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■もう人を愛することはないと思っていた。なのに、いつの頃からだったろう。君と出会い、自分の中で何かが変わり始めたのは。
唯一の直江先生のモノローグ。これ以降、彼の心の中の声は聞こえてこない。視聴者がそれぞれ判断することになる。この思いは、彼のいつの言葉なのだろうか。

言葉の意味は、もちろんビデオレターの内容とリンクしている。やはりビデオレターを撮影しているときにこう思って、その思いをビデオレターに託したのか。彼女との関係を振り返ったとき、『僕が彼女を愛し始めたのはいつだったんだろうなぁ』という思いが直江の中に浮かんだのだろうか。
あんなに他人と距離を置くようにしていた自分に、愛する人ができるなんて。
自分自身に問いかけたとき、彼は『いつ』だと思ったんだろう。『何が』きっかけだと思ったんだろう。この言葉があの1話のシーンにかぶさったからには、彼はあの1話だと思ったのだろうか。
もちろん、これから彼が倫子に与える悲しみを考え,自己嫌悪?にも似た気持ちを持っただろうと思うが、でもそれと同時に、きっと彼は『救われた』と『幸せだった』と思ったのではないか。人を愛することなどないはずの自分が、人を愛せたのだ。それは彼があきらめたもの、考えなかったもの、彼の人生にはないはずのもの。

私はいつも、このところで考えがぐるぐるまわってしまう。自分の気持ちと彼女に与える悲しみ。
『自分は彼女を愛せた、彼女には嘘をつき通す、一人で消える、救われた、幸せだった。
それでいいかもしれない。『わがまま』を最後まで押し通せる。
でも、彼女は。。。僕を信じ、僕のそばにいたいと願い、僕に笑顔を向けてくれる彼女に対して、悲しみしか残せないのではないか。彼女は悲しみを乗り越えて『幸せだった』と思ってくれるのだろうか』この矛盾した感情を彼がどう克服したのか。彼のこの両方の気持ちは理解しているつもりなのに、いつもどうしても思考が定まらない。


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