!振って振って!ってジェスチャーしながら歌うルイス。しかしリズム感は今一つ。歌の後ジェリーに「エアロビみたいだった」と言われてました。
そして再びトーク。

ジェリー「僕とルイスはドラマで知り合ってからの親友。だからあっちでゆっくり話そう」

…と会場左手の席に座ります。イーソンはずっと立ちっぱなしだったのに…。
この座席。私の席から近いのは嬉しいんですが、ジェリーと周さんに隠れてルイスがよく見えない。イーキンの時が心配だ…。

知り合ったドラマを撮ってる時飼いはじめたルイスの犬にはジェリーの名前がついてる、とかルイスがいつもジェリーの頭をたたくからこんな風に髪が逆立っちゃった。などと二人の仲良しトークの後、風邪の話題に。

ジェリー「日本の病院行ったんだろ?看護婦さんはやさしくしてくれた?」
ルイス「看護婦のことはは覚えてない」

いきなり話の腰追ってくれます。会話はキャッチボールだぞ、ルイス!

ルイス「お医者さんはすごく親切。説明もすごく丁寧。薬とかこういう症状だからこの薬で、どういう風に飲んでくださいって細かく説明されたよ。」

うん。説明義務は薬事法で定められてるからね。でも日本のお医者さんを誉めてくれてありがとう。
そいでもう一曲。なんとこれで最後の歌だと!

曲の後は再びトーク。映画の話です。後ろに流れるはOVER SUMMERの冒頭のシーン。ジャンユーにくぎづけでルイスそっちのけだったのでOVER SUMMERについてどんな話してたのか覚えてません。そしてイーキンと共演したBB特攻の話。

ジェリー「イーキンは撮影中ゲームばっかしてるって本当?」

ルイスより全然共演回数の多いジェリーが聞くなや…。

ルイス「ゲームしてるのは見たことないな。でもすっごくおしゃべりなんだ。あいつ」

「何言ってんだよ!」

…とここでイーキン登場!

ルイス「だってほんとのことじゃん。」
イーキン「そんなことないよ。」
ルイス「でもほんとよくしゃべるから、こいつと同じ映画じゃないとちょっと寂しいんだよね」

ルイスがいるのではみだしたイーキンは長方形のテーブルの短いところに着席。私の席から正に正面ばっちりです。イーキンほんとよく笑う。しゃべる。表情変わる。
LOVE〜vvv


ここから(こばりんの)双眼鏡を手放さない私。ごめん。ありがとう。うれしかった。今度はちゃんと自分で持ってくるから。
そう。私は双眼鏡を持ってくるということすら失念していました。いかに事前に盛り上がってなかったかがわかります。でもイーキンの笑顔を見たらもう一気にハイテンション。すっかり舞い上がっちゃって、自分でもちょっと驚いた。

そして「救急隊の待つ」ルイスは退場。

ジェリー「じゃあイーキン、君も一度戻りなよ」
イーキン「うん」

と登場口に戻ろうとするイーキン

ジェリー「うそだよ。戻らないで何か歌いなよ」

で、「風雲」

バックは普通に光がひよひよしています。だめだって。歌のバックにはちゃんとMV流さないと。君がバリバリ漫画描くやつ。あれ流したら…お笑いか。じゃあアーロンみたいにコスプレして変なかつらかぶるとかさぁ。普通のコートじゃつまんなーい。
でもやっぱうろ覚えでも歌える歌だから嬉しいけどね。

そしてトーク。

「去年渋谷でライブやったの。来た?またきてくれてありがとう。」

そしてまたジェリーがおすすめのスポットを尋ねます。

「西貢」

いつも通りのお約束な答えに会場には笑いが。私も笑いました。君ほんとそこ好きなんだねぇ。まぁ住んでるしな。

ジェリー「イーキンは西貢に住んでるんだ!行ったら家のドアをたたいてみるといいよ。」
イーキン「家にいなくても海辺にいる僕と会えるかも。ヨットの免許取ったんだ。だから来たら乗せてあげるよ。でも二人乗りだからファンクラブ会員限定!」

…だから本気にする人いたらどうすんだってば…

ジェリー「ではまたイーキンに歌ってもらいましょう。伴奏のピアノを弾いてくれるのは…パンク・チェン!」

ということで陳光栄さん登場。ほっそりした芸術家って感じのする人です。

イーキン「陳光栄さんはたくさん僕の歌をつくってくれてる。今回はね。温泉行ってたんだって。どうだった?」

…なんて話をしながら歌開始。

ジェリー「広東語だけじゃなくて英語、それから日本語でも歌うかも。3曲続けてどうぞ!」

一曲目は同一秒。
後ろのスクリーンには日本語訳が流れます。
続けて「JS感覚」おそらくJSのCMソング。
なるほど、英語の歌詞がある。
そして最後は「錦繍前程」
先日亡くなったイーキンの歌の師羅文先生が昔歌った歌。中村雅俊「俺達の旅」のカバー曲です。
羅文先生を思ってか、ちょっと涙ぐみながら歌うイーキン。
歌詞は途中から日本語になりました。が、はじめ気付きませんでした。会場がわっとなったのでじーと聞いてみたらたしかに日本語らしい、ということはわかった、というくらい。歌の後のジェリーの言葉「流暢な日本語で」がちょいいたかったです。
でもがんばったね、イーキン。

歌の後陳光栄さんは退場して、今度のトークは映画のこと。

「東京攻略の撮影で行ったところ今日も通ったよ!日本ロケは楽しかった。渋谷、新宿、原宿、南青山いろんなとこ行っていっぱい買い物した。
最近は奥様は十八歳をやったんだ。見た?
今度はすごい映画にでるよ。共演するのはツインズ、エディソン・チャン、映画の神様アンソニー・ウォン、それからジャッキー・チェン。僕の役はね、鉄人のキョンシー。これは日本公開決まってるから楽しみにしてて!」

後ろに流れるは奴の映画のオムニバス。どうやら私は東京攻略が相当好きらしい。今週末に見る香港ニューウェーブシネマではこれを捨てて「OVER SUMMER」を取ったんだが、やっぱイーキンデイにするべきだったのか。いや。でも。ジャンユー…なんて頭の片隅で考えていると

ジェリー「じゃ何か映画の歌でも」
イーキン「今度は君も一緒に歌おうよ!みんなも歌って欲しいよね!」

盛り上がる会場

イーキン「声が小さいよ。こんなんじゃ歌ってくれないって!」

さらに盛り上がる会場。そしてデュエット。古惑仔の主題歌「友情歳月」です。

はじめに片足機材にかけるてちょっとかっこつけ。すてきー。
先に歌うジェリーにどぞってやるしぐさもかわいー。
最後のタンタンタンタンタン〜♪というメロディで拍子を取るのもいい感じー。

途中で手たたいて場所交代して、いーきんすっごく近くに来てくれて。がんばって握手してる人もいました。私も一番前だったら突っ込んでたよ。ガードマンさんがんばってたけど。
ほんとすごーく楽しそうに歌ってて、見てると心底幸せになれます。

あーもういーきんってかっこよかったんだなぁ…。


ああそれなのにそれなのに。これでフィナーレとジェリーが言ってる。なんてこと。

フィナーレに向けてイーソン・ルイス・光栄さん再登場。
ここで辛抱たまらず一番前の真ん中へ。近くで見るイーキンはまた格別です。

やっぱり最後は「together」イーキン以外の4人も一緒に合唱です。いや、周さんもいるから計6人。
ジェリーいわく「5人でスマップだね。いや、周さんもいるからV6!」
あぁ。この歌覚えといてよかった…。あのファンクラブパーティ前。今はなき目黒のマイク103でたことうささんにいやがられながら繰り返し歌い続けたかいがあったてもんです。やっぱ一緒に歌えると楽しいよ。

なんかイーキンこっち見て手振ってくれた気するし。ええ。思いっきり振り返しましたとも。あの距離なら気のせいでもなかったんじゃないかなーと思いたい。

最後にこのライブについてのコメント。

「みんなに会えて嬉しい!また来たい!」

うんっ来てきて〜♪イーソンは小さいカメラを持ちこんで客席の様子を取ってました。このあたりほんとまめだなぁ。彼は。最後は来てるTシャツ客席に投げ込んでた。

そしてみんなつっこむようにプレゼント。ステージ前では人が紐はってるし、明星さんたちなかなか端まで寄ってきてくれないんですが、皆さんがんばって渡してました。
しかし退場モードになり、もう駄目だと思った皆さんは…投げてました。

退場する明星に向けて次々投げ込まれるプレゼント。3人ははもう両手いっぱい。退場しながら一生懸命拾ってたジェリーがけなげです。そして、みんなが退場した後に残されたぴかちゅうボールが哀れでした。

やー。楽しかった。なんか頭に血が上っていたのか同じことを何度もしゃべったりしていた気がします。ここで言っても仕方がないですが、突然声をかけたり何度も話しかけたりしてしまった皆様ごめんなさい。脳味噌がゆだっていたので自転車の鍵もなくしてました…。

終了後はこばりんと台場小香港の新記で麺食べてお開き。
おつきあいありがとうでした!



というわけで、開始前は双眼鏡を持ってくることにも思いが至らないぐらい冷めていたのですが、いやぁ、もう奴に惚れ直して帰ってきましたよ。
よく笑うしーよく表情変わるしーよくしゃべるしー
めっちゃ楽しそうに歌ってるしー。

ほんとねぇみてて飽きません。ていうか。予想以上にかっこよかった。

最近歌の上手い人や踊りの上手い人や演技の上手い人に持ってかれがちな日常ですが。奴にときめくのはそういうのとはなんだか方向が違って。もうなんでもいいんだよ。ただただめろめろになってしまう。
それは多分にライブの魔力なのかもしれないけど、でも、

やっぱり本命は格別だわ。うん。


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