1. 極限の一意性・収束列の極限値は、存在するならば唯一つ。 すなわち、 an→α (n→∞) かつ an→β (n→∞) ならば、α=β |
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証明「極限の一意性」収束の定義から、 an→α(n→∞)かつan→β(n→∞)とは、すなわち、 任意の(どんな小さな)ε>0に対して(でも)、 | an −α|<ε/2 (n≧N1)、| an −β|<ε/2 (n≧N2) …※ を満たすような、自然数N1、N2が存在する、ということ。 N=max{ N1, N2}とする。 |α−β|=|α−aN+aN−β| ≦|α−aN|+|aN−β| ∵|x+y|≦|x|+|y| <ε/2+ε/2=ε ∵N=max{ N1, N2}より※式成立 つまり、|α−β|<ε εは任意の正数であり、0に届かない限り、プラスならば、 どんなに小さくてもよいのであった。 これはα−β=0を意味する。 |
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