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■そのために僕は医者としてやるべきことをやる。君も看護婦としてやるべきことをやればいい。
直江の言葉を受け入れ、石倉に嘘をつき通す決心をした倫子。彼女は前よりも直江の意見に耳を傾けるようになる。直江は「君も看護婦としてやるべきことをやればいい」と言う。

別れた後、タクシーのミラー越しに彼女を見る直江。既に彼は倫子のことを気にかけているのだ。
「君も看護婦としてやるべきことをやればいい」と話す直江の姿に、私は『倫子を一人前の看護婦として育てよう』とする直江の意志を見た気がした。おそらく、1話で泣いて直江に抗議する彼女に「根性」とか「やる気」とかいうものを見たのではないだろうか。一言で言うなら、「こいつ見所がありそうだ」。

直江の『嘘をつき通せ』という言葉を聞いて、倫子は『そういう医療もある』ことを学んだ。そして今度は『納得した死を迎えさせてあげるために』やるべきことをやれと言われる。
彼女はこの課題に対しても「石倉の笑顔のためにたんぽぽを探す」ことで応えた。次に、極秘入院の宇佐美繭子の担当にさせ、『生きることに執着する患者』を見て、「患者を信じることも大切」ということを学んでいく。

直江はおそらく最初から倫子に惹かれていたが、その愛情は倫子を看護婦として育てることに使う気でいたと思う。自分は最期まで医者として生きるのだから、医者としての自分が彼女と接点を持てればいいじゃないか。それが一番ふさわしいと、そう考えていたのではないだろうか。
もちろん、強い信念で患者と接する直江の側にいていろいろなことを学ぶうちに、彼女に尊敬の気持ちが芽生えるのは当然と言えば当然かもしれない。

 

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