ぼくのなまえは、しむらようすけ。もうすぐ3さい。
おかあさんは、ぎょうだびょういんというところでかんごふさんをしています。
ぼくはおかあさんがだいすきです。
あまりいっしょにあそべないのはさみしいけど、おばあちゃんもいるのでそんなにさみしくないです。
きょう、ほいくえんのおともだちのゆうちゃんがぼくにいいました。
「ようすけくんのパパはなにをしてるの?ゆう、あったことないね」
「おとうさんはいないよ」
「そうなの?りえちゃんちみたいにリ・コ・ンっていうのしたの?」
ぼくはちょっとまよった。ゆうちゃんにはいってもいいかな。
(・・・・)
「ううん。びょうきでね、ぼくがうまれるまえにしんじゃったんだって」
「そうなの?」
ゆうちゃんはももぐみでいちばんのだいすきなともだちだ。
おおきくなったらおよめさんにするってきめてるんだ。
ゆうちゃんはびっくりして、ごめんねってなんどもいった。
「ぼくはなんともおもわないよ。」
「ようすけくんはえらいね。ゆうだったら、パパがいなくなったらさみしくて、きっとないちゃうよ」
「さみしくないよ。ほかのひとにはみえないけど、おとうさんはいつもそばでみててくれるんだ」
「そうなの?」
「うん。こころのなかにいるんだって、・・・おかあさんがいってた」
ゆうちゃんがびっくりしたかおをしたから、いつもみたいにぼくはそれだけいった。
「なおえおとうさん」はいつもいうんだ。
ほかのひとがびっくりするから、そういいなさいって。