画と禅の本


画と禅

この本は一九七三年に七十七歳で亡くなった阪本雅城の遺稿であり、一生を画家として生きた雅城の絵画論です。

雅城は漫画家としてロボット漫画「タンク・タンクロー」を発表、一家を成したのち、一九三九年、旧満州(中国東北部)に渡り五年間を過ごします。この間、「茫然たる大陸の自然」を体験するとともに中国芸術の芒大さにも惹かれていきます。

その後、中国の画僧や牧谿、梁楷らの禅と芸術にふれて自分を見出し、自習自得の錬磨の道を歩みました。

禅の修行は大森曹玄老師に師事し、機関誌『鉄舟』に本書のもととなる絵画論を連載しました。この本は、水墨画の見直しを通して、私たちが忘れかけている日本と東洋の心を思い出させてくれます。
 
2004年 5月15日 第1刷発行
著 者 阪本雅城 / 発行者 坂本直城 / 発行所 タンクロー出版 東京都中野区松が丘 1-22-7  〒165-0024 / 電 話 03−3386−3869 / tank@w.email.ne.jp / http://www.ne.jp/asahi/tank/tankrou/  印刷 株シナノ / 製本・株)越後堂製本

目 次
南画とは.............7  日本の南画.......12  禅画.............16  禅と画....22
気韻生動論.............25  墨気.............34  幽玄.............37  玄美.............42
画のいのち.............45  気合の芸術.............53  芸術の骨について.............8  
墨の濃淡.............61  線.............64  点.............68  点苔.............71
絵画の余白について.........73  四大と倭小.............78
『五輪書』と南画技法...........86  鑑賞について.............100
画と書.............108  書の線 画の線.............112  牧谿.............117
梁楷.............134  八大山人.............141  石濤.............144
雪舟.............148  大雅堂.............156  白隠.............161
鉄齋.............166  ロダン.............172
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雅城の画.............199  父 雅城 三十年後に想う...........214
阪本雅城略年譜.............218  あとがき.............222

関連情報 東京都立多摩図書館多摩資料係
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