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■そうだな。行けるといいな。
「石倉さんを連れていってあげたいです。たんぽぽの咲く土手に」
倫子がそういったとき、直江は「行けるといいな」と言った。行けるはずがない。二人ともわかっている。
それは実現できないだろう。

直江のこの言葉を最初に聞いたとき、私は意外な感じがした。
彼なら「それは無理だな」と、無理なことは無理だとはっきり言うような気がしたからだ。
だから、彼の言葉を聞いたとき、直江も変わってきたのかなと思った。
小橋先生をして10話で「最近柔らかくなった」と言わせた直江の変化は、既にこのころから表れていたのかもしれない。それは倫子の影響に違いなく、簡単に言ってしまえば、『彼女の前なら素直になれる』って感じじゃないのかなと。無理なことはわかってる。でも、そう願ったっていいじゃないか。そう思う気持ちが直江に芽生えてきたのじゃないかなと。

このあと、倫子は一人でボートに乗りに行く。直江の言った「空も水も近くに感じる」ことを体感しに。そして、
一人では淋しい、先生がいてくれたらいいのにと感じて直江に告白しに行くのだ。
直江先生は罪作り。「行けるといいな」なんて言わずにもっと冷たくしていれば彼女も告白することはなかったかもしれない。直江の優しさを知ってしまったから、倫子は側にいたいと思ったんだからね。

 

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