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第6話 愛がかなう日

■ストーリー
6話のポイントは七瀬先生の登場と石倉の病状。
もちろん、直江と倫子は気まずい雰囲気だが、倫子は直江に「私は大丈夫です」と言う。何が大丈夫なのかと思うが、要するに、気にしないでください、ということ。

石倉は痰をのどにつまらせ、九死に一生を得る。そのとき処置をしていた直江は「こんなことに負けるな」と必死だった。
その様子は小橋曰く「あのときの先生は医者の顔じゃなかった」。 もちろん、直江自身ももうすぐ死に直面するわけであって、同じ『死にゆく者』としての思い入れがある。
助かった後、石倉は直江の嘘と自分はもうすぐ死ぬのだということを悟る。直江を責めようとして、でもその微笑みにすべてを理解する。「怖かった」と言う石倉に、直江はいつものように「大丈夫ですよ」と言う。
おそらく、「大丈夫ですよ(あなたはまだ生きてますよ)」という意味だろうが、私には「大丈夫ですよ(死ぬことは怖くないですよ)」という意味に聞こえた。
【菩薩のような微笑み】

次に七瀬先生。直江の病気のことを知っているだけに、彼の様子が心配だったんだろう。七瀬先生は専門医なので、今直江がどのような状態か推測できたはずだ。実際は七瀬先生が懸念していたよりも直江は元気そうだったかもしれない。フロノスのおかげで。まずは一安心。
でも、自分の体を材料にした直江の研究、一人で病気と向き合っている生活を知る。そして、「何もかも自分一人で背負う込もうとするな。自分が一人ぼっちだなんて思うなよ」と言う。【これでもう生きて会うことはない】 敬礼する直江。
その後、直江は一人でボートに乗る。そして流れ着いた先には倫子がいた。
タンポポに囲まれている彼女。気がついてくれないかなぁとガラスのボートを握り締めると、鳥がはばたいて知らせてくれる。
【ここで彼女に会うのは運命かもしれない】【神様が背中を押してくれてる】
直江は倫子を抱きしめて「君は不思議な人だなぁ。こんな冬に春を見つけて」という。

■感想
倫子を拒絶したすぐ後で三樹子がやってくるが、直江は倫子が戻ってきたと思った。4話のときと同じように。もし倫子が戻ってきたらどうなっていたんだろう。4話のときも思ったんだけど、倫子って「帰れ」と言われたらすぐ帰りすぎじゃないか? そこまでがんばってるならもうちょっとねばれよ、と見てて思った。

激痛に教われ、倫子からのポケベルにも「行けるか分からない」という状態。それなのに、直江は石倉を心配して病院に来る。石倉に「まるで菩薩のような」と評された微笑みを向けるなんて。 「直江先生は大丈夫ですよという。がんばってとは言わない」と石倉に言われた小橋も、直江の信念を理解しつつあった。人間、いくら言葉だけじゃ足りないこともあるだな。態度で示さないと分からないこともあるんだなと思った。

あとはラストのシーン。またまた『オレンジ色に包まれた』シーン。オレンジ色は倫子の象徴。彼女に包まれて、直江はつかのまの安らぎを得た。

■ツボ
三樹子に「愛しているから抱いた訳じゃない」とか言っちゃうのはかなり傲慢だが、本心なのか、はたまた三樹子を突き放すためか。 志村倫子のせいだと言われて「関係ない」って言った口調は思いっきり「関係あります」って言ってるような嘘っぽさだった。この嘘っぽさが「直江先生〜」と叫ばせる一因。

ナースステーションで小橋先生と話すシーンは、どのアングルもとてもかっこいい。シャツの色って似合う似合わないがあるんだなと。9話でも小橋先生と話すシーンで同じ色のシャツ(紺色)を着ていた。

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