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■ネックレス
倫子の誕生日を、二人は直江の部屋で祝う。倫子が料理を作り、ワインで乾杯する。直江が誕生日のプレゼントは何がいいかとたずねると、今ここにこうしているのが最高のプレゼントだという。
その後、病院に行った直江は帰る途中でネックレスを買ってきて倫子にプレゼントする。そのネックレスは商店街で買い物をしたとき、倫子が立ち止まって手にとっていたネックレスだった。
そのネックレスを彼女が手にとっていたことを直江は知らないだろう。きっとそこを通りかかったとき、『そういえば、彼女ここで何か見ていたな』と思い出してのぞいてみた。もちろん、見るだけで買う気はなかったのだと思う。見ているうちに、これをプレゼントしようと思ったのだと思う。水色のティアードロップ型のネックレス。

彼女はプレゼントしてもらったネックレスが、あのとき自分が見ていたものだと気づいて、驚いたように直江を見る。しかし直江には意味が分からない。その様子を見て微笑む倫子のなんとうれしそうなことか。
二人の価値観が同じであることに、なんともいえない幸福感を味わったのだろう。

話はそれるが、支笏湖で朝を迎えたときの言葉にも通じるものがあるのかもしれない。
「私たち、今同じものを見てる」

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