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香港映画


見て語りたい映画について適当に書き散らすページ。

ラインナップ

風雲〜ストームライダーズ
BADBOY特攻〜for bad boys only
決戦!紫禁城
欲望の街U〜台湾立志伝
人魚伝説
超速伝説〜ミッドナイトチェイサー
中華英雄〜レジェンド・オブ・ヒーロー
男たちの挽歌・外伝〜廟街故事
東京攻略〜Tokyo Raiders
男たちの挽歌4〜新英雄本色
欲望の街T〜銅鑼湾の疾風
キング・オブ・ギャンブラー

風雲〜ストームライダーズ
風雲
全てはここから始まった…

あらすじ

天下会の主・雄覇(千葉真一)は泥菩薩(ライ・クイシャン)から「風と雲を手中にすれば天下を取れる」という預言を受ける。預言に従い、聶風(イーキン・チェン)と歩驚雲(アーロン・クォック)それぞれの父親を殺し、弟子とする。それから10年後、風は心優しい青年に、雲は陰を帯びた強引な青年へと成長した。再び捕らえた泥菩薩から「風と雲によって滅びる」という預言を受けた雄覇は、風雲共に雄覇の娘孔慈(クリスティ・ヤン)に思いを寄せていることを利用して二人を争わせるため、風と孔慈を結婚させることとする。案の定結婚式に乗り込んできた雲と風との争いの最中二人を殺害しようとした雄覇は、それに気がつき飛び込んできた愛娘孔慈を殺してしまう。孔慈の遺体を奪って去る雲、無気力となる風の二人は、雄覇が親の仇であること、そして自分達をも滅ぼそうとしていることを知り、力をあわせて雄覇を討つことを決意する―。

みどころ

この映画の見所は原作にそっくりで強くて自信家な千葉真一と激烈にカッコよくて迷惑なアーロンであって、けしてイーキンではありません。
だって…だって風は目の前で好きな女をさらわれて呆然となんかしないのよ!二股女のせいで酒びたりになったりしないのよ!
原作のあらすじを読んだだけの私がそう思うんだから、原作ファンの方のガッカリさが思いやられますよ…とほほ。私のイメージの風は「時々バーサークする天然ボケ」なんですが、そりゃもうイーキンにぴったりだと思うんですけどね。あぁ…あんな脚本じゃなければ…。
でも後半のイーキンは割とかっこいいです。ええ。決めシーンで鼻真っ赤だったりしますけど。

ま、この映画は「アーロンを愛でる映画」ですから、思う存分アーロンを見て笑ってめろめろになってください。

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BADBOY特攻〜for bad boys only
BB特攻
やられた…んだろうなぁ。
あらすじ

探偵事務所(BAD BOY 特攻)は史上最強の遊び人キング(イーキン・チェン)、完璧主義の実力派ジャック(ルイス・クー)、キングの妹クイーン(クリスティ・ ヤン)の3人。親の借金の形に結婚させられる女の子を助けたり、初恋の女の人を探したりと仕事をこなす彼らのもとに来た依頼は二つの人探し。
一つは突然行方不明になった彼女シャドー(スー・チー@)の捜索、もう一つはかつての国民的スプリンター ヤン・チン(スー・チーA)の娘の捜索。依頼を受けて探し出した少女イレブン(スー・チーB)はそのどちらでもなかった。ヤン・チンには娘などおらず、シャドーとイレブンは別人だったのだ。
どうやら追われてるらしいイレブンを部屋においておくうちに無邪気な彼女にはまるキング。しかし彼女は謎の組織の日本人サカモト(マーク・チョン)にさらわれてしまう。
そのうち依頼人ユン(ダニエル・チャン)が自力で見つけ出したシャドーの談によるとヤン・チンのクローンを作ろうとした悪の組織が間違えてシャドーをさらい、クローンとしてイレブンを作り出したという。その実験のせいでシャドーの顔半分はただれてしまったのだと。
イレブンを救いに悪の組織に乗りこむキング。そこに待っていたのはパワーチップを埋め込まれ、サカモトに操られるイレブンだった…。

みどころ

渋くてかっこいいルイス・クー。本当にかっこいい。
可愛くて切ないクリスティ・ヤン。本当に可愛い。
年齢も立場も違う3人を見事に演じ分けるスー・チー。本当に見事。
特に無邪気なイレブンはすごく魅力的。顔はCOCCOなのに。
で、主役のイーキンなんですが、奴はなんていうか「微笑ましい」です。ぜんっぜん垢抜けないのにカッコつけて女の子口説いてる姿が微笑ましくて「んーちょっと騙されてやるかな」って感じ。奴が誰か口説くたびに映画館のあちこちで忍び笑いが聞こえるのさ。
アーロンはさ、そりゃもう男前だから見つめられて口説かれたらいちころだけどもさ、イーキンはなんだろうね、苦笑しつつもどきどきしちゃうのよ。

「クリスティ・ヤンがイーキンの妹ってのはどうよ」とか「そのライダーキックはなんですか」とか突っ込みどころ満載。脈絡の無いストーリー、無駄なアクション、意味の無い爆発とこれぞ香港アクション!ビデオでたら誰かに見せて一緒に笑いたい一品です。

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決戦!紫禁城
決戦紫禁城
私ほんとこの手のキャラに弱いよなぁ…

あらすじ

…ってもこの話すごく脈絡が無くて困ってしまうんですが…一応

おそらく明代。
紫禁城で玉璽が盗まれる事件が発生。それを取り戻してきたのは「剣聖」と呼ばれる皇叔・葉孤城(アンディ・ラウ)であった。彼は当代もう一対の達人「剣神」西門吹雪(イーキン・チェン)との紫禁城で決戦を望む。
二人の決戦に沸く城下では謎の連続殺人事件が発生。西門吹雪の親友である皇帝密使・龍龍九(ニック・チョン)が捜査に当たるが、状況証拠は西門吹雪を示す。
葉を慕う皇妹・飛鳳(ヴィッキー・チャオ)と共に事件に巻き込まれていく龍龍九。果たして真犯人は誰なのか、そして葉と西門の勝負の行方は―。

武侠作家御三家(他に金庸、梁羽生)の一人、古龍の傑作「決戦前夜」を原作とするアクション時代物。アンディとイーキンの共演と「風雲」の流れを汲む派手なワイヤーアクションが話題となりました。
 

みどころ

そりゃあなた、アンディですよ、アンディ。前半はね、まぁ普通にいい男なんですけど、イーキンとの決戦時に見せる笑み!目!!…やられましたわ。さすが香港明星界「抱かれたい男1」ですわ。素敵過ぎる…。思わず何度も何度も巻き戻しては「ぐはぁっカッコいい〜vvv」とじたばたしてしまったのことよ。アンディってこんなにカッコよかったっけ?

…ってあなたイーキンの迷じゃなかったんですか?と突っ込まれそうな感想を書いてしまいましたが。イーキンはね、相変わらずですよ。「無口だけど心優しい剣豪」という二枚目役だというのに全然垢抜けなくって。決めシーンではやっぱり鼻が赤いし。あの人、寒いとこでのロケに向かないよな。いや、かっこいいのよ、西門吹雪。無口で強くてポーズだってちゃんと様になってる。でもね、なんだろうね。やっぱりあの人には「華」が無いのかね。アンディと並べるとそのイマイチさが際立っちゃってもう…心くすぐられますわ。はは、結局やられてんのよ、私。

武侠小説原作らしい派手なアクション、ちょっとしたミステリー…うん。面白かった。原作読んでみたいけど日本語訳出てないんだよなぁ。

吹き替えのこと〜声優のわかる方だけどうぞ

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欲望の街2〜台湾立志伝
古惑仔2
なんか…かっこいいんだけど…

あらすじ

まぁった脈絡の無い話だよ。だいたい「2」だし…どうするかな。

香港黒社会で着実にキャリアを重ねるナン(イーキン・チェン)は銅羅湾のボスの座をフェイ(アンソニー・フォン)と争うことになる。その頃、ナンの親友サンカイ(チャン・シウチョン)の台湾でのボス・ライがマカオでの覇権を狙い、香港に現れる。ライに対し恩を感じながらも、ナンとの友情を選ぶサンカイ。しかし、ナンとサンカイは罠にはまりライ殺害の犯人にされてしまう。その黒幕は、フェイと手を組んだラウの愛人ヤウ(チンミー・ヤウ)。彼女はサンカイが愛した女性であった…。

イーキンの出世作「古惑仔」の二作目。イーキンの相方・陳小春の演じるサンカイにスポットが当てられています。

みどころ

…なんか、イーキンかっこいいんですけど…。若いし。ま、5年前だからな。
ちゃんと人望も器量もある若頭って感じで、このシリーズで人気出たのはわかる気がする。
で、なんでこんなにかっこよく見えるのかといえば、それはやっぱり小春がいいからでしょう。お調子者にみえるけどまっすぐな気性の小春が心を預ける相手なら、そりゃいい男だろ、と思わせるのよね。
そう。この話の主役はあくまで小春で、イーキンは脇役。だから性格とか感情とかがあんまり表に出てこなくて、それもまた「かっこいい」理由なのかも。
そういうこと考えるとやっぱ「1」が見たいな。敵役ジャンユーだし♪
でもうちの近くにはない…探すか。

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人魚伝説
人魚伝説
これーっvvvvv

あらすじ

「かっこよくて女生徒の気が散るから」という理由で88回も不採用になっている体育教師チー(イーキン・チェン)。彼は10歳の時海でおぼれて以来水を恐れ、泳ぐことができない。ようやっと採用された学校の課外授業で海に落ち、意識を失ったチーは人魚に救われる。彼女は10年前にチーを救った人魚メイ(クリスティ・チュン)であった。メイは魔法の真珠を使ってチーを救おうとするが、誤って真珠を飲み込ませてしまう。真珠が無ければ海に戻ることのできないメイはチーの生徒となって真珠を取り戻そうとする。次第に魅かれあうチーとメイ。しかしメイの正体を知った人々にメイがさらわれ…。

1994年の作品。メイに惚れる生徒ケンジ役で金城君が出演。挿入歌も金城君。君のおかげでビデオになったんだね。ありがとう!

みどころ

これっこれよっっ私の見たいイーキンはvvvv
やぁもう優柔不断でおどおどしてて激ニブで…なんつーかこれ地なんと違う?ちょっとマザコンちっくで、女生徒にからかわれておろおろしてて、誘われてもぜんっぜん気がつかなくて、ラストだって金城君に背中押されないと気の利いた台詞ひとつ言えない。メイが人魚だってわかった時だって、思いっきり腰抜かしてるし。あぁっもぉ情けないんだから♪
昨日見たナンがふつーにかっこよかったからちょっと消化不良だったんだけど、もうこれはまんま「私の見たいイーキン」だったもんだから嬉しくってしょうがない。見てる間ずっと顔が緩みっぱなしでしたわ。誰もいない時に見てよかった…。
あ、で、これに出てくる金城君はちょっと軽くてでも男気のあるよい子です。情けないイーキンとうまく対比されてていい感じ。さ、もっかい見よ。

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超速伝説〜ミッドナイト・チェイサー
極速
茶髪はちょっと…

あらすじ

金持ちの坊スカイ(イーキン・チェン)は走り屋チームのボス。金に飽かせた車、彼の親友であり優秀なメカニックであるパディ(パトリック・タム)、そして自身の運転技術で連勝を続けていた。しかしかつて父ブラック・トンを負かした走り屋・タンフン(サイモン・ヤム)とのレースに負け、同乗の恋人・ケリー(ケリー・リン)をも失う。同時に麻薬所持疑惑をかけられ、死んだと聞かされていた父が住むというタイに逃れる。父を探し出したスカイは父から走り屋として、人としての心構えを学び、成長していく。
そんなスカイの元にパディの妹リョンチー(セシリア・チャン)が訪ねてくる。パディがタンフンと勝負をすることになったのだと。スカイは父と別れ、リョンチーとともに香港に戻るが―。

みどころ

CGの車、エイベックスっぽい音楽とまんま「イニシャルD」で始まったこの話。すごくまっとうに「ああ…イーキンかっこいい…」と思える映画でした。
金持ちの坊ちゃんが彼女の死・父親との再会・友人の死を経て成長していく…ちゃんとね、だんだんかっこよくなるのよ。前半の坊ちゃんはそりゃもう危なっかしいし。タイでの不安げな様子から父親と暮らして少しずつやわらかくなっていく表情。そして香港に戻ってからの決意に満ちた目。いいです。どきどきします。こんなに素直にかっこいいなぁと思ったのは初めてかもしれないよ。タイでは暑いせいか脱ぎまくってるしさ。筋肉ついて日に焼けてていい身体してるんですけど、ちょっと太ってる。その胸は何だ。あと、イーキン茶髪似合わない。

で、イーキン以外ですが。いいよなぁ。サイモン・ヤム。いつもにこやかで。胡散臭くて。車が好きだとストレートにわかるアクション。濃い。濃いよ。
それからヒロインセシリア。可愛いね、相変わらず。「女子教護院」ってはじめ全寮制の女子高かと思ったくらいだよ。桜田淳子を思わせる古風な顔と強がった言動の組み合わせがまた可愛さを引き立ててますな。
そしてやはり影の主役パトリック・タム。スカイとの絶対的な信頼関係、車に対する情熱、妹への愛情、どれも痛いくらい伝わってきて切なくなります。決戦!紫禁城にも出てたんだよね。でもぜんぜん違う。つかキャスト確認するまで気がつかなかった。上手いわ、この人。

もちろんつっこみどこもいっぱいあるけど、イーキンがかっこいいからそれでいい。ますます奴にはまってきた自分を実感させられましたわ…。

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中華英雄〜レジェンド オブ ヒーロー
中華英雄
案外地味だったなぁ

あらすじ

清末。名家の息子に生まれた華英雄(イーキン・チェン)は西洋人に殺された両親の仇を討ったことからアメリカに逃れる。それから16年後、彼の幼馴染生奴(ジェリー・ラム)と息子剣雄(ニコラス・ツェ)はアメリカに渡り、華英雄を探し始める。華英雄の労働者時代の友人羅漢、兄弟子鬼僕らの口から語られる過去―。
華英雄は石切り場でつらい労働者生活を送っていたが、殺人の濡れ衣をかけられお尋ね者となる。渡米の前日の契りで身ごもった幼馴染潔瑜(クリスティ・ヤン)を待ちアメリカにとどまる英雄。しばし潔瑜・生奴と共に穏やかな生活を送っていたが、彼の師金傲(アンソニー・フォン)の秘儀「中華の秘密」を狙い、金傲の弟弟子無敵(ン・ジャンユー)が5人組の忍者を送り込んでくる。英雄と忍者の戦いの中、忍者の一人木修羅(スー・チー)が英雄に心を奪われてしまい、かねてから彼女に思いを寄せていた忍者の首領金太保(マーク・チョン)はやけになって英雄たちの泊まる「中華楼」に火を放つ。双子を生んだばかりの潔瑜は炎の中英雄の腕に抱かれ命を落としてしまう。しかも双子の片割れの娘はさらわれてしまい、悲しみに沈む英雄。そんな彼に占い師は告げる。英雄は「孤独の星」を持つ男。その運命のため周りの人間は悲惨な死を遂げるのだと。愛する人々を思い、英雄は身を隠すのだった。
しかし、中国人労働者の苦境を救おうとする剣雄の危機に英雄は再び姿を現す。中華の秘密をかけ、英雄と無敵は自由の女神の上で対決する…。

みどころ

あの風雲と決戦の間に当たる作品って言うことで、えらい派手な映画を想像してたんですが、案外地味でした。何をもって「地味」とするかはいろいろだと思いますが、ま、濃いキャラに欠けるのよ。やっぱイーキンだけだとねぇ。ラスボスもジャンユーだしなぁ。好きだけど地味よね。
が、しかし、すごぉくつっこみどころの多い映画でもありました。いくつか箇条書きであげると
・広東語と英語で会話するユンピョウ先生とアメリカ人。通じてるんですか?
・イーキン…そんなさわやかに「ゴキブリ食べた」と笑わないでください。
・それからクリスティと撮る写真。そのポーズは何?
・忍者…金火木土水…風水のつもりなのかもしれないけど呼び名が惑星ってさぁ。セーラームーンじゃないんだから。でも連想したのは忍者キャプター。
・そして何故貴方達ガクラン?帽子までかぶると帝都みたいですよ、マーク。
・娘の居場所聞き出さないうちにさらった人木っ端微塵にしちゃだめじゃん。
・ジャンユーが「華英雄」と叫ぶ場面。かくれんぼみたい。「もーいーよー」って。
・KKKはまずいと思います。そしてKKKがPOLICEに屈するのもどうかと。
・イーキン口開いてしゃべってください。「声」が聞き分けられるようになってることに気づいちゃったじゃないのよ!
やぁ、もっともっともっといっぱいあるんだけど。勢いで流されない分目に付くのよ。

で、イーキンですが、ラブラブ夫婦生活が微笑ましいです。あんま表情の変わんない人だから時々見せるうきうき笑顔にやられるのさ。にしても、イーキンの映画みてるとえらい確立で「彼女」が死ぬんですが。打ちひしがれる貴方も好きだけど、毎回まぁべしゃべしゃに泣くこと。
クリスティは普通に可愛い。けっこう「強い奥さん」オーラが出てるのは気のせいだろうか。
そんな奥さんの目の前でイーキンにハンカチを返す黒留袖のスー・チー。いい根性してます。そしてその後無言で食事を続けるイーキンとクリスティが結構ツボ。
で、ニコラス。ほんっとこの子肌きれいだよね。傘を振り回すアクションはなかなかかっこいい。私が番傘好きなだけかもしれないが。
…ときてジャンユー。特警新人類で見てからかなりお気に入りなのですが、やっぱいいねー。KKKの怪しげ覆面の真ん中でうつむく横顔、ものすごく素敵です。役柄としてはかなりかわいそうな人でしたが…。だって金傲に「未練を捨てなければ強くなれない」って言われて奥さんと子供殺しちゃったのに華英雄に「愛無き者に勝利はない」とか言われて負けるのよ。ひどい…。

風雲の流れか、テーマ曲も似た感じでした。やっぱDVD買うか。風雲と決戦買っちゃったからなー。

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男たちの挽歌・外伝〜廟街故事

いたたまれない…

あらすじ

ミュウ(イーキン・チェン)は香港の繁華街・廟街で育った若者。父は抗争に巻き込まれ「黒社会には入るな」と言い残して命を落としていた。ある夜、ミュウは深センでスゥ(ン・シンリン)という娘と出会い、お互い一目ぼれする。地元のチンピラに絡まれたスゥを救う喧嘩の中、ミュウはチンピラの一人を殺してしまう。スゥの証言があれば正当防衛が認められるはずだったが、スゥはその間も無く父親に連れ戻されてしまい、ミュウは懲役4年となってしまった。
4年後、懲役を終えたミュウは親友ハイ(エリック・コット)のはからいでスゥと再開する。スゥは、廟街で育った自分だが、カタギとして生きて生きたいというミュウを父の経営する保険会社に入社させる。しかし、ほとんど教養の無いミュウに保険のセールスマンが勤まるわけも無く、ミュウは社内では完全にお味噌扱い。それでも家を飛び出したスゥと幸せそうに暮らすミュウだったが、それを良しとしないスゥの婚約者に罠にはめられ…あとはもう落ちるばっかりさ。

「男たちの挽歌」とは全然関係ない話。だってイーキン堅気だし。

みどころ

えっと…ものすごくいたたまれない映画です。
運悪く世間知らずのお嬢さんに関わってしまったがばっかりに不幸へと転げ落ちていくのを見てるとつらくてつらくて。お約束だとわかってても駄目なんだよなー、こういうの。日本のドラマだとまぁ最後には幸せになるだろうと思うんだけど、香港映画だとそれこそ救われないまま死にかねないから余計だよ。
しかもさ、全然納得がいかない。何度「だから切っちゃえよそんな女」とつぶやいたことか。あんたの人生その女一人のせいで最悪だ。そいつがいなけりゃ刑務所にも行かず、合わない会社に入れられていじめにあったりせず、義父は死なず、親友は店を売らずに済み、そんな大怪我することも無かっただろうが。
最後、戦いに行く前の「俺は今まで廟街で育った世間知らずだった。でもスゥとの出会いは自慢できる」って台詞。まったく共感できません。確かに一緒に暮らす姿はめっちゃ幸せそうだったし、愛は損得じゃないってこたわかってるけど。
あ、でもね、イーキンはかっこいいの。若いし。ジーンズもスーツも似合うし。切なげな目線にどきどきするし。
もう一度見ればさっきよりは落ち着いてイーキン鑑賞できるかしら。

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東京攻略〜Tokyo Raiders
東京攻略
偉仔ったらお茶目さん♪

あらすじ

婚約者に結婚式をすっぽかされたメイシー(ケリー・チャン)はその相手高橋(中村トオル)を探して日本に向かう。その傍らには内装屋ユン(イーキン・チェン)。高橋から内装代をもらうのだと彼女に無理やりついてきたのだ。
訪れた高橋のマンションで日本人に襲われる二人。妙に腕の立つユンが撃退するも、追われる彼らは日本人の少女(遠藤久美子)に助けられ、ある事務所に案内される。そこにいたのは私立探偵リン(トニー・レオン)。リンは二人に高橋はヤクザのボス(阿部寛)の妻と駆け落ちしたと告げる。
動揺しつつも高橋を探し続けるメイシー、そんな彼女を守るユン、何故か彼らを助けるリン、三人はお互いを探り探られつつ気持ちを通わせていく―。

実に実にとりとめのない、どんでん返しの多い話。↑ではほっとんどあらすじになってませんが面倒だからここまで!

みどころ

強いぞ☆偉仔!便利道具で戦うぞ!
モテモテ☆偉仔!セシリアだってめろめろだ!
軽やか☆偉仔!スケボーだってすいすいさ!
つーわけで、トニー可愛いですね…こんな可愛いおっさんだったとは…。
今まで見たトニーはなんかけだるい二枚目ばっかだったんだけど、コメディもいけるのねー。流石香港明星一の演技派。いつもどおり目線は定まっちゃいませんが、その潤んだ瞳にはやっぱ力があります。怪しい日本語、たくましい想像力、お茶目な所作。素敵すぎ。
イーキンは、役立たずの探偵役。本当に役に立ちません。VCDで見たときはつっかかるケリーを飄々とかわす腕の立つ兄ちゃんって感じだったんだけど、や、そうなんだけど、もっとずっとおしゃべりでお調子者で、腕っ節が強いだけの無能者でした…いいじゃん。こういうイーキンが好きなのよ。楽しそうだし。くるくる表情変わるし。エンクミなんかにやりこめられてるし。
さて、この映画のみどころはやっぱりアクション。トニーの便利グッズを駆使したアクションは楽しいし、「カンフーの達人」って設定のイーキンも素晴らしい身のこなしを見せてます。スタントじゃ…ないよね?私はこの二人の格闘シーンが一番のお気に入り。アクションシーンなのに暑苦しくない。この二人ならではのさらっとしたバトルが新鮮です。
あ、今回のケリーははっきり行ってどうでもいい。目に力の無いイーキンと絡ませると面白いなーとは思ったけどそれだけ。セシリアはかっこいい。アクションがすごく様になってる。癖の無い美人ならではだね。
忘れちゃいけないのは阿部寛。神経質なヤクザ役で物凄い存在感を見せてくれました。

にしてもDVDはいいねー。メイキングはつくし、後で好きなとこだけチャプター選んで見られるし。日本語吹き替えにもしてみたけど…なんかアメリカンな吹き替えでした。目を瞑ると気分はNHK教育。そして予告編。なんですかあの日本版の予告編。映像は同じだけど全然違う映画みたいだ。この映画にTINAの「迷路」合わせるか…すごくかっこいい映画と思って映画館に行った人がいたらがっかりしたろうなぁ。ここまで違うと逆に面白い。感心。

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男たちの挽歌4〜新英雄本色
挽歌4
イーキンのプロモビデオ?

あらすじ

暗黒街の若きボス・チョン(イーキン・チェン)とチンピラ・タイハ(ラウ・チンワン)。二人はチョンがタイハの命を救ったことをきっかけに、信頼の絆を深めていく。しかし、チョンの台頭を快く思わない兄貴分ウェイ(ベン・ラム)の陰謀により麻薬密売の容疑をかけられ、チョンは中国に脱出する。脱出先でウェイの手下により殺されそうになったチョンは恋人・チリ(チンミー・ヤウ)に伝言を残し、姿を消す。
2年後、暗黒街のボスとなったタイハの前に現れたチョンは「ウェイは麻薬密売の隠れ蓑にタイハを利用している」と告げる。タイハは先手を取ってウェイを失脚させることに成功。チョンもウェイに傷つけられ、薬漬けとなっていたチリと再会、結婚の約束をする。しかし…。

みどころ

いやぁ、これ買っちゃったんです。300円だったから。借りるのと同じってことで。で、後回しになってたわけですが…かっこいいじゃん。ほんとに。びっくりした。
外伝では青臭い兄ちゃんだったんだけど、これは若き暗黒界のボス…とまでは行かないな。リーダーぐらいか、の役どころで、別に崩れもせず正統派。チンミーに「そんな俺に惚れたんだろ?」なんて言っちゃったり、「女を喜ばす言葉を知らない男ね」なんて言われちゃったりしてさぁ。ねぇ。生意気に。
もちろんユンファの渋さ、男っぽさの足元にも及びませんが、古惑仔につながる「若き香港ノワール」らしさが出ていて、イーキンのプロモビデオとしてはよろしいんじゃないでしょうか。
ただねぇ、頭悪いんだよ。チョウ。男気があるのはわかる。けどもうちょっと考えて行動しようよ。それに対してラウチンは賢い。貫禄もある。イーキンよりよっぽどボスらしい。ちょっとしたお茶目さも見せてて主役は君だって感じ。チンミーも良い。鉄火な姐さんがよく似合う。男をかっこよく見せるのは女だね。やっぱり。
ちなみに、一番印象的だったのは初手からいやに鼻血出すと思ったら実は鼻腔ガンだったとかわけのわからんオチでした。
…あ、このバタ臭い顔の刑事さんマーヴ(冷静と情熱の間でのケリーの彼氏)だ…。

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欲望の街T〜銅鑼湾の疾風
古惑仔1
やぁっと見た

あらすじ

香港のチンピラナン(イーキン・チェン)・サンカイ(チャン・シウチョン)らは洪興社幹部B哥(ン・チーホン)の右腕として、黒社会での力をつけていた。しかし、洪興社ボスチョン(サイモン・ヤム)に依頼されたマカオでの仕事で、B哥と対立するカン(ン・ジャンユー)にはめられ、失敗。仲間を一人失い、チョンも失脚してしまう。女に誘われ間に合わなかったサンカイは台湾に去り、ナンは組を追われて恋人サイ(ジジ・ライ)と共に西貢で食堂を開く。しかし、B哥が洪興社のボスとなったカンに家族ともども殺され、ナンの食堂も破壊される。ナンは台湾で力をつけ戻ってきたサンカイの力を借り、反撃を開始する…。

みどころ

いや、やっと見ましたよ。イーキンの出世作「古惑仔T」。まぁイーキンは普通にかっこいいです。腕も立つし義理堅いし。そういえば、よくナンの紹介で「頭が切れる」というのを見かけるんだけど、それは違うだろう。
そんなことより注目は当然ジャンユー。黒社会でのし上がっていくという野心をむき出しにした彼から目が離せない。すごくずる賢くてやな奴で、義理を大事にするナンと対照的。ていうかナンってやってることはチンピラなのに義理人情ばっかり表に出してて、「チンピラのくせに何キレイ事言ってんの」って気にさせられるのだけど、カンは「そこまで徹底するか」ってぐらい卑劣で残酷。あぁ素敵…。
そんな彼が母親を殴られたからってだけでおびき出されるのってどうよ。カン、親孝行だったのね。
そうそう、洪興社ボスのサイモンもすっごくいい。甘そうだけど笑顔の裏で何考えてるかわからない妙なオーラが漂ってます。
あぁやっぱ「硝子のジェネレーション」見よう。ジャンユーLOVE〜vvv

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キング・オブ・ギャンブラー

変な映画…

あらすじ

シャ(トニー・レオン)は賭博王だった父の遺言でライバルの息子、ヤム(イーキン・チェン)と勝負しないといけないらしい。で、負ける。もうギャンブルはいやだとうなされるシャのために妻ルル(サンドラ・ン)は賭博聖ホイ(レオン・カーファイ)を雇い、シャを特訓しようとする。が、いい加減で金に汚いホイはお金を払うまではと教えようとしない。そのうちヤムがホイを消そうと殺し屋を送り込んできたり,そのボディガードにシャのばあや(エリック・ツァン)の知り合い(レオン・カーファイA)を雇ったり,シャがホイの超能力を吸い取ろうとしたり,ホイが消えちゃったりしているうちに第二戦当日が近くなり,シャは逃げてしまう。とりあえずボディガードの人(名前わからん…)がホイのふりして出場。動物の言葉がわかる彼はヤムのオウムを利用して勝利する。
第三戦を前に、金を使い果たして乞食になったシャを発見。シャは激怒するルルと仲直りして第三戦に出ることになるが,やっぱり直前で姿をくらます。
またホイ(偽者)が出場するが,オウムを使っていることがばれ、敗退。そこに再びシャが登場。家族をかけてヤムと対決する…。

みどころ

えーっと。大真面目な顔してダイス振ってるイーキンとか金持ちぶってかっこつけてるイーキンとかオウム背中にカードやってるイーキンとか負けちゃって椅子ごと後ろにひっくり返るイーキンとかその直後に「おめでとう!僕も嬉しいよ!」とか言ってにこやかにトニーと握手するイーキンとかかな。
…そうじゃないでしょう。いや、それが見たくて借りたんですけどね。確かに奴が出てくるだけで可笑しくてしょうがなかったんですけどね。
ていうか。この話とんでもなく筋が通ってないんです。もうここまでくると話には突っ込んじゃいけないんだなーというくらい。ある意味そこがみどころか。強いて突っ込むならラスト。「大団円で良かったなぁ…でも僕は家族じゃないから」って去っていくレオン・カーファイは悲しすぎ。誰か呼び戻すのかしら…と思っていたらイーキンが「おめでとう!」って言いだして沙一家とイーキンの「新年快楽」で劇終…そんな寂しい旧正月はイヤだ。
大真面目に馬鹿なことするイーキンが見たい方にのみお勧めできる映画。そんな私はVCDが欲しかったりする。300円ぐらいで売ってないだろうか。

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