思い出の指揮者
山田一雄先生。通称「ヤマカズ」。故人。 戦後間もない頃から日本の楽壇を引っ張ってこられた方だ(同時期に活躍されていたもう一人の“ヤマダ”、「赤とんぼ」等の作曲で有名な山田耕作氏は「ヤマコウ」と呼ばれていたようだ)。 ヤマカズ先生はもっとも親しみの持てる気さくな先生だった。渋谷の楽譜店とかでばったり遭遇して「どう、最近頑張ってる?」なんて声を掛けられたりした。 その激しい指揮振りは有名だ。実は、まるで分からない。手を痙攣させるように激しくプルプル振ったり、肩や肘をガクガクっとからくり人形のように動かすかと思うと、コンサートで演奏中でも指揮を突然止めて内ポケットからハンカチを出して汗を拭きだす(でも体のどこかでリズムを刻んでる!)。 本番中に指揮台から舞台下に落ちてしまって、ハンカチを振りながら舞台に上がってきた(オケは演奏を続けている)というのは有名な話。それでもしっかりオーケストラが仕上がっていくから不思議だ。いつでも音楽にひたむきで愛嬌たっぷり、それでいてどこか品のある人柄に皆が引き込まれ、練習といえども物凄い演奏となる。 ヤマカズ先生の指揮で演奏した「新世界」や「幻想交響曲」は今でも忘れられない。 |
山本直純先生 山田一雄先生 小澤征爾先生 井上道義先生 ゲルハルト・ボッセ先生 大友直人先生/汐澤安彦先生 小林研一郎先生 大河内弘先生/金子健志先生/宇野功芳先生 オンドレイ・レナルド先生/飯森範親先生 ![]() ![]() |
Last update:Jun.2 2007
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