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【報道記事】 活動交流と情報のコーナー 2013~2011年の記事

交通事故絶滅をめざし、交通犯罪を告発し、クルマ社会を問い直す

2013/06/12 北海道新聞
国家公安委員長の速度違反発言 道被害者の会が抗議文

北海道交通事故被害者の会は11日、古屋圭司国家公安委員長が警察による速度違反の取り締まりに疑問を示したことについて「交通死傷被害ゼロを願う多くの国民に背く極めて重大な問題発言。強く抗議するとともに発言の早期撤回を求める」とする抗議文を古屋委員長宛てに郵送で提出した。
古屋委員長は4日の記者会見で、交通違反の取り締まりについて「歩行者が出てくる危険性がない道路で、20キロを超えると取り締まりの対象になるのは疑問」という趣旨の発言をした。抗議文は、法令順守の要で速度規制を定める立場でもある委員長自らが違反を犯した側の意向をくんでいると指摘。その上で「重大被害につながる違反行為を容認するかのような発言をしたのは信じがたく極めて遺憾」と批判した。
18年前に長女を交通事故で亡くしたという同会の前田敏章代表(63)は「速度違反の被害に遭った会員は多い。発言はとても看過できない」と訴えている。

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2012/11/25 北海道新聞朝刊
<癒えぬ傷 被害者と司法>上

蚊帳の外「公判前」に関与できず

23日午後、雪が舞う札幌市西区の林道に、手を合わせてたたずむ男女の姿があった。岩見沢市に住む望月幸夫さん(69)夫妻。2010年8月23日、次女律子さん=当時(45)=がここで意識不明で発見され、死亡してから2年余り。加害者の男の裁判員裁判が1週間後に始まる。「きちんと罪を償わせるから」。2人は亡き娘にそう誓った。

通知書だけ

殺人などの罪に問われた外山硬基被告(25)は事件当時、酒に酔っていたとされ、刑事責任能力を調べる精神鑑定が2度行われた。さらに殺意の有無などの争点をめぐり公判前整理手続きが計26回重ねられ、10年12月の起訴から今月30日の初公判まで、異例の2年近い月日を費やした。裁判官と検察側、弁護側が事前に争点や段取りを打ち合わせる公判前整理手続きは、被告は出席できるのに、被害者の参加は認められていない。この間、望月さんは起訴後の経過や長期化の理由をほとんど知らされないまま過ごした。

10月下旬、「公判期日通知書」と題した封書が郵便受けに届いていた。検察からの公判開始の連絡はそれだけだった。「加害者の権利ばかり守られている」。通知書を手に、望月さんはそう感じたという。望月さんは、被害者と遺族が被告人質問や求刑に関して意見陳述できる被害者参加制度を利用し、法廷に入る予定だ。「人の命を奪ったことの重大さをしっかり感じてほしい」。そう伝えたいと考えている。

証拠品扱い

従来、刑事司法で被害者は、被害状況などを調べるための「証拠品」の扱いだった。1990年の最高裁判例は「刑事司法は社会の秩序維持という公益のためにあり、被害者の利益や損害の回復が目的ではない」との趣旨の判断を示している。「どこからも保護を受けない、あたかも国籍を失ったような存在」だったという被害者の権利確立を掲げ、全国犯罪被害者の会(あすの会)が2000年に発足。同会などの働きかけにより、04年に犯罪被害者等基本法が成立して以降、被害者の権利保護の法整備は大きく進んだ。

だが、あすの会顧問弁護団の山田廣弁護士(札幌)は「経済的補償の抜本的な拡充や法曹三者の意識改革など課題は少なくない」と指摘する。◇事件の当事者なのに、刑事手続きでは長く蚊帳の外に置かれてきた被害者・遺族。司法に何を望むのか、思いを探った。(報道センターの西依一憲、渡辺淳一郎が担当します)

◇被害者参加制度◇

刑事訴訟法改正で2008年12月に施行された。殺人や強姦(ごうかん)、自動車運転過失致死傷など対象となる罪の被害者と遺族が、希望により、被告人質問や求刑を含む意見陳述(被害者論告)などができる。意見陳述は従来も可能だったが、主に被害感情に内容が限定されるなど制約が大きかった。

◇犯罪被害者等基本法◇

「犯罪被害者・遺族は個人の尊厳にふさわしい処遇を保障される権利を有する」と規定した被害者保護をめぐる諸制度の大本となる法律。同法に基づき、国が講じるべき具体策をまとめた犯罪被害者等基本計画が05年に閣議決定され、被害者参加制度の創設方針もこれに盛り込まれた。現在は11~15年度を期間とする第2次基本計画に従い、経済的支援の拡充など諸制度の見直しが検討されている。 【写真説明】2年前の8月23日、娘の律子さんが発見された現場に花を手向ける望月幸夫さん夫妻=23日、札幌市西区

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2012/11/26 北海道新聞朝刊
<癒えぬ傷 被害者と司法>下

追い打ち 支援する法律家 少数派

レイプされた道内の女性の元に加害者の弁護士が現れた。「50万円で示談してください。刑が確定したら払えないかもしれない。今取っておいた方がいい」。誰にも打ち明けられずに悩んでいた女性は気おされて示談に応じ、被害届を取り下げた。被害者の不利益になりかねない、こうした加害者側弁護士による「二次被害」の問題について、札幌のある弁護士が指摘する。「刑事弁護の世界ではこれが被疑者の利益で、弁護士の手柄とされる。損害賠償額としては数百万円が当然なのに」

登録者27%

弁護士の力は被疑者だけでなく被害者も必要としている。しかし道内約800人の弁護士のうち、被害者参加制度で被害者や遺族をサポートする「国選被害者参加弁護士」として日本司法支援センター(法テラス)に登録しているのは27%。被疑者・被告の国選弁護人の登録率(75%)の約3分の1にすぎない。札幌弁護士会犯罪被害者支援委員会の竹間朗子副委員長は「被害者保護に力を入れる弁護士は少数派なのが実情」と言う。こうした事情は裁判官も例外とは言い切れない。今春、札幌地裁で行われた損害賠償命令制度の審理。被害者が民事訴訟を起こす負担を軽減するため、刑事裁判を担当した裁判官が損害賠償の審理も兼務するこの制度で、ある遺族は冒頭、裁判官から「民事訴訟でやってはどうか」と言われ、驚いた。裁判官はいくつかの理由を挙げたが「結局、審理が面倒だったのでは」と遺族は感じ、提案を断った。

求刑の半分

たとえ賠償命令が出ても被告は資力がないことが多い。このため被害者団体は、国が被害者に給付金を支給する犯罪被害給付制度の拡充などを求めている。
金銭以前の課題も浮かぶ。3月、危険運転致死罪に問われた男の裁判員裁判判決。札幌地裁は懲役10年の求刑に対して懲役5年を言い渡し、「任意保険で財産的被害は弁償される」とだけ理由を述べた。この事件で息子を失った真島勝彦さん(55)と和子さん(51)は「判決には今も納得できない」と話す。信号無視で息子をはねた男が、保険に入っていただけでなぜ求刑の半分なのか。「これが相場」との見方もあるが、判決を読む限り分からない。真島さんは検察に控訴を求めたが、「(一審の)裁判員裁判の結論を尊重せよ」との最高裁判例を理由に「量刑不当では控訴できない」と説明されたという。「裁判員裁判でなければ控訴できたのか」。息子を失った夫婦は裁判を通じ二度、三度と苦しんだ。
全国犯罪被害者の会顧問弁護団の山田廣弁護士は「被害者は、仮に判決が望んだ刑より軽くても、裁判所が自分の心情を理解してくれたと思えれば納得できる。事実の解明や名誉回復を含め、裁判のプロセス自体が重要だ」と話している。

◇損害賠償命令制度◇

2008年12月施行。刑事裁判の記録を基に被害者や遺族が被告に賠償を求めることができる。判決言い渡し直後から審理を始め、原則4回以内の審理で決定を出す。異議がある場合などは民事訴訟に移行して争える。

◇犯罪被害給付制度◇

死者8人を出した1974年の三菱重工ビル爆破事件をきっかけに議論が高まり、81年1月に施行された。殺人など故意の犯罪行為の被害者と遺族が給付対象。給付額は徐々に増額され、現在は、被害者死亡の場合、320万~2964万円、重傷の場合は最大120万円、障害が残った場合は18万~3974万円。11年度は663人に総額20億6500万円が支給された。【写真説明】亡くなった真島以明(いざや)さんの遺影に向かう母和子さんと父勝彦さん。判決から9カ月近くたつ今も「納得できる理由を示してほしかった」との思いが残る=20日、札幌市北区の真島さん宅

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2012/11/20 北海道新聞夕刊地方(札幌市内)
危険運転罪の対象拡大必要 事故撲滅訴えフォーラム 札幌

国連が提唱する「世界道路交通犠牲者の日」の18日、交通事故撲滅や刑罰のあり方を考えるフォーラムが札幌市中央区のかでる2・7で開かれ、危険運転致死傷罪の見直しなどを提言した。(田口博久)

北海道交通事故被害者の会が2001年から開いており、今回は被害者遺族や弁護士ら約50人が参加した。冒頭、同会の前田敏章代表が「交通犯罪は問われる結果責任が軽すぎる」として、自動車運転過失致死傷罪の最高刑を7年から10年に引き上げるべきだと主張。遺族や自身が重傷を負った被害者は「父と兄を奪われた。こんな悲しみは私たちで終わりにしてほしい」「治療のため、社会復帰できず苦しんでいる」と涙ながらに訴えた。刑罰の見直しを考えるシンポジウムでは、同会副代表の内藤裕次弁護士が危険運転致死傷罪について問題提起。対象がアルコール・薬物の影響を受けた運転や意図的な信号無視などに限定されているとして、同罪の適用条件拡大が必要だと指摘。その上で「厳罰化ではない。適正な量刑を望んでいるだけだ」と述べた。

さらに、交通事故の被害者支援に取り組む青野渉弁護士が「(悪質な行為であるにもかかわらず)無免許運転そのものが、危険運転致死傷罪の適用条件になっていないのは法の矛盾だ」と強調した。【写真説明】危険運転致死傷罪のあり方などについて問題提起した、北海道交通事故被害者の会のフォーラム

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2012/09/04 北海道新聞夕刊
準危険運転罪を創設 法務省検討 悪質事故へ適用拡大

滝実法相は4日、悪質な運転による交通事故の罰則を強化するため、自動車運転過失致死傷罪(最高刑・懲役7年)より罰則が重く、危険運転致死傷罪(同・20年)より軽い「準危険運転致死傷罪」の創設を検討していることを明らかにした。
アルコールや薬物の影響を受けた運転などに限られている危険運転致死傷罪の適用要件が厳しく、事故の遺族から法改正を求める声が出ていることを受けた対応。自動車運転過失致死傷罪との線引きが難しいとの指摘もあり、議論を呼びそうだ。
滝法相は会見で「悲惨な事故について(法改正を求める)意見が多いことを踏まえた」と述べた。7日の法制審議会(法相の諮問機関)に罰則見直しを諮問し、来年の通常国会への法案提出を目指す。
危険運転致死傷罪の適用には、薬物などの影響のほか、制御が困難な高速度や運転技能がないことが求められ、法務省内には「無免許運転などを要件に追加するのは困難」との意見が強い。また、自動車運転過失致死傷罪の罰則を引き上げれば、同じ過失犯で最高刑が懲役5年の業務上過失致死傷罪とのバランスを欠くとの指摘もあり「中間的な罪をつくるのが現実的」との見方が出ていた。京都府亀岡市で4月、無免許運転の車が集団登校中の列に突っ込み小学生ら10人が死傷した事故などで危険運転致死傷罪が適用されず、遺族が要件の緩和などを求めている。

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2012/08/23 北海道新聞
危険運転致死傷罪 十分に適用拡大を 被害者の会が要望

北海道交通事故被害者の会は22日、アルコール・薬物の影響を受けた運転や意図的な信号無視などに限定されている、危険運転致死傷罪の適用条件を十分に拡大するよう求める要望書を法務省に提出した。無免許運転や飲酒ひき逃げによる死亡事故でも、「故意」の立証などが障壁となって同罪が適用されないケースがあり、滝実法相は適用条件の拡大に向け、9月の法制審議会(法制審)に刑法改正を諮問する方針。要望書は拡大範囲について、危険な運転行為一般に広げることなどを求めた。法務省で谷博之法務副大臣に要望書を手渡した前田敏章会長によると、谷副大臣は前向きな反応だったといい、「われわれの積年の思いが実現するよう、法制審でも思いを伝えたい」とした。

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2012/05/30 北海道新聞夕刊全道
「事故なければ警官採用」札幌地裁 逸失利益を認定 道教大生交通死 遺族と運転手和解

札幌市北区で2010年、大型トラックで赤信号を無視し、近くに住む道教大4年真島以明(いざや)さん=当時(23)=をはねて死亡させたとして、危険運転致死罪で今年3月に懲役5年が確定した運転手(32)に対し、遺族が約1億2千万円の支払いを求めた損害賠償命令制度の審理が30日、札幌地裁(園原敏彦裁判長)であり、運転手側が遺族に9500万円を支払う内容で和解が成立した。賠償を求めたのは以明さんの父勝彦さん(55)と母和子さん(50)。申立書によると、以明さんは道警採用2次試験当日の朝、事故に遭い死亡した。1次試験の成績は2087人中28位で、事故がなければ合格していたはずだとして、警察官の平均給与を基に逸失利益を約7千万円と算定。これに慰謝料などを加えて請求した。運転手側は「実際に合格したわけではない」として額を争っていた。
和解では、警察官の平均給与に基づきほぼ請求通りに逸失利益を算定。勝彦さんは「裁判所が以明が警察官になれたことを認めてくれた。満足している」と話した。代理人の青野渉弁護士は「合格したという前提で逸失利益が認められたケースは過去の裁判例ではない」と評価した。同制度は、犯罪被害者が民事訴訟を別途起こす手続きなどの負担を軽減するため08年に導入された。被害者側が申し立てれば、刑事裁判と同じ裁判官が原則4回以内の審理で結論を出す。札幌地裁では27日までに、21件の申し立てがあり、和解を含め18件の支払い決定が出ている。

 

◇逸失利益◇

事故や不法行為がなければ被害者が得られたであろう賃金などの経済的利益。賃金の場合、年齢や学歴、職業、就労可能期間などを考え合わせて算定する。今回は道警の採用試験に合格したことを前提として、全国の警察官の平均年収799万円を基に請求した遺族側に対し、運転手側は一般的な大卒男子の平均年収633万円を基本にすべきだとして争った。

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2012/05/13  北海道新聞(札幌市内)
交通事故被害者の会 裁判で意見陳述報告に耳傾ける 札幌

交通事故の被害者や遺族でつくる「北海道交通事故被害者の会」(前田敏章代表)の会員交流会が12日、札幌市内で開かれ、約40人の出席者が、裁判への被害者参加などの体験談に耳を傾けた。 同会は1999年に発足、114家族が加入しており、年に1度のフォーラム開催のほか、中学・高校での体験講話や道内各地でのパネル展示など幅広い活動を続けている。この日は、一昨年7月に事故で長男(当時23歳)を亡くし、今年2月、札幌地裁での裁判員裁判で被害者参加制度に基づき意見陳述した札幌市北区の高校教諭真島勝彦さん(55)が報告に立った。真島さんは「悪質な事案だったが判決は5年。検察官の求刑の半分だった」と無念さをにじませ、「裁判員裁判でも、量刑については裁判官の質が大きく影響するという印象を持った」と語った。
この後、会員たちは身内の事故死などの経験を涙ながらに語り合い、活動のさらなる活発化を確認し合った。(小園拓志)
【写真説明】交通事故防止に向けた取り組みについて語り合う「被害者の会」会員

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2012/04/27 北海道新聞夕刊
命の尊さ心に刻んで 旭東栄高 交通事故遺族が講演

北海道交通事故被害者の会の前田敏章代表=札幌市=が25日、旭川東栄高(森塚勝敏校長、516人)で講演した。前田代表は全校生徒を前に、1995年に当時高校2年生だった長女を亡くした経験などを語り、命の大切さを訴えた。生徒たちに交通安全意識を高めてもらおうと企画。道警旭川方面本部と旭川東署が協力した。前田代表は「世界では年間130万人もの人が交通事故で亡くなっている。静かなる大虐殺だ」と指摘。「人の命は金銭やあらゆる便益と比べるべきものではない」として、車優先の社会を変える必要性を強調した。講演後、生徒代表が「交通安全に心がけることを誓います」と宣言した。 (立野理彦)

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2012/04/10 北海道新聞
命の大切さ学ぶ全国作文コン 苫小牧・川口君が最高賞

【苫小牧】犯罪や事故の被害者遺族の講演の感想をつづる第1回命の大切さを学ぶ教室全国作文コンクール中学生の部で、苫小牧市立光洋中3年の川口智基君(14)が全国からの応募者3万6964人の中から唯一、最高賞に選ばれた。コンクールは警察庁主催。川口君は国務大臣・国家公安委員会委員長賞を受賞。同校で昨秋行われた江別市の主婦高石洋子さん(50)の講演会の感想を、「気づいたこと」と題する作文にまとめた。2003年、飲酒運転によるひき逃げで、当時16歳の次男を亡くした高石さんの講演を聴いた川口君は、「自分の命は自分だけのものではなく、両親や先生、友人などたくさんの人と共有していることに気づいた。つらいことや悲しいことがあっても、力強く生きていこうと思う」などとつづった。
受賞について、川口君は「講演を聴くまで、家族が突然亡くなるなんて考えたこともなかった。つらい体験を話してくれた高石さんに感謝したい」。将来の夢は犯罪被害者を支援するカウンセラー。受賞を機に思いが強くなったようで「人の力になれる存在になりたい」とも話す。道内では川口君のほか、道立有朋高(札幌)2年の開(ひらき)美里さん(17)が高校の部で、応募者1万3334人のうち第3位に当たる警察庁長官官房長賞の全国10人に入った。【写真説明】「大切なことを教えてくれた高石さんに感謝したい」と話す川口君

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2012/01/24 北海道新聞朝刊地方(札幌市内)
月食観察の兄弟死亡 危険運転罪の適用を 札幌で署名活動

皆既月食の観察に出かけた兵庫県内の小学生の兄弟を飲酒運転で死亡させた運転手を、神戸地検が自動車運転過失致死傷罪で起訴したことについて、札幌市内の支援者が23日、より刑罰が重い危険運転致死傷罪の適用を求める署名をJR札幌駅南側で始めた。自動車事故で1994年に長男を亡くした札幌市北区の佐藤京子さん(49)と娘の茜利(あかり)さん(中1)ら3人。茜利さんが飲酒運転による事故で家族を失った遺族で作る団体が署名を集めていることを知り、活動を決めた。厳しい寒さのなか、2人は手書きのポスターを持ち、「飲酒運転撲滅によろしく御願いします」と、協力を呼びかけた。活動は25日まで(午後4時半~6時)で、署名は兄弟の遺族に送る。【写真説明】ポスターを手に署名への協力を呼びかける佐藤京子さん(左)と茜利さん

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2011/11/21 北海道新聞朝刊地方(札幌市内)
交通事故ゼロ社会願い 札幌のフォーラムに80人

国連が提唱する「世界道路交通犠牲者の日」の20日、札幌市中央区のかでる2・7で、「交通死傷ゼロへの提言」をテーマにしたフォーラムが開かれた。交通事故のない社会を実現するための方策や課題を考えようと、北海道交通事故被害者の会が主催し、約80人が参加した。フォーラムでは、欧州の道路事情に詳しい愛知県の公共空間アナリスト津田美知子さんが、「歩行者と自転車の道の革命」と題して講演。市街地や住宅地の道路を自転車や歩行者優先にしてきた欧州の事例を紹介し、「日本も自動車中心の道づくりから、自転車、歩行者のための道づくりに変わるべきだ」と提言した。(川上遼平)【写真説明】フォーラムで欧州の道路事情を紹介する津田美知子さん

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2011/5/29  STVラジオ報道特集
「本当の事が知りたい~交通事故遺族の8年」

「本当の事が知りたい~交通事故遺族の8年」(MP3形式)

※北海道南幌町の白倉美紗さん交通死事件(ご家族のホームページ→「美紗の命が遺すもの」)を長年取材してきたSTV(札幌テレビ放送)が、ラジオの特集番組を制作し、5月29日26:00~26:30に放送しました。5月13日の千歳高校定時制での交通安全講話の様子も紹介され、大変貴重な30分のドキュメンタリーとなっています。

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2011/05/16, 北海道新聞夕刊地方(札幌市内)
癒えぬ心身の傷 悲劇繰り返すな
語り分かち合う交通事故の痛み 被害者の会が交流会

交通事故の被害者や遺族でつくる「北海道交通事故被害者の会」(前田敏章代表)が14日、札幌市中央区の「かでる2・7」で交流会を行い、肉親を失った苦しみや、今も癒えない後遺症のつらさを語り合い、事故のない社会のあり方を考えた。(市村信子)
会は1999年に発足し、現在は111家族が加入。会員相互に支援し合うほか、11月第3日曜日の「世界道路交通犠牲者の日」に合わせて毎年フォーラムを開き、交通死傷者をなくすための啓蒙(けいもう)活動も行っている。交流会には札幌のほか道東、道北などから48人が参加した。事故の状況や遺族の思いを写真付きで紹介する「いのちのパネル」が並ぶ中、参加者が1人ずつ近況を語り、小中学校での体験講話など交通事故を減らすための各自の取り組みも報告した。
9年前に母親を失った男性は「私の息子が2月に運転免許を取得した。私たちと同じ悲しみを人に味わわせないか不安で、絶対にスピードを出すなと言い聞かせている」などと語った。また、昨年7月に大学生の息子を亡くした男性は「1年前はこうした会に参加するとは思わなかった。これから裁判が待っている。支援をお願いします」と呼びかけた。【写真説明】交通事故の被害者や遺族が体験談や近況を語り合った交流会

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