その3

会場を後にする。駐車場を出るところから大渋滞。10m進むのに1分くらいかかっていたのではないだろうか…。 去年割り当てられた「精密駐車場」に看板が出ていた。去年は何もなかったから前日に場所を確認できなかった。 その辺もしっかり改善されているようだ。ちなみに、精密な作りの駐車場ではなく、砂利のひどい広場だった。

ようやくR138に出ると、明日の朝食用のおにぎりやドリンクなどを買うため、ホテル近くのローソンへ。 朝が早いのでホテルで朝食など食べていられないのだ。

そのローソン近くにあったビジネスホテルの名前が「登り坂」。かなりおもしろかった。 明日レースで富士山を登る参加者もここに泊まっているのだろうか。普通に会場に近くて、ビジネスだから安いだろうし、いいかも。

ホテルに着く。会社の保養所として指定されているくらいなので、かなり立派だ。チェックインして8階の部屋に入ると 少しして差し入れが出てきた。お菓子が部屋に置いてあるのは別にこんなサービスが受けられるとは。カボチャのスープで、美味だった。。

4人まで対応できるデラックスツインルームに3人で泊まる。2部屋あって、こちらは2人分のベッドがある部屋。 奥にはテーブルと椅子まである。奥に山田さん、手前におれが横になったベッド。

ベッドサイドにはテーブルがあったので、この辺に自分の荷物を展開。山田さんは奥のテーブル付近に展開。 しっかりとそれぞれのスペースが確保できるのでいい。

玄関辺りから。右には風呂とトイレ、洗面所がある。左はハンガースペース。正面のスペースはリビング兼寝室。 普通に1週間くらい生活したいくらい快適な部屋だ。

正面の部屋の奥はベッドがあり、永田君がここに寝た。ソファーは4人の場合にベッドに変わるのだろう。

手前にはテーブルと椅子、そしてテレビ。しばし受付でもらったプログラムやパンフレットなどを読んだりしてまったり。

部屋のベランダからは樹海が広がっていた。空には雲が広がり、富士山は見えなかった。下に見えるのが駐車場。

富士急ハイランドのジェットコースターなどが見える。昔ここで「ムーンサルトスクランブル」というジェットコースターに乗った事がある。 たぶんそれ以来来た事がない。絶叫マシンとか乗ってみたいんだけど、行くきっかけが全然ないんだよな。

かなり大きなホテル。会社の同僚の青木君達が泊まる部屋はなんと隣だった。彼らは外で夕飯を食べると言っていた。

目の前に広がる樹海、迫力がある。迷い込むとコンパスなども狂って出られなくなって息絶えるという話も頷ける。


夕飯はホテルの懐石料理。宿代は9000円だったが、奮発して4000円の懐石料理をセットした。 こういう機会でもないと懐石料理など食べないだろうから。しかし、皆懐石料理など初めて。 「これは食べられる部分なのか?」などと話しながら食べる(笑)。

先付の「小南南瓜ゼリー寄」、前菜の「紫陽花百合根饅頭」。南瓜の中にゼリーが入っていたが、 周りの南瓜も食べようとすれば食べられそうだ。しかし普通これは食べないのでは? などとやりとりが続く…。

御造りの「板氷盛り」氷の上に刺身が盛られている。見た目もいいが、味もおいしかった。

焼物の「鮎田楽源平焼」。懐石料理はそれぞれすごく量が少ない。でもすごく手の込んだ料理。素材もいいものを使っているのでおいしい。 しかし、ちょっと自分たちが求めるおいしさと違うというか。

揚物の「目板鰈姿素揚」。すごく手の込んだ鰈(かれい)の揚げ物の中に天ぷらが入っている。それぞれすごくおいしかった。 それにしても、ものすごく贅沢な料理ばかりだ。

煮物の「豚角煮」。角煮もすごくおいしかった。ラーメンなどで角煮をたくさん食べて舌の肥えている永田君は微妙な反応だったけど。 何でもおいしく感じる庶民の舌を持つおれにはすべてがおいしく感じる。

食事の「麦飯」、「とろろ芋」の後、最後は水菓子の「キューイフルーツ」、「西瓜」、 デザートの「オレンジシャーベット」、「黒胡麻ムース」で締め。


懐石料理を食べた後、皆の一致した意見は「次は普通に外で好きなもんを食べに行こう」だった…。 自分たちの求める夕飯とはかけ離れている。まぁ今回はいい経験になった。

食事を終えてに部屋に戻った後、隣の部屋にいる青木君と廊下で立ち話。彼とはGWに一緒に走った以来。 残念ながら1週間前にホッケーの試合中に右手の甲を骨折するケガをしてしまったので、今回は応援としてやってきた。 すごくやる気あったし、一緒にヒルクライムに慣れるために走ったので、今回の不参加はとても残念。

廊下で立ち話をしていると、今回青木君が誘ったという、会社の先輩3人組みが通りかかって、 自己紹介から始まって(部署が違うので初めて会った)色々と話し込んだ。先輩達は自転車歴も短く、ヒルクライムレースは初めてだという。 MTBに細いタイヤを履かせて、同じロードのクラスで出走する。

その後風呂へ。思っていたより小さくて、最初は洗い場待ち状態だった。大きなホテルなので、浴場をもっと広々としたものにしてほしかった。 洗い場で隣に座った先輩と自転車の話など。

風呂から上がると、隣の青木君の部屋におじゃまして、彼の所属するホッケーチームのまーさんや会社の先輩を交えて、色々とトークを楽しんだ。 まーさんは、おれがユタとメールでレースについてやりとしていたメールを転送されてきて、それを見てレースに参加することにしたという。

それからROOM SUNAをかなり見てくれていたようで、おれが忘れていたようなことまで知っていて驚いた。 レースレポートだけでなく、北海道〜神奈川のロングツーリングの内容まで知っていたから、ランレポは全部読んでいるのではないか。 読んで楽しんでもらえたようなので、こちらとしても嬉しかった。

時間を忘れて自転車トークを楽しんだ。おれは睡眠不足が続いて頭痛がしていて、早く寝ないとなぁと思いつつも、 とても楽しい時間だったので、まだ話していたいという気持ちが強かった。1時間ほど話し込んだ後、部屋に戻った。 明日は4時起き。今夜も全然寝る時間がない。でも、楽しみだ。

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