俯瞰図socio-economic macro-data on → 新人類(1960年代前半生まれ)世代

    ・生息状況:出生(出生数/出生地)、生存と死亡(人口/全人口に対する構成比/死亡率/自殺率)、結婚出産

    ・仕事の状況:就業/失業/非労働、業界、職種  

    ・家庭環境:母親の世代父親の世代兄姉家電製品普及率、 

    ・教育環境:進学率、   

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                          (c)Tirom,2004.  

 

1960年代前半生まれ女性の出産 

1960年代前半生まれ女性の出生率推移

 

出産パターンの変化を初めて引き起こした世代。
確かに、新人類なのかもしれない。

左のグラフは、
 1960年代前半生まれ女子の出生率
 (一年間に世代女子人口の何%が出産したか?)
 の推移。

彼女たちが20代前半だった1985年は、その6%が出産。
彼女たちが20代後半だった1990年は、その14%が出産。
これを頂点として、30代前半だった1995年はその一割弱、
30代後半になった2000年には数パーセントまで落ちる。

戦前世代と60年代前半生まれ女性の出生率推移

 

これを、他の世代の出産行動の履歴と比較すると、驚くべきことがわかる。

戦前生まれから1950年代後半生まれまで続いてきた標準的な出産パターンを、初めて壊したのが、この1960年代前半生まれの女性たちなのである。

まず、戦前生まれ各世代、戦後最初の「第一次ベビーブーム」世代と比較してみよう(左のグラフ)。

まず、目に付くのが大正生まれ(1916-20年生まれ、1921-25年生まれ)の出生率の高さ。

たとえば、1921-25年生まれの女性が20代後半だったとき、一年間に彼女たちの四人に一人のペースで妊娠している。1916-20年生まれの女性も、30代なのに、一年間に彼女たちの五人に一人のペースで妊娠。妊婦だらけで気持ち悪い(というか、いやらしい)。この観測時点は1950年。第一次ベビーブームの終わりかけにあたる。「ベビーブーム」のすごさを実感できる数字である.

この時期を除くと、昭和一桁生まれから、戦後第一世代(「第一次ベビーブーム」生まれ)までの女性は、ほぼ同様のパターンで出産していることがわかる。20代前半で、年間1割前後が出産、20代後半で、年間2割前後が出産、これをピークとして、出産する女性の比率は低下していく、というパターン。

この、かつての標準出産パターンと比較すると、60年代前半生まれの女性たちの出産は、20代で著しく少ない。

かつての標準出産パターンからの逸脱は、どのようにしてはじまり、現在に至ったのか。戦後各世代の出生率の推移を比較した、次のグラフを見てみよう。

戦後世代と60年代前半生まれ女性の出生率推移
『平成12年人口動態統計(上)』表4.6から作成

 

第一次ベビーブーム世代(1945-50年生まれ)のあとの世代も、しばらくは、かつての標準パターンにとどまって、出産していることがわかる。
 かつての標準パターンからの逸脱を決定的にしたのは、1960年代前半生まれの女性たち。ここから20代後半を中心とした劇的な出生率の低下がはじまっている。この後の世代の女性たちは、この方向で、変化をより強化する方向に進んできたといえよう。

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    ・仕事の状況:就業/失業/非労働、業界、職種  

    ・家庭環境:母親の世代父親の世代兄姉家電製品普及率、  

    ・教育環境:進学率、   

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