マンガの街・中野で生まれたタンク・タンクロー

阪本牙城は、戦前から死去するまで、東京・中野区で暮らしました。戦時中には離れていた時期もありましたが、人生のほとんどを中野で過ごしたことになります。

著者が亡くなって40年。いまや中野は、マンガの情報発信地として、海外からも多くのファンを引き寄せています。その中野でタンクローが生まれたことに思いを馳せ、タンクローや著者にゆかりのある中野の名所をご紹介したいと思います。

まんだらけ中野本店
マニアでなくとも立ち寄る価値のある、漫画古書店「まんだらけ」の総本山。入口の天井を見上げると、昭和にタイムスリップします。当時人気だった「タンクロー飴」の広告があるので見つけてみてください。

所在地:中野区中野5-52-15
Tel:03-3228-0007
JR中野駅北口から徒歩5分
営業時間:12:00~20:00



哲学堂公園
哲学者で東洋大学の創始者である井上円了博士が明治39年に創設した公園。
哲学をテーマにしているだけあって、個性的なスポットが満載ですが、花の名所としても知られています。
近隣に住む牙城は日々散歩をしながら、スケッチにいそしみました。特に梅の木の写生に力を入れていたようです。

中野区松が丘1-34-28
Tel:03-3951-2515
西武新宿線新井薬師前駅から徒歩12分
都営大江戸線落合南長崎駅から徒歩13分
開園時間:9:00-17:00(入園は16:30まで)

明治寺・百観音
近畿一円に広がる西国三十三観音と関東地方の坂東三十三観音、それに秩父三十四観音の札所を総称し、写し霊場として建立された百観音。現在は番外の観音様も増え、180体ほどが祀られています。戦後、水墨画に転向した雅城は、この静かな寺院をよく訪れました。多くの観音像を作品にも残しています。
所在地:中野区沼袋2-28-20
西武新宿線沼袋駅北口から徒歩4分