阪本牙城の紹介


五年間絵画を学んだ後、岡本一平の薦めで漫画家に。「タンク・タンクロー」は1934年より雑誌「幼年倶楽部」に掲載され人気を博しました。主人公タンク・タンクローは、手塚治虫「鉄腕アトム」や藤子不二雄「ドラえもん」の先祖とみなされ、SFマンガのはしりと評価されています。



 


ペンネームは
阪本牙城(漫 画)
阪本雅城(水墨画)

阪本雅城(1895-1973)

東京都あきる野市五日市に生まれる。
東京府立第二中学校卒業、漫画家となりロボット漫画「タンク・タンクロー」を講談社幼年倶楽部に連載して人気を博す。
東日、大毎小学生新聞連載漫画「ジャンケンポンチャン」金の星社刊や、小学館、家の光協会の諸雑誌に執筆。高村光太郎、江戸川乱歩等の訪問記事などを掲載。漫画の著書は「がらがら先生」「げんこつ和尚」など四十数冊。
1939年、旧満州(中国東北部)に渡り茫大な中国大陸の自然にふれて牧谿の崇高、幽玄の世界を実感。1946年、終戦により日本に帰国。
その後は漫画家の筆を折り水墨画に専心。1949年より臨済宗天竜寺派 大森曹玄老師に師事し「自適居士」の安名を受ける。1973年没。行年77歳。