設計監理CMR料(FEE)



●設計料に関して。
当事務所の設計料は
世間相場よりおそらく高額なのでしょう。
しかし、それだけの事をしています。
また、当事務所は、お客様の設計料だけで、食べています。
参考まで

分離発注の場合は
通常の木造の建物です。
基本設計料1500千円+専用床面積(平米)×28千円+施工面積(バルコニーなど)×12千円
現場までの距離・難易度・こだわり他、施主様と相談して決めております。
高速料金は別途頂戴しています。ガソリン代は結構です。
SE構法の場合は別途特別費用がかかります。
長期優良住宅・ZEHなども別途頂戴しております。
RC造・鉄骨造は別途見積となります。手間が全然違いますので・・・

プラン(納得頂くまで何度でも)
基本設計・断熱計算・模型(1/50スケール)
許可申請
実施設計・A3サイズで50枚から90枚
数量積算
専門工事業者さん達へ『合い見積もり』の手配
金額調整・見積比較表・減額案の提示
施主様と相談して着工時の仕様・金額決定
専門工事業者さんとの契約書作成(15社以上)
工程管理・近隣挨拶・地鎮祭など
現場のハンドリング・検査の手続き・立会
お引き渡し・書類のとりまとめ
メンテナンス



●設計料についてお話します。
高いのやら安いのやら。
クライアント(建築主)の皆様にとってはブラックボックスになっているのではないでしょうか。



●設計料無料
(今はないと思います。もしあれば無料で設計だけしてもらいましょう。決してお金は払ってはいけません。だって無料ですから。建てるなど論外。お金を払っていない人の分もどっさり乗せて請求される可能性がありますね。交渉して無料で建ててもらいましょうか??)

設計とは、建築士法第2条で
建築工事実施のために必要な図面及び仕様書を作成すること
と定められており、そのためには多くの作業と技術を必要とします。
当然,これらの仕事を無料で行うことは不可能です。
どこかにカラクリがあるのです。



●行政の告示

まず建設省告示1206号というのがありまして,標準の設計監理料があるのです。
詳しくはこちら。参考までに。結構な金額になります。

基本的な考えは
報酬(設計料)= 直接人件費(P) + 諸経費(E) + 技術料(F) + 特別経費(R)
です。


次に、設計・監理の流れを説明します。
当事務所はオープンシステムが基本ですので、そのように理解してください。
後半に一般の設計監理もちょっと書いておきます。

○相談
お話を伺ったりする部分です。基本的には無料です。

○計画案
簡単な計画案を提案します。基本的に無料です。(お互い気に入ればですよ)
複雑だったり、精度の高い仕事になれば別途費用を頂くこともあります。
忙しいときとか、どう考えても無理なお話は、お断りすることもあります。

初回の計画案は無料ですのでたたき台程度と考えてください。
現場確認、役所調査も簡単にすることもありますが、ざっくりした私の考え方を示す程度とお考えください。
コンペといわれますと、すこし違和感を感じることがあります。
多くて数時間お話しただけの方が住まわれる建物のプラン。ライフスタイルもわかりません。
びっくり案みたいなのを提出してもねえ。
当方の場合はあくまで、(しっかり考えていますが)まずはたたき台として、意見を聞きたいと考えています。


○設計申込
設計申込書を交わします。
費用は税別30万円からです。
打合せを重ねる中で、スイングしないときもあります。
その場合
施主様から中止の場合、返金はいたしません。
当方からやめる場合は、返金いたします。

コスト・ライフスタイル・趣味などよくきくようにはしています。がコストのからみがあるので難しいところもあります。
平面・立面・断面・仕様など決まりましたら。業務委託契約の見積をいたします。

○業務委託契約。
いろいろお話をさせて頂きますので、それも含めて当事務所=わたし を気に入っていただければ、業務委託契約をしてください。
わたしも安心して、真剣に業務として取り組むことができます。

○基本設計
ここから真剣に間取り、デザイン、性能、工法を考えます。
.何度も模型を作ったりパースを作ったりする場合もあります。大変大事なところです。

○実施設計
住宅の場合でA3サイズの図面を50枚以上書きます。(CADで作図)
ここは手を抜けませんし、手を抜く気もありません。
しかし値切られるとここしか手を抜けないのですが・・・。
『現場納め』の部分が増え、間違いのもととなるので問題ありです。
また当事務所は基本的にすべての建物で構造計算をします。
計算書と構造図もできあがります。
設備図も作成します。コンセント、スイッチの位置。照明器具の位置、形状等を確認します。

○許可申請
この部分も手間が大分と違いますね。
通常は建築確認申請だけです。この場合は比較的簡単のですが,
風致・宅造・区画整理・河川法・・・・・
いろいろな法律・各行政庁ごとの指導要綱があり許可を取る必要があります。
これは当然手間がかかります。
住宅性能表示・フラット35S・長期優良住宅・・・・の場合は別途費用を頂戴しています。

○数量積算
オープンシステムの場合は絶対必要。とわたしは考えています。
建築工事及び見積に必要な数量をひらいます。
コンクリートの量とか。材木の本数等々多岐にわたります。
大工さんの手間部分も図面だけで、表現できない部分を事細かく記していきます。トイレの棚板取り付け2カ所とか・・
設計者が積算をすることで、設計のグレードも上がります。

○合い見積り
当事務所のいう見積は、基本的には当事務所が作った内訳書に
専門工事業者さんが金入れすることです。
業者さんに図面をわたして見積もって。っていうのは、
見積の手間賃が工事金額に乗りますよね。そう思いませんか?
設計事務所が積算して、数量間違えたら困る。
みたいなのは設計だけして工務店に一括で建ててもらったらいいと思います。
(ここで設計者と、施工者のダブルチェックが入るわけです)
ここを私は重視しています。
VE提案を出してくれる専門工事業者もあります。
現場の提案がはいりますね。

○金額のチェック
専門工事業者からあがってきた、見積書(実行予算)を比較検討します。
比較検討書を作成します。
同じ条件にして比較です。そのための内訳書でもあるわけです。
それをもとに、発注者(施主)と相談です。
予算内に納まるとよいのですが、少々越えることもあります。
(いいものつくりたいものねえ。設計者は建築主以上に欲がでます。)
減額案を提案し、建築主と相談しながら設計変更も含めて予算内に納めていきます。
どの建物も減額案をのんでいただければ、ほぼ予算内におさまります。
まれに、わたしが、難しいと助言しているのに、
施主さんが、いや、どうしてもこの仕様・このボリュームでなどとおっしゃるときは、予算に納まらないこともあります。

○請負契約
いよいよ専門工事業者さん達との請負契約です。15社は軽く越えます。
契約書も当事務所で作成します。
大変な数量ですが、業者さんにしてもらうわけにはいきません。
建築主と専門工事業者さん達と顔の見える契約を交わしてもらいます。
場所は当事務所であったり、お客様の家であったり、現場で行ったこともあります。
印をおすだけでも大変ですよ。
15社×3部(施主さん。業者さん。当方の控え)で45ヶ所。
割り印もあるのでその倍。

○着工
発注者(施主=プロジェクトの社長)様と私と主要業者さん達(基礎業者・大工さんなど)とご近所への挨拶。
当事務所は全体工程作成。地鎮祭をされるのならその手配。
建物の基本配置と基準となる高さの確認等々。
いよいよ本格的に工事にかかっていきます。
気合いが入ってきます。

○工事監理
私はお客様の代理人と思っていますので、主要部分は必ずチェックします。
また工程の管理もおこないます。
着工時は頻繁に。(掘削チェック。根切底チェック。配筋検査。コンクリート打設立会等々)
木造の場合で大工さんが入れば数日おき。(サッシ搬入、ユニットバス工事などは立会します。)
竣工が近づくとまたまた頻繁に現場にいます。
デジカメをもっていって記録しています。
大体竣工までに1000枚を超えて撮影しています。
役所検査も当然立会します。

○お引き渡し??
専門工事業者の自主検査。当事務所の検査。お客様の検査。
それに合格して工事完了。
(実は直営工法なので引渡はないのですけどね。工事用の鍵もお客様にわたしてますし)
本キー。取扱説明書。保証書。等々をまとめて、お客様にお渡しします。
この日以降は、完全にお客様のお家ですので
ここからは私たちは おじゃまします と訪問させていただきます。

○補償
短期補償 長期補償とあります。
数ヶ月後にいろいろな書類をまとめてお届け。
1年後には自主的に点検に伺います。
2年後には、短期補償から長期補償に切り替えますので、検査に伺って、お客様と点検。
不具合がなければ長期補償に切り替えです。

○最後に
末永くおつきあいが続くことを祈っております。

家を創るなら 祥設計室 に頼め。

と言って頂けるように。

私は オープンシステム建築家
として プロフェッショナル でありたい。
こう思い行動します。


一般の設計監理?
□基本設計。実施設計までは同じプロセスです。
□設計料次第ですが積算まではしません。工務店がします。
□金額調整についても、積算していないので、バックデータがすこし不足します。いままでの経験で、工務店さんと交渉。
 この金額でやってよ。くらいの話でしょうか。
□契約も一括請負の工務店が契約書から全部用意してくれるのでお任せです。
 金額などをチェックするくらいでしょうか。

□監理
どこまで監理するかでしょうね。
大事な工程ごとに行くのか?
週に一度でよいのか?
はたまた一度も行かないのか。(これはないです)
建物に瑕疵でもあれば、監理者責任を問われて、大変な事になります。

□監理別、もありです。
工務店さんなどの有資格者(工法・規模によりますが、木造建築士、2級建築士以上)の人に監理を一任。
わたしの仕事はここで終わりなので、すこし寂しい気もしますが、設計料だけでよいことになります。
トータル金額・できあがりがどうなるか、わかりませんが、当事務所へのお支払いに関しては、かなりお安くできます。

参考まで
○常駐監理
技術者(基本的には建築士・施工管理者)が現場にいつもいることです。
住宅では普通しませんし、費用的に無理に近いでしょう。
○一般監理(このような呼び名はありませんが)
平均して週に1度程度現場に行きます。
仕様・仕上の決定の助言を行ないます。監理報告書を作成します。請負業者が一括で建てる場合の設計監理者場合で、なおかつビルものです。
○重点監理
配置とベンチマークの確認・配筋検査・金物検査・完了検査に合格するための検査及び本検査の立会。後は工務店からの写真と書類のチェック。。
工事が始まって現場に行くのは予備で一回いくとして計8回。工期4ヶ月として2週間に一回となります。
現場まかせということです。
○オープンシステム型の監理。
実行予算書の作成。工程管理。請求チェックもしますので、しつこく現場にいきます。僕の場合は2日に一回位いってます。


○最後に

当事務所はオープンシステムを基本に仕事を行っています。
ですのでオープンシステムの場合の設計料です。
一括請負の場合の設計監理料はもっと安くできます。
工事費が高くなる可能性が大ですからどうでしょうか。

何度か、分離発注方式と同時に工務店さんに見積を依頼して、設計料も補正して比較したことがありますが、工務店さんになることは一度もありませんでした。施主様の関係の工務店さんの時は、オープンシステムでの金額を提示して、これと同じ金額で工事してくれるなら、お願いします。との話しもしましたが、経費がでない。おいしいところがない。とのことで、お断りされました。その後、連絡はありません。
できあいの建物ならともかく、注文住宅の場合はオープンシステムがよいと思います。

計画。実施設計。許可申請。積算。見積調整。監理。引渡まで。
一級建築士をそのノウハウとともに、お抱えにする金額ですから。

建築主から頂いた設計料はその建築主に使う。
この信念でやりたいとおもいます。

発注者にとって最高によい建物を創ることのためです。
資産になる家を創りましょう。
このように考えております。

雑文で失礼いたします。
不適切な表現等ありましたらお詫びいたします。
私の思いが届きますと幸いです。