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[ 2009.12.12 updated ]
 ◆TOSS, PULSE, ROCEどれにする?
今年も残るところあとわずかとなってきました。オランダではシンタクロースが終わって、日も短くなり、 寒くてくらーい冬がやってきました。 先週は月曜日に演奏会KC-Labがあり、映像作品『Pulse』の上映が行われました。 そして急遽音楽を担当することになったダンス作品『TOSS』 の初演も木曜と金曜日にあり、大忙しの一週間でした。 来てくださった皆さんありがとうございました。 金曜日には春に予定している学校のプロジェクト、アンサンブルMAE とダンスカンパニーLeine&Roebanaの顔合わせで、 アムステルダムのスタジオに訪問もしてきました。Orgelpark というオルガンが何台もある教会で来年5月に公演をする予定です。 僕は音楽はもちろん、ダンサーと直接作品をつくっていくチャンスをもらえそうでとても楽しみにしています。

さて平川祐樹との映像作品『Pulse』がなんとベルグラード(セルビア)で上映 されることとなりました。 日本、オランダだけでなく、他の土地へと作品が届くというのはとてもありがたいことです。実は12月15日から一年半ぶりに日本へ戻る予定で、 セルビアにはちょっと遠いので、このスペシャルな機会に僕自身行けないのが残念です。とはいえ、この二年間は正月はずっとオランダでしたから、帰国もとても楽しみ。 そして『TOSS』について。トルコ人振付家Gizem Bilgenによる男性ダンサー8人で構成された15分の作品。 1月にはユトレヒトでの再演が予定されています。 今回、彼女に作曲家Dirk Haubrichのアシスタントとして呼んでもらえたおかげで、彼と仕事をする機会を得られました。 キリアンをはじめ、多くの舞台音楽を制作されている方です。彼がつくったリズムトラックに僕が書いたストリングアンサンブルを重ねて制作しました。 短い制作期間でしたが、スタジオで相談しながらの作業はスリリングで楽しかったです。

年明けにも大きなプロジェクトが2つ。ひとつは1/24のROCEの公演。 5月にWalter Maas Huisでのワークショップで出会ったメンバー達と結成したアンサンブルでの試行公演。歌と演奏とダンスを混ぜた45分ほどの作品になる予定です。 僕はピアノとメロディカの演奏、コンピュータでのサウンドトラック、同時にダンサーとして踊り、また他の音楽家3人に振付や全体演出も行うという野心的な内容。 もうひとつは今年の春に発表した音楽作品『To Love, to Love Me, to Love Us』の改訂版を Hammond-organ Festivalの中で発表予定。 年末年始でどこまで仕上げることができるかこれからが正念場です。 2月には佐藤尚美さんが『死と鏡』を東京で演奏してくれる予定もあり、嬉しいことです。

プライベートでもいろいろと変化を迎えた年となりましたが、これまでの作品や人脈がつながり広がっていく感触を感じています。 「事業仕分け」はいたしません。僕ができることならなんでもします。自分で変わるという以上に、周りから導かれていく感じ。Let it beの心境であります。 合理化からは創造的な精神は出てこない。むしろ混沌や余剰こそがアートする心を育てるのです。 期待に応えられるよう自分の状態を活性化し、活動していきたいと思います。来年もよろしくお願いします。

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[ 2009.11.01 updated ]
 ◆『Pulse』オランダでも上映します!
平川祐樹との映像作品『Pulse』を音楽院の作品演奏会KC-Labで上映することになりました。 詳しくはInfoページをご覧下さい。 それから2月の予定も分かっている範囲で情報を更新しました。他のプロジェクト(Dance Video, ROCE, MAE, AeroDynamic, Letter)も発表できる段階になりましたら、随時内容を更新していく予定です。ときどきチェックお願いします。

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[ 2009.11.01 updated ]
 ◆オランダで活動を継続します。
ご報告が遅くなりましたが、勉強のために2011年までオランダを拠点に活動を続けることになりました。 音楽が橋本知久の主たる表現手段であることは変わりませんが、 Time Based Artist; 時間を扱う芸術の専門家として、 ダンスや演劇的なアプローチを取り入れた作品制作にも取り組んでいこうと思っています。

【意志】作品を通しての時間体験をいかに構成=compositionするかということを考える際に、その最終的な表現形式を初めから音楽(作曲=composition)と制限せず、 いろいろな表現手法をフラットな可能性として考えたいのです。それは演劇かもしれないし、ダンス、映像、朗読、オペラあるいは儀式や旅のようなものかもしれない。 僕の創作活動に一貫性があるとすれば、それはパフォーマーやアーティストたちの力を借りて、異なる要素が統合された作品・場をつくろうとしてきた点にあるでしょう。 語法や様式は絶えず変化していますが、「境界線」上に常に身を置き、多を一に結ぶための技術を訓練してきているとも言えます。

【研究】映像の絵コンテ、建築の設計図、楽譜や舞踏譜など、制作者の意図を記録する方法はこれまでそれぞれの分野で沢山開発されてきました。 岡崎乾二郎が『芸術の設計』(フィルムアート社、2007)の中で分野ごとの「技術」を俯瞰し横断する大変面白い編集を行っていますが、 僕のマスターでの「研究」は、音楽とダンスの分野をつなぐための方法をノーテーションという切り口から考えるものになる予定です。 ただし記譜法など実践的な事例を扱うというより、もっと概念的な方向からアプローチし、 自分の目指す「表現、あるいは作品」を生み出すための道具、あるいは思考方法の開発を目指していきます。 映像や音声の加工技術、CGなどメディアの発達は、情報の伝達を容易にしてくれていますが、あくまで「紙と鉛筆」による技術の延長線上にあるものだと思います。 曖昧で複雑なことを実現している身体の奥にあるものを、分解して、視覚化あるいは概念化して、議論できるような「言語」に瞬間冷凍するのがノーテーションです。 言葉、あるいは記号にしたとき、それはもう止まった「死んだ」もの。ただしその「抽象」という道具を手にすることで、 まだ見ぬ未来の「生きた体験」を思い描くことが可能になるのです。(ちょっと良く書きすぎでしょうか・・(笑))

【環境】ハーグの王立音楽院では作曲の個人レッスンと、Beauty Classという美学のゼミ、院生を中心としたMaster Circleに出ています。逆に言えばそれだけです。 ロッテルダム・ダンスアカデミーRDA_CodartsではLaban Movement Analysisの授業や、ダンサーたちのワークショップを聴講生として見学させてもらっています。 自分でもExnuncというスタジオで昨年から踊っています。それとまだ始まっていませんが、ロンドンのThe Benesh Instituteが提供するコース、 Certificate in Benesh Movement Notationも並行して勉強する予定です。これら理論的な学習とともに、いくつかの領域横断的なプロジェクトを通して、 実践での技術を磨くというのが、向こう2年間の環境です。

2年前には今の自分を想像していなかったように、これから先をはっきりと思い描くことはできませんが、 自分の感覚を信じて活動を続けていきたいと思います。チャンスが目の前に来たときにジャンプして掴める準備が必要ですね。 これからも応援よろしくお願いいたします。

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[ 2009.10.04 updated ]
 ◆平川祐樹 個展の音楽を担当します。
数年前にEMの舞台作品『もうひとつの時代』を共同制作した平川祐樹さんの個展が、 11月に名古屋で開催されます。 橋本は新作となるインスタレーション『Pulse』の音楽を担当します。 詳しくはInfoページをご覧下さい。

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[ 2009.09.22 updated ]
 ◆子どもたちの音
春から教育プロジェクトWatch That Soundに関わっています。9/25(金)、その新作発表がロッテルダムの映画祭CAMERA JAPANで行われます。 詳しくはInfoページをご覧下さい。

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[ 2009.06.14 updated ]
 ◆時の鎖
先日、我が家にエレクトーンがやってきた。 学校からなんとタダで譲り受け、友人の引っ越しの手伝いの時についでに車で家まで運んでしまいました。 レバー式なんて小学校の音楽室以来で、懐かしい。ペダルのドと上鍵盤のファが1音壊れてるけど、あとは問題なく動く。そして友人からはクラシックギターもこれまたタダで譲り受け、 急に楽器が充実して喜んでおります。この調子で誰かクラリネットとかチェロとかくれないかしら。

5月28日にギリシャ-フランス人作曲家Georges Aperghisのミュージックシアター 『Machinations』のオランダ初演(Las Palmas, Rotterdam)を見てきました。 VocaalLAB Nederlandによるプロダクションで4面スクリーンの映像、4人のダンサー、 4人の声楽家と音響オペレーターによる作品で、 センターのミキサー卓を中心に取り囲むように客席やステージが組まれ、客席の間を使ってダンスが行われるなど、立体的な空間演出が特徴的でした。 フランス語の音の豊かさを生かした語りをベースに、極めて限られた要素を使って緻密に練り上げられた音楽でした。 エレクトロニクスによる比較的シンプルな音色変化も、 ライブの音を生かすには丁度いい塩梅。開放的なカタルシスこそなかったものの、 1時間の上演を飽きさせることない構成に感銘を覚えました。 終演後Operadagen Rotterdamの企画者による作曲家本人へのインタビューが行われたのですが、 オランダ語とフランス語で内容全く分からず残念でした。くぅー言葉の壁!

5月31日の『De Performer 0809』のショーイング(Walter Maas Huis, Bilthoven)は天気にも恵まれ、 とても充実した気分で終えることができました。 若手の音楽家8名が4人ずつの2グループに分かれ、それぞれ約15分ぐらいのパフォーマンスをつくりました。 家の各部屋をツアーのように回るグループAの後、僕らのグループBは 「ROCE」(スペイン語で触れるという意味)と題して、庭と一階の音楽室を使って発表しました。 ピアノの短い即興、庭からイタリアの歌Amara terra miaを歌いながら室内へ、バスクラとバスリコーダーが点描、ピアニストが客席の間をダンスで移動、 ソプラノリコーダーソロの民謡、 観客の手から手に導かれて僕は再びピアノへ、歌い手が部屋の窓を開けていき、ラストはベリオ編曲の民謡を全員で演奏して幕。
WMH09.showing

僕はピアノとダンスを担当。 風や鳥たちの声に囲まれ、とても幸せな時間が過ごせました。 終演後は討議の場も設けられて、観客の反応も上々でした。 一緒にやったグループのメンバーとは、 初日から驚くほどうまくコミュニケーションが進み、何か新しい企画を考えようと意気投合して別れました。

12日には今月から再開したオランダ語のレッスンの後、メロディカカルテットのリハーサル。今度の月曜15日に久しぶりの再演です。そして、夜はアムステルダムでダンス(オペラ)『pitie!』 (製作:les ballets C de la BRoyal Theatre Carre)を鑑賞。 これがまたすごかった。バッハのマタイ受難曲St. Matthew Passionをもとに8人の楽団(Aka Moon)に編曲された音楽(Fabrizio Cassol) はラテン、ジャズ、ファンク、エクスペリメンタルなどの要素を盛り込んで、 Magic Malik のアフリカンボイス(天使)を含む4人の歌い手たちによるレチタティーヴォとアリアや、ダンサーと楽団達も含めたコラールなど縦横無尽に展開される。 そして10人のダンサー(振付Alain Platel)。 下着だけのダンサー達が体の肉をつかみ合うシュールなものから、ジャズ、ストリートダンスやマーシャルアーツなどの要素も取り込んで、 果ては吊されたロープを使ったシルク的演出と組み合わせ全員で宗教画のようなポーズで見せたりと、これまた何でもあり。矢継ぎ早に繰り広げられる群舞やデュオなど、 確かな技術力と鍛えられた身体美がギリギリのところで混沌的秩序をつくる。作品の主題となるマリアの受難はソプラノのほか、ダンサー達の叫び声や身体的な痛みなど単純すぎるほど明快に提示される。 原曲でのバスの代わりにカウンターテナーがキリストを担当(Serge Kakudji)。彼が美声の合間に見せる猥雑なダンスは酒池肉林のデュオニソス的で面白い演出。 休憩なしの濃密な2時間は少々疲れたが、 血湧き肉躍るエンターテイメント作品でした。

昨日、安部公房の『第四間氷期』を読了。以前から舞台作品のための原作を探しているのですが、 未来を扱ったものとしてこの作品と、オーウェルの『1984』を読んでみようと思ったのは去年の年末。 あとはエンデやカフカなどいくつか候補があるが、ひょっとすると自分で書いた方が早いのかもしれない。 そういえば村上春樹の『1Q84』というのが出てしまってちょっと驚いた。 それでタイミング的にオーウェルの方は却下。命や時間というのはこの数年ずっと僕にとって大切なテーマですが、 信じられるものが揺らいでいる時代だからこそ、何を未来につないでいくべきかと考えたいのです。言い換えれば、それは明日何をするかというシンプルな問でもある。 閑話休題。

偶然だが小説のあとがきは、ちょうど50年前の1959年6月に書かれていた。宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ』を読んだときの感覚に近い、我々の日常の連続性と隔絶して現前する未来像。 市場経済の崩壊が予測されながら、環境問題でお茶を濁した洞爺湖サミットが示すように、人間は変化を認めることを恐れる。それが想像を超えた未来の人類の姿だとしたら、 何が正しいのかという現在の常識や倫理というのはまるで役に立たなくなる。意志、権利、運命、審判はどこにスケールを合わせるかでその重さは変わってしまう。 絶対的な解釈など初めからない。自ずから然り、というわけである。一読をお薦めしたい本だが、肝心の舞台化にはどうやら映画並みのお金と手間がかかりそうなので、 今の僕には手が出せそうにない。

この夏は『To love..』や『メタクシュ』の改訂(まだ続いてます)の他に、ダンスビデオやアンサンブルAero Dyanamicsのための創作なども予定しています。 「想像もつかない毎日が音立ててやってくる」(Dreams Come Ture『go for it!』より) 未来を描くのはなかなか大変みたいです。

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[ 2009.05.26 updated ]
 ◆『De Performer 0809』ショーイング

ワークショップ『De Performer 0809』のショーイングを5月31日の午後行います。 詳細はInfoページをご覧下さい。

現在LIFE AREAのレポートページを制作中です。写真や録音、それと映像なども見られるようにしたいと思っております。 準備が整ったらここでもお知らせする予定です。

昨夜はすごい激しい雷がなってました。夏も近づいております。

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[ 2009.05.01 updated ]
 ◆『De Componist/Performer 0809』に参加

ワークショップ『De Componist/Performer 0809』に参加することになりました。 オランダの北の町ビルトーベンにあるWalter Maas Huisで開催され、 若手の演奏家と作曲家が十数名集まって、ゲスト講師のもと議論やコラボレーションを行うというものです。 5/8の顔合わせから、5/31のショーイングに向けて作業を進める予定です。

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[ 2009.05.01 updated ]
 ◆『To love, to love me, to love us』初演終了!
Ensemble Royal 09
4月中旬の『死と鏡』アメリカ初演に引き続き、『To love, to love me, to love us』が先週ハーグで初演されました。 会場に足を運んでくださった皆様ありがとうございました。 短いリハーサルでしたが無事に発表を迎えることができました。 (録音が手に入ったらネットで聞けるようにしたいと思っています。もうしばらくお待ち下さい。) メゾソプラノと12楽器という久しぶりの大きな編成の作曲で、 自分の計画性の甘さに泣いていました。 当初の構想よりも短くまとめることになったので、いずれ改訂をしたいと考えています。

先週のスプリング・フェスティバルでは学生達の作品を連日聞いて、 とても良い刺激になっています。日本での演奏会に比べ、作風も大変幅広いです。 40ヶ国以上という出身地域の多様さもありますが、オリジナリティーを伸ばすような教育がされている証ではないかと思います。 他の声を使った曲を聴いて、もっと声に対する表現力の幅を広げたいと思いました。全体の構造やハーモニーとメロディーなどはうまく取り組めたと思いますが、 音色や音量バランスなどもっと繊細に調整するべきところなど課題がみえました。

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[ 2009.04.19 updated ]
 ◆『メタクシュ』がオランダ各地へ!
ギターとエレクトロニクスのための『メタクシュ』がPOW Ensembleの今年のツアーで演奏されることになりました。 詳しくはInfoページをご覧下さい。(都合により橋本の曲は延期になりました。9/22追記)

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[ 2009.04.19 updated ]
 ◆4月23日、新作『To love, to love me, to love us 』発表!
2003年に亡くなったオランダ人作曲家Peter Schat『To You』(1972)と同じ楽器を使って、 僕を含めた学生3人が新たに作曲。『To You』とともにひとつの演奏会で初演されるという企画です。 詳しくはInfoページをご覧下さい。

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[ 2009.04.07 updated ]
 ◆『死と鏡』アメリカ初演!
サックスとエレクトロニクスのための『死と鏡』が4月18,19日佐藤尚美さん(Duo X)のアメリカツアー で再演されます。詳しくはInfoページをご覧下さい。

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[ 2009.04.07 updated ]
 ◆『LIFE AREA』終了しました!
須釜陽一と橋本知久によるインスタレーション作品『LIFE AREA』 が3/26-4/3の期間、 ハーグのNutshuisにて展示されました。ご来場いただいた皆様ありがとうございました。特設サイトでは写真や音などを後日公開する予定です。EARTH MOVEとしては初の海外展開となったこのプロジェクト。ほぼ毎日会場に行っていましたが、 隣のオフィスで働いている人や地下のフィルムフェスティバルを見に来た人など、偶然出会うことになった人達もいて、いろいろな感想が聞けて良かったです。 何日も自分の作品と向き合うというのも、パフォーマンス作品とは違う経験でした。何はともあれ、展示を終えることができて、ほっと一息ついています。


特設サイト
》》 www.lifearea.info

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[ 2009.03.17 updated ]
 ◆特設サイト『LIFE AREA』オープン!!
EARTH MOVE初めての海外での企画『LIFE AREA』の開催がいよいよ迫ってきました。 この展示にあわせて特設サイトが本日よりオープンしました。英語とオランダ語ですが、 ぜひ一度ウェブサイトを覗いてみてください。 25日からは解説文が掲載され、展示終了後にはドキュメントなどが公開される予定です。 3月26日の夜にはオープニング・レセプションも予定されています。お近くにおいででしたら、遊びに来てください。
》》 www.lifearea.info

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[ 2009.03.10 updated ]
 ◆「暮らしの遊覧船」
オランダ日通が発行する情報誌「暮らしの遊覧船」3-5月号のArt Squareというコーナーに寄稿しました。 今月末に発表するインスタレーション『LIFE AREA』を中心に僕の活動について書いてあります。 該当ページだけPDFで見られるようにしましたので、下記リンクをクリックしてご覧下さい。
》》記事を見る(PDF: 263KB)

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[ 2009.02.20 updated ]
 ◆雨上がり!
1909年2月20日にマリネッティーが「未来主義創立宣言」をしてから今日でちょうど100年が経ったそうです。 速度の美を謳い好戦的な運動はやがてファシズムと結びついていきました。 市場経済の軋みが生まれる中で20世紀の新しい経済や社会システムを模索する動きがファシズムやコミュニズムにはあったと思いますが、 結果的には資本主義経済が世界をお金による価値で包み込む時代が訪れました。そしてまた現代は変化の時を迎えています。 ただ、全部をごそっと変えようっていうのは、少々無理がある。 マイナーチェンジをくり返しながら、ゆっくりと変態する。そう、ちょうど生きものの細胞みたいに。

さて16日にダンス作品『RAIN』を発表することができました。 「短かかったけど、作品は良かった」という感想が沢山の人達からもらった共通の意見でした。 今回は振付、演出、作曲をしました。僕にとってはとても大切な一歩となる作品になったと思います。 演奏会ということもあって、照明の準備などに十分な時間が取れなかったのはとても残念でしたが、 今後への課題として発表の環境や体制を整えることも必要だと思います。 見に来ていただいた方をはじめ、アドバイスやエールをくださった友人達、 そして何より作品づくりに関わってくれた、メンバーに心から感謝しています。ありがとう!!二十四節季では今の時期を雨水というようですが、 雪から雨に変わるような気温の変化とともに来週は春休み、voorjaarsvakantie。僕は作曲しなくちゃいけないので休んでもいられませんがね。では。


※左から稲村朋子(衣装)、堀田千晶(ダンス)、橋本、Chad Langford(音楽)
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[ 2009.02.06 updated ]
 ◆春立ちぬ
立春を過ぎたとはいえ、オランダはまだ寒うござんす、ぴゅるるるるるるー。昨年の春に作品を発表してから、 しばらく新作をつくっていなかったのですが、その間に変化をするための準備を自分なりにいろいろやっておりました。 で、このたび振付を担当したダンス作品を発表することとなりました。ぱちぱち。 『RAIN』というタイトルで今月16日に初演となります。詳しくはInfoページをご覧下さい。3月にはEARTH MOVEの展示企画『LIFE AREA』、4月以降も新作発表が控えており、 これからが正念場といったところです。 心強い仲間達に助けられながら、転ばないように前傾姿勢で突っ走りたいと思います。 どうか今年も見守ってやってください。
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